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加湿器を強くしても静電気が残る日|部屋の湿度と毛の表面は別

公開日 2024年2月22日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のソファで、白い猫と並んで休んでいる淡い色の犬
湿度計の数字が先に戻り、毛の表面はそのあとから追いついてきます。写真:KATRIN BOLOVTSOVA/Pexels

加湿器のタンクを1日に2回足しても、夜に梳かした指先へパチッと来る日があります。湿度計は50%を指しているので、部屋の空気のほうはもう戻っています。それでも静電気が残るのは、空気の数字と毛の表面が、同じ速さで動いていないからです。この記事で数えるのは、湿度が50%を超えた時刻から梳かすまでに何時間たったか、その1つだけです。加湿器を回す時間帯を動かす手と、梳かす直前に毛の表面へ直接置く手を、届くまでの時間で並べていきます。

50%を指した湿度計の前で、まだ毛が立つ|加湿器と湿度の条件を、時間のほうで数え直す

2月の下旬になると、加湿器を強にしたまま何日も過ごしている家が多くなります。タンクを足す回数が1日2回になり、湿度計の数字も40%台の後半から50%へ戻ってきます。ところが、夜に梳かした指先へパチッと来る日は、週のうち2日か3日だけ残ります。毎晩ではなく、日によって残る。ここが手がかりです。

同じ部屋で、同じ加湿器を同じ設定で回して、同じブラシを使っています。それでも結果が割れるなら、割っているのは道具の側ではありません。動いているのは、湿度が戻った時刻と、梳かした時刻の間隔のほうです。加湿器を買い替える話に進む前に、この間隔を7日ぶん並べてみてください。

用意するのは紙の端に引いた2列だけです。左の列に、湿度計が50%を超えた時刻。右の列に、その夜に梳かした時刻。あとは差を書き添えて、指に来たかどうかを丸かバツで残します。湿度計を持っていない家なら、加湿器を強に切り替えた時刻を左の列に書いても成り立ちます。ここで大事なのは正確さより、7日ぶんが同じ形式で並ぶことです。

2月下旬の7日ぶんを、時刻の間隔で並べた例
夜湿度計が50%を超えた時刻梳かした時刻あいだ指に来たか
1日目18:0020:302時間30分来た
2日目17:3022:004時間30分来ない
3日目19:0020:001時間来た
4日目16:0021:305時間30分来ない
5日目超えないまま20:30—来た
6日目17:0022:305時間30分来ない
7日目18:3020:001時間30分来た

この7日は、湿度の数字だけを見ていると読めません。2日目と3日目は、どちらも湿度計が50%を超えた夜です。それでも3日目にはパチッと来ています。違いは、超えてから梳かすまでに4時間半あったか、1時間しかなかったかです。間隔が4時間を割った夜だけ、静電気が残っています。

外の空気も、その日の気温も、飼い主の手では動かせません。加湿器の性能も、今夜のうちには変わりません。それに対して、加湿器を回し始める時刻と、ブラッシングを始める時刻は、今夜から動かせます。この記事が最後まで数えるのは、この2つの時刻の差です。2月の下旬は下毛が入れ替わり始める時期で、換毛期の入り口と重なります。浮く毛の量そのものが増えていく時期なので、間隔を読み違えると、毛が増えたせいだという結論に落ちてしまいます。

軸1・部屋の空気から戻す|加湿器で上げた湿度が、毛の表面へ届くまでの時間を比較する

加湿器が動かしているのは、空気です。吹き出し口から出た水蒸気が部屋に広がり、湿度計の針が動きます。ここまでは早い。問題はそのあとで、空気が湿ったからといって、被毛の表面がその場で湿るわけではありません。毛の表面から出ていく水分の速さがゆるみ、出ていく量と戻ってくる量が釣り合うところまで、時間をかけて近づいていきます。

先ほどの7日ぶんで、4時間を境に結果が分かれたのは、この追いつき方の話です。湿度計は部屋の空気を1分単位で映しますが、毛の表面はもっと鈍い動き方をします。湿度の数字が先に戻り、毛の表面がそのあとから追いついてきます。加湿器を強にした直後に梳かしても、静電気の側から見れば、まだ何も変わっていない時間帯にあたります。

この4つを合わせると、加湿器の側で打てる手がひとつ決まります。強さを上げるより、切っている時間を短くするほうが、静電気の残る夜は減りやすくなります。夜につけて朝に消す家では、毛の表面は毎日、追いつく途中で元へ戻されています。留守のあいだを弱で回しておくと、夜に帰ってきた時点の出発点が変わります。

もうひとつ現実的なのは、加湿器を回し始める時刻を前へずらすことです。20時に梳かす家なら、16時か17時には湿度が50%を超えている状態をつくっておく。表の4日目と6日目は、どちらもこの形でした。タイマーのついた機種なら、設定を1回変えるだけで済みます。加湿器の側は、性能ではなく時間割で考えると動かせます。

弱いところも先に書いておきます。部屋が広い家、ドアの開け閉めが多い家、換気扇を回す時間が長い家では、同じ機種でも到達する湿度が変わります。家族の誰かが窓を開ければ、そこで数字は落ちます。そして何より、その子がいまどこにいて、その場所の空気がどうなっているかを、湿度計は教えてくれません。加湿器は部屋の平均を動かす道具で、毛の表面を指定して動かす道具ではありません。

軸2・毛の表面へ直接置く|梳かす前のひと吹きと、加湿器で上げた湿度の見分け方

もうひとつの手は、梳かす直前に毛の表面を湿らせることです。届くのは手が触れた場所だけで、そのかわり時間差がありません。吹きかけた時点から、その毛は湿った状態になります。加湿器のように4時間を待つ必要がないので、帰宅が遅くなった夜や、湿度計が50%まで戻らなかった夜に効いてきます。

どちらの話なのかを確かめる見分け方があります。同じ夜に、背中の左半分だけ吹きかけてから梳かし、右半分はそのまま梳かします。左でパチッと来ず、右で来るなら、その夜の原因は毛の表面の側にあります。左右どちらでも同じように来るなら、表面の水分の話では説明がつかないので、次の段の別の条件を見ることになります。1回で結論が出るので、7日ぶんの記録と並べて読んでください。

  1. 湿度計を見てから始める

    50%を超えているか、超えてから何時間たっているかを先に確かめます。超えてから4時間たっている夜は、吹きかけなくても同じ結果になることがあります。その夜は何もせず梳かして、記録だけ残してください。

  2. 背中の左半分から、根元に向けて吹く

    毛の上を滑らせるのではなく、指で毛を分けて根元まで届かせます。表面だけを濡らすと、乾いたときに毛先だけが軽くなり、浮き方が変わりません。長毛の子は分け目を3か所決めておくと迷いません。

  3. 左右を同じ回数、同じ向きで梳かす

    左を10回、右を10回。向きは首から腰へ。回数と向きをそろえないと、比べたことになりません。ブラシを離した瞬間に、毛先が追いかけて持ち上がるかどうかを見ます。

  4. 耳のうしろと腰を最後に足す

    左右で差が出たら、そのあとで耳のうしろ、腰、しっぽの付け根に足します。この3か所は静電気が起きても見えにくく、触れたときに初めて分かる場所です。

加湿器を強めてから2時間しかたっていない夜でも、梳かす直前のひと吹きなら、残りの2時間を待たずに毛の表面を変えられます。その1本に mofuwa グルーミングスプレーを置いています。この1本は梳かすための道具として作られていて、ブラッシングスプレーとしてそのまま使えます。時間差をなくすために毛へ直接置く、という役割が、そのまま商品の役割と重なります。

中身は高機能性電解還元水です。油となじんで乳化するので、散歩で乗った砂ぼこりや、出すぎた皮脂のほうが浮いて落ちます。地肌に要るぶんの皮脂は残るので、湿らせるたびに地肌のうるおいを持っていかれる、という形にはなりません。犬も猫も体から脂を出し続けるので、2月の外出が減る時期でも、被毛の表面は毎日入れ替わっています。毎日かけられることが、この1本の中心にある値打ちです。

量を気にしなくていいことも、この使い方では効いてきます。左半分を根元まで湿らせるとなると、1吹きでは足りません。背中から腰まで、毛を分けながら何度も吹くことになります。この1本は、飲みものに使う水と同じ物差しで中身を確かめてあるので、そのあと前足や胸をなめる子でも、かけた量のほうを気にせずに済みます。乾いた場所に1吹きだけ、という節約をしなくていいので、左右を比べる実験ができます。

この手にも弱点があります。乾けば、その回の効きは終わります。加湿器のように置いておけば続く、という形ではないので、梳かす人が毎日手を動かす前提になります。それから、届くのは触れた場所だけです。抱き上げたときに脇の下へ来るパチッは、背中を湿らせても減りません。範囲の狭さと引き換えに、時間差をなくしている手だと考えてください。グルーミングスプレーの側で背中と腰を湿らせておいて、抱っこの場面は人の袖のほうで手を打つ。1本で全部をまかなおうとしないほうが、7日ぶんの記録は読みやすくなります。

今夜はどっちを先に動かすか|加湿器の湿度と毛の表面を、届くまでの時間で並べる

ここまでの2つを、同じ表に置きます。選ぶ基準は、どちらがよく効くかではありません。7日ぶんの記録で、間隔が4時間を割った夜が何日あったかです。割った夜が多い家は時間割の問題なので加湿器の側から、少ないのに残る家は表面の問題なので毛の側から動かします。

届くまでの時間で並べた、部屋の空気と毛の表面
見るところ加湿器で部屋の湿度を上げる梳かす前に毛の表面へ置く
効き始めるまで3〜4時間吹きかけたその時点
続く時間回しているあいだ続く乾くまでの数十分
届く範囲部屋にいるもの全部手が触れた場所だけ
止めたときの戻り切っていた時間ぶん戻るその回で終わる
確かめ方湿度計の数字と時刻背中の左右で比べる
家族への影響人の喉や手にも同時に届くその子だけに届く
先に動かす家間隔が4時間を割る夜が3日以上間隔があっても残る夜がある
加湿器と、梳かす前のひと吹きが、それぞれ毛に届くまで 同じ夜に同じ部屋で使っても、届くまでの時間と、届く範囲が違います。時間の値は、湿度計が50%を超えてからの経過で数えています。 2月下旬の夜、同じ部屋・同じブラシで比べたときの違い 加湿器で部屋の湿度を上げる 届くまで3〜4時間かかる 切った8時間ぶんは戻る 家にいる人にも同時に届く 触っている毛は測れない 梳かす前に毛の表面へ置く 吹きかけた時点から届く 乾けばその回で終わる 手が触れた場所だけに届く 毛先か根元かを選べる どちらかを選ぶ表ではなく、今夜どちらを先に動かすかを決めるための表です
遅れて広く届く側と、すぐ狭く届く側。2月の夜はこの2枚を足して使います。

表の最終行が分かれ目です。間隔が4時間を割った夜が7日のうち3日以上あるなら、まず時間割を直します。加湿器のタイマーを2時間前へ動かし、留守のあいだを弱で回す。これで割った夜が減れば、それ以上のことはしなくて済みます。減らなかった夜だけが、毛の表面の話として残ります。

逆に、間隔が5時間あったのにパチッと来る夜が続く家は、加湿器の設定をこれ以上いじっても変わりません。湿度が届いていてなお残っているので、見る先は毛の表面の状態です。梳かす直前のひと吹きを1週間だけ足して、左右の差が出るかどうかを確かめてください。2つは競合しないので、片方を選んで片方をやめる、という決め方にしなくて構いません。

順番としては、時間割のほうが先です。加湿器のタイマーは1回設定すれば毎日働きますが、ひと吹きは毎日、人が手を動かすことになります。手数の増えないほうから先に動かして、残ったぶんに手を足す。2月の下旬は換毛期の入り口で、梳かす時間そのものが延びていく時期でもあります。手数の総量を先に決めておくと、3月に入ってから崩れません。

Caution時間の差では説明がつかなくなった夜

湿度計が50%を超えてから6時間たった夜に梳かしても、浮く毛が7日続けて減らない/左半分を湿らせても右半分との差が出ない日が3日以上ある/毛先ではなく根元に近いところで、地肌の色が変わって見える場所が広がってきた/梳かしたあとに同じ場所をなめる時間が、先週より長くなっている。こうした残り方は、空気の湿り方でも毛の表面でも説明がつきません。2列に書いた時刻の差と、浮いた毛が出た場所を書いた紙を持って、動物病院へ足を運んでください。時刻の差という細かい記録は、いつから読めなくなったかを伝える材料になります。

3月に湿度が戻るまでに、手元へ残す2列|加湿器と静電気の記録の閉じ方

3月に入って外の空気が湿ってくると、加湿器を強にしなくても静電気は減っていきます。減ったこと自体は毎年くり返されるので、そこには情報がありません。残す値打ちがあるのは、2月の下旬に測った時間の差のほうです。何時間の間隔があった夜に来なくなったのか。その数字は、家の広さと加湿器の置き場所が変わらないかぎり、来年もそのまま使えます。

2月が終わるときに、紙の端へ書き写しておく3行
残す行書く中身
間隔の分かれ目何時間を超えた夜に来なくなったか
加湿器を回し始める時刻その間隔を確保できた設定
左右で差が出たかどうか出た場所と、出なかった場所

この3行があると、来年の1月に加湿器を出す日、迷う時間がなくなります。湿度計の数字そのものを書き残しても、置いた高さや部屋が違えば意味が入れ替わってしまいます。時刻の差のほうは、どの家でもそのまま読めます。被毛の量が変わっても、ブラシを買い替えても、間隔という物差しは残ります。

今夜からできるのは、紙の端に2列引いて、湿度計が50%を超えた時刻を書きとめることだけです。梳かす時刻はもう決まっているはずなので、書き足すのは片方だけで済みます。7日そろえば、加湿器のタイマーを何時間前へずらすかは、差の列が教えてくれます。そのうえで、梳かす前のひと吹きを足すかどうかを決めれば、3月までの残り1週間は静かに終わります。

Product

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

加湿器を2台に増やせば、間隔を待たなくてもよくなりますか。
台数を増やすと、湿度計が50%へ届くまでの時間は短くなります。ただし短くなるのは、部屋の空気が上がるまでの時間です。空気が上がってから毛の表面が追いつくまでの数時間は、台数では縮みません。2台目を買う前に、1台目のタイマーを2時間前へ動かしてみてください。それで間隔が4時間を超えるなら、同じ結果を設定だけで作れたことになります。届く速さではなく、届き始めた時刻を早めるほうが、費用はかかりません。
湿度計を置く場所で、記録の読み方は変わりますか。
変わります。棚の上と床の近くでは、同じ部屋でも数字が違います。ただしこの記事の記録は、絶対の数字ではなく、超えた時刻と梳かした時刻の差を見ています。湿度計を動かさないかぎり、差の列はそのまま比べられます。大事なのは、7日のあいだ同じ場所で測り続けることです。途中で置き場所を変えたら、その日に線を引いて、そこから数え直してください。
猫にも同じ考え方が使えますか。梳かす時間が短いのですが。
使えます。猫は自分で毛づくろいをするので、人が梳かす時間が3分でも成り立ちます。むしろ間隔の読み方は、猫のほうがはっきり出ます。毛づくろいのあとは毛の表面が濡れていて、乾くまでのあいだは静電気が起きにくくなります。梳かす時刻を毛づくろいの直後に寄せると、加湿器の間隔が足りない夜でも差が出ます。背中の左右を比べるやり方も、1回にかける時間が短いぶん、猫のほうが気づかれずに済みます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。