C08季節・行事
窓を開けない日が続く冬|換気しない部屋で、においはどこに残るか
外から帰って玄関のドアを開けた3秒だけ、自分の家のにおいが分かります。部屋に入って上着をかけているあいだに、その3秒は消えます。冬は窓を開ける用事が減るので、この3秒が長くなっていきます。換気をしていないからだと考えて窓を10分開けると、そのあいだは確かに薄くなりますが、閉めて1時間もすると同じ場所から戻ってきます。冬のにおいが残っているのは、部屋の空気ではなく、床から40センチまでの帯にある布のほうだからです。この記事では、その帯にある5つの面を数えて、どこから手を入れるかを書きます。
玄関を開けた3秒だけ、自分の鼻にも分かる|冬に換気をしない部屋で、においに気づいた経験
その3秒で分かるのは、鼻が慣れていない状態が3秒だけ続くからです。家の中にいるあいだは、部屋のにおいは自分のにおいと混ざって背景になります。外の空気を吸って戻ったときだけ、背景が前に出ます。来客の前に落ち着かない気持ちになるのも、この3秒を人に渡すことになるからです。
冬にこの3秒が長くなるのは、窓を開ける用事のほうが減っているからです。寒さだけが理由ではありません。
- 暖房が入っている:窓を開けた10分で部屋の温度が落ちると、戻すのにまた時間がかかります。開ける判断が毎回重くなります
- 洗濯物を部屋の中に干す:外に干せない日が続くと、干した布が部屋の湿気を上げます。窓を開けたいのに、開けると乾かないという向きに挟まれます
- 家にいる時間が長い:人もその子も、冬は部屋にいる時間が増えます。同じ部屋で過ごす時間が伸びれば、布に触れる回数も増えます
- 散歩の時間が短い:外にいる時間が短くなったぶん、その子が室内の布の上で過ごす時間が伸びます
この4つは、冬になると毎年同じように戻ってきます。窓を開ける回数が落ちるのは意思の問題ではなく、開けない理由のほうが4つに増えているからです。だから、冬の換気を「がんばって回数を増やすもの」として組むと、2月のいちばん寒い時期に必ず落ちます。
そのうえで、においのほうを見てみると、窓の回数とは別の動き方をしていることが分かります。窓を開けた日も、開けなかった日も、玄関の3秒で感じる場所はだいたい同じです。部屋のどこから、というより、部屋のどのあたりの高さから、と言ったほうが近い。かがんで靴をそろえるとき、立っているときよりはっきり分かります。ここが、この記事で数えることの入口です。
床から40センチの帯に、家じゅうの布が集まっている|冬のにおいが寝床と食器の側に残る背景
犬でも猫でも、鼻と口が動いているのは床から40センチくらいまでのあいだです。伏せる、歩く、水を飲む、前足で顔をこする。どれもその高さで起きています。体からいちばん出やすい皮脂も、その高さの布に移ります。人の暮らしでは、この帯はほとんど使われていません。だからこそ、見落とされます。
帯の中に何があるかを、一度だけ数えてみます。多くの家で5つに収まります。
| 面 | そこで起きていること | 手を当てたときの感じ |
|---|---|---|
| 寝床の底 | 体重が乗り、同じ向きで何時間も接している | まわりより温かく、指がわずかに沈む |
| ソファの座面の前縁 | 飛び乗るときに胸と前足がこすれる | 生地の目が寝ていて、手のすべりが違う |
| ラグの一角 | 決まった場所で伏せる。向きまで同じ | 毛が寝て、色が少し濃く見える |
| カーテンの下半分 | 通るたびに体が触れる。窓を開けない冬ほど動かない | 裾に近いほど、手に残るものがある |
| 食器の下のマット | 水と唾液が落ち、食べこぼしが混ざる | 乾いていても、指の腹に薄く引っかかる |
5面のどれも、掃除機はかけています。それでも残るのは、掃除機が取っているのが毛とほこりで、布に移った皮脂はその場に残るからです。皮脂そのものはにおいません。時間がたって、布の上で雑菌がそれを分解しはじめると、においになります。だから冬のにおいは、その日の出来事ではなく、何日前からその面がそのままかという日数のほうに従います。
食器の下のマットが5面に入っているのは、水と唾液が毎日落ちる場所だからです。食べ終わったあと、その子は口のまわりを前足でこするか、床に押しつけます。食器のまわりだけは、皮脂に水分が足されている面です。拭き取りの順番を考えるとき、ここは寝床と同じくらい先に来ます。
猫のいる家では、帯の高さが少し変わります。猫は高い場所にも上がるので、棚の上やキャットタワーの布にも同じことが起きます。ただし、においとしていちばん前に出るのは、やはり床に近い面です。トイレの周辺と、食器のまわりと、決まって伏せる1か所。数えるときは、高い場所を足すより先に、床から40センチの5面を終わらせてください。
窓を10分開けても、同じ場所から戻ってくる理由|冬の換気のあとに手を当てる5面
換気で入れ替わるのは空気です。布に移ったものは、窓を開けても出ていきません。10分開けているあいだは、部屋のにおいが薄くなります。窓を閉めて暖房が効いてくると、布の面が温まり、そこからまた立ち上がってきます。冬に「換気しても変わらない」と感じるのは、換気が働いていないからではなく、においの出どころが空気の側になかったからです。
順番は、確かめてから決めます。5面に手のひらを当てて、温度と手ざわりを見ます。まわりより温かい面、指のすべりが違う面、指の腹に何か残る面。この3つのうち2つが当てはまった面から始めてください。たいていは寝床の底か、食器の下のマットです。
手当ては2段です。まず拭き取り。乾いた布で毛とほこりを取ってから、湿らせた布で面をなでます。ここで落ちるのは、表面に乗っているものまでです。次に、布の目に入り込んだものの側へ、mofuwa 瞬間消臭スプレーを当てます。
この5面は、全部その子の口が届く場所です。寝床の底は寝ながらなめますし、食器の下のマットは食べたあとになめます。ラグは伏せたまま前足と一緒になめます。だから、この帯に置くものだけは、口に入ったときのことを先に決めてから選ぶことになります。mofuwa 瞬間消臭スプレーは電解水100%で、香料も、においを覆うための成分も入っていません。人の鼻に向けて香りを重ねるのではなく、においのもとの側に反応させる作り方をしているので、拭いた寝床が別のにおいになることもありません。
犬や猫にとって、寝床のにおいはその場所の目印でもあります。香りを重ねた布は、同じ場所に置いてあっても知らない場所になります。冬に寝床を嫌がるようになった子の何割かは、寝床が汚れたからではなく、寝床のにおいが変わったからです。余計な成分が入っていないぶん、布だけでなく、床やケージ、食器の下のマットまで同じ1本で回せます。使う場所ごとに持ち替えなくていいことが、5面を1日で終わらせられるかどうかを分けます。
順番でいえば、窓はそのあとです。5面のうち1面でも手を入れてから10分開けると、閉めたあとに戻ってくる量が変わります。冬の換気は、回数を増やすより、開ける前に面を1つ減らしておくほうが続きます。1日1面で5日、週のうち2日は休んでも足ります。
拭いて手を入れた翌日に、5面のうち1面だけ同じにおいが戻る/その1面がいつも寝床の同じ側で、その子が横になる向きも決まっている/部屋のにおいとは別に、その子の口のまわりや耳のあたりから近いにおいがする/食器の下のマットをなめ続ける時間が、冬に入ってから伸びた/水を飲む量が増え、食器のまわりの湿りが前より多い。こうした戻り方は、換気の回数や布の日数では説明がつきません。5面のうちどこが、手を入れてから何日でにおいが戻ったかを書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日をその週のうちに決めてください。面と日数が並んでいれば、部屋の話なのか体の話なのかを、その場で分けてもらえます。
窓の数ではなく、面の数で数える|冬の換気とにおいを、次の季節へ持ち越さない考え方
冬の換気を回数で管理しようとすると、いちばん寒い時期にちょうど落ちます。開けない理由が4つある月に、回数だけを目標にしても続きません。数える先を、窓の回数から面の数へ移します。今週どの面に手が入ったか。それだけなら、外の気温に左右されません。
| 残すもの | 中身 | 次に見るとき |
|---|---|---|
| 5面の並び | 寝床・ソファの前縁・ラグ・カーテンの下・食器の下 | 家が変わったら数え直す |
| 先に来る面 | 手を当てて2つ当てはまった面 | 月が変わったら確かめ直す |
| 手を入れた日 | 面ごとに日付をひとつ | 何日で戻るかが出る |
| 窓を開けた日 | 回数ではなく、開けた日に丸 | 面の日付と並べて見る |
この4つが並ぶと、その家のにおいが何日周期で戻ってくるのかが見えます。寝床が4日、食器の下が2日、カーテンは3週間。周期が分かれば、冬のあいだ手を入れる日をあらかじめ置けます。においが強くなってから動くのと、周期の手前で動くのとでは、1回にかかる時間が違います。
春になって窓を開けられるようになると、この5面の話は見えなくなります。空気が入れ替わるぶん、戻ってくるまでの時間が延びるからです。ただ、面に残っているものが減ったわけではありません。冬のうちに周期が分かっていれば、次の冬はその紙から始められます。
今日やれるのは、かがんで5面に手のひらを当ててみることだけです。温かい面が1つ見つかれば、そこが今週の1面です。窓を開けるかどうかは、そのあとで決めて間に合います。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
