C08季節・行事

水を飲んだあとの胸元が、いつも湿っている夏

公開日 2023年7月13日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床で、白い器から水を飲んでいる淡い色の犬
顔を上げた瞬間に落ちる水が、胸元のどこに当たるかは器の高さで変わります。写真:Pexels/Pixabay

水を飲んで顔を上げたその子の胸元に、500円玉ほどの濃い色の丸が増えていきます。飲むたびに1つ、また1つ。暑い時期は、夜になってもそこが乾ききっていません。この季節に数えておくのは、胸元が湿るたびに、乾くまでにかかった分数です。水飲みのあとに落ちた水なら、風の通る部屋で20分ほどで指に分からなくなります。1時間たっても冷たさが残るなら、湿る元は器の側ではありません。

軸1・器を離れてからの20分|水飲みのあとに胸元が湿る条件

犬も猫も、水を飲むときは舌を使って水をすくい上げ、口を閉じてから飲み込みます。すくい上げた水の一部は口に入りきらず、あごの下から落ちます。落ちた先が胸元です。飲むこと自体は止められないので、胸元が湿るかどうかは、飲む量ではなく、落ちた水がどこに当たってどれだけで乾くかで決まります。

落ち方を変えているのは、器の側の条件です。ここは家の中で動かせる数少ない部分でもあります。

水飲みの器の条件と、胸元に落ちる水の関係
器の条件飲むときに起きること胸元の湿り方
床に直接置いた浅い器頭を大きく下げ、顔を上げる角度が深くなるあごの真下から胸の中心へ、まとまって落ちる
水位が半分より下口を器の奥まで入れるので、口のまわりが広く濡れる落ちる位置が散り、範囲が広くなる
縁が高く、口が半分入る器顔を上げるまでの距離が短い落ちる量が減り、湿る範囲も狭い
壁ぎわに置いた器横を向いて飲むため、顔の角度が毎回変わる胸の左右どちらかに偏って落ちる
滑って動く器追いかけながら飲むので口が外れる一度に落ちる量が増える

落ちた水そのものは、ただの水です。問題になるのは、そのあとの時間のほうです。風の通る部屋なら20分ほどで乾きます。ところが、湿度が高い日は同じ量でも倍以上かかります。気温が高くて窓を閉め、冷房を入れている部屋は、温度は下がっていても空気が動いていない場所ができます。器のまわりは、たいていその「動いていない場所」です。

猫は、水面を舌ではじき上げて、立ち上がった水の柱を口で受ける飲み方をします。犬よりこぼれる量は少ないのですが、そのぶんあごの下から首にかけての、毛が細く密なところが濡れます。胸元まで落ちずに首で止まるので、外から見て気づきにくく、乾くまでの分数は犬より長くなります。指を入れて確かめる場所は、猫の場合はあごの真下です。

水飲みの回数が増える時期であることも、そのまま条件になります。暑い日は一日に何度も器へ行きます。1回あたりの湿りが20分で乾いても、25分おきに器へ行けば、胸元は一日じゅう湿ったままです。数えるのは、1回で乾くまでの分数と、器へ行く間隔の2つです。この2つが逆転した日から、胸元は乾く時間を失います。

軸2・器へ行っていない時間に濃くなる|胸元が湿るもう一つの見分け方

器へ最後に行ってから1時間たっているのに、胸元の濃い色が広がっている。これが二つ目の軸です。出どころが器ではなく、その子の体の側にあります。暑い時期に増えるのは、こちらのほうです。

この3つに共通するのは、水の量は少ないのに、同じ場所が濡れ続けることです。器から落ちる水は一度に多く、そのあと乾く時間があります。体から来る湿りは、少量が絶え間なく足されるので、乾く時間がありません。見た目の濃さは同じでも、時間の使い方がまったく違います。

湿る位置にも差が出ます。器から落ちた水は、あごの真下の延長線上に、輪郭のはっきりした丸をつくります。体から来た湿りは、輪郭がぼやけていて、日によって形が変わります。前足が届く範囲まで広がっている日は、顔を拭いたぶんが混ざっています。

季節の変わり目に、この二つの割合が入れ替わります。涼しい時期は器から落ちた水がほとんどでしたが、気温が上がるにつれて口を開けた呼吸の時間が伸び、体の側の湿りが増えていきます。去年と同じ器を使っているのに胸元の湿りが長引くようになったなら、変わったのは器ではありません。室温を1度下げるより、風が当たる場所を1か所つくるほうが、この湿りには届きます。

乾くまでの分数で線を引く|水飲みの湿りと体から来る湿りの比較

見分けるのに使うのは、濃さでも範囲でもなく、時間です。胸元に指を当てて冷たさを確かめ、器から離れた時刻を覚えておく。それだけで、どちらの軸かはほぼ分かれます。

胸元が湿る二つの元を、見分け方ごとに並べる
見るところ器から落ちた水体の側から来た湿り
出てくる時刻水を飲んだ直後だけ器へ行っていない時間にも増える
湿る位置あごの真下の延長。左右の差が小さい前足の届く範囲まで広がる。日ごとに形が変わる
輪郭はっきりした丸になる境目がぼやけて、外へにじむ
乾くまでの分数風の通る部屋で20分前後1時間たっても冷たさが残る
においの出方乾けば分からなくなる夕方に近づくほど強くなる
毛の下の地肌湿りが引けば元に戻る毛は湿っているのに、地肌はかさついている
増える時間帯散歩から帰った直後と食後日中の暑い時間と、寝起き

どっちか決まらない日もあります。器へ行く回数が多い時期は、両方が重なるからです。そのときは、2日だけ分けて測ります。1日目は器を風の通る場所へ移し、飲んだ時刻と、胸元が乾いた時刻だけを書きます。2日目は器の場所をそのままにして、器へ行っていない時間の胸元だけを見ます。1日目で分数が短くなり、2日目に湿りが増えないなら、元は器の側です。

どっちに寄っているかで、先に動かすものが変わります。器の側なら、縁の高さと水位と置き場所の3つ。体の側なら、風の通り道と、日中の室温です。両方に手を入れると、どちらが効いたのか分からなくなります。3日ずつ、片方だけ動かしてください。

どちらの軸でも、共通して起きることが一つあります。濡れて乾くをくり返した毛の下で、地肌のほうは逆に乾いていきます。表面の水が蒸発するとき、地肌の側の水分も一緒に持っていかれるからです。胸元の毛はしっとりしているのに、かき分けると白い粉のようなものが落ちる。夏にこの組み合わせを見つけたら、湿りの話と乾燥の話が同じ場所で起きています。

どっちの胸元にも、毛より先に地肌の側へ|湿ったあとに届かせるものの選び方

拭くだけでは、分数は短くなりません。表面の水を取っても、毛の根元に残った水が上がってきます。胸元は毛が密で、束になって固まると空気が通りません。順番を決めておくと、同じ回数でも乾くまでの時間が変わります。

  1. 毛の流れに逆らって、根元から取る

    上から押さえるのではなく、毛を起こしながら根元の水を移します。表面だけ拭くと、5分後にまた湿ります。

  2. 束になったところを指で割る

    固まった毛は、そこだけ乾きません。指で2つ3つに割ると、空気が入って分数が一気に短くなります。

  3. 風を1分だけ当てる

    熱ではなく風です。扇風機の弱い風で足ります。熱を当てると、毛が乾くのと同時に地肌の側まで乾きます。

  4. 地肌が見えたところへ、1回置く

    毛を左右に分けて、かさついている地肌へ mofuwa スキンケアミストを1回。湿っていた毛ではなく、その下へ届かせます。

4番目で使うものには、場所の条件がつきます。胸元は、その子の口が届く場所です。あご下、口のまわり、前足。拭いたあとにその子は必ずそこを舐めますし、水を飲めばまた同じところが濡れます。口に入る前提で選んでおかないと、置いたあとに手を止めることになります。

mofuwa スキンケアミストに入っているのは、高機能性電解酸化水だけです。香りも、しっとり見せるための油分も足していません。口のまわりにも、あごの下にも、胸元にも、同じ1本を場所を選ばずに置けます。水飲みのあとに拭いた口のまわりと、そのあとの胸元を、続けて1回ずつで終えられます。

湿っている場所に水を足すのは逆に見えるかもしれませんが、届く先が違います。毛にとどまる水と、地肌まで入る水は別のものです。この水は水分の浸透力が精製水の35倍で、うるおいが40分続くという結果が出ています(調査機関:株式会社きれいテストラボ。一般的な化粧水は約2分)。毛の表面の水は風で飛ばし、地肌の側には残す。胸元で分かれているのは、この2つです。

封を切ったばかりのころは、わずかに塩素のようなにおいがすることがあります。成分の性質によるもので、品質や安全性に問題があるわけではありません。1日に数回、2週間をひと区切りにして肌の状態を整えていく使い方をします。1回置いただけで胸元の手ざわりが入れ替わるものではありません。胸元の分数を書いているなら、置いた回数を同じ紙に並べておいてください。

Caution器を動かしても、胸元の乾くまでの分数が縮まらないとき

器を風の通る場所へ移して3日たっても、乾くまでの分数が変わらない/器へ行っていない時間の湿りが日ごとに広がる/湿っている場所のにおいが、乾いたあとも残る/胸元だけ毛が抜けて地肌が見えてきた/水を飲む回数そのものが、前の週の倍になっている。この並びは、こぼれた水では説明がつきません。測った分数と、器を動かした日、水を飲んだ回数を書いた紙を持って、動物病院へ連れて行ってください。飲む量の変化は口の中や体の中の話につながることがあり、家で見分けるものではありません。

翌朝の胸元に何が残っているか|湿る時間を短くしたあとに見るところ

3日たつと、分数の並びが変わりはじめます。1回あたりの乾くまでの時間が短くなるのが先で、湿る回数そのものが減るのは、そのあとです。順番が逆になることはまずありません。

3日ぶんの紙に出てくる、二つの並び
見るところ短くなっている並び変わっていない並び
1回の分数20分 → 15分 → 10分と縮む3日とも同じ時間がかかる
翌朝の胸元指を入れても冷たくない朝いちばんがいちばん濃い
毛の束指で割る場所が減っていく同じところがまた固まっている
地肌の手ざわりかき分けても粉が落ちない毛は湿ったまま、地肌は乾いている

右の列が3日そろったら、器ではなく風のほうを疑ってください。器を動かして分数が変わらないなら、その部屋は空気が動いていません。扇風機を壁に向けて当てるだけでも、床の近くの空気が回りはじめます。犬猫がいるのは、人の顔の高さではなく床から30センチのところです。温度計を床に置くと、部屋の数字とかなり違うことがあります。

家で続けるのは、飲んだあとに根元から拭くことと、毛の束を指で割ること、それから乾いたところへ1回置くことです。紙に書くのは、乾くまでの分数だけで足ります。暑い時期のあいだ、この3つと1つの数字を持っていれば、胸元の湿りが去年と同じかどうかは、いつでも比べられます。

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よくある質問

器を高い台に乗せれば、胸元は湿らなくなりますか。
高さだけでは決まりません。台に乗せると顔を下げる角度が浅くなるので、口から落ちる水の位置が胸の中心から前のほうへ移ります。落ちる量が減る子もいますが、前足のあいだに落ちるようになって、そこが乾かないという入れ替わりが起きることもあります。確かめ方は同じで、台に乗せた日から3日、乾くまでの分数を書いてください。分数が縮んでいれば合っています。縮まないなら、高さではなく縁の形と水位のほうを動かします。
胸元が湿っているのは、水をよく飲んでいる証拠として喜んでよいのでしょうか。
湿りの量と飲んだ量は比例しません。こぼれる量は器の形と飲み方で決まるので、たくさん飲んでいてもきれいに飲む子は胸元が乾いたままです。飲めているかどうかを知りたいときは、胸元ではなく器の水位を見てください。朝に水位の高さへ印をつけ、夜に同じ場所を見るだけで、日ごとの差が分かります。胸元の湿りは、飲んだ量ではなく、飲んだあとの時間の使われ方を映しています。
拭いたあとにドライヤーで乾かしたほうが早いのではありませんか。
分数は短くなりますが、毎回熱を当てると別のところが動きます。胸元は毛が密なので、熱を当てると表面が先に乾き、地肌の側の水分まで持っていかれます。湿りは引いたのにかさつきが出てくるのは、この順番で起きます。使うなら、弱い風を1分だけ、離して当ててください。熱の出ない送風で足ります。毛の束を指で割ってから風を当てると、当てる時間そのものが半分で済みます。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。