C02技術・エビデンス
フィンガータイプが猫に向く理由
窓辺で寝ている猫の背中に1回だけ霧をかけて、指を離す。フィンガースプレーを猫に使う場面は、たいていこの3秒です。引き金を握り込む方式だと、同じ1回が5秒か6秒になります。手のひら全体でボトルを持ち、引いて、戻す。その動きのぶんだけ、猫の視界で手が大きく動きます。容器の方式が変えているのは、近づいてから離れるまでの手の動きと、出てくる霧の粒の細かさです。中身の水は同じものです。この記事では、うちが実際にトリガータイプからフィンガータイプへ容器を改良した1件を材料に、押し方と出かたの2つの軸で分けていきます。
握り込む手と、指の腹で押す手|フィンガースプレーと猫の距離の違い
指の腹で押す小さなポンプがついた容器を、うちではフィンガータイプと呼んでいます。フィンガースプレーという言い方も、同じものを指します。引き金を握り込んで出す方式(トリガー式)と並べたとき、違っているのは入っている液ではなく、押すときに手のどこを使うかです。人差し指の腹だけで足りるので、ボトルを握り直さずに向きを変えられます。上に向けても、下に向けても、同じ指1本で押し切れます。
掃除で使うスプレーを思い出すと、この差は分かりやすいと思います。床や窓の広い面へ一度に撒きたいときは、引き金を握る方式のほうが早く済みます。水あかの1か所だけに当てたいときは、指で押す小さな霧吹きのほうが狙いやすい。同じ液を入れていても、どちらを持つかで当たる面の広さが変わります。容器は入れものであると同時に、出し方を決めている部品です。
この差が猫のそばで大きくなるのは、手の動きが猫の視界にそのまま入るからです。引き金を握る動作では、手のひら全体が閉じて開きます。指の腹で押す動作は、手首から先がほとんど動きません。猫が退くきっかけになるのは、霧そのものより先に、近づいてきた手の大きな動きのほうです。フィンガースプレーが猫に向くと言われる理由の1つめは、この押し方の側にあります。
| 見るところ | 引き金を握る方式 | 指の腹で押す方式 |
|---|---|---|
| 使う場所 | 手のひら全体 | 人差し指の腹 |
| 押す距離 | 長い(引いて戻す) | 短い(押して離す) |
| ボトルの向き | 持ち替えないと変えにくい | そのまま上下へ向けられる |
| 片手で足りるか | 本体を支える手が要ることがある | 片手で足りる |
| 猫の視界での手 | 大きく動く | ほとんど動かない |
霧が細かいと、当たる面はどこまで小さくなるか|フィンガースプレーの選び方が決まる場所
指で押す方式にすると、1回で出る量が減り、霧の粒が細かくなります。粒が細かいほど、同じ量でも空気の中に散らばる面が増え、そのぶん1か所に落ちる量は少なくなります。細かい霧は毛の上で玉にならず、毛の隙間を通って地肌の面まで届いて、そこから浸透していきます。フィンガースプレーの選び方は、この粒の細かさをどこに使いたいかで決まります。
うちがこの方式へ変えたのは、飼い主さんから「スプレーが出ないことがあった」という声が届いたからです。mofuwa スキンケアミストは、以前はトリガータイプの容器でした。細かい霧が出るフィンガータイプへ容器を改良したことで、出方の不調が大きく減り、地肌へ直接かけやすくなりました。先に直したかったのは霧の細かさではなく、出ないことのほうでした。細かさは、その改良についてきたものです。
当たる面が小さいということは、外したときに何も届かないということでもあります。広い背中を一度に湿らせたい場面では、指で押す方式は押す回数が増えます。猫の耳のうしろ、あごの下、口のまわりのように、面が狭くて手が入りにくい場所では逆になります。狭い場所に当てたい回数が多いかどうかが、選び方の分かれ目です。
白い紙を20センチほど離して1回押すと、粒の大きさが点の並びで見えます。粒が大きいと点がはっきり残り、細かいと紙全体がうすく湿ります。同じボトルでも、押し切らずに途中で指を離すと粒は大きくなります。フィンガースプレーは、指を下まで押し切ったところで設計された細かさになります。猫に使う前に、紙で1回だけ確かめておくと、当たり方の見当がつきます。
同じ中身で、届く場所と要る手数を並べる|猫のフィンガースプレーの使い分け
2つの方式は、優劣ではなく、当てたい面の広さで分かれます。猫の場合は、当てたい面が狭いほうへ寄ります。全身を一度に湿らせる場面が少なく、気にしてなめている1か所、毛がうすくなっている1か所を狙うことが多いからです。
表と図に並べると、猫のフィンガースプレーの使い分けは2行で言えます。広い面を短い時間で済ませたいなら引き金を握る方式、狭い面に何度も当てたいなら指で押す方式。猫と暮らしていて後者の場面が多いなら、持ち替える手間のほうが先に減ります。
中身は特許5253483の電解水(高機能性電解酸化水)100%のままです。うちが持っている試験の成績は、この水そのものを対象にしたものです。16の菌種とウイルスを対象に、接触時間30〜60秒という試験条件で、生菌が検出されなかったという結果が出ています(江東微生物研究所・日本食品分析センターほかの検査機関)。これは水について調べた結果で、容器の性能を示したものでも、商品の働きを示したものでもありません。容器を変えても、読む資料は同じ水の試験成績のままです。
猫の側にある3つの条件|フィンガースプレーが猫に向く理由を、猫のほうから見る
容器の側から見ると理由は半分までで、残りの半分は猫の側にあります。猫には、犬と並べたときに条件が3つ違います。どれも、毎日続くかどうかを決めているものです。
- 押さえられている時間が短いほどよい:猫は拘束されていること自体を嫌がります。3秒で終わる動作と6秒かかる動作では、次の日に逃げるかどうかが変わります
- 自分で毛づくろいをする:かけたものは、そのあとほぼ確実に口へ入ります。口に入る前提で水質を確かめてあるかどうかが、猫では先に問われます
- 水そのものを嫌がる子が多い:湯で洗う工程を毎回は組めません。霧を1か所に当てて済ませられるかどうかが、続けられるかどうかを分けます
mofuwa スキンケアミストの中身は高機能性電解酸化水100%で、水のほかに何も足していません。飲みものに使う水と同じ物差しで水質を確かめてあるので、毛づくろいで口へ入る場所にもそのまま当てられます。耳のうしろ、あごの下、口のまわり、肉球のあいだ。場所ごとに手を止めなくていいぶん、狭い面へ何度も当てる使い方と組み合わせやすくなります。
3つの条件のうち、容器で答えられるのは1つめだけです。2つめは中身の水の側、3つめは両方にまたがります。フィンガースプレーが猫に向くという言い方は、この3つのうち2つに届いている、という意味で受け取るほうが正確だと思います。残る1つは、部屋の温度や湯の温度のように、道具では埋まらないところに残ります。
毛づくろいが増える時期に、手が1本で済むということ|猫のフィンガースプレーを続ける時期
回数が増える時期に、1回の動作の小ささが差になってきます。換毛の時期と、暖房で部屋が乾く時期です。どちらも、なめる回数とフケの出る量が増え、そのぶん当てたい回数も増えます。1回に6秒かかる動作を1日4回は続きませんが、3秒なら手順として残ります。
時期の見当は、猫の側の変化で取れます。抜け毛がブラシに増えた週と、窓を閉め切るようになった週。この2つが重なるころ、フィンガースプレーを使う回数はいちばん増えます。増えるのは1回の量ではなく回数のほうなので、1回に出る量が少ない容器のほうがつり合います。
猫に向く理由を、容器の側と中身の側に分けて書いてきました。手元で確かめられるのは、押したときに手のどこが動くかと、白い紙に残る粒の細かさの2つだけです。次に1本を選ぶときは、その2つを見てから決めてください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 同じフィンガースプレーを、犬に使ってもかまいませんか。
- 使えます。分かれてくるのは体の面の広さです。犬では背中や胸のような広い面を一度に湿らせたい場面が増えるので、指で押す方式だと押す回数が猫より多くなります。小型犬で、当てたい場所が耳のうしろや足の先に限られているなら、猫と同じ使い方でつり合います。中型より大きい子で全身に回したいなら、押す回数を数えてみて、多すぎると感じたところで方式を見直すのが早いと思います。
- 霧が細かいと、量が足りないのではありませんか。
- 1回に出る量は減ります。足りているかどうかは、量ではなく地肌の面を見て決めてください。毛をかき分けて、地肌がうすく湿っていれば届いています。毛の表面に水の玉が残っているときは、量の問題ではなく、粒が大きすぎて毛の上で止まっているほうです。押し切らずに指を離していると、この状態になりやすくなります。1か所につき1回か2回押して、地肌を見る。その順番で数えると、必要な回数がその子の毛の量に合わせて決まります。
- 霧そのものを嫌がる猫には、どう当てればいいですか。
- 手のひらに1回出して、指の腹で当てたい場所になじませてください。霧が飛ぶ音と、顔の近くを霧が通る感じの両方をなくせます。耳のうしろやあごの下は、この当て方でも十分に届きます。嫌がる理由が音のほうか、濡れることのほうかは、空のボトルを1回押して音だけ聞かせると分かります。音だけで顔を上げるなら、手のひらへ出す当て方に切り替えるほうが、毎日の回数を保てます。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
