C05犬種・猫種別ケア

ビーグルの体臭|ふつうのにおいと気をつけたい変化、洗い方と寝具の手入れ

公開日 2024年2月20日|更新日 2026年9月29日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、やわらかいブランケットの上に落ち着いて伏せている短毛の淡い色の犬
寝床のカバーは、においが体の外にたまりやすい場所です。

ビーグルに少し体臭があるのはふつうのことで、多くは洗い方・乾かし方・寝具の掃除で落ち着きます。犬の皮膚は毎日皮脂を出していて、ビーグルは耳が垂れて耳の穴の入り口がふさがりやすい体つきです。そのぶん、湿りが残った日や寝床を長く洗っていない時期に、においが立ちやすくなります。一方で、いつもと違うにおいに変わった、耳をしきりに振る、皮膚が赤いといった変化が一緒にあるなら、それは毎日のケアとは別の話です。この記事では、ビーグルのにおいを「ふつうの範囲」と「いつもと違う変化」に分け、場所・時期・症状を記録する方法と、家でできる洗浄・乾燥・寝具の手入れを順に書きます。

ふつうのにおいと、いつもと違うにおい|ビーグルの体臭を2つに分ける

Caution先に病院を考えたいサイン

耳や皮膚から出血している、触ると強く痛がる、においが急に変わって元気や食欲も落ちている、お尻を床にこすりつけて痛そうにしている。こうした様子があるときは、洗う・拭くより先に動物病院で診てもらってください。

ビーグルの体臭は、まず「その子のいつものにおい」と「いつもと違うにおい」に分けて考えます。犬の皮膚は皮脂という油分を出し続けていて、これが被毛の表面で時間がたつと、ほのかなにおいになります。ビーグルは被毛が短く、手でなでると指先にその油分を感じやすい犬種です。散歩や食事のあと、雨の日、寝床が汚れてきた時期に少し強くなり、洗って乾かすと落ち着く。この動き方をするなら、ふつうの範囲と考えてよいことが多いです。

もうひとつ、ビーグルらしい条件が垂れ耳です。Merck Veterinary Manual の外耳炎の項は、耳が垂れている形や、泳いだあとなどの耳の中の湿りを、外耳炎を起こしやすくする条件として挙げています。垂れ耳そのものは病気ではありませんが、耳の中が乾きにくいぶん、においの変化が出やすい場所です。ビーグルのにおいを見るときに、耳を必ず入れておく理由はここにあります。

ビーグルのにおいを「ふつう」と「いつもと違う」に分ける
ふつうの範囲で見られることいつもと違う変化として見ること
においの質その子らしい、ほのかな脂っぽいにおい酸っぱい、腐ったような、甘ったるいなど、質そのものが変わった
変わり方散歩・雨・寝具の汚れで少し強くなり、洗って乾かすと戻る急に強くなった、洗ってもすぐ同じにおいに戻る
場所体全体にうっすら耳・口・お尻・皮膚の一部など、1か所から強く出る
一緒に出るもの特になしかく、なめる、頭を振る、赤み、フケ、べたつき、耳だれ
まとめると洗い方・乾かし方・寝具の手入れを見直す記録をつけて、診察で原因を確かめてもらう

表の右側に当てはまるときは、家のチェックで原因を決めないでください。においの変化は、皮膚・耳・口・お尻まわりなど、いくつもの場所の不調で起こり、どれなのかを確定するには診察が必要です。家でできるのは、次の節の記録を残して、診察のときに伝えられるようにしておくことです。

どこから・いつから・何と一緒に|ビーグルのにおいを書き留める方法

においの記録は、場所・時期・一緒に出ている症状の3つを書けば足ります。においは慣れると鼻が感じにくくなるので、記憶だけで「前より強い」と比べるのは難しいものです。スマートフォンのメモでも紙でも構いません。同じ項目を同じ順番で書いておくと、数日分を並べたときに、変化があったかどうかが見えてきます。

  1. 手順1:場所を書く

    体全体か、それとも1か所から強いのか。耳、口、首まわり、脇の下、腹、指のあいだ、お尻まわり、寝床のうち、においを強く感じた場所を書きます。左右の耳で違うなら、左右も分けて書いてください。

  2. 手順2:いつからかを書く

    気づいた日と、そのときの状況を書きます。シャンプーの何日後か、雨の日の散歩のあとか、寝具を洗ってからどのくらいたっていたか。急に始まったのか、少しずつ強くなったのかも、分かる範囲で書き添えます。

  3. 手順3:一緒に出ている様子を書く

    かく、なめる、頭を振る、耳を触られるのを嫌がる、お尻を床にこすりつける、といった動き。皮膚の赤み、フケ、べたつき、耳の中の汚れの色。元気や食欲がいつもどおりかも、ここに書きます。写真を撮っておくと、ことばより正確に残ります。

  4. 手順4:手入れをした日を書く

    洗った日、寝具を洗った日、使ったシャンプーの名前を書いておきます。手入れのあとでにおいが戻るまでの日数が分かると、ふつうの範囲の動きなのか、それとも変化なのかが比べやすくなります。

Note記録は原因を決めるためのものではありません

書き留めたものは、自分で原因を当てるためではなく、変化に早く気づくためと、診察のときに正確に伝えるために使います。記録から「これは耳の病気だ」と決めて、自己判断で耳の薬を使うことはしないでください。

体・口・耳・お尻まわり・寝具|ビーグルのにおいを場所ごとに見る

場所ごとに見ると、ふつうの範囲か変化かの見当がつけやすくなります。ただし見当をつけるところまでで、どこも「ここが原因」とは家では決められません。それぞれの場所で、どんな様子があれば記録して相談につなげるかを並べます。

場所を見るときに気をつけたいのが耳です。においが気になると、つい耳の奥までこまめに拭きたくなります。Merck Veterinary Manual の外耳炎の項は、掃除のしすぎも外耳炎を起こしやすくする要因のひとつに挙げています。耳の中の手入れの頻度や方法は、かかりつけの動物病院で一度確かめておくと安心です。家では、耳の外側と耳のつけ根まわりの汚れを、湿らせた布でやさしく拭くところまでにしておきます。

洗う・乾かす・寝具を洗う|ビーグルの体臭を家で落ち着かせる手順

ふつうの範囲の体臭なら、手を入れる先は3つです。洗う日の洗い方、洗ったあとと濡れたあとの乾かし方、そして寝具の手入れです。洗う回数を増やすより、1回ごとの洗い方と乾かし方を丁寧にするほうを先に見直します。

洗う間隔について、Merck Veterinary Manual の犬の日常の健康管理の項は、ペット用シャンプーで季節に応じておおむね月に1回、または被毛がひどく汚れたときやにおうときに洗う、という目安を示しています。また同じ Merck の犬の脂漏症の項は、獣医師の同意なく人間用のシャンプーを使わないよう書いています。使うのは犬用のシャンプーで、量・薄め方・泡を置く時間・すすぎ方は、その製品の表示に書かれたとおりにします。

  1. 手順1:体の下側まで湯を届かせる

    背中から流すと、腹、脇の下、前肢のつけ根、指のあいだには湯が最後に回ります。体を少し横に向けて、下側に直接湯を当ててから泡をのせ、同じ順ですすぎます。泡が残りやすいのもこの下側です。

  2. 手順2:耳の中に水を入れない

    頭を洗うときは、耳の穴に湯やシャンプーが入らないように耳をたたむか手で押さえます。垂れ耳は、入った水が抜けにくいつくりです。耳の外側の汚れは、洗ったあとに湿らせた布で拭くほうが確実です。

  3. 手順3:タオルで押さえてから、根元まで乾かす

    こすらずにタオルで押さえて水を吸わせ、ドライヤーを使うなら熱くなりすぎない距離から、被毛の根元まで乾かします。乾き残しが出やすいのは、腹、脇の下、首の下、耳のつけ根、指のあいだです。表面が乾いていても、指を根元に入れて湿りが残っていないかを確かめます。

  4. 手順4:雨や水遊びのあとも同じように乾かす

    シャンプーの日でなくても、雨の散歩や水遊びで濡れたら、耳のまわりと体の下側を拭いて乾かします。湿ったまま寝床に入ると、体と寝具の両方ににおいが残りやすくなります。

寝具は、ビーグルのにおいが体の外で溜まる場所です。カバーや毛布は、それぞれの洗濯表示に沿って洗い、完全に乾いてから戻します。カバーを2枚用意しておくと、洗っているあいだも寝床を空けずに済みます。外せない面は、カバーをかけてそちらを洗うようにします。寝床のまわりに風が通るように、壁や家具にぴったり付けずに置くと、湿りがこもりにくくなります。

ビーグルのにおいに関わる手入れを、場面ごとに並べる
場面すること見るポイント
洗う日犬用シャンプーを表示どおりに使い、下側まで流す泡とすすぎ残しが下側に残っていないか
洗ったあと・濡れたあと押さえて水を取り、根元まで乾かす腹、脇の下、耳のつけ根、指のあいだ
食事・散歩のあと口のまわりや胸元、足先を湿らせた布で拭き、乾いた布で仕上げる拭いたあとに湿りを残さない
寝具洗濯表示に沿って洗い、完全に乾かしてから戻すカバーの下の面まで汚れていないか
まとめると洗う日は丁寧に、ふだんは拭いて乾かす変化があれば記録へ(前の節)

洗う日はモイストシャンプー、ふだんは拭き取り|ビーグルの体臭の使い分け

ビーグルの体臭が気になって洗う日には、mofuwa モイストシャンプーが使えます。洗う日にいちばん避けたいのは、においを落とそうとして必要な皮脂まで落としすぎることと、泡を下側に残すことの2つです。モイストシャンプーは、この2つを起こしにくい方向でつくったシャンプーです。

においを落としたい日ほど、よく泡立ってよく落ちるシャンプーを選びたくなります。ただ、洗浄成分を増やして泡を立てたものほど、落としすぎた分を戻す工程が要ります。mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系に絞って量も少なくし、原料の水に精製水で薄めていない電解水を使うことで、少ない洗浄成分でも泡が立つようにしています。落としすぎないので、トリートメントの工程を足さずに仕上げられます。浴室にいる時間が1工程ぶん短くなるのは、浴室が苦手な子にとっても意味があります。量や手順は、製品の表示に書かれたとおりに使ってください。

香りが付いていないのにも理由があります。犬は自分のにおいを好み、あとから足された香りのほうが負担になることがあるからです。香りは飼い主のためのものです。一方で、香料が入っていないことだけで「安全」とも「においが減る」とも言えません。香りがあるかどうかではなく、何が入っていて、表示どおりに使えるかで選んでください。香りで覆わないぶん、洗ったあとのその子のにおいがそのまま分かるので、前の節の記録とも比べやすくなります。

洗う日と洗う日のあいだは、湿らせた布での拭き取りと乾かすことが毎日の手入れです。食事のあとの口のまわりと胸元、散歩のあとの足先と腹側。拭いたら乾いた布で押さえて、湿りを残さないところまでを1回に数えます。洗う日にモイストシャンプーで丁寧に洗い、ふだんは拭いて乾かす。この2つを分けておくと、洗う回数を増やさずに済みます。

拭いても洗っても戻るとき|ビーグルのにおいで診察に持っていくもの

洗い方・乾かし方・寝具の手入れを見直しても同じにおいが戻る、あるいはにおいの質が変わったときは、動物病院で原因を確かめてもらいます。皮膚・耳・口・お尻まわりのどこから来ているのか、どんな菌や状態が関わっているのかは、診察や検査で調べるものです。VCA の解説でも、脂漏症は甲状腺の病気やアレルギー、寄生虫などほかの病気に続いて起こることが多いとされ、耳の感染症も原因を獣医師が確かめてから治療を選ぶものとされています。

診察で薬用のシャンプーや耳の処置が指示されたら、その期間は指示された方法と間隔を優先します。治療は動物病院の領域で、家の手入れはそのうえで毎日続けるものです。治療が終わったあとの洗う日にどのシャンプーを使ってよいかも、そのときに聞いておくと迷いません。

ビーグルのにおいと、毎日の手入れで長くつきあう

ビーグルのほのかな体臭は、なくすものではなく、ふだんの状態として知っておくものです。洗う日は丁寧に洗って根元まで乾かし、ふだんは拭いて乾かし、寝具は乾かしきってから戻す。この3つが回っていれば、においが変わったときに「いつもと違う」とすぐ気づけるようになります。記録のメモは、その気づきを確かなものにするために続けてください。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

ビーグルはもともと体臭が強い犬種ですか?
ほのかなにおいがあるのはふつうのことです。犬の皮膚は皮脂を出し続けていて、ビーグルは短毛で垂れ耳のため、湿りや皮脂がにおいとして感じられやすい面があります。ただ、急に強くなった、においの質が変わった、耳や皮膚に症状があるときは、犬種の特徴として片づけずに記録をつけて相談してください。
においが気になるので、シャンプーの回数を増やしてもいいですか?
回数を増やす前に、1回ごとの洗い方と乾かし方を見直してください。Merck Veterinary Manual は、ペット用シャンプーで季節に応じておおむね月に1回、または汚れやにおいが強いときに洗う目安を示しています。下側まですすぎ、根元まで乾かすことと、寝具を洗うことを先に整えるほうが、洗いすぎを避けられます。
耳がにおうときは、家で耳掃除をすればいいですか?
耳の外側を湿らせた布でやさしく拭くところまでにして、奥まで掃除し続けるのは避けてください。掃除のしすぎは外耳炎を起こしやすくする要因のひとつとされています。頭を振る、耳が赤い、耳だれがあるときは、掃除より先に動物病院で耳の中を診てもらうことが必要です。
香り付きのシャンプーやスプレーでにおいを隠してもいいですか?
香りを重ねると、その子のにおいの変化に気づきにくくなります。また、香料が入っているかどうかだけでは、安全かどうかも、においが減るかどうかも判断できません。何が入っているかと、表示どおりに使えるかで選び、においそのものは洗い方・乾かし方・寝具の手入れで見てください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。