C03使い方・お手入れ手順

できかけの毛玉にジェルを使う手順

公開日 2023年6月28日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の明るい色の床で、静かに体を伸ばしている長毛の猫
押すと2つに分かれるうちは、指のほうが先に届きます。道具を取りに立つ前に手ごたえを確かめます。写真:Tranmautritam/Pexels

夜10時、床に座って膝にのせた子の背中に、指の腹で押すと2つに分かれる毛束が3つ残っていました。できかけの毛玉は、この「押すと分かれる」あいだだけ、指で開けられる時間があります。毛玉にジェルを使うとき、結果がいちばん変わるのは、もみこんでいる途中でその毛玉から手を離すかどうかです。片手で根元を挟み、もう片手でもみこむので、手は2本ともふさがります。容器を取りに1回手を離すと、指は同じ毛玉を探し直すところに戻り、その20〜30秒でその子は膝から降りてしまいます。だからこの記事の使い方は、座る前の置き場所から始まります。

押すと2つに分かれるうちが、できかけです|毛玉にジェルを使うやり方の前提

できかけの毛玉は、指の腹で押すと毛束が2つに分かれます。分かれた面のあいだに指先が入る段階なら、その日のうちに終わる見込みがあります。押しても分かれず、表面が板のように感じるところまで進むと、家でできることは減っていきます。毛玉にジェルを使うやり方を決めるのは、直径の大きさよりも、この押したときの手ごたえです。被毛の長さが違う子どうしでは、同じ直径でも中の詰まり方が変わるので、測った数字だけでは比べる相手が決まりません。

押したときの手ごたえで分ける3段階と、その日の使い方
手ごたえ毛玉の中で起きていることその日にできることジェルの使い方
押すと2つに分かれる毛先が絡んでいるだけで、根元はまだ動く外側の毛先から少しずつ抜く毛玉に直接なじませる
分かれないが、指が1本入る根元まで巻き込まれ、地肌の側が引かれている1つに絞って、途中でやめるしっとり濡れる程度まで含ませる
指が入らず、板のように動かない毛が引っ張られている状態が続いているほどく作業は止めて、数と場所を書き写すほぐす前に、地肌を見てもらう日をつくる

3段目まで進んだ毛玉は、毛が引っ張られている状態がそのまま続きます。そこまでいくと、手元に残る選択肢が「切る」だけになりがちです。切れば、その場所だけ毛の長さが変わり、生えそろうまで何か月かかかります。はさみの先は毛玉と地肌の境目を教えてくれないので、皮膚まで切ってしまうことがあります。mofuwa 毛玉予防ジェルは、この「切るしかない」を減らすためにつくられた1本です。だからこの記事も、できてしまった毛玉をゆるめる側から書きます。

押すと分かれる毛玉と、押しても分かれない毛玉 手ごたえが変わると、その日にできることも、ジェルをどこに置くかも入れ替わります。直径が同じでも、毛先だけが絡んでいる毛玉と、根元まで巻き込んでいる毛玉では、指が入る場所が違います。押して分かれるうちは指先が面のあいだに入るので、外側の毛先から順に抜けます。分かれない段階では、1日で終わらせようとするほど根元が締まります。 測るのは直径ではなく、指の腹の手ごたえです 押すと2つに分かれる 毛先だけが絡んでいる 根元はまだ動く 指先が面のあいだに入る その日のうちに終わる 外側の毛先から抜く 押しても分かれない 根元まで巻き込んでいる 地肌の側が引かれている 指が1本入るかどうか 1日では終わらない 1つに絞って途中でやめる
同じ大きさでも、押した手ごたえでその日の手順が入れ替わります。

手ごたえを確かめたら、座る前に置き場所を決めます。床に座って膝にのせる体勢では、手は2本とも使い切ります。根元を挟む手と、もみこむ手です。容器が手の届かない場所にあると、もみこむ途中で立ち上がることになります。ジェルは右膝の外側、ブラシは左膝の外側、どちらも座ったまま指が届く位置に置いてから、その子を呼びます。時間帯を夜に寄せるのは、食事のあとで動きが少なくなり、膝の上にいる時間が長くなるからです。

手のひらに出してから座る|できかけの毛玉にジェルをもみこむ手順

手順は5つです。座る前に道具を膝の外側へ置き、手のひらにジェルを出してから膝にのせ、根元を指2本で挟んで毛玉がしっとり濡れる程度までなじませ、外側の毛先からブラシを置き、ゆるんでこなければ mofuwa グルーミングスプレーを足してもみこみます。この順番を入れ替えないのは、あとの工程ほど手が空かなくなるからです。

  1. 1|座る前に、ジェルとブラシを膝の外側へ置く

    座ってから道具を探すと、膝にのった子を持ち上げて立つことになります。右膝の外側にジェル、左膝の外側にブラシ。どちらも腰を上げずに指が届く距離です。この1つで、あとに出てくる「手を離す回数」がまとめて減ります。

  2. 2|手のひらに出してから、その子を膝にのせる

    公式の使い方では、5プッシュを手のひらに出して全身に塗り、ブラッシングでなじませる形になっています。できかけの毛玉に使うときも、出す先は手のひらのままです。先に出しておけば、毛玉を指で挟んだあとに容器へ手を伸ばす必要がなくなります。

  3. 3|根元を指2本で挟み、毛玉がしっとり濡れる程度までなじませる

    毛玉と地肌のあいだに指2本を差し込み、根元を挟んで固定します。挟んだ指が地肌への引っぱりを受け止めるので、上の毛が動いてもその子の皮膚が持ち上がりません。そのままもう片手で、毛玉がしっとり濡れる程度までなじませます。表面だけ湿らせて終わると、中の絡みには届きません。

  4. 4|外側の毛先からブラシを置き、根元には入れない

    ブラシは毛玉のいちばん外側、まだ動く毛先に置きます。根元から入れると、絡みは締まる向きに押し込まれます。1回で通そうとせず、外側の毛が数本ずつ抜けていく感触を確かめながら置き直します。指が止まったら、その場所でブラシを持ち替えずに一度離します。

  5. 5|ゆるんでこなければ、グルーミングスプレーを足してもみこむ

    なじませても手ごたえが変わらないときは、同じ場所に mofuwa グルーミングスプレーを足して、もう一度もみこみます。水分が増えたぶん指がすべり、よりほぐれやすくなります。それでも動かない毛玉は、その日はそこで終わりにして、翌日に回します。

平時の使い方と救済の使い方は、出す場所が同じで、置く場所だけが違います。全身に塗る日は手のひらから被毛全体へ、できかけの毛玉に使う日は手のひらからその1か所へ。公式の目安は2〜3日に1回で、毎日のブラッシングはその合間に入ります。この2つを同じ日に重ねると、塗った手で毛玉を探すことになり、指が滑って根元の位置が分からなくなります。

乾いた被毛にブラシを通すと静電気が起きて、毛先が浮いて指に絡みます。浮いた毛先はできかけの毛玉のいちばん外側と見分けがつかないので、どこまで抜けたのかが分からなくなります。うるおいが残っているあいだは毛先がまとまって落ちるので、抜けた毛が手のひらに集まります。手のひらに集まった毛の量が、その日ほどけた分量です。毛玉の直径を測り直すより、この量のほうが変化として読めます。

Point1つの毛玉に置く時間は、指で60まで数えて区切る

時計を見るとその子から目が離れます。もみこみ始めたら、心のなかで60まで数えて、そこでいったん手を開きます。60で区切るのは、ほどけた量を見るためではなく、指の力が強くなり始める境目だからです。数え終えたときに毛先が数本抜けていれば、同じ毛玉をもう1回。まったく動いていなければ、その毛玉はその日は置いて、隣のできかけへ移ります。

手を離した1回が30秒に変わる|家でできる毛玉とジェルの線引き

ここまでの手順が崩れる場所は1つだけです。もみこんでいる途中で、その毛玉から手を離すことです。離した手は、たいてい容器かブラシを取りに行きます。戻ってきた指は、同じ毛玉をもう一度探すところからやり直します。できかけの毛玉は周りの被毛と見分けがつきにくいので、探し直しに20〜30秒。その間にその子は姿勢を変え、毛の向きも変わっています。数えるのは、1つの毛玉を終えるまでに手を離した回数です。0回で終えられた日は、たいてい隣の毛玉にも手が届きます。

記録はカレンダーの端で足ります。日付、押すと分かれた毛玉の数、その場所、手を離した回数の4つだけを書きます。3日ぶん並べると、手を離す回数が多い日はたいてい場所が同じだと分かります。脇の下や後ろ脚の内側のように、支える手がふさがる場所です。その場所だけは、人が2人いる日に回します。回数が0に近づいてくると、同じ3分でも終えられる毛玉の数が増えます。

Cautionほどく作業を止めて、数と場所を書き写す日

押しても分かれない毛玉が3つ以上ある/同じ場所の毛玉が2週続けて同じ位置に戻る/その毛玉のところだけを繰り返しなめている/触ると体をひねる、声を出す/毛をかき分けると地肌が赤く見える、さわると熱い。こうした日は、手を離した回数を数える前に、ほどく作業そのものを止めてください。毛玉の数と場所、いつから同じ位置にあるのかを書き写して、地肌のほうを動物病院で見てもらう日をつくります。数と場所が書いてあれば、どの毛玉がいつからあるのかが紙のまま伝わります。

止めた日も、できる前の被毛への塗りは続けられます。ほどく手を止めるのは、指と地肌のあいだで引っぱりが起きている1か所についてです。その毛玉を避けて、周りの被毛から先に整えておくと、次に触れるときに指が入る面が増えています。やり方としては、毛玉の外周から5センチほど離れたところを、いつもどおりに梳かすだけで足ります。

2〜3日に1回と毎日を分ける|毛玉ができる前の被毛にジェルを置く

できてしまった毛玉をゆるめる使い方が一段落したら、できる前の被毛に置く使い方へ移ります。公式の目安は、5プッシュを手のひらに出して全身に塗り、ブラッシングでなじませて2〜3日に1回。塗っておくと、被毛がまとまって、毛玉ができにくい状態が続きます。使い始めから3〜4日目に、指の通り方が変わったと感じる飼い主が多い段階です。毎日やるのはブラッシングのほうで、塗る日と梳かす日を同じ日に重ねる必要はありません。

塗る日と梳かす日の割り方(1人でやる4日ぶん)
日ジェルを塗るかブラッシングできかけを探す場所
1日目手のひらに5プッシュ、全身塗ったあとに全身首輪の下と脇の下
2日目塗らない3分だけ、毛先中心後ろ脚の内側
3日目手のひらに5プッシュ、全身塗ったあとに全身尾の付け根
4日目塗らない3分だけ、毛先中心あごの下から胸

換毛期は、抜けた下毛が上毛のあいだに残るので、できかけの毛玉が増えます。この時期だけは、2〜3日に1回という幅のうち短いほう、2日に1回へ寄せます。幅の中で動かすだけなので、量や回数を増やす話にはなりません。増やすのは探す時間のほうです。塗った日に3分、塗らない日に3分、どちらも押して分かれる毛束がいくつあるかを数えるところから始めます。数が減っていく週は、手を離す回数もいっしょに減っています。

今夜は、押すと2つに分かれる毛束がいくつあるかを数えるところまででかまいません。数が分かれば、1つに何分かけられるかが決まります。ジェルを右膝の外側、ブラシを左膝の外側に置いてから座る、この段取りだけを先に癖にしておくと、手を離す回数はひとりでに減っていきます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

手のひらに出したジェルが、毛玉に届く前に手のひらいっぱいに広がってしまいます。
広がったぶんは、そのまま周りの被毛に塗ってしまって差し支えありません。毛玉に使う日も、出す先は手のひらのままです。指先だけに取ろうとすると量が読めなくなるので、手のひらに出してから、もみこむ指の腹へ寄せる順番にします。寄せるときは、毛玉を挟んでいない側の手のひらを軽く傾けるだけで足ります。広がりが気になるなら、毛玉の数を先に数えておき、そのぶんだけ出すようにすると量が合ってきます。
ブラシの種類は何を選べばいいですか。
種類より、置く場所のほうが結果を変えます。同じブラシでも、外側の毛先に置いた日と根元から入れた日では、抜けてくる量が違います。手元にあるものを使って、外側から数本ずつ抜けてくるかどうかを見てください。抜けずに毛玉ごと動くなら、それは道具ではなく置く場所の話です。目の細かいものしか無い日は、指で外側の毛を分けてから、分けた側にだけ置きます。
1回でほどけなかった毛玉を、翌日も同じ場所から始めていいですか。
同じ毛玉でかまいませんが、始める場所は前日より外側へずらします。前日に指が止まった場所からもう一度入れると、同じ向きに力がかかって締まります。外側の毛先が数本減っているぶん、輪郭は前日より小さくなっているので、新しい外周を指で探し直してから置いてください。3日続けて外周が変わらない毛玉は、押したときの手ごたえのほうを見直します。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。