C08季節・行事
いつも冷房の風の下で寝ている|背中だけが粉をふく
冷房を入れ始めて2週間ほどたったころ、背中を指でなでると、爪の先に白い粉のようなものがつくようになりました。腹のほうを同じようになでても、何もつきません。出ているのは上を向いている面だけで、しかも毎日その子が長く横になっている場所の真上に、送風口があります。この記事で数えるのは、その子が1日のうちに使う寝場所の数と、そのうち何か所が風の通り道に入っているかの2つです。かさつきの出かたは、室温の数字よりも、この2つの数のほうについて動きます。
その子の寝場所は1日に4か所ある|冷房の通り道とかさつきが重なる背景
粉のようなものが出ている場所を探す前に、寝ている場所のほうを数えます。1日ついて見ていると、たいていの家で3か所から5か所あります。朝いちばんの窓ぎわ、昼の廊下、夕方のソファ、夜の寝床。犬も猫も、室温の高い時間帯と低い時間帯で場所を変えるので、1か所に固定されている子のほうが少数です。
数えたら、それぞれの場所に立って、ティッシュを細く切ったものを寝床の高さまで垂らします。揺れた場所が、冷房の風の通り道です。送風口の真下でなくても揺れます。壁や家具に当たった風は向きを変えて、部屋のなかを回りながら低いところへ落ちてくるからです。人の顔の高さでは何も感じないのに、床から20センチのところで揺れる、ということがふつうに起こります。
| 寝場所 | 1日に使っている時間 | ティッシュが揺れるか | 上を向いている面 |
|---|---|---|---|
| 夜の寝床 | 6〜8時間 | 揺れる | 背中と腰の上 |
| 昼の廊下 | 2〜3時間 | 揺れる | わき腹の片側 |
| 朝の窓ぎわ | 1時間ほど | 揺れない | 背中の上 |
| 夕方のソファ | 1〜2時間 | ときどき揺れる | 背中と首の後ろ |
この表ができた時点で、見るところはもう決まっています。時間がいちばん長くて、しかもティッシュが揺れる場所。この例なら夜の寝床で、1日のうち6時間以上、背中と腰の上に風が通り続けていることになります。かさつきが背中に出るのは、体質の話ではなく、この6時間のほうです。
気温の高い日が続く時期は、冷房を切る時間そのものが短くなります。夜のあいだつけたままにする家も多く、そうなると寝場所と風の通り道が重なっている時間は、そのまま一晩ぶんになります。室温は快適な数字で安定していても、空気が止まっている時間が1日のなかにほとんどないという状態が続きます。
上を向いている面だけが乾く|冷房と寝場所で、かさつきの出かたに出る変化
横になっている体には、上を向いている面と、床についている面があります。風が当たり続けるのは上の面だけです。床についている側は、体温で温まった空気がこもるので、むしろ湿ります。同じ1匹の体のなかで、正反対の条件が上下に分かれている。背中だけに粉のようなものが出て、腹側には何も出ないのは、この分かれ方がそのまま出ているだけです。
夏のはじめは、もうひとつ条件が重なります。換毛期で下毛が抜けきる時期と、冷房を入れ始める時期が、毎年ほぼ同じ週に来ます。下毛が減った背中は、毛の密度が落ちているぶん、風が地肌まで素通りします。同じ強さの風でも、5月と7月では地肌に届く量が違う。季節の変わり目に急にかさつきが目立ち始めるのは、風が強くなったからではなく、風を受け止めていた層が減ったからです。
湿度のほうも同じ向きに動きます。冷房が動いているあいだ、部屋の空気からは水分が抜けます。外が蒸している日ほど室内との差が大きくなるので、玄関を開けた瞬間のむっとした感じと、寝床のまわりの乾きが同じ家のなかで同居します。家じゅうが乾いているのではなく、風の通り道だけが乾いています。加湿器を部屋の真ん中に置いても寝床のかさつきが変わらないのは、そのためです。
出かたにも順番があります。最初に変わるのは手ざわりで、指を立てずになでたときに、かすかに引っかかる感じが出ます。次に、暗い色の床やクッションの上に白いものが落ち始めます。目に見える粉になるころには、その場所で寝ている日数が2週間を超えているのがふつうです。だから手ざわりの段階で寝場所を1つ動かせると、目に見える段まで行きません。
4か所のうち1か所だけ動かす|冷房の寝場所を選び直すときの考え方
寝場所を全部動かそうとすると、まず失敗します。その子が自分で選んだ場所を人が決め直すことになるので、動かした先で寝てくれません。動かすのは、時間がいちばん長くて、ティッシュが揺れた1か所だけです。ほかの3か所はそのままにします。
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1か所を50センチずらす
部屋を変えるのではなく、同じ部屋のなかで送風口の延長線から外します。50センチずらすだけでティッシュが揺れなくなる場所は、たいていどの部屋にもあります。
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風の向きを上に振る
羽根の角度を上向きに固定すると、風は天井づたいに回ってから落ちます。落ちる位置が部屋の反対側へ移るので、寝床の高さでの動きが弱まります。
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3日おきに背中をなでて記録する
引っかかる感じが残っているか、なくなったか。日付と一緒に一言だけ書きます。変えたのは1か所なので、変化が出たならその1か所のせいだと言い切れます。
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変わらなければ次の1か所へ
2週間たっても手ざわりが同じなら、2番目に長い寝場所を同じやり方でずらします。一度に2か所動かすと、どちらが効いたのかが分からなくなります。
場所を動かすのと同時に、乾いた面のほうにも手を入れます。ここで問題になるのが、背中は犬なら舐めにくい場所でも、猫はふつうに舐める場所だということです。寝床のまわりは、その子が体を丸めて毛づくろいをする場所でもあります。背中に何かを足すなら、口に入る前提で選ぶことになります。
mofuwaスキンケアミストを寝床のそばに置いているのは、この事情のためです。中身は高機能性電解酸化水が100%で、香りも保存料も入れていません。清涼飲料水と同じ規格で見られる水だけでできているので、吹いた場所をそのあと舐められても、手を止める理由がありません。背中から腰の上、首の後ろ、耳のふちまで、場所を選ばずに続けられます。
使うのは、寝床に入る直前です。風の通り道に入る前に、上を向く面へ吹いて、毛を分けて指の腹でなじませます。この水は精製水より地肌の側へ入りやすい設計なので、毛の上で止まらず、粉が出ている層まで届きます。拭き取る手間がないぶん、寝ようとしている子を起こさずに済みます。一晩の6時間に対して、前の30秒で手を入れておく、という形です。
スキンケアミストは、床についていた側にも使えます。腹やわきの下は湿りがこもる場所なので、乾かす目的ではなく、寝床から出てきたタイミングで毛を起こして風を通す、そのついでに1吹きします。上の面と下の面で、やることは違うのに使うものは同じ。1本で済むと、寝床のそばに置きっぱなしにできて、続きます。
4か所すべてを風の通り道から外して2週間たっても、同じ面に粉が出続けている。床についていた側の腹やわきの下にも出てきた。粉の下の地肌が赤い。同じ場所の毛が薄くなってきて、下の皮膚が見える。冷房を切っている日でも出かたが変わらない。こうした残り方は、風の通り道と寝場所の数では説明がつきません。動かした寝場所と日付を書いた紙、それに3日おきの手ざわりの記録をそのまま持って、動物病院の診察の枠を取ってください。いつから、どの面に出たかが並んでいれば、話す順番を考えずに済みます。
粉が消えた週に何を変えていたか|冷房と寝場所をひと夏見てきた経験
記録が1か月ぶんたまると、順番が見えてきます。寝場所を1か所ずらした週に手ざわりが変わり、その2週間後に、床に落ちる白いものが減る。手ざわりが先で、目に見えるものはあとから追いかけてきます。逆に言うと、目に見える量で判断していると、変えた手が効いているかどうかを2週間遅れで知ることになります。
| 記録に出たこと | そこから分かること | 次に動かす場所 |
|---|---|---|
| ずらした1か所だけ手ざわりが戻った | その場所の風が原因だった | ほかの3か所はそのままでよい |
| ずらしても変わらないまま2週間 | 長さより、別の寝場所の時間が効いている | 2番目に長い場所をずらす |
| 涼しい日が続いた週だけ落ち着いた | 風より、室温との差のほうが動いている | 設定を1度上げて、風向きを上に振る |
| 季節の変わり目にまた出た | 換毛期で毛の密度が落ちている | 抜けた毛を先に取って、風を受ける層を整える |
| どの列にも当てはまらない | 寝場所の条件では説明がつかない | 記録を持って診察の枠を取る |
この表がそのまま、次の年の出発点になります。冷房を入れ始める週は毎年だいたい同じで、寝場所の顔ぶれも大きくは変わりません。去年ずらした1か所を、今年は最初からずらしておく。それだけで、手ざわりが変わるまでの2週間がまるごと省けます。季節でくり返すことに対しては、去年の紙を出してくるのが、いちばん手数の少ないやり方です。
今日できるのは、その子が寝ている場所を数えて、ティッシュを1枚切って垂らすところまでです。揺れた場所に印をつけて、そのなかでいちばん長く寝ている1か所を選ぶ。動かすのは明日でかまいません。数えた紙が1枚あれば、夏のあいだずっと同じ紙を見て決められます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
