C03使い方・お手入れ手順
ジェルとスプレーの使い分け
玄関で片手にリードを持ったまま、帰ってきた背中を首から腰へ10回梳かしたら、同じ場所で2回ブラシが止まりました。ジェルとスプレーの使い分けは、この止まった回数から始まります。10回のうち0回か1回なら、その日は全身を通したほうが早く終わります。2回以上で、しかも止まる場所が毎回同じなら、その1か所に置くものが変わります。使い分けを決めるのは、毛の長さや季節よりも、10回のうち何回止まったかという数です。数えるのに道具は要りません。いつも使っているブラシと、玄関で立っている10秒で足ります。
10回梳かして、指が止まった回数|ジェルとスプレーの使い分けが出るサイン
数えるのは、背中1面を首から腰へ10回梳かしたときに、ブラシが止まった回数です。毛の途中で引っかかって手が進まなくなったら1回。そのまま力を足さず、いったん離して次の1回に移ります。10回終えたところで、止まった回数と、止まった場所を覚えておきます。ジェルとスプレーの使い分けは、被毛の見た目でも季節でもなく、この数で分かれます。数えている10秒のあいだ、その子はまだ玄関に立っているだけで、こちらは何も塗っていません。
| 止まった回数 | 止まる場所 | 被毛の中で起きていること | 先に手に取るもの |
|---|---|---|---|
| 0〜1回 | 決まっていない | 毛先が少し乾いて浮いている | スプレーで全身 |
| 2〜3回 | 毎回同じ1か所 | その場所だけ根元まで絡み始めている | ジェルをその1か所に |
| 2〜3回 | 毎回ちがう場所 | 全身に薄く汚れが乗っている | スプレーで全身 |
| 4回以上 | 同じ場所と、その周り | 絡みが外へ広がっている | ジェルを1か所、次の日に隣 |
回数と場所のほかに、数える前に分けておきたい条件が3つあります。容器の音を嫌がるか、濡れた感触を嫌がるか、こちらの手が1本しか空かないか。この3つは被毛の状態と関係がないので、止まった回数と混ぜると判断が濁ります。音を嫌がる子なら、スプレーを選ぶ日でも手のひらに出してから使います。濡れた感触を嫌がる子では、塗る面を背中側だけに絞る日があります。手が1本しかない日は、どちらを選んでも触れる面積が半分になります。
止まった回数は毎日変わります。雨の翌日は下毛に湿りが残って増え、風の強い日は毛先が乾いて浮くので減ったように見えます。だから使い分けは週の初めに決めるものではなく、玄関で10回梳かしたその日に決まります。1週間ぶん数字を並べると、その子の毎日のケアがどちらに寄っているのかも見えてきます。0〜1回が続く子は全身を通す日が多く、同じ場所で止まり続ける子は1か所に時間を使う日が多くなります。
止まる回数と、止まる場所|ジェルとスプレーの使い分けチェック
チェックは2つだけです。何回止まったか、どこで止まったか。この2つの組み合わせで、その日の手が決まります。回数だけを見ると、全身に薄く汚れが乗っている日と、1か所だけが絡んでいる日が同じ数字になってしまいます。場所を足すと、この2つが分かれます。
| その日の条件 | 先に手に取るもの | その日やること | 次に見る合図 |
|---|---|---|---|
| 止まり0〜1回 | スプレー | 全身に通してからブラシを入れる | 翌日の止まりが0回のまま |
| 同じ場所で2回以上 | ジェル | その1か所を、しっとり濡れる程度までなじませる | 外側の毛が数本抜けてくる |
| 止まる場所がばらける | スプレー | 全身を通し、止まった場所だけ印をつける | 3日後に同じ場所が残るか |
| 音を嫌がる | どちらでも | 手のひらに出してから、体に向けて押さない | 10回のうち逃げない回数 |
| 手が1本しか空かない | スプレー | 背中側だけで終える。下側は翌日 | 翌日に下側へ手が届いたか |
条件が2つ重なる日もあります。同じ場所で3回止まったのに、音を嫌がる子。この日は選ぶものを2つに分けるのではなく、出し方を変えます。ジェルをその1か所に使い、手のひらに出してから指で運びます。逆に、止まりが0回なのに手が1本しか空かない日は、スプレーを背中側だけに通して、下側は翌日に回します。どちらの日も、選ばなかったほうを翌日に持ち越しているだけです。使い分けは、1日でどちらかを捨てる話ではありません。
散歩から帰った10分に通す|スプレーを先に取る日のジェルの置きどころ
止まりが0〜1回の日、先に手に取るのは mofuwa グルーミングスプレーです。使いどころは3つあります。散歩のあとに、ブラッシングの前に、汚れやにおいが気になるときに。帰宅してからの10分がそのまま3つ目までを含むので、玄関で数えた日はそのまま続けられます。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした毛先に今日また汚れが乗ります。毎日シャンプーはできず、サロンにも毎日は通えません。その毎日を成り立たせるための1本です。
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1|玄関で10回梳かして、回数と場所を覚える
先に数えます。塗ってから梳かすと、指の滑りが変わって止まりの回数が読めません。リードを外す前の10秒で足ります。
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2|背中から順に吹きかけ、毛先が湿る程度で止める
首のうしろから腰へ、毛の流れに沿って。びしょ濡れにする必要はなく、毛先が湿って浮きが収まるところで止めます。音を嫌がる子は、手のひらに出してから手で運びます。
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3|湿っているあいだにブラシを通す
乾いた被毛にブラシを通すと静電気が起きて、毛先が浮いて指に絡みます。湿っているあいだは毛先がまとまるので、同じ10回でも止まりが減ります。ブラッシングスプレーとして使えるのはこの働きのほうです。
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4|止まった場所にだけ、印として指を置く
全身を通しても止まりが残る場所があれば、そこを覚えておきます。その日は何もせず、3日後に同じ場所で止まるかを見ます。3日続けて同じなら、次のセクションのジェルの側へ移ります。
この1本は還元水でつくられていて、香りを足していません。アルコールも入っていないので、全身に吹きかけても部屋のにおいが変わりません。落とすのは汚れの元になる脂で、被毛に残っていてほしいセラミドやスクワランは残す設計です。だから毎日の全身に使えます。ブラッシングの前に通せば、静電気が起きにくい状態で梳かせるので、止まりの回数そのものが翌日以降に減っていきます。
背中、脇、後ろ脚の内側では、もともと止まりやすさが違います。比べられるようにするには、数える面を1つに固定します。首のうしろから腰までの背中の中心線、ここで10回。他の場所は、数えたあとのケアの中で触ります。面を変えてしまうと、昨日の3回と今日の1回が比べられなくなり、使い分けの根拠が消えます。面を固定しておけば、数字だけでその子の被毛の変化が追えます。
止まった場所だけに置く|ジェルとスプレーの使い分けと、受診を考える線
同じ場所で2回以上止まる日、手に取るのは mofuwa 毛玉予防ジェルです。置く場所は、止まったその1か所だけ。全身に広げると、どこが変わったのか分からなくなります。ほぐしたい場所に直接なじませ、毛玉がしっとり濡れる程度にしてからブラシを入れる、というのが使い方です。毛が引っ張られた状態が続くと、その子は同じ場所を気にし続けます。切ってしまえばそこだけ毛の長さが変わるので、切らずに済ませる側から手を入れます。
- 根元を指2本で挟んでから:地肌への引っぱりを指が受け止めます。挟まずにもみこむと、上の毛が動くたびに皮膚が持ち上がります
- しっとり濡れる程度まで:表面だけ湿らせて終えると、中の絡みには届きません。指で押して手ごたえが変わるところまで含ませます
- ブラシは外側の毛先から:根元から入れると締まる向きに力がかかります。外側の毛が数本ずつ抜けてくる感触を確かめながら置き直します
- ゆるんでこなければスプレーを足す:同じ場所に mofuwa グルーミングスプレーを足してもみこむと、水分が増えたぶん指がすべり、よりほぐれやすくなります
平時の使い方は、これとは置く範囲が違います。手のひらに5プッシュ出して全身に塗り、ブラッシングでなじませて2〜3日に1回。塗っておくと被毛がまとまって、毛玉ができにくい状態が続きます。止まりが0〜1回の日が続いている子は、この平時のほうだけで足ります。1か所に置く使い方は、止まる場所が決まった日だけに出てくる手です。同じ1本で、置く範囲と頻度が入れ替わります。
同じ場所での止まりが3週続けて同じ回数以上ある/ジェルを置いた翌日も外側の毛が1本も抜けてこない/その場所だけを繰り返しなめている/触ると体をひねる、声を出す/毛をかき分けると皮膚が赤く見える、さわると熱い。こうなったときは、使い分けの前に体の側を見る番です。止まった回数と場所、いつから同じなのかを書き写して、動物病院で皮膚のほうを見てもらう日をつくってください。週ごとの回数が並んでいれば、いつから何回に増えたのかがそのまま伝わります。その日までのあいだも、止まらない面のケアは続けられます。
持ち替えを1回に収める|ジェルとスプレーの使い分けが毎日続く置き方
使い分けが崩れるのは、迷ったときではなく、容器を持ち替えたときです。スプレーで全身を通し、途中で止まった場所を見つけてジェルを取りに行き、また全身に戻る。この往復で、同じ場所を2回さわることになります。数えるのは、1回のケアで容器を持ち替えた回数です。1回までなら、そのケアは3分で終わります。2回を超えた日は、たいてい最後まで終わらずにその子が離れていきます。
- 2本を同じ場所に置く:玄関の棚など、10回数えた場所からそのまま手が届く位置に並べます。取りに行く移動が消えると、持ち替えは手の中だけで済みます
- 先に数えて、1本だけを手に取る:回数と場所が分かってから取れば、その日の1本が決まります。両方を持って始めた日のほうが、持ち替えは増えます
- 見つけた止まりは、その日は印にとどめる:全身を通す日に1か所を足すと、往復が生まれます。3日続けて同じ場所なら、その日を1か所の日にします
1週間続けると、記録には2つの数字が並びます。10回のうち止まった回数と、持ち替えた回数です。前の数字はその子の被毛の話で、後ろの数字は置き方の話です。後ろの数字が0や1で落ち着いてくると、前の数字も動きが読めるようになります。毎日のケアが続いている家では、たいてい後ろの数字が先に落ち着いています。
今日は、玄関で10回だけ梳かしてみてください。何回止まって、どこで止まったか。その2つが分かれば、手に取る1本は決まります。2本を同じ棚に並べておくのは、そのあとでかまいません。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 10回のうち、同じ場所で止まったのか違う場所なのか、数えている途中で分からなくなります。
- 止まったところで指を置いて、そのまま次の1回に移らずに一度手を離してください。離した指の位置を目で確かめてから続けると、2回目が同じ場所かどうかが分かります。それでも分からない日は、背中の中心線を首側と腰側の2つに分けて、どちら側で止まったかだけを記録します。左右ではなく前後で分けるのは、ブラシを動かす向きと同じで覚えやすいからです。慣れてくると、止まった位置は手ごたえだけで思い出せるようになります。
- どちらも家にない日は、何から始めればいいですか。
- 梳かして数えるところまでは、ブラシだけでできます。10回のうちの止まりと場所を3日ぶん記録しておくと、どちらを先に用意すればいいのかがはっきりします。0〜1回の日が続く子と、同じ場所で止まり続ける子では、最初に必要になるものが違います。数えた紙が3日ぶんあれば、その子に合う順番で用意できます。数えるだけの3日間も、毛先の浮きを見る目は育ちます。
- 猫でも同じ10回で数えていいですか。
- 数える面を変えれば同じです。猫では背中の中心線より、あごの下から胸のほうが早く絡み始めます。ただしその面は猫が顔を上げてくれた時間しか触れないので、10回を数えるのは背中で、ケアの重さをあごの下から胸へ寄せる形にします。数える面と、時間を使う面が違っていてもかまいません。大事なのは、数える面を毎日同じにしておくことです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
