C04悩み解決
おしりまわりの汚れのケアで、実は逆効果になっている3つのこと
おしりまわりの汚れは、排泄のたびに毛の先へ少しずつ戻ってきます。1日の終わりにゼロへ戻ることはありません。それでも毎日ゼロに戻そうとすると、手は自然に皮膚のほうへ近づいていきます。この記事で挙げる、おしりの汚れでやってはいけない3つは、その近づき方が違うだけです。ウェットシートでこする、お湯で流す、毛を短く刈りすぎる——順に見ていきます。
おしりの汚れは、毎日つき直す場所
排泄のあと、肛門のまわりの毛の先には、目に見えないくらいの量が必ず残ります。犬は自分でそこに口が届きません。猫は届く子が多いものの、毛が長い子や体が丸くなってきた子は届かなくなります。つまりおしりの汚れは、拭いた直後からまた積み上がっていくということです。毎日つき直す前提で組むところから始めます。
| 汚れのある場所 | そのときの手 |
|---|---|
| 毛の先にのっている(排泄の直後) | 乾いた紙で押さえるだけで移る |
| 毛の根元まで下りている(半日〜1日) | 水分を布に含ませて、中心から外へ運ぶ |
| 皮膚の上で固まっている(数日) | 家で無理に取らない。次に洗う日まで待つ |
この表でいちばん大事なのは、いちばん上の行です。排泄の直後、汚れはまだ毛の先にのっているだけで、皮膚から数ミリ離れています。その数ミリが、皮膚を汚れから遠ざけています。毎日の拭き取りでやることは、汚れを落とすというより、この距離を保つことだと考えてください。
犬はもともと後ろ半分に口が届きません。猫は自分で手入れをするので、猫のおしりが急に汚れるようになったときは、汚れそのものより「届かなくなった理由」のほうを見てください。体が硬い、太った、痛いところがある。汚れは結果として出ているだけのことがあります。
頻度を上げる前に|おしりの汚れでやってはいけない3つ
汚れが目につくと、まず出てくるのが「拭き取りの頻度を上げる」という手です。回数そのものは悪くありません。問題は、回数と一緒に道具や力まで変えてしまうことです。ここから挙げる3つは、どれも頻度を上げた先で起きます。
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ウェットシートで、こする
シートは面が1枚しかありません。一度こすった時点で、取れた汚れはシートの上に薄く広がります。次の一往復で、その面をもう一度おしりに当てていることになります。薄く広げられた汚れは、毛の先ではなく根元に入ります。往復でこする動きは、毛を皮膚に押しつける動きでもあります。
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シャワーのお湯で、流す
いちばん確実に見えて、いちばん範囲が広がります。おしりを流せば、しっぽの付け根も、内股も、後ろ足も濡れます。乾かす場所が、汚れていた場所の何倍にも増えます。乾ききらないまま寝床に入れば、そこは一晩ふさがったままです。においが強くなるのは、たいていこの翌日です。
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毛を、短く刈りすぎる
汚れがつかないようにと、おしりまわりを地肌が見えるまで刈る。ここで見落とされているのが、毛には汚れを皮膚から離しておく役目もあることです。毛がなくなれば、排泄物は毛の先ではなく皮膚に直接つきます。拭くときも、布が皮膚に当たります。つく量は減っても、当たる場所が悪くなります。
3つに共通しているのは、汚れを取ろうとするあまり、汚れのほうを皮膚に近づけていることです。こするのは押しつけること、流すのは濡れた面をつくること、刈るのは間にあるものをなくすこと。手つきは違っても、向きは全部同じです。やってはいけないと言い切るのは、ここが理由です。
1日に何度も拭くと、そのたびに毛が動き、皮膚に触れる回数が増えます。おしりの拭き取りは、1日2回までを目安にしてください。3つには数えていませんが、やってはいけない側に置いても同じことです。それでも追いつかないときは、拭き方を変えるより先に、便のかたさのほうを見てください。やわらかい日が続いているなら、それは拭き取りで解決する話ではありません。
家でできるのは、おしりの汚れを皮膚から離すこと
代わりに置く手順は4つです。共通しているのは、汚れを皮膚から遠ざける向きにだけ手を動かすこと。やってはいけない3つと、ちょうど反対を向いています。
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排泄の直後、乾いた紙で押さえる
ペーパーを4つ折りにして、こすらず数秒あてます。のっているぶんは、これで紙に移ります。往復させないこと。押さえて、離す。この1手だけで、根元に入る量がはっきり減ります。
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足りないぶんを、湿らせた布で外へ運ぶ
水は布に含ませてから当てます。おしりに直接かけません。動かす向きは、中心から外へ一方向。1回運んだら、布のきれいな面に替えてください。面を替えられない道具は、この手順には向きません。
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しっぽを持ち上げて、開いたまま乾かす
湿ったまま座らせない。しっぽを軽く持ち上げると、汚れやすい部分が開きます。その状態で30秒、うちわか扇風機の弱い風を通します。ドライヤーの熱風は当てないでください。
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寝床と床材の側を、週に一度替える
汚れは体から寝床へ、寝床から体へと行き来します。よく座る場所の床材と、寝床のカバー。においが残っているうちは、体だけ拭いても戻ります。洗えるものを1枚だけ敷いておくと、週に一度の入れ替えが楽になります。
手順2で使うものは、素材より面を替えられるかどうかで選んでください。コットン、ガーゼ、切ったタオル。1回運んだら次はきれいな面を当てる。ここさえ守れば、道具は何でも構いません。
おしりのまわりは、犬なら口が届かず、猫なら届いてしまう場所です。届かない子は人が代わるしかなく、届く子は、そこに置いたものがそのまま口に入ります。どちらの子でも、置くものに求める条件は同じところへ落ちます。mofuwa スキンケアミストは、電解水100%です。清涼飲料水の規格基準をクリアしています。足しているものが何もないので、拭いたあとに毛の根元へ残るものもありません。この記事が減らしたかったのは、まさに根元へ入る量でした。使うのは手順2です。布に含ませてから、中心から外へ一方向に運びます。体に直接吹きかけると濡れる範囲が広がって、手順3の乾かす30秒が長くなります。含ませる量は、布の面がしっとりする程度で足ります。
続けるコツは、汚れを追いかけないこと
毎日やることが増えると続きません。おしりのケアが続いている家に共通しているのは、完全に取ろうとしていないことです。続けるためのコツを4つにまとめます。
- 取る量を決めておく:毛の先にのっているぶんだけ。根元に入ったものは、次に洗う日まで持ち越す
- 時間を決めておく:1回30秒。長く触るほど、皮膚に手が当たる回数が増える
- タイミングをまとめる:排泄の直後と、寝る前。散歩から帰ったあとの足拭きと同じ流れに入れる
- 週に一度、写真を残す:同じ角度で撮る。赤みや毛の減り方は、記憶では比べられない
追いかけない、というのは放っておくことと違います。取れる状態のうちに取り、取れない状態になったものは待つ。この線引きがあるだけで、こすらずに済みます。汚れが気になって手が伸びたときは、いま毛の上にあるのか、もう皮膚の上なのかを一度確かめてください。
床におしりをこすりつけて歩く、同じ場所をなめ続ける、肛門のまわりが赤い・腫れている、においがいつもと変わった、便がゆるい日が3日以上続く、便に血が混じる、拭いた紙に血や膿がつく。いずれかに当てはまるときは、拭き方を変える前に動物病院にご相談ください。肛門のまわりには、家庭で触れないほうがよい部分があります。
相談に行く前には、いつから/1日に何回拭いているか/使っているもの/便の状態をメモしてください。写真があれば、そのまま経過の記録になります。おしりの汚れは毎日のことなので、記録は1週間ぶんそろえば十分に足ります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- おしりの毛は、まったく刈らないほうがいいですか?
- 刈らないほうがいい、という話ではありません。地肌が見えるまで短くするのを避けて、排泄物が絡まない長さに整える、というのが実際のところです。長さの判断は、その子の便のかたさによって変わります。トリミングサロンで生活の様子を伝えて相談してください。目の近くと同じで、家でハサミを入れると動いた拍子の事故が起きやすい場所です。
- 人間用のおしりふきを使ってもいいですか?
- 香料やアルコールが入っているものは避けてください。選ぶ基準は成分より、1回ごとに新しい面を当てられるかどうかです。ウェットシートを使うなら、1か所につき1枚。往復させず、押さえて離す。同じ1枚で最後まで拭くのがいちばん避けたい使い方です。
- 肛門腺は、家で絞ったほうがいいですか?
- 自己判断で続けるのはおすすめしません。力の向きや強さを誤ると、皮膚や周囲を傷めることがあります。必要かどうか、どのくらいの間隔でやるべきかはその子によって違うので、まず動物病院かトリミングサロンで一度見てもらってください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
