C04悩み解決
毛玉が出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
毛玉が硬いのは、周りの毛に四方から引っぱられて締まっているからです。だから毛玉だけを外そうとすると、いちばん張っているところに力をかけることになります。順番を変えて、まず周囲を1周ぶんほどく。それだけで、同じ毛玉が手のなかでゆるむことがあります。この記事では、外から中心へ向かう手順と、家で触らないほうがよい毛玉の見分け方をまとめます。
毛玉は、周りの毛に引っぱられて締まっている
毛玉は、抜けた毛が残って、そこへ周囲の毛が巻きついてできます。できあがったあとも、周りの毛とつながったままです。体が動くたびに、四方から少しずつ引っぱられて、そのつど締まっていきます。
ここが、対処法の順番を決める理由になります。毛玉の中心にいきなり手を入れると、いちばん張力がかかっている場所に力を足すことになります。周りが張ったままでは、どこからほどいても動きません。
| 毛玉から始める | 周囲から始める | |
|---|---|---|
| 最初に触る場所 | 毛玉そのもの | 毛玉から2〜3センチ外側 |
| 張力 | かかったまま | 1周ぶん抜ける |
| その子の反応 | 引っぱられて嫌がる | 皮膚が動かないので嫌がりにくい |
| かかる時間 | 長い。途中で止まる | 短い。ゆるんでから触れる |
| 毛の減り方 | 抜ける・切れる | 残る |
もうひとつ、毛玉を外すときにその子が嫌がる理由も、ここにあります。痛いのは毛玉ではなく、引っぱられた皮膚のほうです。周囲をほどいて張力を抜くと、同じ作業でも皮膚が動かなくなります。触らせてくれる時間が延びるのは、そのためです。右の列に寄せるだけで、その子が耐える時間は短くなります。やることの数は増えません。触る順番を、外から中心へ変えるだけです。
家でできる手順は、周囲を1周ほどくことから
対処法に入る前に、始める前に、1つだけ確かめてください。毛玉が皮膚から浮いているかどうかです。指を毛玉と皮膚のあいだに入れて、隙間があれば浮いています。隙間がなく、皮膚に貼りついているものは、家で扱う対象ではありません。
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乾いた状態で始める
濡らさないでください。水を含んだ毛は、乾く過程でさらに締まります。ケア用品でゆるめようとするのも同じことになります。乾いたまま、が条件です。
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毛玉から2〜3センチ外側を、指で分ける
毛玉には触りません。その外側を、指の腹で少しずつ分けていきます。1周ぶん分け終わると、毛玉にかかっていた張力が抜けます。ここでいちど手を止めて、毛玉を触ってみてください。硬さが変わっていることがあります。
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根元を支えて、毛先から少しずつ外す
毛玉の根元を指でつまんで支え、皮膚が引っぱられないようにします。そのうえで、毛先の側から外側の毛を少しずつ外します。中心には最後まで手を入れません。
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1回3分で切り上げる
終わらなくて構いません。途中で止めて、翌日に続けてください。1回で終わらせようとすると、力が入ります。3分という区切りが、力を入れない仕組みになります。
外し終わった場所の毛は、ほどけたばかりで向きがそろっていません。mofuwa グルーミングスプレーは、洗い流さずに使う無香料のケアスプレーで、外し終わった毛にひと吹きしてから指を通し、向きをそろえる工程に使えます。向きがそろっていると、翌日に同じ場所を触ったときの手ざわりで、また絡み始めたかどうかが分かります。使うのは毛玉が外れたあとです。毛玉そのものをゆるめる目的で濡らすと、乾く過程でかえって締まります。赤くなっている部分やじゅくじゅくしている部分にも使わないでください。
毛玉ができた場所は、条件がそろっている場所です。外したあとも、同じところにまたできます。外して終わりにせず、その場所を毎日の確認の対象に入れてください。
毎日どこを触るか、頻度の決め方
毎日の対処法は、確かめることだけで足ります。毛玉ができる場所は、全身に均等ではありません。次の5か所に集中します。毎日やるのは、この5か所を指で確かめることだけです。ブラシは要りません。
- 脇の下:前足が動くたびにこすれ、風が通りません
- 内股のつけね:同じく、こすれとこもりが重なります
- 耳のうしろ:毛が細く、頭を動かすたびに向きが変わります
- 首輪の下:一日中、同じ場所が押さえられています
- しっぽのつけね:自分の口も、人の手も届きにくい場所です
指で確かめるのは、1か所につき数秒です。引っかかりを感じたら、その日のうちに周囲を分けてください。もつれの段階なら、指だけで戻ります。毛玉になってからでは、上の手順が必要になります。
頻度は、毛の長さではなく触られない日が何日続いたかで決めてください。毛玉は、触られない日数に比例して育ちます。3日空いた週は、5か所の確認を2回に増やす。それだけで、外す作業そのものが減ります。
毎日の数秒を続けるには、道具の置き場所も決めてしまうほうが早いです。グルーミングスプレーをその子が寝ている場所のそばに出しておくと、通りがかりに一吹きして、脇の下と内股に指を通すところまでが一続きになります。脂は毎日出るので、きれいにした翌日には、また同じ場所から絡み始めます。毎日シャンプーはできませんが、寝る前の数十秒なら毎日に入ります。舐めても問題のない水質の基準でつくられているので、口が届く場所に使う量を気にしなくて済みます。
家で触らないほうがよい毛玉と、任せる判断
家庭の対処法で扱える範囲を、超えているものもあります。次のような毛玉は、家で外そうとしないでください。途中で止まるだけでなく、皮膚を傷つけることがあります。
- 皮膚に貼りついていて、指が入る隙間がない
- 板のように広がっている(毛玉ではなく面になっている)
- 毛玉の下の皮膚が赤い、湿っている、においがある
- 触ろうとすると、痛がる・鳴く
- 毛玉の中に、何かが入り込んでいる(種、ガム、テープなど)
- 同じ場所に、短い期間で繰り返しできる
毛玉は皮膚を巻き込んでいることがあります。持ち上げた皮膚を毛玉と一緒に切ってしまう事故は、家庭で起きています。切るという判断は、トリミングサロンか動物病院に任せてください。
毛玉の下の皮膚は、外してみるまで分かりません。外したあとに赤み・湿り・においがあったときは、そのままにせず動物病院にご相談ください。毛玉ができていた期間が長いほど、その下の状態は変わっています。
短い期間で繰り返しできる場所があるときも、対処法の話ではないことがあります。その場所が、なぜ毎回そうなるのか。当たっているものがあるのか、その子が届かないのか、動きが変わったのか。外す作業を続けるより、条件のほうを一度見てもらうほうが早く進みます。
外す作業は、毎日の数秒に置き換わっていきます。5か所に指を入れて、引っかかりがなければその日は終わり。引っかかったら、その場所の周囲を1周だけ分ける。この2つが回っている家では、毛玉を外す日そのものが減っていきます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 毛玉をほぐすスプレーを使えば、早く外れますか?
- 濡らす方向は、この作業では逆を向きます。水を含んだ毛は、乾く過程でさらに締まるためです。ケア用品は、毛玉が外れたあとの毛を整えるために使ってください。
- 1回で全部外してあげたほうが、その子のためではないですか?
- 1回で終わらせようとすると、必ず力が入ります。3分で切り上げて翌日に続けるほうが、毛も皮膚も残ります。途中で止めることを、あらかじめ決めておいてください。
- 毛玉ができやすい子は、短く刈ったほうがいいですか?
- 刈ることで一時的に減りますが、伸びてくる時期に同じ場所でまたできます。刈るかどうかより、脇の下・内股・耳のうしろ・首輪の下・しっぽのつけねを毎日数秒ずつ触る習慣のほうが続きます。カットが必要かどうかは、トリミングサロンで相談してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
