C02技術・エビデンス
音の出にくい容器はどう作るか
ソファで寝ている犬の腰に1回かけようとして、ボトルを持った手が3センチ手前で止まる。前に同じことをしたとき、プシュッという音で顔が上がって、そのまま床へ降りていった記憶があるからです。静音スプレーという言葉を調べはじめるのは、たいていこういう日の夜です。音を小さくするというのは、耳あたりのやわらかい音に変えることではなく、音が出ている場所を1つずつ減らしていくことです。この記事では、容器のどこから音が出ているのかを3か所に分けて、そのうち家で変えられるものと、作る側でしか変えられないものを並べます。うちが音量を測った数字を持っていないことも、先に書いておきます。
寝ている場所の1歩手前で手が止まる|犬が静音スプレーを探しはじめる理由
犬も猫も、霧が当たる前に音のほうへ先に反応します。順番が逆なら、当たってから逃げることになります。ところが実際には、押した瞬間に顔が上がり、霧が届く前にもう体の向きが変わっています。音のほうが先に届いているからです。静音スプレーを探す理由は、ここから出てきます。当てたい場所に当てられなかった回が何度か続くと、飼い主のほうも押すのをためらうようになります。
うちにも、スプレーの音を嫌がる子がいるという声が飼い主さんから届いています。とくに猫で多く、次に、耳のいい犬や、若いころに大きな音で驚いた経験のある犬です。嫌がっているのが水なのか音なのかは、そのままでは切り分けられません。1回押して逃げたという事実だけでは、どちらが原因かは決まらないままです。
音と言っても、1回の動作の中で鳴っているのは1つではありません。押しはじめのカチッという音、霧が飛び出すシュッという音、ボトルの胴がへこんで戻るときのパキッという音。当てたあとに毛の上で鳴る音もあります。静音スプレーの話が前に進まなくなるのは、この4つをまとめて「音」と呼んでしまうからです。どれに反応しているのかが分からないまま、静かそうなものを探すことになります。
| いつ鳴るか | 何の音か | 犬猫の反応 |
|---|---|---|
| 押しはじめ | 弁やばねが動く音 | 近くにいると顔が上がる |
| 押し切る瞬間 | 液と空気が細い穴を通る音 | いちばん反応が出やすい |
| 指を離したあと | 胴が元に戻る音 | 連続で押すと重なって鳴る |
| 霧が当たったあと | 毛や床の上で散る音 | ほとんど反応しないことが多い |
音は3か所から出ている|静音スプレーの考え方は、出どころを数えることから始まる
台所の蛇口で、同じ1杯の水をコップに入れてみると分かります。いっぱいに開けて一気に入れると音が立ち、細く開けて静かに入れると、同じ1杯でもほとんど音がしません。入れた量は同じです。変わったのは、一度に動かした量と、その速さだけです。音は、量そのものではなく、量を短い時間に動かしたことから出ています。
スプレーの容器も同じ理屈で動いています。指の力が、弁とばねを動かし、細い穴から液と空気を押し出し、その霧が面に当たる。この経路のどこかで一度に多く動けば、そこが音の出どころになります。静音の考え方は、この経路を3か所に分けて、それぞれで動く量を減らせるかを見ていくことです。
3か所のうち、いちばん大きい音が出ているのは2つめの通り道です。細い穴を、液と空気が一度に通ります。ここを静かにするには、穴を太くするか、通す量を減らすかのどちらかです。穴を太くすると霧の粒が粗くなり、地肌まで届かず毛の上で玉になります。だから量のほうを減らすことになり、それは1回で出る量を小さくするという設計です。
1つめの押す力のところは、動く部品の数で決まります。引き金を握り込む方式では、引き金・ばね・弁と、動く部品が並びます。指の腹で押す方式では、この列が短くなります。動く部品が少なければ、鳴る場所も少なくなります。3つめの当たる面は、容器では変えられません。ここは家の側の条件で、毛の量、床の材質、部屋の広さで変わります。
うちが手を入れたのは容器のほうだった|静音スプレーで起きた変化と、測っていないこと
mofuwa スキンケアミストは、以前はトリガータイプの容器でした。「スプレーが出ないことがあった」という飼い主さんの声を受けて、細かい霧が出るフィンガータイプへ容器を改良しています。指の腹で押す方式なので、動く部品の列が短くなり、1回に出る量も少なくなりました。結果として、前の節で挙げた3か所のうち、1つめと2つめの条件が両方とも小さくなっています。
ここから先は、正確に書いておきたいところです。うちには、容器を変える前と後で音の大きさを測った試験の成績がありません。持っているのは中身の水についての試験で、音についての数字は取っていません。だから、この改良を静音スプレー化と呼ぶことはしていません。言えるのは、音が出る条件のうち2つが小さくなった、という設計上の話までです。
うちが外部の検査機関に出しているのは、中身の水についての試験です。特許5253483の電解水を対象に、16の菌種とウイルスで、接触時間30〜60秒という試験条件で、生菌が検出されなかったという結果が出ています(江東微生物研究所・日本食品分析センターほか)。音の大きさ、霧の粒の平均の大きさ、押す力の強さについては、数字を公表していません。数字がないものを数字があるように書かない、という線を引いています。
容器を変えても、スキンケアミストの中身は同じままです。高機能性電解酸化水100%で、水のほかに何も足していません。細かい霧になると毛の上で玉にならず、毛の隙間から地肌の面まで届いて、そこから浸透していきます。静音の話と、中身の話は、別々の資料の上に立っています。混ぜて書くと、どちらの根拠も弱くなります。
| 出どころ | 変えられるのは | 何を変えると小さくなるか |
|---|---|---|
| 弁とばねが動く音 | 作る側 | 動く部品の数を減らす |
| 細い穴を通る噴射の音 | 作る側 | 1回に出る量を小さくする |
| 胴が戻る音 | 使う側も少し | 連続で押さず、1回ずつ間を置く |
| 霧が面に当たる音 | 使う側 | 当てる場所を毛の多い面から選ぶ |
| 音が響く大きさ | 使う側 | 浴室や廊下ではなく、布のある部屋で使う |
空のボトルを1回押して、自分の耳で聞く|静音スプレーの経験は、家の側に積もる
その子がどの音に反応しているかは、水を入れずに押すと分かります。空のボトルを1回押すと、弁とばねの音だけが鳴ります。ここで顔が上がるなら、反応しているのは押しはじめの音です。空では反応せず、水を入れて押したときだけ逃げるなら、細い穴を通る噴射の音か、霧が当たる感じのほうです。2回の実験で、4つのうちどれかまで絞れます。
絞れたら、打てる手が変わります。押しはじめの音なら、犬や猫から1メートル以上離れた場所で先に1回押して、手のひらに出したものを指の腹でなじませる形にできます。噴射の音なら、当てる距離を近づけて、押す回数を1回か2回に減らします。霧が当たる感じなら、毛の多い背中の側から始めて、耳のまわりを最後に回します。同じ「音を嫌がる」でも、手の打ち方が3つに分かれます。
経験は、この順番で家の側にたまっていきます。どの音で顔が上がるか、どのくらい離れれば上がらないか、どの部屋だと響くか。静音という言葉で商品を探すより先に、この3つが分かっているほうが、毎日の回数は保てます。
音の出どころを3か所に分け、そのうち2つが作る側の設計で決まることを書いてきました。残りの1つは家の側にあります。空のボトルを1回押して聞くところから始めれば、次に静音スプレーを探すときに、何を見ればいいかが自分の言葉で決まります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
