C08季節・行事

玄関で払った花粉は、玄関の床に残る|拭くのは上から下へ

公開日 2024年2月8日|文=mofuwa編集部

明るい玄関の淡い色の床に、静かに座っている薄い毛色の犬
払われたものは家の外へ出ていくのではなく、その子が次に立つ面へ移っています。

玄関で背中とおしりを払ってから家に上げた日ほど、翌朝のたたきに白っぽい粉が薄くたまっていました。払うという動作は、外から乗ってきたものを体から離すだけで、家の外へ出してはいません。離れたものは重さのぶんだけ下へ動いて、玄関の床に残ります。その床を、その子は1日2回、素足で踏みます。踏んだ足はそのまま部屋へ上がり、夜には自分でなめます。玄関の拭き取りは、床を1か所として見るより、高さで3段に分けたほうが早く終わります。

払ったものは1メートル四方に落ちる|玄関の床を、毎日拭く面と週1回の面に分ける

玄関で体を払うと、離れたものはたたきの1メートル四方に落ちます。手で払う高さはだいたい腰から下で、そこから落ちたものが広がる範囲は、人ひとりが立って手を動かせる幅とほぼ同じです。つまり、払った場所の真下が、その日いちばん濃い面になります。そしてその面は、次にその子が座って待つ場所でもあります。

この記事で数えるのは、1週間に玄関を拭く回数です。3段に分けて、上の2段は週1回ずつ、たたきだけ帰宅のたびに1回。散歩が1日2回なら、たたきは週14回になります。上段1回と中段1回を足して、1週間の合計は16回。玄関の拭き取りの頻度をこの形で置くと、毎回全部を拭かなくてよくなるぶん、続きます。

玄関を高さで3段に分け、段ごとに頻度を変える
段高さの目安そこに乗るもの拭く頻度週の回数
上段リードとハーネスを掛けているフックの高さ上着と持ち物についてきたもの週1回1回
中段腰から下の壁と、ドアの内側体の横がこすれて移ったもの週1回1回
下段たたきの床、1メートル四方上の2段から落ちたもの、足の裏帰宅のたび14回

3段に分ける理由は、乗るものの種類が段ごとに違うからです。上段は人の持ち物、中段はその子の体の横、下段はその両方が落ちてくる受け皿です。受け皿だけを毎日拭き、供給側は週1回でいい、というのが3段に分けたときの配分です。逆に、全部を毎日やろうとすると、たいてい3日目にどの段も拭かなくなります。

季節の変わり目は、この配分がずれる時期でもあります。2月の下旬は外から入ってくるものが増えるうえ、気温が上がり始めると換毛期が重なって、下段に落ちる毛の量も増えます。室温を上げているぶん玄関との差が大きく、たたきの上で人の靴から上がった湿気が結露することもあります。段の数は変えずに、下段の回数だけを足すのが、この時期のやり方です。

上から下へ、3段で通す|家でできる玄関の床の拭き取り手順

手順は5つです。落とす先を決め、上段、中段、下段の順に拭き、最後に足先へ回ります。上から下へ通すのは、下を先に拭くと、上の段から落ちたものをもう一度拭くことになるからです。順番を守るだけで、同じ時間で終わる範囲が広がります。

  1. 1|払う前に、落とす先を1メートル四方に決める

    ドアを閉めてから、たたきの内側1メートルを、その日ものを落とす面にします。ここにマットを敷かないでください。敷いた布は拭けないので、落ちたものがその場に残り、次に足を置いたときに戻ります。決めた面の外へ出さないために、払う向きは上から下、外から内ではなく内から下へ。

  2. 2|上段。フックとリードの高さを、週1回

    リード、ハーネス、上着を掛けているあたりです。フックそのものと、その真下の壁を横一方向に拭きます。ここを飛ばすと、週の後半になって下段の量だけが増えていきます。掛けてある物は外して、扉の面も同じときに拭いておきます。

  3. 3|中段。腰から下の壁とドアの内側を、週1回

    その子の体の横がこすれる高さです。大型犬なら膝から腰、猫なら上がりかまちの角のあたり。角は毛が集まりやすいので、面ではなく線として拭きます。ドアの内側は、開け閉めのたびに風が当たる面なので、乾燥している日ほど粉が残ります。

  4. 4|下段。たたきの1メートル四方を、帰宅のたび

    帰ってきて、その子を部屋へ上げたあとに拭きます。上げる前に拭くと、拭いた面へすぐ足が乗ります。奥から手前へ一方向に。往復させると、集めたものを面の中へ広げ直すことになります。ここで使うものは、次の段落で分けて書きます。

  5. 5|最後に足先。部屋へ上がる直前

    肉球のあいだと、爪のきわ。玄関の床を拭く回数を増やしても、足先を通さなければ部屋へは入ります。逆に、足先だけを拭いて床を放置すると、次の帰宅で同じ足が同じものを拾い直します。床と足先は、片方だけでは完結しません。

下段に mofuwa 瞬間消臭スプレーを置くのは、3段のうちこの1段だけ、その子の口が届く面だからです。玄関で待たされているあいだ、犬は床のにおいを嗅ぎます。猫は上がりかまちの角へ顔をこすりつけます。拭いた面が乾くまでの数分のあいだに、鼻と口がそこへ下りてくる。上の2段と下段で使うものを分けているのは、高さの違いではなく、口が届くかどうかの違いです。

この1本に香りが足されていないことも、玄関という場所では意味が変わります。玄関は、その子にとって家の入り口のにおいがある場所です。人のための香りを上から重ねると、帰ってきた犬猫はその面を確かめ直そうとして、かえって長く顔を近づけます。覆って隠す方向ではなく、においのもとになっているもののほうへ反応させる形なので、拭いたあとに残る空気が変わりません。たたきを週14回拭いても、玄関のにおいが人工的に積み上がっていかないのは、このためです。

mofuwa 瞬間消臭スプレーには余計なものが入っていないので、上段のフックや下駄箱の扉、中段の壁にも同じ1本を使えます。段ごとに持ち替えずに済むぶん、週1回の2段は1本を持ったまま続けて終わります。犬や猫を預かる動物病院や老犬ホームでも、ケージや床の拭き取りに使われています。1日に何十回も出入りがある場所ほど、においを覆う方向では追いつかなくなるためです。

拭いたあとは、乾くまで足を置かせません。玄関は室温が低く、湿度も家の中でいちばん低い場所になりやすいので、たいてい1分か2分で乾きます。乾くまでの時間を待てない日は、たたきの手前半分だけを拭いて終わりにしてください。週14回の内訳が、7回の全面と7回の半面になっても、回数が続くほうが結果は残ります。

下から拭き始めた日に戻ること|玄関の床の拭き取りで、頻度を上げても減らないもの

週16回まで頻度を上げても、順番と置き方を外すと量が減りません。実際に戻ってしまうのは、次の3つです。どれも、拭く回数を足す方向では解けません。

3つとも、共通しているのは「拭いたものの行き先を決めていない」という点です。拭き取りは、汚れを消す作業ではなく、置き場所を移す作業です。どこへ移したかが決まっていないと、頻度を上げるほど移動の回数だけが増えます。玄関で使った布やシートは、その場で袋へ入れて、玄関の外のごみ箱へ。ここまでで1回分が終わります。

頻度を足してよいのは、外の条件が動いた週だけにしてください。気温が上がって換毛期に入った週、乾燥して粉が舞いやすい週、風の強い日が続いた週。条件が動いた週は下段を1日3回へ、動いていない週は14回のまま。この上げ下げをカレンダーに書いておくと、翌年の同じ週に、何回から始めればいいかが分かります。上段と中段は、どの週も1回のままで足ります。

Caution週16回まで上げても、足先の様子が動かないとき

3段を2週間続けても、帰宅後に足先をなめる時間が減らない/拭いた日と、拭けなかった日で差が出ない/肉球のあいだの皮膚が赤く見える、さわると熱い/玄関から上がった直後だけ、同じ後ろ足を上げて歩く/下段の回数を足したのに、部屋のにおいのほうが強くなってきた。ここまで来ると、玄関の床に残ったものだけでは説明がつきません。拭いた段と飛ばした段を書き込んだカレンダーごと、動物病院へ持っていってください。週に16回拭いている家で足先が変わらないという事実は、家の側の条件をひととおり外したという記録として、そのまま材料になります。

段の数は変えず、下段の回数だけ動かす|玄関の床の拭き取りを毎日続けるコツ

続かなくなるのは、やる気が落ちた週ではなく、段の数を増やした週です。外から入ってくるものが増えると、上がりかまちも、廊下の入り口も、靴箱の中も気になってきます。そこで4段目、5段目を足すと、1回あたりの時間が倍になり、下段の14回のほうが先に抜けます。増やすのは段の数ではなく、下段の回数だけにします。

条件が動いた週に、どこを動かすか
外で動いた条件家の中で起きること動かす段戻す時期
気温が上がり始める換毛期に入り、下段に毛が増える下段を1日3回へ抜け毛が落ち着くまで
湿度が下がる乾燥して、たたきの粉が舞い上がる下段を、乾く前に手前半分だけ追加湿度が戻るまで
風の強い日が続く上着と持ち物に乗る量が増える上段だけ週2回へその週のみ
室温との差が大きいたたきに結露が出て、毛が貼りつく下段を、乾いてから拭く形へ室温を下げるまで

表の右端を決めておくのが、毎日続けるうえでのコツです。上げた回数を、いつ戻すかを先に書いておく。戻す条件を決めずに上げると、その回数がそのまま基準になって、翌月には誰もやらなくなります。季節の変わり目に足した回数は、季節が変わりきったところで下ろします。玄関の拭き取りは、上げっぱなしにしないかぎり、1年を通して同じ形で回せます。

今夜は、たたきの内側1メートルに何も置かない状態をつくって、そこを一度だけ奥から手前へ拭いてみてください。拭いた布に何が乗ったかが、明日からの14回の基準になります。カレンダーの端に、拭いた段の数字を書いておけば足ります。

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mofuwa 瞬間消臭スプレー

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よくある質問

玄関で払うのをやめて、部屋に入ってからまとめて拭いたほうが早くありませんか。
落ちる場所が変わるだけで、量は変わりません。玄関で払わずに上げると、たたきの1メートル四方に集まっていたものが、廊下と部屋の床へ分かれて落ちます。拭く面積が増え、そのうちの一部はラグやソファの布なので、拭き取りの対象から外れます。玄関で払う意味は、落ちる先を1か所に決められることにあります。面積が決まっていれば、1回にかかる時間も決まり、帰宅のたびに続けられます。逆に、玄関で払わない家では、下段に当たる面が家じゅうに散るので、頻度を上げても追いつきません。
拭くのは水拭きでいいですか。それとも乾いた布のほうがいいですか。
上段と中段は乾いた布で先に落として、そのあと湿らせたもので拭く2段構えが向いています。乾いた布だけだと、粉が舞い上がって下段へ落ちる量が増えます。たたきは逆で、最初から湿らせて拭きます。乾いた布で床をこすると、静電気で細かいものが浮いて、部屋の側へ流れていきます。ただし、水だけで拭いた面は乾くのが遅く、玄関の低い室温では跡が残ることがあります。手前半分ずつ拭いて、乾いた側から足を置かせる形にすると、待つ時間が半分になります。
猫は散歩に行きません。それでも玄関の床を拭く必要がありますか。
必要があります。玄関は、家の中で人が外から持ち込むものがいちばん集まる面です。靴の裏と、上着と、荷物。猫は外へ出なくても、玄関の段差やたたきの角に顔をこすりつけますし、ドアが開いた瞬間に上がりかまちまで来る子もいます。犬のいる家と違うのは、下段の頻度です。散歩がないぶん、帰宅のたびではなく、人が外から帰った回数で数えます。1日に2人が出入りするなら週14回で、犬のいる家とほぼ同じ回数になります。上段と中段が週1回でよいのも同じです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。