C03使い方・お手入れ手順
長毛種の日常ケアにジェルを組み込む
朝ごはんのあと、寝床の横で立たせて2分、そのまま横にして1分、合計3分で塗り終えたつもりの背中に、触っていない場所が2か所残っていました。脇の下と、後ろ脚の内側です。長毛の子の日常ケアにジェルを組み込むと、塗る面積そのものは何日かで手が覚えます。足りなくなるのは、その子を支えている手のほうです。片手が体を支えているあいだ、塗る手は1本しか残りません。だから1回のケアで数えるのは、塗れた面の広さよりも、最後まで確かめられなかった場所の数になります。
4か所のうち、今日いくつ確かめられたか|長毛のジェルのケアで家でできること
長毛の子で手が届きにくいのは4か所です。脇の下、後ろ脚の内側、尾の付け根、あごの下から胸。どれも体の側面か下側で、その子が立っているあいだは人の目線から見えません。見えない場所は、塗れたかどうかを手の感触だけで判断することになります。長毛のケアにジェルを組み込む話が続かなくなるのは、量や頻度の問題より前に、この4か所が毎回同じように残るからです。1人でやる日は、まず4か所のうち何か所を最後まで確かめられたかを数えます。
| 場所 | そこで起きていること | 1人のときに届くか | 確かめられたと言える合図 |
|---|---|---|---|
| 脇の下 | 前脚の動きで毛がこすれ、根元から絡む | 支える手が前脚側にあると届かない | 指が地肌まで入り、毛をかき分けられる |
| 後ろ脚の内側 | 座ったときに床と体で挟まれる | 立たせたままでは見えない | 横にして、上側になった脚を持ち上げられる |
| 尾の付け根 | 背中の毛と尾の毛が向きの違うまま重なる | 届くが、尾が動いて手が滑る | 尾を下げた状態で3回梳かせる |
| あごの下から胸 | 食事と毛づくろいで湿りが残りやすい | 顔を上げてもらう手が要る | 胸の中心まで指が通る |
猫では、あごの下から胸にかけてがいちばん早く絡みます。自分の毛づくろいが届く範囲と、絡みが始まる場所が重なっているので、その子が舐めた跡のまま毛が寄っていきます。犬では脇の下と後ろ脚の内側が先で、どちらも歩くたびに毛と毛がこすれる場所です。長毛の子は1本が長いぶん、こすれる面も長くなります。毛をかき分けたときに皮膚が見えるところまで指が入れば、その場所はその日確かめられたと数えます。
記録は1行で足ります。日付と、確かめられた場所の数だけ。1人でやった日は2か所、2人いた日は4か所、というように、人の手の数でそのまま変わります。1週間ぶん並べると、いつも残るのが後ろ脚の内側だと分かってきます。そこだけ人が2人いる日に回すか、体勢を変える順番を入れ替えるか、やることが決まります。家でできることは、4か所を毎回そろえることではなく、残った場所を次の日に回す形をつくることです。
立たせて2分、横にして1分|長毛の被毛にジェルを塗るケアの手順
体勢は2つに分けます。立たせて2分で背中側、横にして1分で下側。分ける理由は、支える手を持ち替えるためです。同じ体勢のまま4か所を回そうとすると、支える手が動かせないので、届く面がそのぶん減ります。公式の使い方どおり、手のひらに5プッシュ出してから始めます。
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1|手のひらに5プッシュ出し、両手で伸ばす
出すのは手のひらです。両手をこすり合わせて薄く伸ばしておくと、長毛の毛先にも根元にも同じ量が乗ります。伸ばさずに片手だけで塗ると、最初に触れた場所だけ多く、あとの場所には残りません。
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2|立たせて2分、背中から腰、尾の付け根まで
その子の横に立ち、片手を胸の前に添えて位置だけ支えます。背中の中心から腰へ、毛の流れに沿って手を滑らせ、尾の付け根では尾を軽く下げてから3回。ここまでが立っているあいだにできる範囲です。
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3|支える手を持ち替えて、脇の下へ入れる
胸を支えていた手を腰側へ持ち替えると、前脚側が空きます。空いた手で前脚を少し前に出し、脇の下へ指を入れます。毛をかき分けて皮膚が見えたら、そこに塗ってから指で3回通します。ここで1か所ぶんの記録がつきます。
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4|横にして1分、後ろ脚の内側とあごの下から胸
床に座り、その子を横に寝かせます。上側になった後ろ脚を持ち上げて内側へ。そのままあごを上げてもらい、あごの下から胸の中心まで。横にしている1分で、下側の2か所が入ります。
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5|最後にブラッシングでなじませる
公式の使い方では、全身に塗ったあとブラッシングでなじませます。塗った順と同じ向きで、背中から腰、脇の下、後ろ脚の内側、あごの下から胸。梳かしながら、どこまで指が通ったかをもう一度確かめます。
ジェルを塗る頻度の目安は2〜3日に1回です。毎日やるのはブラッシングのほうで、塗る日はその合間に入ります。使い始めから3〜4日目に、指の通り方が変わったと感じる段階に入ります。長毛の子ではこの変化が毛先から先に出るので、根元まで届いたかどうかは、毛をかき分けたときに皮膚が見えるかで見ます。塗った量ではなく、指が入る深さのほうが日々の変化として読めます。
散歩から帰った日は、順番が1つ増えます。先に mofuwa グルーミングスプレーで全身を通し、外でついた汚れを落としてから塗ります。散歩のあとに、ブラッシングの前に、汚れが気になるときに、というのがこの1本の使いどころです。還元水でつくられていて香りを足していないので、全身に吹きかけても部屋のにおいが変わりません。汚れが乗ったままジェルを塗ると、指が毛先で止まって、4か所のうち届く数がその日だけ減ります。
立たせて2分のあいだ、長毛の子は同じ姿勢を保ちません。足を踏みかえた瞬間は、体重が片側へ移って反対側の面が空きます。その一瞬に合わせて支える手を持ち替えると、脇の下へ入れる手が自然に空きます。踏みかえを待たずに持ち替えると、支えが抜けた側へ体が傾いて、塗っている手を止めることになります。2分のうちに踏みかえは3〜4回あるので、待つ時間は数秒です。
手が1本しか空かない日に、どこを残すか|長毛のジェルのケアの頻度
1人でやる日、4か所を全部そろえようとすると、どこも半分で終わります。支える手を1回持ち替えるあいだに、その子はたいてい姿勢を変えます。姿勢が変われば、さっき指が入った場所がもう見えません。3分を4で割るのではなく、3分を2か所に使って、残りは次の塗る日に回します。頻度が2〜3日に1回なので、3日で1周すれば4か所とも同じ間隔で回ってきます。
| 塗る日 | 立たせて2分 | 横にして1分 | その日の記録 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 背中から腰、尾の付け根 | あごの下から胸 | 2か所 |
| 2日目(塗らない) | ブラッシング3分だけ | なし | 0か所 |
| 3日目 | 背中から腰、脇の下 | 後ろ脚の内側 | 2か所 |
| 4日目(塗らない) | ブラッシング3分だけ | なし | 0か所 |
この割り方だと、1か所が回ってくるのは4日に1回です。毎回2か所しか確かめられない日が続いても、4日で1周していれば場所ごとの間隔はそろっています。逆に、毎日4か所を触ろうとして全部が浅いまま終わる週は、どの場所も間隔が見えません。人がもう1人いる日は、支える役と持ち上げる役に分けて、その日だけ4か所をまとめて回します。週に1回そういう日をつくれるなら、残り6日は2か所ずつで足ります。
被毛の状態で幅を動かすこともできます。換毛の時期は抜けた下毛が上毛のあいだに残るので、2〜3日に1回という幅のうち短いほう、2日に1回へ寄せます。動かすのは幅の中だけで、1回に出す量は5プッシュのままです。増やすのは塗る量ではなく、確かめる回数のほうです。長毛の子は1本が長いので、同じ5プッシュでも伸ばし方で届く面が変わります。両手で薄く伸ばす手間を省かない日のほうが、結果として届く場所が多くなります。散歩が続いた週は、塗る日の前に mofuwa グルーミングスプレーを通す日が増えるので、そのぶん毛先の汚れが乗ったまま塗る日が減ります。
同じ1か所が3周続けて確かめられない/その場所に触ろうとすると体をひねる、声を出す/毛をかき分けたときに皮膚が赤く見える、さわると熱い/その場所だけを繰り返しなめている/左右のどちらか一方だけが毎回残る。こうした残り方は、手が足りないという話だけでは説明がつきません。触られたくない理由が体の側にあると、人が2人いる日でもその場所は残ります。4か所のうちどこが、いつから、何周続けて残っているかを書き写して、動物病院で皮膚のほうを見てもらう日をつくってください。周の数で書いてあると、いつからかが日付のまま伝わります。
見てもらう日を決めたあとも、残りの3か所へのケアは続けられます。止めるのは、触ると体をひねる1か所についてだけです。その場所を避けて他をそろえておくと、次に触れるときに周りの被毛が絡んでいない状態から始められます。避けた場所は、記録では空欄ではなく「見送り」と書き分けておくと、手が足りなかった日と区別がつきます。
朝に塗る日と、夜だけ梳かす日|長毛のケアを1週間に組み込む毎日の割り方
1週間を、朝に塗る日と、夜だけ梳かす日に分けます。塗るのは朝ごはんのあとで、その子が同じ場所に落ち着いている時間帯です。梳かすのは夜で、3分だけ。毎日同じことをするのではなく、2種類の日を交互に置きます。長毛のケアにジェルを組み込むのが続くかどうかは、この2種類の日が固定の時刻についているかで決まります。ジェルを持つ日と、ブラシだけを持つ日です。
週に1回は、毛をかき分けて皮膚を見る日をつくります。塗る日のついでで足ります。見るのは色と温度の2つだけで、赤く見えないか、さわって熱くないかを4か所で確かめます。長毛の子は被毛が厚いぶん、皮膚の変化が見えるまで時間がかかります。かき分けて見た日を記録に残しておくと、あとで変化のあった週をさかのぼれます。ケアの記録と皮膚の記録を同じ紙に並べておくのは、そのためです。
今朝できるのは、4か所のうちどこから始めるかを決めることだけです。決めておけば、支える手をどちらに置くかも自然に決まります。立たせて2分、横にして1分。ジェルを残った場所まで届かせるのは、次の塗る日の担当に回します。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 長毛の子で、毛先だけがべたついて見えます。量が多いのでしょうか。
- 手のひらで伸ばす手間を省いた日に出やすい見え方です。5プッシュを片手だけで持って塗ると、最初に触れた毛先に多く乗り、根元には届きません。両手をこすり合わせて薄く伸ばしてから、根元側へ先に手を入れて、毛先へ抜けていく向きで塗ってみてください。それでも毛先に残る感じがあるなら、その日のブラッシングを塗った直後ではなく10分ほどおいてから入れると、指が通る感触が変わります。
- 横にすると暴れてしまう子では、下側の2か所はあきらめるしかないですか。
- 体勢を変えずに済ませる順番があります。立ったままで、後ろ脚の内側は反対側の脚を1歩前に出してもらってから、あごの下から胸は正面に座って下から手を入れます。どちらも人が2人いる日のほうが早く終わるので、その2か所だけを2人いる日の担当にしてしまうのが現実的です。横にする体勢そのものは、短い時間から慣らしていけば後日でも間に合います。
- 1週間続けたのに、絡みの数が減りません。組み方のどこを見ますか。
- 確かめられた場所の数を、日ごとに並べてください。毎日2か所が入っているなら、4日で1周できています。並べたときに同じ場所が3周続けて空いていれば、減らないのは全体ではなくその1か所です。逆に数が日によって0と4を行き来しているなら、塗る日の時刻が動いています。時刻を固定するほうが、回数を増やすより先に効いてきます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
