C11比較・選び方

保湿と洗浄、順番はどちらが先か

公開日 2024年2月28日|文=mofuwa編集部

明るい部屋のクリーム色のマットの上で、淡い毛色の犬のそばに薄い灰色の猫が座っている様子
順番の決め手は仕上がりの好みではなく、やり直しが効くかどうかです。写真:Daga_Roszkowska/Pixabay

詰め替えが2本とも切れた朝に、次はどちらを先に買い足すかで手が止まる、という場面があります。洗うためのものと、地肌に残すためのもの。どちらも毎日の棚に並んでいるのに、どちらを先に使うかを決めた覚えがない、という家は珍しくありません。保湿と洗浄の順番は、仕上がりの好みではなく、やり直しが効くかどうかで決まります。洗ってから保湿を入れた日は、足りなければ翌日に足せます。保湿を入れてから洗った日は、入れたぶんがすすぎで流れて、その日のうちに取り返せません。片方だけ取り返しがつかない、という非対称があるので、順番は先に決めておく価値があります。

やり直しが効くかどうかで、順番は決まる|保湿と洗浄のどっちを先に置くか

2つの作業のうち、片方だけ取り返しがつきません。洗ってから保湿を入れた日は、翌日に手ざわりが戻っていなければ、もう一度入れれば済みます。保湿を入れてから洗った日は、入れたぶんがそのまますすぎで流れていきます。同じ15分を使っても、片方は積み上がり、もう片方は残りません。順番を決めるときに見るのは、この非対称です。

ここまでは順番の原則ですが、実際の家ではもうひとつ条件が要ります。同じ日に両方やるのか、別の日に置くのかで、順番という言葉の意味が変わります。同じ日なら、洗浄と保湿は数十分のあいだに並びます。別の日なら、洗う日と保湿の日は数日離れているので、そもそも打ち消し合いません。迷いが生まれるのはたいてい前者で、後者は順番を考えなくてよい、というのが結論です。

犬でも猫でも、この原則は同じです。ただ猫は湯を使う回数がもともと少ないため、保湿の側が洗浄と同じ日に来る機会がほとんどありません。猫で問題になるのは順番よりも、保湿の日を週に何回置くかのほうです。犬は散歩のあとに足先だけを流す日があるので、小さな洗浄と保湿が同じ日に何度も並びます。順番の判断が毎日必要になるのは、犬のほうです。

ぬらすことは保湿ではない|同じ日に並べたときの保湿と洗浄の見分け方

順番の話が混乱するのは、途中に出てくる「ぬらす」作業を保湿と数えてしまうからです。もつれをほどく前に毛をしめらせる、汚れをふやかしてから流す、ブラシの通りをよくするために吹きかける。どれも水分を足していますが、そのあと必ず取り去る作業が続きます。残すために置いていないので、保湿の側には入りません。

同じ日に出てくる作業を、残す側と取り去る側に分ける
その場でやっていること水分は残るかどちら側の作業か
もつれをほどく前に毛をしめらせるこのあと洗うので残らない洗浄の準備
泡を立てて地肌まで洗う残らない洗浄
すすぐ残らない洗浄
水気を取る毛のあいだの分だけ残る洗浄の仕上げ
乾き切る前に吹きかける残る保湿
乾いたあとに肉球へ塗る残る保湿

この分け方を持っておくと、1日の中で保湿を何回入れたかが数えられるようになります。吹きかけた回数ではなく、そのあとに取り去る作業が来なかった回数が、保湿の回数です。散歩から帰って足先を流し、そのまま吹きかけて終わりにした日は1回。流したあとにもう一度洗った日は0回になります。

見分けがつくようになると、順番を守れていない日がどこかも分かります。よくあるのは、地肌に吹きかけてから「せっかくだから」と湯を使ってしまう日です。順番を崩す引き金は、ほとんどが予定外に洗浄が足されることのほうにあります。保湿を入れた日は、その日はもう洗浄を足さない。この一行だけ決めておけば、順番はほとんど崩れません。

乾き切るまでの窓に入るかどうか|保湿と洗浄の順番を入れ替えた日の比較

同じ日に両方やるとき、保湿が入る窓は思っているより短いです。すすぎ終わりの地肌には、まだ水分が残っています。ここに保湿を入れると、残っている水分ごと表面の層に抱えさせられます。乾き切ってから入れると、乾いた面に乗せる作業になり、同じ量でも残り方が変わります。

すすぎ終わりから、乾き切るまでの時間 水気を取ってから乾き切るまでのあいだに、保湿を入れられる窓があります。被毛の厚みが中くらいの中型犬では、この窓はおよそ7分ほどです。 被毛の厚みが中くらいの中型犬で、続けて計ったときの目安 0分 すすぎ終わり 表面にも毛のあいだにも水が残っている 2〜5分 水気を取り終える 落ちる水はなくなるが、地肌はまだ湿っている 5〜12分 保湿が入る窓 残っている水分ごと、表面の層に抱えさせられる 12〜25分 乾き切る ここから先は、乾いた面に乗せる作業になる
順番を決めたら、次に決めるのはこの窓に入れるかどうかです。
同じ日の並べ方を4つに分けて、翌日までを比べる
その日の並べ方終わった直後翌日の地肌と被毛やり直しが効くか
洗浄のあと、乾き切る前に保湿地肌が湿ったまま落ち着く根元まで手ざわりが残っている効く。足りなければ翌日に足せる
洗浄のあと、乾き切ってから保湿表面に乗っている感じが残る毛先は戻るが根元は戻りにくい効く。同じ日にもう一度は要らない
保湿のあとに洗浄入れたぶんがすすぎで流れる洗浄だけの日と変わらない効かない。その日のうちには戻せない
湯を使わずに保湿だけ根元の脂は前日のまま残る乾きの進み方だけが止まる効く。翌日に洗う日を置ける
結論同じ日に並べるなら洗浄が先で、保湿は乾き切る前の窓に入れます別の日に置くなら、保湿の側は順番に縛られません取り返しがつかないのは、保湿を先にした日だけです

表の最終行が、この記事の答えです。順番を間違えて痛いのは1通りだけで、残りの3通りはどれも翌日に立て直せます。だから覚えることも1つで足ります。保湿を入れたあとに洗浄を足さない。これだけを守れば、窓に入ったかどうかの差は翌日の手ざわりで確かめながら調整できます。

洗浄の側を短くすると、同じ日に保湿が入る|モイストシャンプーの置きどころ

窓に入れられない家の多くは、意志の問題ではなく、洗浄の側が長すぎます。洗って、すすいで、トリートメントを置いて、それをまた流して、そこから水気を取る。この工程を全部やると、すすぎ終わりの時点で人のほうが疲れていて、乾き切る前の7分に手が出ません。短くする場所は保湿の側ではなく、洗浄の側です。

mofuwa モイストシャンプーは、その工程をひとつ落とすところから組み立てられています。洗浄成分に使っているのはアミノ酸系のものだけで、配合量も抑えてあります。引き算をしても泡立ちが落ちない理由は、原料として使っている水のほうにあります。この水が電解水で、水の側にも洗浄の働きがあるため、洗浄成分を増やさなくても泡が立ちます(洗浄力の検証は東洋ビューティー/ウェーブコーポレーション調べ)。グルーミングスプレーと同じ水が、シャンプーの原料水として入っています。

洗浄成分を減らせているぶん、落としすぎません。落としすぎないから洗い上がりがごわつかず、ごわつかないのでトリートメントの工程が要らなくなります。工程が1つ減ると、すすぎ終わりが早く来るので、乾き切る前の窓がそのぶん手前に開きます。モイストシャンプーで洗った日は、浴室を出た時点でまだ人の手が残っている、という状態をつくれます。減っているのは飼い主の手間だけでなく、その子が浴室で耐える時間そのものです。香りを足していないのも同じ設計思想で、犬も猫も自分のにおいを好むため、余分なにおいを残さない形にしてあります。

窓に入れる側は、吹きかけるもので足ります。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%なので、なめてしまう耳のふちや口のまわりでも手を止めずに続けられます。猫に使う保湿ミストを選ぶときは、まずこの届く範囲を見てください。肉球のように厚みのある場所だけは、乾いてからのほうが向いています。乾き切る前に地肌へ、乾いてから肉球へ。同じ日の保湿も、場所で入れる時刻が分かれます。

Caution窓に入れているのに、翌日に残らなくなったとき

乾き切る前の7分に4週続けて入れているのに、翌朝には根元がぱさついている/すすぎ終わりから乾き切るまでの時間が、25分から40分に伸びた/保湿を入れた場所だけを、その日のうちに何度もなめる/湯を使わない日を挟んでも、地肌の粉が減らない。こうした残り方は、保湿と洗浄の順番では説明がつきません。1か月ぶんの洗浄の回数、保湿の回数、乾き切るまでの分数を書き出して、動物病院で診てもらう時間を取ってください。地肌の状態が分かってから、窓の使い方に戻します。

洗う日は月4回、保湿は毎日|別の日に置くときの条件

同じ日に並べないなら、順番という問題そのものが消えます。洗う日が月4回だとすると、残りの26日は洗浄が来ません。この26日に保湿を置く限り、あとから取り去る作業は来ないので、入れた分はそのまま残ります。別の日に置くときの条件は、次の3つだけです。

  1. 洗う日を先に4つ決めて、紙に書く

    保湿の日から決めると、洗う日が予定に押されて動き、結局どこかで同じ日に並びます。動かせないほうを先に固定します。

  2. 洗う日の前日には、保湿を入れない

    翌日に取り去る作業が来ると分かっている日は、入れた分が残りません。前日は被毛をほどく側にまわして、地肌は翌日の窓で入れます。

  3. 残りの日は、場所を2か所に絞って毎日入れる

    全身をなぞると数分では終わらず、3日でやめます。乾きの出やすい耳のふちと背中、あるいは肘のうらと肉球。2か所に絞れば毎日続きます。

この3つを紙に書いておくと、保湿と洗浄が同じ日に並ぶ回数が、1か月で4回までに収まります。年に1回だけ見直すのは、洗う日の数のほうです。保湿の日数は動かさずに、洗う日を1回増やすか減らすかだけを決めてください。片方だけ動かす決まりにしておくと、翌月の手ざわりが何で変わったのかが分かります。

Product

mofuwa モイストシャンプー

mofuwa モイストシャンプー

300ml / 3,410円(税込)

アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。

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よくある質問

乾き切る前に吹きかけると、乾くのがさらに遅くなりませんか。
吹きかける量が水気を取ったあとの残り水を上回らない限り、乾き切るまでの時間はほとんど変わりません。目安は、毛の表面が光って見える程度までです。指で触って手のひらに水がつくほど置くと、そこから乾くまでの時間が5分ほど伸びます。伸びた5分のあいだにその子が動き回って寝床へ行くと、湿った被毛にほこりがつきます。量を増やすより、2か所に絞って狙った場所だけに置くほうが、結果として早く終わります。
洗った日に保湿を忘れました。翌日に入れても意味はありますか。
意味はあります。翌日に入れたぶんも、そのまま表面の層に残ります。窓を逃したときに変わるのは、残っている水分ごと抱えさせられるかどうかで、残るか残らないかではありません。翌日に入れる場合は、乾いた面に乗せることになるので、指の腹で2〜3回なじませる工程を足してください。そのうえで、次に洗う日は水気を取り終えたところで一度手を止めて、吹きかけるものを手元に置いてから乾かし始めると、忘れにくくなります。
肉球クリームのように厚みのあるものも、同じ順番でいいですか。
取り去る作業のあとに置く、という原則は同じです。違うのは窓の位置で、肉球は乾いてからのほうが向いています。湿ったまま塗ると、指のあいだに水分が閉じこめられた状態が長く続きます。洗った日なら、地肌には乾き切る前に吹きかけ、肉球は完全に乾いてから、できれば寝る前に塗る。同じ日の中で2回に分ける形になります。塗った直後に歩き回っても床に跡が残らないものを選んでおくと、時刻を選ばずに置けます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。