C04悩み解決
季節の変わり目にかゆみが増えるのは、なぜか
12月に入って暖房を使いはじめた最初の一週間で、後ろ足の付け根をまたかき出す子がいます。秋のあいだ、そこは静かでした。同じことが、1年のうちに何度か起きます。かゆみが増える時期が年に何度もあるのは、かゆみを起こしている相手そのものが、季節ごとに入れ替わっているからです。春は花粉と換毛、初夏から夏は虫と蒸れ、秋は乾きはじめと二度目の換毛、冬は暖房による乾燥と静電気。この記事では、月ごとに何が相手なのかを並べます。
1年のうちに、かゆみの相手は4回入れ替わる
かゆみは症状の名前であって、原因の名前ではありません。皮膚が「かゆい」という一種類の反応を返しているだけなので、何がそれを起こしているかは、外から見ただけでは区別がつきません。そして皮膚に触れているものは、1年のあいだにはっきりと入れ替わります。かゆみが増える時期が年に何度もあるのは、このためです。
| 季節 | 主な相手 | 地肌の側で起きていること |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 花粉と、一度目の換毛 | 抜けた下毛が地肌の近くに残り、外から来たものが被毛の奥に留まる |
| 初夏〜夏(6〜9月) | 虫と、蒸れ | 湿度が上がり、地肌が湿ったままの時間が長くなる |
| 秋(10〜11月) | 乾きはじめと、二度目の換毛 | 気温が先に下がり、湿度は少し遅れて下がる |
| 冬(12〜2月) | 暖房による乾燥と、静電気 | 室内の湿度が落ち、うるおいが逃げやすくなる |
同じ手当てが効いたり効かなかったりするのは、相手が違うからです。夏に効いた「乾かす」は冬には空振りしますし、冬に効いた「うるおいを足す」を蒸れている夏にやると、かえって長引きます。去年これで落ち着いた、が今年は通じないことがあるのも、同じ理由です。
猫は外に出ない子が多いぶん花粉の影響は小さくなりますが、換毛と、暖房による室内の乾燥は犬とまったく同じように動きます。外の環境より、部屋の中で何月に何が変わるかを見てください。
春と夏の比較|花粉と換毛、虫と蒸れ
春(3〜5月)は、日が長くなるのに合わせて一度目の換毛が始まります。抜けた下毛はすぐに落ちきらず、地肌のすぐ上に溜まります。そこへ外から花粉が入り、被毛の奥で留まります。春のかゆみは、皮膚の上に「乗っているもの」が増えて起きます。だからこの時期は、ブラッシングで抜けた毛を先に出すほうが早く落ち着きます。
初夏から夏(6〜9月)は、相手がまるごと入れ替わります。ノミ・蚊・ダニのような刺す虫が増え、湿度が上がって地肌が乾ききらなくなります。夏のかゆみは、皮膚が「湿ったままでいる時間」が延びて起きます。散歩から帰ったあと、足の付け根やお腹が湿ったままなら、そこが最初に出ます。
| 見るところ | 春(3〜5月) | 初夏〜夏(6〜9月) |
|---|---|---|
| 主な引き金 | 花粉・抜けた下毛 | 虫刺され・蒸れ |
| かき始める場所 | 背中、脇腹、耳のうしろ | 足の付け根、お腹、しっぽの付け根 |
| 増える時間帯 | 散歩から帰ったあと | 夜、寝床に入ってから |
| 先にやること | 抜けた毛を出す | 湿った場所を乾かす |
この2つで洗う回数を同じにしないでください。夏の感覚のまま春も洗いすぎると、地肌のうるおいまで落ちて、花粉とは別のかゆみが乗ります。春は洗うより、ブラッシングの回数を増やすほうが理にかないます。
秋と冬は、乾きはじめと暖房のどっちが先か
秋(10〜11月)に起きるのは、二度目の換毛と、外気の乾きはじめです。ここで見落とされやすいのが順番で、気温のほうが先に下がり、湿度は少し遅れて下がります。まだ乾いていないつもりの10月に、地肌の側ではもう水分が減りはじめています。
冬(12〜2月)になると、引き金は外から室内へ移ります。暖房を入れた部屋の湿度は大きく下がり、毛の表面と床材のあいだで静電気が起きます。冬のかゆみが増えるのは、外が乾いたからというより、部屋を温めたからです。暖房を使いはじめた週から始まったかゆみは、まずここを疑ってください。
- 暖房を入れた週から始まった:室内の乾燥が相手。加湿と、寝床を吹き出し口から離すことが先
- 暖房より前の10月から続いている:換毛と外気の乾きはじめが相手。ブラッシングで抜け毛を出すのが先
- 外から帰った直後だけかく:外気と室内の温度差。玄関で数分待ってから部屋に入れる
- 夜、寝床でだけかく:寝床の素材と静電気。まず敷いているものを1つ替えて比べる
湿度計を1つ、その子が寝ている高さに置いてください。人が立っている高さと床の近くでは、数字が違います。どっちが動いたかは、記憶ではなく数字で確かめられます。
月ごとの相手と、家でできる見分け方
季節という単位は、実際にはやや粗すぎます。同じ「春」でも3月と5月では相手が違うので、月で並べたほうが当たります。
| 月 | 主な相手 | 最初に外す条件 |
|---|---|---|
| 12〜2月 | 暖房の乾燥、静電気 | 寝床の位置と、部屋の湿度 |
| 3〜4月 | 花粉、一度目の換毛 | 帰宅後の被毛。ブラッシングの回数 |
| 5〜6月 | 気温上昇と、蒸れの始まり | 洗ったあとの乾かし残し |
| 7〜9月 | 虫、湿度、冷房の風 | 散歩の時間帯と、足まわりの湿り |
| 10〜11月 | 二度目の換毛、乾きはじめ | 抜け毛の残りと、洗う回数 |
見分け方はもう一段あります。かく場所と、かく時間帯を3日だけ書き留めてください。場所が毎回同じなら、そこに触れているものが相手です。時間帯がそろっているなら、その直前にしていることが相手です。どちらもばらけているときは、地肌全体のうるおいが落ちている可能性のほうが高くなります。
暖房を入れる週、換毛が始まる週になってから動くと、すでにかゆみが出たあとの手当てになります。その月に入る2週間前から、ブラッシングの回数と湿度だけ先に整えておくと、山が低くなります。
手当ての選び方と、季節で説明がつかないかゆみ
選び方はひとつだけです。いま何月かではなく、その月の相手に合った手を選びます。乗っているものが相手なら出す、湿りが相手なら乾かす、乾燥が相手ならうるおいを保つ。この3つのどれなのかを決めてから道具を選ぶと、迷いが減ります。
3つのうち、乗っているものと湿りは、その日のうちに減らせます。ただし相手が入れ替わる月は、どちらが先に増えたのかを家では決められません。だから月をまたぐ2週間は、どちらにも回せるものを1つ決めておくと手数が減ります。mofuwa スキンケアミストの中身は電解水100%です。清涼飲料水の規格基準を通しているので、拭いた足をそのまま口へ持っていく月でも、置くものを替えずに済みます。かゆみが治りますのような書き方はできませんが、足まわりとお腹は地面にいちばん近く、その子がなめに行くのもいちばん早い場所です。散歩から帰ってすぐ、布に含ませて足の先から腹の下まで一方向に拭き、そのあと乾いた面で水気を取ってください。
そして、季節では説明がつかないかゆみがあります。月が変わっても引かない、体の片側だけ、地肌が赤い、脱毛している、においが出てきた。これらは引き金の話ではありません。
2週間たっても同じ場所をかき続けている、皮膚が赤く盛り上がっている、毛が抜けて地肌が見えている、においがある、出血している、眠れないほどかいている、食欲や元気が落ちている。いずれかに当てはまるときは、季節で様子を見ずに動物病院にご相談ください。かき続けた傷から別の問題が重なることがあるので、次の季節まで持ち越さないでください。
月が替わったら、その月の相手を1行だけ書き足してください。3年ぶんたまると、うちの子のかゆみが増える月と、何ともない月がそのまま表になります。去年と同じ月なのに手が通じないことがあるのは、その子が変わったからではなく、相手の顔ぶれのほうが年ごとに少し入れ替わるからです。表が手元にあれば、増える月が去年と違った年でも、どの季節の欄から読み直せばいいかが1行目で決まります。
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mofuwa スキンケアミスト
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商品ページを見るよくある質問
- 室内で飼っている猫でも、季節でかゆみが増えることはありますか。
- あります。花粉のように外から来るものの影響は小さくなりますが、換毛と、暖房や冷房による室内の湿度の変化は室内でもそのまま起きます。何月に何が変わったかを、部屋の側で見てください。
- 去年と同じ時期なのに、今年は落ち着いています。ケアを続ける必要はありますか。
- その年の気候で、引き金の強さは変わります。落ち着いているなら回数を増やす必要はありません。ブラッシングと湿度だけ同じように保って、かいた日の記録を続けてください。比べる材料が残ります。
- 季節の変わり目に、シャンプーの回数を増やしたほうがいいですか。
- 季節によります。蒸れが相手の夏は洗う回数が助けになりますが、乾燥が相手の冬に同じ回数で洗うと、うるおいが落ちてかゆみが長引くことがあります。冬は回数を増やさず、洗わない日の手入れを足してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
