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アウトドアの日の前後のケア

公開日 2023年7月26日|文=mofuwa編集部

明るい草地に落ち着いて立っている、淡い色の犬
帰ってからの時間が読めないのは、作業の中身が「落とす」ではなく「探す」に変わっているからです。写真:SHARMAINE MONTICALBO/Pexels

アウトドアに出た日の玄関で、体をひととおり見終わるまでに20分かかりました。草の実が首の下に3つ、指のあいだに細い枝が1本、腹の下に土。見つけるたびに手が止まり、そのつど道具を取りに戻ったからです。翌月、同じ場所へ行く前に5分だけ使ってみたところ、帰ってからは10分で終わりました。前と後では、やっていることの目的が逆になっています。前は付きにくくしておく時間で、後は付いたものを見つける時間です。同じ「ケア」という一語で呼んでいるので前後をひと続きの作業だと思いがちですが、目的が逆なら、かかる時間も、見る場所も変わります。この記事では、アウトドアの前後のケアを2つの軸に分けて並べ、どちらに何分を置くかを決めます。

帰ってからの20分は、出かける前の5分で決まっていた|アウトドアの日に目的が入れ替わること

ふだんの散歩で、その子の体が触れている面は多くありません。舗装された歩道と、公園の芝生。だいたいこの2種類です。アウトドアに出た日は、触れる面の種類が一気に増えます。丈の高い草、乾いた土、川辺の砂、落ち葉、砂利、木の根。1日のうちに6種類も7種類も踏むことになります。面が増えると、体に載るものの種類も増えます。

種類が増えたことより厄介なのは、載り方が変わることです。舗装された道でつくのは、足の裏と腹の下の土ぼこりで、これは表面に載っているだけです。ところが草の実や種、細かい枝や砂は、被毛の中に入り込みます。毛の流れの向きに逆らって入り、根元の近くで止まります。表面から見ても分かりません。

だから、アウトドアの日の帰宅後の作業は、「落とす」ではなく「探す」に変わっています。ここが、時間が読めなくなる理由です。落とす作業は、面の広さで時間が決まります。探す作業は、見つかった数で時間が決まります。3つ見つかれば3回手が止まり、そのたびに道具を取りに行く。20分かかった日の中身は、実際にはこれでした。

ここまでが「後」の側の事情です。そのうえで「前」を考えると、やることが決まります。アウトドアの前後で、ケアの目的は逆を向いています。前にできるのは、入り込む場所をあらかじめ減らしておくこと。後にやるのは、入り込んだものを見つけること。減らす作業と、見つける作業。この2つは中身も、かかる時間も、見る場所も違います。前後をひと続きの流れとして考えていると、前に何をすればいいのかが最後まで決まりません。

Note全部取りきることを、その日の目標にしない

アウトドアの日のケアを「体から出たものをゼロにする」と決めると、必ず時間が足りなくなります。草の実や種は、翌日以降に毛の外へ出てくるものもあります。その日のうちに全部見つけるという前提を外して、その日は「皮膚に当たっているもの」だけを優先し、残りは翌日のブラッシングで拾う、という配分にしたほうが最後まで終わります。前後のケアを分けて考えるのは、どちらの日にも終わりを作るためです。

軸1・出かける前の5分|アウトドアの前後で「入り込む場所」を減らす側にできること

前の5分でやることは、被毛の側を整えることに絞ります。入り込む場所というのは、具体的にはもつれと、毛の向きが乱れているところです。まっすぐ寝ている毛の上に落ちた草の実は、そのまま滑って落ちます。もつれた場所に落ちた草の実は、絡んだ毛のあいだで止まり、動くたびに奥へ進みます。入口の数を減らす、というのはこの意味です。乾いた季節は、梳かした毛がそのまま立ち上がって、細かいものの受け皿になります。mofuwa グルーミングスプレー を布に取って、コームを入れる前に毛の流れの向きになでておくと、毛が寝た状態のまま一巡できます。ブラッシングスプレーとしても使えるので、静電気で毛が立つのを抑える側と、前の日までについた汚れを拭き取っておく側を、同じ一巡で兼ねられます。

最後の1つだけ、性質が違います。出る前に体を1周見ておくことは、汚れを減らす作業ではなく、帰ってから見比べるための基準を作る作業です。これがないと、帰ってから見つけたかさぶたや赤みが、今日できたものなのか、前からあったものなのかが分かりません。分からないと、判断が全部その日の不安に引っぱられます。出る前に見ておけば、帰ってから「増えた」「なかった」と言い切れます。

見るのは4か所で足ります。耳の外側、指のあいだ、腹の下、尾のつけ根。この4か所は、アウトドアの日に入り込みやすい場所と、皮膚の変化が出やすい場所が重なっています。時間にして1分もかかりません。写真を1枚撮っておく人もいます。前後で比べる材料が1枚あると、動物病院で話すときにも早く進みます。

出かける前の5分の配りかた(時間が読める作業だけを置く)
時間やること何のためか
1分コームを首から尾へ一巡させる引っかかる場所を数える
2分引っかかった場所だけほどく入り込む入口を減らす
1分指のあいだと首輪の下を開いて見る細かいものが止まる場所を確かめる
1分4か所を目で見て覚えておく帰ってから比べる基準を作る

この5分は、前の日の夜に移してかまいません。むしろ、そのほうが続きます。出発の朝は、人の側の支度で手がふさがっています。前日の夜にコームを通しておいて、当日の朝は首輪の下と指のあいだだけを30秒見る。前のケアの本体は、前日に終わらせておけます。アウトドアの前後で考えるときの「前」は、玄関を出る直前だけを指していません。

軸2・帰ってからの時間|アウトドアの前後で見る場所が入れ替わる理由

帰ってからは、探す作業です。ここで見る場所は、出る前に見た場所とは違います。前は「毛の流れ」を見ました。後は「毛の流れが変わっているところ」を見ます。入り込んだものは、そこだけ毛の向きを狂わせます。手のひらで背中から尾へ軽くなでて、途中で引っかかる感触があった場所。そこが探す場所です。全身をくまなく指で分けていく必要はありません。

順番は上から下です。足を最初にやると、そのあと体から落ちたものをもう一度足で踏みます。玄関で待たせて、体の上半分、腹の下、最後に足。この順番だけで、やり直しが1回減ります。アウトドアの日は落ちるものの量が多いので、順番の効き方も大きくなります。

見つけたときにやることは、その場所によって変わります。毛の表面に載っているだけなら、そのまま取れます。毛のあいだで止まっているものは、引っぱらずに、その周りの毛をほどいてから外します。引っぱると、絡んだ毛ごと皮膚が持ち上がります。そして、皮膚に刺さっているものは家で抜こうとしません。ここが線です。

時間が読めないのは、この「見つかった数」が毎回違うからです。同じ場所へ同じ時間だけ行っても、草の丈と、その日の乾き方で変わります。だから、帰ってからの側は時間で区切らず、場所で区切ります。今日は上半分と腹の下まで、指のあいだは明日の朝。こう決めておくと、その子が飽きる前に終われます。前後のケアで、時間を決められるのは前の側だけです。

Cautionこういうときは、その場で取ろうとせず動物病院にご相談ください

植物の種や枝が皮膚に刺さっている、指のあいだが赤く腫れている、しきりに同じ場所をなめ続ける、片足を上げたまま下ろさない、耳を振り続ける、触ると痛がる、目をしょぼつかせている。こうしたときは、家で抜いたり洗ったりする前に動物病院にご相談ください。草の種の一部は、毛の中から皮膚へ入り込む形をしています。外から見えている部分だけを引っぱると、残りが中に残ることがあります。出かける前に見ておいた4か所の状態を伝えられると、いつからの変化なのかがその場で決まります。

前後を並べて比べる|アウトドアのケアの使い分けを、目的と時間と見る場所で決める

2つの軸を並べます。並べて分かるのは、前後のどちらかが大事だという話ではなく、性質がまったく違うので同じ設計にできない、ということです。前は時間で区切れます。後は場所で区切るしかありません。

アウトドアの前後で、ケアの中身がどう入れ替わるか
出かける前帰ってから
目的入り込む場所を減らす入り込んだものを見つける
作業の性質減らす(引き算)探す(数え上げ)
かかる時間5分。前日に移してもよい読めない。10〜20分の幅が出る
区切り方時間で区切れる場所で区切る
見るもの毛の流れと、引っかかる場所毛の流れが変わっているところ
見る順番首から尾へ一巡上半分 → 腹の下 → 足
前後で共通する4か所状態を覚えておく覚えておいた状態と比べる
やらなかったとき後の時間が倍になる翌日以降に奥へ進む
アウトドアの前後で、ケアの目的が逆を向いている 出かける前は入り込む場所を減らす作業、帰ってからは入り込んだものを見つける作業です。同じ日の同じ体を扱っていても、時間の決まり方と見る場所が入れ替わります。 同じ日の、同じ体を見ています 出かける前 入り込む場所を減らす 5分と決められる 毛の流れを見る 首から尾へ一巡 4か所を覚えておく 帰ってから 入り込んだものを見つける 見つかった数で延びる 流れが乱れた場所を見る 上から下へ、足は最後 覚えた4か所と比べる 前を削ると後が延びます。逆はできません
前は時間で区切れる作業、後は場所で区切る作業です。

「前に5分使うと、後の20分が10分になる」という書き方をしましたが、これは時間が移るという意味ではありません。減っているのは、探す場所の数です。もつれを1つほどいておけば、そこに入り込むものがなくなります。入り込まなければ、帰ってから探さなくて済みます。手が止まる回数が減り、道具を取りに行く往復が減る。20分が10分になったのは、そのぶんです。

どちらを先に整えるかと聞かれたら、前です。後だけを丁寧にしても、次の回の前提は何も変わりません。前を整えた日は、後が短くなり、後が短くなると、その子が最後まで付き合ってくれます。アウトドアの前後を毎回この順で回すと、回を重ねるごとに帰ってからの時間が短くなっていきます。ふだんの毎日のケアに戻ったときも、引っかかる場所が減っているので、ブラッシングが早く終わります。

行き先ごとに、前後のどちらが重くなるか
行き先重くなる側理由
丈の高い草地帰ってから種と草の実が被毛の中で止まる
川辺・水遊び帰ってから濡れた毛に砂が張りつき、乾くと固まる
土の山道出かける前泥は表面に載るので、毛が寝ていれば落ちやすい
砂浜両方前に毛を整え、後は指のあいだを必ず開く
キャンプ場の芝地出かける前短い草は入り込みにくく、前の一巡で足りる

前の5分をどこから作るかの選び方|アウトドアの前後を毎日のケアにつなげる

前の5分は、新しく作らないほうが続きます。出発の朝に5分を足そうとすると、いちばん最初に消えるのがこの5分です。だから、すでにある習慣の中へ移します。前日の夜のブラッシングを、その週だけ「引っかかる場所を数える」目的に切り替える。これで前のケアの本体は終わります。当日の朝に残るのは、指のあいだと首輪の下を開いて見る30秒だけです。

使うものについても、前後で役割が分かれます。前の側は、被毛を落ち着かせておく側です。mofuwa 毛玉予防ジェルは、被毛をコーティングしてもつれと静電気を起きにくくするジェルで、香料無添加です。引っかかった場所だけに薄くのばしておくと、そこが入り込む入口になりにくくなります。全身に使う必要はありません。前の一巡で止まった場所だけで足ります。

後の側は、探す手と拭く手を1つにまとめます。mofuwa グルーミングスプレー は、毎日きれいにしておきたいという側から作られたケアスプレーで、布に取って使えます。布を当てながら上半分・腹の下・足の順に進めると、引っかかる感触を探す一巡と、載っているものを布へ移す一巡が、同じ1回になります。道具を持ち替えないので、手が止まる回数もそのぶん減ります。布に取ってから当てるので、音や噴射を嫌がる子でも進めやすくなります。中身は特許5253483(三室ダブルイン型電解システム)でつくる電解水で、無香料・界面活性剤不使用です。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でできているので、草むらを歩いた足を拭いた直後に、その子が指のあいだをなめに来ても、そこで手を止めなくて済みます。

Point前後で1つずつ、場所を決めておく

アウトドアの前後のケアで迷ったら、前は「引っかかった場所」、後は「流れが乱れている場所」。この2つだけ覚えておけば足ります。どちらも全身を対象にしていません。前で数えた場所と、後で見つけた場所を、その日のうちに1行だけ書き留めておくと、3回ぶんたまったころに、その子がどこに拾いやすいかが見えてきます。次の回は、その場所から始められます。

次にアウトドアへ出る日の朝、出かける前に4か所を見ておいてください。耳の外側、指のあいだ、腹の下、尾のつけ根。1分もかかりません。この1分があると、帰ってから見つけたものについて「今日ついた」と言い切れるようになります。前後のケアで最初に効くのは、道具でも手順でもなく、この比べられる状態のほうです。帰ってからの拭き取りを毎日のブラッシングと同じ一巡に合わせておけば、次にアウトドアへ出る日には、探す場所が前より1つ減っています。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

アウトドアの前後のケアは、短毛の子でも必要ですか。
必要な中身が変わります。短毛の子は被毛の中に入り込む余地が小さいので、前の一巡は1分で終わります。そのぶん、帰ってからは指のあいだと耳の外側に絞ってください。短毛でも、指の股と脇の下は毛の向きが変わる場所なので、細かいものが止まります。前に4か所を見ておいて、後で比べるという流れは、毛の長さに関係なく同じように使えます。
帰ってからシャンプーをすれば、探す作業は省けますか。
省けません。洗うと表面のものは落ちますが、被毛の中で止まっているものは、濡れて毛が張りついたぶん、かえって見つけにくくなります。順番としては、先に探して、見つけたものを外してから洗う形になります。アウトドアの日に洗うかどうかは、乾かし終える時間が取れるかで決めてください。時間が取れない日は、水を使わない側に寄せて、翌日の明るい時間に見直すほうが最後まで終わります。
出かける前のケアを毎回やる時間がありません。どれか1つに絞れますか。
4か所を目で見ておく1分だけ残してください。ほどく作業は前日の夜に移せますが、状態を覚えておく作業は当日でないと意味がありません。帰ってから見つけたものが今日ついたのかどうか、この1分があるかどうかで判断が変わります。赤み・腫れ・痛がる様子が出たときも、いつからの変化かを動物病院に伝えられます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。