C08季節・行事
湿度の高い季節なのに、フケが増えるのはなぜか
湿度計を寝床のすぐ横、床から30cmの高さに置くと、天気予報の数字より10ポイント以上低いことがあります。外は雨が続いて80%を超えているのに、寝床の高さは45%まで落ちている、という並び方をします。フケが増えたのに部屋がじめじめしている、というときに動いているのは除湿のほうです。エアコンの除湿運転も除湿機も、部屋の水分を機械で抜くための装置です。抜けた空気がどこを通って、どこで止まっているかは、人が立っている高さでは分かりません。この記事では、除湿をかけた時間と寝床の高さの湿度を毎日1行ずつ書いて、乾燥が起きている場所を特定します。
除湿をかけた時間を、寝床の高さで1日1行書く|湿度が高い季節にフケが出はじめた経験
用意するのは湿度計1つと紙1枚です。湿度計は寝床のすぐ横、床から30cmの高さに置きます。棚の上でも壁でもありません。その子が一日のうちいちばん長く体を置いている高さの空気を測ります。紙には1日1行、4つの数字を書きます。
| 書くもの | 取り方 | だいたいの範囲 |
|---|---|---|
| 除湿をかけた時間 | エアコンの除湿運転と除湿機を合わせた時間 | 0時間から14時間 |
| 寝床の高さの湿度 | 夜、寝る前に読む | 40%台から70%台 |
| 白いものが乗っていた場所の数 | 背中の線を5か所に分けて数える | 0から5 |
| 洗ってから何日目か | 最後にシャンプーした日を0日目にする | 0日目から20日目 |
3つめの数え方だけ決めておきます。首のうしろ、肩甲骨のあいだ、背中のまん中、腰、しっぽの付け根。この5か所で毛を左右に分けて、地肌のところに白いものが乗っているかどうかを見ます。量ではなく、乗っていた場所の数だけを数えます。0から5までの数字ひとつなので、迷いません。フケは毛の表面へ落ちてくるまで目に入らないので、分けて地肌を見るところまでを毎回やります。黒い服の肩に落ちてから気づくフケは、何日も前に出たものです。
梅雨から夏にかけては、気温が上がったまま湿度の高い日が続きます。窓を開けるより機械に任せる日が増えるのも、毎年くり返す条件です。この時期に紙をつけると、除湿をかけた時間だけが日によって大きく振れているのが分かります。雨が降った日は長く、晴れ間の出た日は短い。そのぶん、寝床の高さの湿度も日ごとに動きます。
1週間で7行そろいます。読むのはここからです。除湿をかけた時間が長かった日の翌日か翌々日に、5か所の数字が上がっているかどうかを見ます。同じ日ではなく、1日か2日ずれて出るのがこの並びの特徴です。地肌の乾燥は、その日のうちにフケになるわけではありません。除湿の時間とフケの数字を同じ行に並べても一致しないのは、このずれのぶんです。
人の高さと床から30cmでは、同じ部屋でも数字が合わない|除湿した部屋で乾燥が起きる背景
除湿は、部屋の空気から水分を抜く働きです。抜いた空気は吹き出し口から出て、部屋の中を流れていきます。この流れは部屋じゅうに均一には広がりません。吹き出し口の正面と、家具の陰では、同じ部屋にいても当たる風の量がまったく違います。寝床がたまたま流れの通り道にあると、その一角だけ長い時間、乾いた風にさらされ続けます。
- 高さで違う:人が立って感じる高さと、床から30cmの空気は別物です。冷えた空気は下に溜まり、除湿運転の風も下へ落ちていきます
- 距離で違う:吹き出し口から2m以内にある寝床は、風が弱まる前の空気を受け続けます
- 時間で違う:人が部屋にいない昼のあいだも機械は動きます。その時間帯、寝床にいるのはその子だけです
- 素材で違う:厚い布の寝床は水分を持ちますが、風が当たり続ければそこから先に乾きます
適正湿度として40〜60%という数字がよく挙がりますが、これは人が過ごす部屋の条件として整理されたものです。測っている高さが人の高さである以上、床の近くで同じ数字が出ている保証はありません。寝床の高さで測ったときに40%台が続いているなら、その子は乾燥した空気の中で一日の大半を過ごしていることになります。外の湿度がいくら高くても、体が置かれているのは室内の空気です。
犬と猫の皮膚は人のおよそ3分の1の薄さです(deck p3)。薄いということは、空気側の条件がそのまま地肌に届くということでもあります。乾いた風が当たり続けた地肌では、うるおいが戻る時間より減る時間のほうが長くなります。被毛の下でそれが続くと、地肌の表面が細かくめくれて、毛を分けたときにフケとして見えるようになります。湿度の高い季節にフケが増えるという話は、外の空気ではなく、この寝床の一角で起きていました。
紙の上では、この背景が数字の並びとして出ます。除湿の時間が10時間を超えた日が3日続き、寝床の高さの湿度が45%を下回っていて、5か所の数字が2から4へ上がっている。この3つがそろっているとき、フケは湿気の側ではなく乾燥の側から出ています。じめじめしているという体感と、地肌で起きていることは、同じ部屋の中で逆を向いていました。
洗う間隔が縮む週と、除湿の時間が伸びる週が重なる|フケが乾燥の側から出てくる理由
この時期にもう1つ起きているのが、洗う間隔の短縮です。雨のあとの足まわりが気になり、被毛の湿り方も気になるので、ふだん2週間に1回の家が、1週間に1回へ縮めます。洗うこと自体に問題はありません。問題は、除湿で乾いた地肌のうるおいが戻りきる前に、次の洗いが来ることのほうです。
| 週に起きていること | 地肌の側で進むこと | 紙に出る数字 |
|---|---|---|
| 除湿の時間が10時間を超える日が続く | 乾いた風が寝床の高さに当たり続ける | 寝床の湿度が45%を下回る |
| 洗う間隔が2週間から1週間へ縮む | うるおいが戻る時間が半分になる | 洗ってから何日目かの列が小さくなる |
| 雨で梳かさない日が増える | 被毛の中で白いものが動かない | 5か所の数字が下がらない |
| 2つが同じ週に重なる | 減る時間だけが伸びていく | 5か所の数字が4か5で止まる |
最終行がこの記事の答えです。フケの量ではなく、5か所のうち何か所で止まっているかを見ると、乾燥の側から出ているかどうかが分かります。湿気からくるベタつきなら、白いものは背中のまん中と腰に偏り、5か所には広がりません。乾燥の側から出ているときは、首のうしろからしっぽの付け根まで、線のどこでも同じように出ます。
対策の順番も、この並びから決まります。先に動かすのは洗う間隔ではなく、洗っていない日の地肌に何を置くかのほうです。間隔を戻すだけでは、除湿で減っていくぶんに追いつきません。逆に、置くものを足さないまま間隔だけ戻すと、汚れの側が気になって長続きしません。
地肌に直接置くものには、1つ条件があります。腰としっぽの付け根は、多くの子が自分で口を持っていく場所です。乾いてかゆければ、なおさら口が行きます。置いたものが数時間で口に入る前提で選ばないと、手順のほうが先に破綻します。
mofuwaスキンケアミストは、そこを起点につくられています。中身は高機能性電解酸化水100%で、香りも成分も足していません。水の基準に合わせてあるので、腰でもしっぽの付け根でも、置く場所を選ばずに済みます。この水は2002年の創傷治癒世界会議などで研究結果が発表されてきたもので、傷の治りの分野で長く対象になってきた水でもあります(deck p6)。
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夜、5か所を毛を分けて見る
数字を出すのと同時に、どこが乾いているかも分かります。白いものが乗っていた場所だけを覚えておきます。
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乗っていた場所の地肌へ、分けたまま当てる
被毛の表面ではなく、分けて地肌が見えている状態でスキンケアミストを当てます。1か所につき2回か3回です。5か所全部にかける必要はありません。
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拭き取らず、手で広げて終わりにする
口が届いても差し支えのない中身なので、そのあとその子がなめても順番を組み直さずに済みます。ドライヤーも要りません。
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翌朝、同じ5か所をもう一度だけ見る
夜と朝で数字が変わっていれば、乾燥の進み方が一晩単位だと分かります。変わらなければ、進み方は日単位です。
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紙の4つめの列は動かさない
この2週間は洗う間隔を縮めないでおきます。置くものと洗う間隔を同時に動かすと、どちらが効いたのか読めなくなります。
風の向きと寝床の位置を、1週間に1つだけ動かす|除湿を止めずに乾燥を戻す変化の見方
紙の数字が読めてくると、除湿を止めたくなります。止めないでください。止めると被毛の根元が乾ききらない日が増えて、閉じた面に別のことが起き始めます。梅雨の部屋で除湿は要る装置です。動かすのは、除湿そのものではなく、乾いた風がどこを通るかのほうです。
| 動かすもの | やること | 翌週に見る数字 |
|---|---|---|
| 風の向き | ルーバーを上向きに固定する | 寝床の高さの湿度が5ポイント上がるか |
| 寝床の位置 | 吹き出し口の正面から2m外す | 5か所の数字が1つ下がるか |
| 除湿の時間帯 | その子が別の部屋にいる時間に寄せる | 除湿の時間は変えずに数字が動くか |
| 洗う間隔 | 縮めたぶんをもとに戻す | 戻るまでに何日かかるか |
| ブラッシング | 雨の日も1回は通す | 被毛の中に留まっていた量が動くか |
上から順に試します。いちばん上が、いちばん手間がかからないのに数字が動きやすい項目です。ルーバーの向きを変えるだけなら10秒で終わり、除湿の効き目もほとんど落ちません。それで寝床の高さの湿度が50%台へ戻り、翌週のフケの数字も1つ下がるなら、その週はそこで終わりです。次の項目へは進みません。
1週間に1つだけ、というのがこの表の使い方です。まとめて全部変えると、翌週に数字が下がっても何が効いたのか分かりません。来年の梅雨に同じことが起きたとき、読み返して使えるのは「1つ変えて、1週間見た」という形の記録だけです。紙は7行ずつのかたまりで残しておきます。
寝床の高さの湿度が50%台へ戻って2週間たっても、5か所の数字が4か5のまま動かない/白いものが5か所を越えて、耳のふちや目のまわりにも出てきた/毛を分けたときに地肌が赤い場所が混ざる/同じ場所の毛が短くちぎれている。この並びは、除湿と乾燥の話では追えません。紙には、除湿をかけた時間と寝床の高さの湿度と、5か所の数字が日付つきで並んでいます。その紙を持って動物病院へ電話をして、数字を読み上げるところから話を始めてください。何日目から動かなくなったかが、いちばん早く伝わります。
梅雨が明けたら、紙は捨てずに7月の頭で区切ってしまっておきます。翌年、除湿を初めて入れた日に読み返せば、去年どの順番で何が効いたかがそのまま出てきます。家で続けるのは、寝床の高さに湿度計を1つ置いておくことと、夜に5か所を毛を分けて見ることの2つだけです。今日できるのは、湿度計を棚から下ろして、床から30cmのところへ移すことです。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
