C05犬種・猫種別ケア

サバンナキャットのケア|背中のベタつきを減らす3つの習慣

公開日 2023年9月19日|文=mofuwa編集部

明るい日ざしの入る部屋で、脚の長い斑点模様の猫が床に立っている
背中は、立ったままでも見えます。同じ日に胸元と内股を一度も見ていない、ということが起こります。

台所に立っていると、サバンナキャットの背中が腰の高さを横切っていきます。脚が長く、体高があって、胴が細い。この体格だと、飼い主が立ったままでも背中の面が一日じゅう視界に入ります。だからサバンナキャットのベタつきは、まず背中で見つかります。気づくのが早いこと自体は悪いことではありません。ただ、同じ日に胸元と内股を一度も見ていない、ということが同時に起きます。この記事では、人の目に入り続ける面と、見にいかないと分からない面を並べて、それぞれで皮脂の残り方がどう変わるか、毎日のケアをどちらへ向けるかを書きます。

立ったままで背中が見える|サバンナキャットのベタつきに先に気づく理由

サバンナキャットは、猫としては体高のある体つきをしています。脚が長く、胴が細く、立ち上がると背中の線が高い位置でまっすぐに伸びます。床に座っている飼い主だけでなく、立って家事をしている飼い主の視界にも、この背中は入り続けます。ソファに上がれば、背中は胸の高さに来ます。一日のうち何度も、意識しないまま背中の面を見ていることになります。

被毛のほうも、気づきやすさを後押しします。サバンナキャットの被毛は短めで、指を入れてかき分ける手間がほとんどありません。毛の層が薄いぶん、皮脂は毛の中に広がりきらず、地肌の近くに留まります。手のひらを背中に置いて滑らせると、途中でわずかに止まる。この止まり方が、サバンナキャットのベタつきに気づく最初のきっかけになります。

もうひとつ、背中には猫自身の事情があります。猫は顔を前足でぬぐい、脇腹や腹側は舌で直接なめられます。ところが、首から後ろの背中の中央だけは、舌の届き方がいちばん浅くなります。毛づくろいという毎日のケアが、その帯だけ薄くかかる。人の目にはいちばんよく見えて、猫の舌はいちばん届きにくい。サバンナキャットのベタつきが背中で見つかるのには、この二重の理由があります。

問題はここからです。背中で見つかると、手はそのまま背中へ向かいます。背中を拭き、背中をブラッシングし、背中の手ざわりだけを毎日確かめる。そのあいだ、胸元・脇の下・内股・後ろ足の付け根は、一度も見られていません。これらの面は、しゃがむか、猫が高い場所に上がるか、抱き上げるかしないと視界に入りません。見ていない面には、手も入りません。

Note毛が短いから汚れにくい、という話ではありません

被毛が短いと、汚れが目立たないぶん平気なように思えます。ただ、短いことで変わるのは汚れの量ではなく、皮脂がどこに留まるかのほうです。長い毛は皮脂を毛先の方向へ運びますが、短い毛はその距離を持ちません。行き先を持たない皮脂は地肌の近くに残り、手ざわりに直接出ます。サバンナキャットのベタつきを見るときは、毛の見た目ではなく手のひらの引っかかりを基準にしてください。

見えている面と、見ていない面|サバンナキャットのベタつきに出る違い

サバンナキャットの体を、飼い主から見えるかどうかで二つに分けます。見えている面は、背中・肩・腰・尻尾の上側。見ていない面は、胸元・脇の下・内股・後ろ足の付け根の内側です。この二つは、皮脂の残り方も、気づき方も、手の入れ方も別ものです。同じ日に同じやり方で回そうとすると、片方だけが厚くケアされます。

見えている面の特徴は、変化に早く気づけることです。光の当たり方で毛の照りが変わるので、目でも分かります。手も上から下ろすだけで届きます。そのかわり、猫の舌がいちばん届きにくい帯がここに含まれます。人の手が入りやすい面と、猫の毛づくろいが薄い面が重なっているので、結果として手を入れた回数だけ状態が動きます。

見ていない面は逆です。胸元や内股は、猫が自分で舌を届かせやすい場所です。毛づくろいは行き届きます。ところが飼い主の側は、日常の姿勢のままではここを一度も見ません。気づくのは目ではなく手で、しかも偶然抱き上げたときです。そのため、変化があってから気づくまでの日数が、背中とはまるで違います。

サバンナキャットで、二つの面がどう分かれているか
見えている面(背中・肩・腰)見ていない面(胸元・脇・内股)
飼い主が目にする頻度立ったままで一日に何度も見にいったときだけ
気づくきっかけ毛の照り。見た目が先手のひらの引っかかり。手が先
猫の毛づくろい中央の帯だけ舌が届きにくい舌が届きやすい
皮脂の残り方帯状に、地肌の近くへ折れ曲がる面のすきまへ
人の手の入れ方上から下ろす。姿勢は変えない下からのぞく。姿勢を変える
気づくまでの日数その日のうち次に抱き上げるまで
ブラッシングの届き方毎回そのまま届く道具より、布と指のほうが向く
サバンナキャットで、飼い主が見ている面と見ていない面 サバンナキャットは体高があるので、飼い主が立ったままでも背中が視界に入ります。胸元や内股は、姿勢を変えないと見えません。気づく速さと、手の入り方が二つに分かれます。 同じ一頭でも、面ごとに気づく速さが違います 見ている面:背中と腰 立ったままで毎日目に入る 毛の照りで、見た目に出る 舌が届きにくい帯がある 手は上から下ろすだけ 見ていない面:胸元と内股 姿勢を変えないと見えない 手ざわりのほうが先に出る 舌は届いている場所 手を下から通す必要がある 背中に手を入れた日ほど、胸元は見ていません
気づく速さの差が、そのまま手を入れた回数の差になります。

この違いから言えることは、ひとつです。サバンナキャットのベタつきは、背中で見つけて、背中で終わりやすい。背中の手ざわりが戻ると、その日のケアは完了したことになります。けれど胸元と内股は、そもそも確かめられていません。ベタつきが強いかどうかではなく、見た回数がゼロだということが問題になります。

逆に、胸元と内股を毎日ていねいに見る必要があるかというと、そこまでは要りません。猫の舌が届いている面なので、毎日のケアの主役はその子自身です。飼い主がやるのは、届いているかどうかを週に一度だけ確かめて、届いていない場所を見つけたときに代わりに手を入れることです。頻度は面ごとに変えていい、というのがこの比較から出てくる結論になります。

今日はどちらの面を見るか|手を下から通して確かめる選び方

確かめ方を決めておくと、面の偏りが減ります。ここで使うのは目ではなく手の甲です。手のひらは皮脂を広げてしまうので、確かめる側は手の甲を使います。抱き上げなくてもできる形にしてあります。サバンナキャットは体高があるので、床に立ったままの姿勢でも下から手を通せます。

  1. 背中を、手のひらで肩から腰まで一度だけ滑らせる

    まず見えている面です。途中で止まる場所があるかどうかだけを見ます。止まらずに抜けたなら、その日の背中はそこで終わりです。何往復もしないでください。回数を増やすほど、手のひらの皮脂が毛に戻ります。

  2. そのまま手を返して、手の甲を胸元へ差し込む

    前足のあいだ、胸の中央です。手の甲を下から上へ、毛の流れと逆向きに通します。背中では感じなかった引っかかりが、ここで出ることがあります。サバンナキャットは胸が細く前足のあいだが狭いので、指1本ぶんだけ入れば足ります。

  3. 立っている姿勢のまま、脇の下と内股へ手の甲を通す

    床と腹のあいだに空間があるので、しゃがめば下から届きます。持ち上げないほうが嫌がられません。脇の下は前足の付け根の後ろ側、内股は後ろ足の付け根の内側です。どちらも折れ曲がる面なので、皮脂がすきまに残りやすい場所になります。

  4. 引っかかった場所だけ、指の腹で毛をよけて地肌を見る

    サバンナキャットは被毛が短いので、指でよけるだけで地肌まで見えます。赤みがあるか、においがあるかを一度だけ確認してください。手ざわりだけが変わっていて、地肌が変わっていないなら、それは皮脂の話です。地肌のほうが変わっているときは、この記事の範囲を超えます。

手の甲で確かめた結果と、その日に手を入れる場所の選び方
確かめた結果その日にやること
背中も胸元も、手が止まらないその日は何もしなくて構いません
背中だけが止まる背中を、毛の流れに沿って布でなでる
胸元と内股だけが止まる布を一枚替えて、下から上へ短く動かす
両方止まる背中を先に。胸元は同じ布を使わない
地肌に赤みやにおいがある手を止めて、動物病院に相談してください
Pointサバンナキャットは、抱き上げなくても下から見えます

脚が長く、床と腹のあいだに空間があるので、しゃがんで下から見上げるだけで、胸元から内股までの面がひととおり視界に入ります。抱き上げると、その姿勢を嫌がって確認が続かなくなることがあります。ごはんの器の前に立っている数十秒のあいだに、こちらがしゃがむ。それだけで、見ていない面が見ている面に変わります。道具も時間も要りません。

1回・1日・1年で決める|サバンナキャットのベタつきを減らす3つの習慣と使い分け

ここからが毎日のケアです。習慣を3つ挙げますが、3つとも毎日やるものにはしていません。1回の手の動きの中で決めるものが1つ、1日の中で決めるものが1つ、1年の中で決めるものが1つ。決める単位をずらしてあるので、忙しい週でも全部が同時に止まりません。使い分けの基準も、それぞれ違います。

  1. 習慣1:背中に触れた手を、そのまま胸元まで一度だけ下ろす

    決める単位は、1回の手の動きの中です。背中をなでたら、その手を首の下から胸の中央へ回して、一度だけ通します。見えている面から見ていない面へ、手を継ぐだけです。新しい時間を作らないので、思い出さなくても続きます。サバンナキャットは胸元が細く、前足のあいだに指が入りやすい体つきなので、この継ぎ方が向いています。往復はしません。1回で足ります。

  2. 習慣2:その子が高い場所に上がった時間を、下から見る時間にする

    決める単位は、1日の中です。サバンナキャットは高い場所へ上がります。上がった瞬間、飼い主の目線より腹側が下に来るので、見ていない面が、こちらから何もしなくても見える面に変わります。棚の上、冷蔵庫の上、キャットタワーの最上段。そこに上がった日は、下から胸元と内股を一度だけ見る。手を伸ばす必要はありません。目で見るだけの習慣です。

  3. 習慣3:換毛期の時期だけ、布を替える回数を増やす

    決める単位は、1年の中です。抜け毛が増える時期になると、手は背中へ集中します。抜けた毛が手ざわりを変えるからです。その時期だけ、背中を拭いた布をそのまま胸元へ持っていかないと決めてください。面を替えるのではなく、布そのものを替えます。抜けた毛と皮脂を一緒に、見ていない面へ運んでしまうのを止めるためです。時期が終わったら、布の枚数も元に戻します。

3つの習慣は、決める単位を揃えていません
何を決めるか決める単位
習慣1背中から胸元へ、手を継ぐこと1回の手の動きの中
習慣2高い場所に上がった時間に、下から見ること1日の中
習慣3背中に使った布を、そのまま胸元へ回さないこと1年の中。換毛期だけ

洗う回数については、増やす方向へ寄せないでください。皮脂を落としきると、地肌のうるおいまで一緒に減ります。サバンナキャットは被毛が短く、地肌までの距離が近いぶん、洗いの影響がそのまま手ざわりに出ます。ベタつきが気になるときに先に動かすのは、洗う回数ではなく、手が届いた面の数のほうです。ブラッシングも同じで、背中を長くやるより、胸元へ一度手を継ぐほうが変わります。

背中の中央だけは、その子の舌が届きません。毛づくろいでは埋まらない帯が、いちばん人の目に入る場所にあります。ここを地肌まで洗えるのは、人が手を入れる日のほうです。mofuwa モイストシャンプーには、7種の天然成分が配合されています。洗浄成分のほうはアミノ酸系のものに限り、量も少なくして、そこで足りなくなる泡立ちを原料の水にした電解水が補う組み立てです。落としきるほうへ量を振っていないので、必要なぶんまで持っていきません。サバンナキャットは被毛が短く、地肌までの距離が近いので、洗う回数を増やすより、洗う日の1回のほうを変えたときに手ざわりの差が出ます。洗い上がりにトリートメントの工程が入らないぶん、浴室にいる時間もそこで1つ短くなります。サバンナキャットのベタつきで動かせるのは、回数ではなく、1回の中身のほうです。

Caution同じ布で、背中から胸元へ続けないでください

見えている面と見ていない面を1枚の布でつなぐと、背中で拾った皮脂と抜け毛を、そのまま胸元のすきまへ運ぶことになります。胸元や内股は折れ曲がる面なので、運ばれたものがそこで止まります。布は2枚用意して、面ごとに使い分けてください。1枚しかない日は、背中だけで終える。見ていない面には、その日は入らないほうが安全です。

換毛期でもない時期に、サバンナキャットの胸元だけが変わったとき

ここまでは、体格と被毛の作りで説明のつくベタつきの話でした。面を分けて手を入れているのに、同じ場所が短い間隔で戻ってくるときは、別の見方をしてください。次のような変わり方は、毎日のケアの話として片づけないほうが安全です。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

地肌が赤い、じくじくしている、においがある、触ると痛がる、同じ場所をなめ続けている、毛が根元から抜けて地肌が見えている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、拭く回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。サバンナキャットは被毛が短く地肌が見やすいぶん、変化に気づける形をしています。迷ったときは、早いほうを選んでください。

相談に行く前には、手が止まる場所、いつからか、その週に洗ったかどうかの3つをメモしてください。この3つがあると、体格と被毛の作りで説明のつく皮脂の残り方なのかどうかを、その場で切り分けてもらえます。前の晩にまとめて拭いてから連れて行くと、もとの状態が分からなくなります。気になっている面は、触らずにそのまま見てもらってください。

サバンナキャットと暮らすうえで、皮脂が出ること自体は止まりません。短めの被毛と、体高のある体つき。この二つは、この子の作りそのものです。動かせるのは皮脂の量ではなく、飼い主の手が届いた面の数のほうです。背中は放っておいても目に入ります。だから決めるのは、胸元と内股をいつ見るか、という一点だけになります。手を継ぐ、上がった時間に下から見る、時期によって布を替える。サバンナキャットのベタつきで変えられるのは、そこです。

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よくある質問

サバンナキャットの背中だけがベタつくのは、どうしてですか?
背中の中央は、猫が自分で舌を届かせにくい帯だからです。顔は前足でぬぐえますし、脇腹や腹側は直接なめられますが、首から後ろの背中の中央だけは毛づくろいが薄くかかります。そこへ、被毛が短くて皮脂が地肌の近くに留まるという条件が重なります。人の目にいちばん入る面と、猫の舌がいちばん届かない面が重なっている、という位置関係です。
ブラッシングは、毎日やったほうがいいですか?
毎日でなくて構いません。手のひらを背中に滑らせて、途中で止まらなければその日の出番はありません。回数を増やすほど手ざわりが良くなるわけではなく、短い被毛では道具を当てた回数だけ地肌に触れることになります。ブラッシングの回数を増やすより、胸元と内股へ手を一度通す日を作るほうが、面の偏りは減ります。
胸元や内股は、どのくらいの頻度で見ればいいですか?
週に一度で足ります。この二つは猫の舌が届いている面なので、毎日のケアの主役はその子自身です。飼い主がやるのは、届いているかどうかを確かめて、届いていない場所が出てきたときに代わりに手を入れることです。高い場所に上がったときに下から見上げる、と決めておくと、確認のための時間を別に作らずに済みます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。