C03使い方・お手入れ手順

ジェルとスプレーの使い分け

公開日 2023年8月9日|文=mofuwa編集部

明るい光の入る部屋で、明るい色の床に並んでくつろぐ犬と猫
どちらを先に手に取るかは、10回梳かしてブラシが止まった回数で決まります。写真:K/Pexels

玄関で片手にリードを持ったまま、帰ってきた背中を首から腰へ10回梳かしたら、同じ場所で2回ブラシが止まりました。ジェルとスプレーの使い分けは、この止まった回数から始まります。10回のうち0回か1回なら、その日は全身を通したほうが早く終わります。2回以上で、しかも止まる場所が毎回同じなら、その1か所に置くものが変わります。使い分けを決めるのは、毛の長さや季節よりも、10回のうち何回止まったかという数です。数えるのに道具は要りません。いつも使っているブラシと、玄関で立っている10秒で足ります。

10回梳かして、指が止まった回数|ジェルとスプレーの使い分けが出るサイン

数えるのは、背中1面を首から腰へ10回梳かしたときに、ブラシが止まった回数です。毛の途中で引っかかって手が進まなくなったら1回。そのまま力を足さず、いったん離して次の1回に移ります。10回終えたところで、止まった回数と、止まった場所を覚えておきます。ジェルとスプレーの使い分けは、被毛の見た目でも季節でもなく、この数で分かれます。数えている10秒のあいだ、その子はまだ玄関に立っているだけで、こちらは何も塗っていません。

10回のうちの止まり方と、そこから読めること
止まった回数止まる場所被毛の中で起きていること先に手に取るもの
0〜1回決まっていない毛先が少し乾いて浮いているスプレーで全身
2〜3回毎回同じ1か所その場所だけ根元まで絡み始めているジェルをその1か所に
2〜3回毎回ちがう場所全身に薄く汚れが乗っているスプレーで全身
4回以上同じ場所と、その周り絡みが外へ広がっているジェルを1か所、次の日に隣

回数と場所のほかに、数える前に分けておきたい条件が3つあります。容器の音を嫌がるか、濡れた感触を嫌がるか、こちらの手が1本しか空かないか。この3つは被毛の状態と関係がないので、止まった回数と混ぜると判断が濁ります。音を嫌がる子なら、スプレーを選ぶ日でも手のひらに出してから使います。濡れた感触を嫌がる子では、塗る面を背中側だけに絞る日があります。手が1本しかない日は、どちらを選んでも触れる面積が半分になります。

止まった回数は毎日変わります。雨の翌日は下毛に湿りが残って増え、風の強い日は毛先が乾いて浮くので減ったように見えます。だから使い分けは週の初めに決めるものではなく、玄関で10回梳かしたその日に決まります。1週間ぶん数字を並べると、その子の毎日のケアがどちらに寄っているのかも見えてきます。0〜1回が続く子は全身を通す日が多く、同じ場所で止まり続ける子は1か所に時間を使う日が多くなります。

止まる回数と、止まる場所|ジェルとスプレーの使い分けチェック

チェックは2つだけです。何回止まったか、どこで止まったか。この2つの組み合わせで、その日の手が決まります。回数だけを見ると、全身に薄く汚れが乗っている日と、1か所だけが絡んでいる日が同じ数字になってしまいます。場所を足すと、この2つが分かれます。

その日の条件と、やることの分かれ方
その日の条件先に手に取るものその日やること次に見る合図
止まり0〜1回スプレー全身に通してからブラシを入れる翌日の止まりが0回のまま
同じ場所で2回以上ジェルその1か所を、しっとり濡れる程度までなじませる外側の毛が数本抜けてくる
止まる場所がばらけるスプレー全身を通し、止まった場所だけ印をつける3日後に同じ場所が残るか
音を嫌がるどちらでも手のひらに出してから、体に向けて押さない10回のうち逃げない回数
手が1本しか空かないスプレー背中側だけで終える。下側は翌日翌日に下側へ手が届いたか
10回のうちの止まりから、その日の1本を決める 梳かして数え、止まった場所を覚えてから置く、という順番です。数える前に手に取ると、止まった場所を確かめる前に全身が濡れて、どこで止まったのかが分からなくなります。止まりがばらける日は1か所に決めず、全身を通すほうから始めます。同じ場所で止まる日は、その1か所に絞って時間を使います。 梳かす 10回 数える 止まり 置く 1本目 回数と場所 その日だけ 止まりがばらける日 1か所に決められない 全身を通すほうが先 同じ場所で止まる日 その1か所だけに置く 翌日は隣の毛を見る
数えてから置くと、その日1本だけで済みます。

条件が2つ重なる日もあります。同じ場所で3回止まったのに、音を嫌がる子。この日は選ぶものを2つに分けるのではなく、出し方を変えます。ジェルをその1か所に使い、手のひらに出してから指で運びます。逆に、止まりが0回なのに手が1本しか空かない日は、スプレーを背中側だけに通して、下側は翌日に回します。どちらの日も、選ばなかったほうを翌日に持ち越しているだけです。使い分けは、1日でどちらかを捨てる話ではありません。

散歩から帰った10分に通す|スプレーを先に取る日のジェルの置きどころ

止まりが0〜1回の日、先に手に取るのは mofuwa グルーミングスプレーです。使いどころは3つあります。散歩のあとに、ブラッシングの前に、汚れやにおいが気になるときに。帰宅してからの10分がそのまま3つ目までを含むので、玄関で数えた日はそのまま続けられます。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした毛先に今日また汚れが乗ります。毎日シャンプーはできず、サロンにも毎日は通えません。その毎日を成り立たせるための1本です。

  1. 1|玄関で10回梳かして、回数と場所を覚える

    先に数えます。塗ってから梳かすと、指の滑りが変わって止まりの回数が読めません。リードを外す前の10秒で足ります。

  2. 2|背中から順に吹きかけ、毛先が湿る程度で止める

    首のうしろから腰へ、毛の流れに沿って。びしょ濡れにする必要はなく、毛先が湿って浮きが収まるところで止めます。音を嫌がる子は、手のひらに出してから手で運びます。

  3. 3|湿っているあいだにブラシを通す

    乾いた被毛にブラシを通すと静電気が起きて、毛先が浮いて指に絡みます。湿っているあいだは毛先がまとまるので、同じ10回でも止まりが減ります。ブラッシングスプレーとして使えるのはこの働きのほうです。

  4. 4|止まった場所にだけ、印として指を置く

    全身を通しても止まりが残る場所があれば、そこを覚えておきます。その日は何もせず、3日後に同じ場所で止まるかを見ます。3日続けて同じなら、次のセクションのジェルの側へ移ります。

この1本は還元水でつくられていて、香りを足していません。アルコールも入っていないので、全身に吹きかけても部屋のにおいが変わりません。落とすのは汚れの元になる脂で、被毛に残っていてほしいセラミドやスクワランは残す設計です。だから毎日の全身に使えます。ブラッシングの前に通せば、静電気が起きにくい状態で梳かせるので、止まりの回数そのものが翌日以降に減っていきます。

Point数える10回は、いつも同じ面で取る

背中、脇、後ろ脚の内側では、もともと止まりやすさが違います。比べられるようにするには、数える面を1つに固定します。首のうしろから腰までの背中の中心線、ここで10回。他の場所は、数えたあとのケアの中で触ります。面を変えてしまうと、昨日の3回と今日の1回が比べられなくなり、使い分けの根拠が消えます。面を固定しておけば、数字だけでその子の被毛の変化が追えます。

止まった場所だけに置く|ジェルとスプレーの使い分けと、受診を考える線

同じ場所で2回以上止まる日、手に取るのは mofuwa 毛玉予防ジェルです。置く場所は、止まったその1か所だけ。全身に広げると、どこが変わったのか分からなくなります。ほぐしたい場所に直接なじませ、毛玉がしっとり濡れる程度にしてからブラシを入れる、というのが使い方です。毛が引っ張られた状態が続くと、その子は同じ場所を気にし続けます。切ってしまえばそこだけ毛の長さが変わるので、切らずに済ませる側から手を入れます。

平時の使い方は、これとは置く範囲が違います。手のひらに5プッシュ出して全身に塗り、ブラッシングでなじませて2〜3日に1回。塗っておくと被毛がまとまって、毛玉ができにくい状態が続きます。止まりが0〜1回の日が続いている子は、この平時のほうだけで足ります。1か所に置く使い方は、止まる場所が決まった日だけに出てくる手です。同じ1本で、置く範囲と頻度が入れ替わります。

Caution10回のうちの止まりが、3週続けて同じ場所に戻るとき

同じ場所での止まりが3週続けて同じ回数以上ある/ジェルを置いた翌日も外側の毛が1本も抜けてこない/その場所だけを繰り返しなめている/触ると体をひねる、声を出す/毛をかき分けると皮膚が赤く見える、さわると熱い。こうなったときは、使い分けの前に体の側を見る番です。止まった回数と場所、いつから同じなのかを書き写して、動物病院で皮膚のほうを見てもらう日をつくってください。週ごとの回数が並んでいれば、いつから何回に増えたのかがそのまま伝わります。その日までのあいだも、止まらない面のケアは続けられます。

持ち替えを1回に収める|ジェルとスプレーの使い分けが毎日続く置き方

使い分けが崩れるのは、迷ったときではなく、容器を持ち替えたときです。スプレーで全身を通し、途中で止まった場所を見つけてジェルを取りに行き、また全身に戻る。この往復で、同じ場所を2回さわることになります。数えるのは、1回のケアで容器を持ち替えた回数です。1回までなら、そのケアは3分で終わります。2回を超えた日は、たいてい最後まで終わらずにその子が離れていきます。

1週間続けると、記録には2つの数字が並びます。10回のうち止まった回数と、持ち替えた回数です。前の数字はその子の被毛の話で、後ろの数字は置き方の話です。後ろの数字が0や1で落ち着いてくると、前の数字も動きが読めるようになります。毎日のケアが続いている家では、たいてい後ろの数字が先に落ち着いています。

今日は、玄関で10回だけ梳かしてみてください。何回止まって、どこで止まったか。その2つが分かれば、手に取る1本は決まります。2本を同じ棚に並べておくのは、そのあとでかまいません。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

10回のうち、同じ場所で止まったのか違う場所なのか、数えている途中で分からなくなります。
止まったところで指を置いて、そのまま次の1回に移らずに一度手を離してください。離した指の位置を目で確かめてから続けると、2回目が同じ場所かどうかが分かります。それでも分からない日は、背中の中心線を首側と腰側の2つに分けて、どちら側で止まったかだけを記録します。左右ではなく前後で分けるのは、ブラシを動かす向きと同じで覚えやすいからです。慣れてくると、止まった位置は手ごたえだけで思い出せるようになります。
どちらも家にない日は、何から始めればいいですか。
梳かして数えるところまでは、ブラシだけでできます。10回のうちの止まりと場所を3日ぶん記録しておくと、どちらを先に用意すればいいのかがはっきりします。0〜1回の日が続く子と、同じ場所で止まり続ける子では、最初に必要になるものが違います。数えた紙が3日ぶんあれば、その子に合う順番で用意できます。数えるだけの3日間も、毛先の浮きを見る目は育ちます。
猫でも同じ10回で数えていいですか。
数える面を変えれば同じです。猫では背中の中心線より、あごの下から胸のほうが早く絡み始めます。ただしその面は猫が顔を上げてくれた時間しか触れないので、10回を数えるのは背中で、ケアの重さをあごの下から胸へ寄せる形にします。数える面と、時間を使う面が違っていてもかまいません。大事なのは、数える面を毎日同じにしておくことです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。