C02技術・エビデンス
スプレーの粒子径で使い心地はどう変わるか
同じスプレーを2回押したのに、1回目は霧が顔の前に漂い、2回目は指先に水滴が落ちました。粒子の大きさは、押す速さと残量で毎回少しずつ動いています。この差が、そのまま使い心地の差として出てきます。細かいほど良いと考えると、地肌まで届かせたい場面で手が止まります。粒子の大きさが決めているのは、強さではなく、液がどこで止まるかです。空中か、毛の表面か、地肌か。7つの問いに分けて見ていきます。
細かいほど良いのか、というスプレーの疑問から始めます
粒子が細かい霧は、広く薄くかかります。粗い粒は、狭く濃くかかります。この2つはどちらが優れているという関係になく、届かせたい場所が違うだけです。園芸の霧吹きと、じょうろの違いに近いものがあります。葉の裏に薄くかけたいときは霧、根元の土まで濡らしたいときは太い流れ。目的が入れ替われば、選ぶ側も入れ替わります。
スプレーの粒子が細かいと、空気の抵抗を受ける面積が、粒の重さに対して大きくなります。小さい粒ほど空中で減速し、落ちるまでに時間がかかります。落ちるまでの時間が長いほど、液は横に広がり、狙った場所からずれていきます。粗い粒はその逆で、押した方向にまっすぐ進んで短い時間で落ちます。
だから「細かいほど良い」という言い方は、半分だけ当たっています。広い面にうっすらかけたいなら細かいほうが向いていますし、毛をかき分けた地肌の一点に置きたいなら、細かすぎる霧は途中で止まります。粒子の話は、性能の話ではなく配り方の話です。
粒子の大きさで変わるのは、液がどこで止まるかです
押したあと、液は3か所のどれかで止まります。空中、毛の表面、地肌の3つです。粒の大きさは、このうちどこで止まる割合が高いかを決めています。1回押したぶんが全部同じ場所に行くわけではなく、大きい粒と小さい粒が混ざって出るので、割合の話になります。
| 止まる場所 | そのときの見え方 | 使い心地として出るもの |
|---|---|---|
| 空中 | 霧が目の前に残る | においを感じる時間が長くなる |
| 毛の表面 | 毛先が光る、すぐ乾く | かけた実感はあるが地肌は乾いたまま |
| 地肌 | 見た目は変わらない | 触ると湿っている、乾くまで少しかかる |
mofuwa スキンケアミストのように地肌に向けて使う1本では、真ん中の行で止まっていると、かけた実感だけが残ります。毛先が光っているのに地肌が乾いている、という状態です。このとき足りていないのは量ではなく、粒の大きさか距離のどちらかです。
地肌まで届かせたいとき、スプレーの粒子はどうあるべきか
地肌に届かせるために変えられるのは、粒子そのものより先に、距離と毛のほうです。容器から出る粒の大きさは、ノズルの作りでだいたい決まっています。飼い主の側で動かせるのは、どこから押すか、毛をどうしておくかの2つです。
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毛を分けてから押す
毛の上から吹くと、細かい粒は毛先で止まります。指で分け目をつくって地肌を見せてから押すと、同じ粒でも落ちる先が変わります
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距離を近くする
離すほど、細かい粒が空中で減速して横に流れます。10cmほどまで近づけると、地肌に落ちる割合が上がります
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押し切らずに止める
勢いよく最後まで押すと霧が強く出て空中に残ります。半分ほどの力でゆっくり押すと、粒が粗めに出ます
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そのあと指の腹で広げる
地肌に落ちたぶんを指で押し広げると、粒として散らばっていた液が面になります
地肌に届いたあと、液がどこまで入っていくかという浸透の話は、粒子の大きさとは切り離して考えます。粒の大きさが決めるのは表面までで、そこから先は液そのものの性質の話になります。届いていない液は、どんな性質を持っていても表面で終わります。順番としては、まず届かせるほうが先です。
mofuwa スキンケアミストの中身は、特許第5253483号として登録された方法でつくられた電解水です。成分を足して機能を持たせた液ではないので、地肌に届いてさえいれば、そのあとの働き方は毎回同じです。日によって手ごたえが違うと感じるとき、動いているのは中身ではなく、届いた量のほうです。
顔まわりに使っても大丈夫か、というスプレーの心配について
顔まわりで嫌がられる理由の多くは、当たった瞬間ではなく、そのあと目の前に霧が残っている時間です。細かい粒ほど空中にとどまるので、押し終わったあとも数秒のあいだ視界の中に漂います。犬も猫も、この漂っている時間のほうに反応します。音と合わせて覚えてしまうと、次からボトルを見ただけで顔をそらします。
- 猫は、霧が顔にかかること自体を嫌がります:ひげのまわりに細かい粒が付くのを嫌う子が多く、顔から離れた場所でも身構えます
- 犬は、音と風のほうに反応します:粒子が細かいほど噴き出す音が高くなり、耳の近くでは音だけで動きます
- 目の近くでは、粒の大きさにかかわらず直接向けません:まぶたのふちや涙のあとを拭くなら、手やコットンに取ってからにします
- 口のまわりは、拭き取る前提で少量から:舐めても差し支えのない中身であっても、量が多いとむせます
顔まわりでは、粒子の大きさを気にするより、顔に向けて押さないという段取りのほうが先に効きます。手のひらに1回出してから、指先で目やにや口のふちに当てる。この順番にすると、空中に残る粒はゼロになります。嫌がる子の場合、このやり方に変えただけで、同じ1本が使えるようになることがあります。
粒子の大きさを家で確かめる手順を知りたいときに
濃い色の紙を1枚用意して、20cmほど離して1回だけ押します。黒い画用紙でも、濃い色の封筒でもかまいません。当たった跡がそのまま粒の大きさとして残るので、目で見て比べられます。跡が細かい点の集まりに見えれば細かい霧、はっきりした丸がいくつか見えれば粗い粒です。
| 跡の見え方 | 粒子の状態 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 白くかすんだ帯になる | かなり細かい | 広い面にうっすら、毛の表面まで |
| 細かい点が密に散る | 細かい | 背中や腹まわりを広く |
| 丸い点がまばらに残る | 粗め | 毛を分けた地肌、肉球のあいだ |
| 中心に1つ大きな跡 | 液だれに近い | ノズルの詰まりか、押し方が浅い |
もう1つ、手の甲で確かめる方法があります。押したあと、濡れた感じが3秒より早く消えるなら、粒は細かく表面で終わっています。しばらく湿ったままなら、粗めの粒が落ちています。毛の上でも同じことが起きているので、地肌まで届かせたい日は、湿ったままの側を目指します。
確かめるのは月に1回で足ります。毎回測るものではなく、前と変わったかどうかを見るためのものです。前は細かい点だったのに、今回は中心に1つ大きな跡が出る。そうなったときは、粒子が変わったというより、ノズルの側で何か起きています。
同じ1本なのに日によって出方が違う、という犬と猫のスプレーの疑問
粒子の大きさは、同じ容器でも一定ではありません。動く条件が4つあります。残量、液の温度、押す速さ、ノズルの口の状態です。このうち3つは、飼い主の側で戻せます。
| 条件 | 起きること | 戻し方 |
|---|---|---|
| 残量が少ない | 吸い上げが弱くなり、粒が粗くなる | ボトルを少し傾けて、管の先を液に浸す |
| 液が冷たい | 出方が鈍くなり、勢いが落ちる | 使う少し前に室内へ出しておく |
| 押す速さが速い | 霧が強く出て空中に残る | 半分の力で、ゆっくり押し切る |
| ノズルが乾いて詰まる | 1点に大きく飛ぶ、斜めに出る | 先端をぬるま湯で湿らせてから数回空押しする |
犬の家では、散歩から帰ってすぐに使うことが多いので、玄関に置いた1本が冬に冷えていることがあります。猫の家では、使う頻度が低いぶんノズルが乾きやすくなります。同じ症状でも、犬と猫のいる家では起きている理由が違います。4つのうちどれが動いたかを先に見ると、粒子そのものを疑わずに済みます。
なお、スプレーが目に入って、そのあと長くこすり続けている、まばたきが増えたまま戻らない、白目が赤いままといったときは、家で見ていても分かることが増えません。その日のうちに動物病院で診てもらい、翌日からは手に取って使うやり方に切り替えてください。粒の大きさの話に戻すのは、そのあとで足ります。
スプレーの粒子とは何を指すのか、7つの問いを通して並べ直す
スプレーの粒子とは、1回押したときに出る液の粒の大きさのことです。大きさが変われば、空中・毛の表面・地肌のどこで止まるかの割合が変わります。使い心地として感じているのは、この割合の差です。強さでも濃さでもありません。
| 問い | 見るところ | 手元で動かせること |
|---|---|---|
| 細かいほど良いのか | 届かせたい場所 | 場面ごとに使い分ける |
| 何が変わるのか | 止まる場所の割合 | 距離と押す力 |
| 地肌まで届かせるには | 毛を分けたかどうか | 分け目をつくってから押す |
| 顔まわりは大丈夫か | 空中に残る時間 | 手に取ってから当てる |
| 家で確かめられるか | 濃い色の紙に残る跡 | 月に1回、前と比べる |
| 日によって違うのはなぜか | 残量・温度・速さ・詰まり | 4つのうち動いたものを戻す |
| 結局どう見ればよいか | 届いた量が読めているか | 指で地肌に触れて確かめる |
7つを通して見ると、粒子の大きさを測る必要はほとんどないことが分かります。見ているのは粒の大きさそのものではなく、毛を分けた地肌が湿っているかどうかという1点です。そこが湿っていれば、その日の粒子は足りています。湿っていなければ、距離か押し方か毛の分け方のどれかを1つだけ変えます。
次に使うときは、押す前に指で毛を分けて、押したあとに同じ場所を指で触ってみてください。乾いていれば、まだ表面で止まっています。その1回の確認だけで、粒子の話は自分の家の手ざわりに置き換わります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
