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ソファとカーペット、多頭飼いの人はどうしている?

公開日 2024年3月23日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた居間で、淡い色のソファに落ち着いて休んでいる淡い色の猫
同じ座面に全頭が乗るので、布の1か所に頭数ぶんが集まります。写真:Merve Bayar/Pexels

3頭と暮らす家で、ソファの座面を端から端まで粘着ローラーで一往復させたら、7分かかりました。しかも翌日には同じ場所に同じだけ毛が戻っています。多頭飼いの家では、どの子も気に入る場所が同じで、そこは高い確率でソファの真ん中の一角です。3頭ぶんの毛が、家の中でいちばん狭い1か所に集まっている状態です。ここを全面きれいにしようとすると、頭数が増えるたびに、かかる時間もそのまま増えます。この記事では、ソファ本体には手を入れず、誰の物でもない布を1枚だけ敷いて回す手順を書きます。頭数が4頭になっても、この手順にかかる時間は変わりません。

頭数ぶんが、座面の一角にだけ集まっている|多頭飼いのソファの毛を数えたときの前提

手順に入る前に、多頭飼いの家でソファがどういう場所になっているかを整理します。犬でも猫でも、家の中でその子たちが選ぶ場所は驚くほど重なります。窓から光が入って、人の座る位置に近くて、床から少し高い。条件を満たす場所が家にひとつしかないと、頭数にかかわらず全員がそこに乗ります。順番に乗るので、時間帯をずらしているだけで、布の側から見れば同じ繊維に全頭ぶんが入っていきます。

実際に測ってみると、集まる範囲は思ったより狭いことが分かります。3人掛けのソファでも、毛が集中していたのは真ん中の座面と、その背もたれの下側でした。面積にすると、ソファ全体の2割ほどです。両端は毛がほとんど付いていません。多頭飼いだからソファ全体が毛だらけになる、というわけではなく、頭数ぶんが2割の面へ重なって入っている、というのが実際に起きていることです。

ここが分かると、全面に手を入れる方法の問題も見えてきます。ソファ全体を対象にすると、毛のほとんど付いていない8割にも同じ時間をかけることになります。しかも頭数が増えると、その2割に入る量だけが増えます。全面をやる方式では、増えた量に対して面積の広い側から手をつけることになるので、時間だけが伸びていきます。多頭飼いの家で「毎日やっているのに終わらない」と感じるのは、量の問題ではなく、手を入れる面積の決め方の問題です。

同じソファでも、多頭飼いの家では毛の入り方が偏る
場所毛の集まり方手を入れる価値
真ん中の座面全頭が順番に乗る。いちばん濃い高い。ここだけで大半が片づきます
その背もたれの下側寄りかかった背中の毛が刺さる高い。座面と同じ日に扱います
両端の座面人が座る。毛は少ない低い。週1回で足ります
ひじ掛け通り道になる子がいると付く低い。手で払える範囲です
座面の下の隙間落ちた毛が入り込む低い。月1回、掃除機で足ります
ソファ下のカーペット床へ落ちたぶんが集まる中。ソファの手順とは分けます
Noteこの手順は、頭ごとに布を用意する方法ではありません

多頭飼いの家では、その子ごとに座る場所を決めて、頭数ぶんの布を敷きたくなります。整理としては正しく見えますが、洗う枚数も、乾かす場所も、敷き直す回数も、そのまま頭数の倍になります。この記事の手順は逆です。誰の物でもない布を1枚だけ用意して、それを回します。所有者を決めないぶん、頭数が何頭でも、洗う枚数は1枚のままです。多頭飼いで続く形は、たいてい枚数が固定されている形でした。

誰の物でもない布を1枚だけ回す|多頭飼いのソファの毛を、家でできる5つの手順にする

手順は5つです。用意するものは、洗えて、乾きやすくて、座面の真ん中がちょうど隠れる大きさの薄手の布を2枚。色は明るいものを選んでください。毛の量が目で分かるほうが、外す日を決めやすくなります。値段の高いものである必要はまったくありません。1枚を敷いて、1枚を洗って乾かしておく。この2枚で回します。

  1. いちばん座られている一角を、1か所だけ決める

    多頭飼いの家では、どの子がどこに乗るかを追いかけたくなります。追いかけないでください。決めるのは場所であって、その子ごとの割り当てではありません。3日ほど、帰宅後にソファのどこに毛が多いかだけを見て、いちばん濃い一角を1か所選びます。3人掛けなら真ん中、2人掛けなら窓に近いほう。ここが、この手順で唯一手を入れる面になります。

  2. 誰の物でもない布を、その一角にだけ敷く

    座面いっぱいに広げず、その一角に重ねるだけにしてください。端をソファの隙間に差し込むと、ずれずに済みます。いま使っている毛布やクッションカバーを流用しないほうがうまくいきます。特定の子のにおいがついている布は、その子が独占して、ほかの子が乗らなくなることがあるからです。新しい布を「誰の物でもない面」として置くのが、多頭飼いでは効きます。

  3. 3日で外す。毛の量では判断しない

    見た目で決めると、毎回そこで迷います。多頭飼いの家では、その迷いが頭数ぶんの観察を呼び込みます。3日たったら外す、とだけ決めてください。毛が少なく見える日でも外します。日数で回すと、判断そのものが手順から消えます。帰宅後にソファの前を通ったときに外せばよく、時間は10秒です。

  4. 外した布を洗い、乾いている2枚目を敷く

    外した布は、そのまま洗濯機へ入れます。その場で毛を取ろうとしないでください。粘着ローラーを持った時点で、この手順の利点が消えます。入れ替わりに、乾いている2枚目をさっきの一角へ敷きます。ここまでで、かかった時間は合計30秒ほどです。洗濯は、ふだんの洗濯物と一緒でかまいません。

  5. ソファ本体には、この手順で手を入れない

    いちばん守ってほしいのがこれです。布を外したあとに、下の座面を掃除したくなりますが、やらないでください。布が受けているぶん、本体に入る量は日ごとに減っていきます。本体に手を入れるのは、週に1回、掃除機のブラシで座面を一往復させるだけ。多頭飼いの家で毎日の手間を一定に保てるのは、本体を毎日の対象から外しているからです。

1枚を回す3日周期と、そのときにかかる時間
日やることかかる時間
1日目布を一角に敷く20秒
2日目何もしない0秒
3日目何もしない0秒
4日目布を外して洗濯機へ。2枚目を敷く30秒
毎週いずれか1日ソファ本体を掃除機で一往復2分
毎月いずれか1日座面の下の隙間を掃除機で吸う3分

この表を見ると、1週間で使う時間はおよそ5分です。3頭でも4頭でも同じ5分です。頭数が増えて変わるのは、布に集まる毛の量だけで、外して洗って敷く動作の数は変わりません。多頭飼いのソファの毛で時間が増えていくのは、面積か枚数のどちらかを頭数に連動させているときです。両方を固定してしまえば、手間は頭数から切り離せます。

3日を守れなくなる日と、その日の代わりの一手|多頭飼いでソファの毛の頻度がずれるところとコツ

実際にやってみると、つまずくのは決まった4か所でした。まず、3日で外すのを忘れます。多頭飼いの家は、ごはんの支度もトイレの掃除も頭数ぶんあるので、布のことは後回しになります。コツは、外す日をその子たちの別の予定にくっつけることです。爪を切る日、フードの袋を開ける日、猫砂を替える日。どれかに寄せておくと、単独では思い出せない作業が動きます。

次のつまずきは、布に毛が付いていない日に「まだ使える」と思ってしまうことです。多頭飼いでは、その日に乗った子と乗らなかった子がいるので、3日目でも薄いことがあります。薄い日ほど外してください。そこで1日延ばすと、次からは毎回量を見て決めることになり、判断が戻ってきます。日数で回すことの利点は、量を見なくてよくなることのほうにあります。

3つ目のつまずきは、布の上に乗らない子が出ることです。多頭飼いの家では、素材の変化に敏感な子が1頭は混じります。そのときは布を敷き直すのではなく、布の面積を半分にして、座面の地の面を残してください。選べる面が2つあると、たいていの子は数日で布のほうも使うようになります。それでも乗らない子がいたら、その子のぶんは布では受けられないと割り切ります。全頭を1枚で受けきる必要はありません。

4つ目は、ソファとカーペットを同じ日にやろうとすることです。多頭飼いの家では、床に落ちるぶんも頭数ぶんあるので、両方いっぺんに片づけたくなります。同じ日に置くと、片方が重いほうに引っぱられて、両方とも止まります。おすすめは、布を外す日とカーペットの日を必ずずらすことです。布は3日周期、カーペットは週に1回。周期が違うので、自然にばらけます。

Pointにおいが気になる日は、布の枚数ではなく体の側を1頭ずつ

多頭飼いの家では、ソファのにおいがいつのまにか強くなります。ここで布を増やしても、においの出どころは動きません。においの多くは、体についた皮脂と、そこに残った水分が布へ移ったものです。体の側は、その子が自分では届かない場所です。毛づくろいで届くのは表面までで、背中から尾のつけ根までを地肌ごと洗えるのは人だけです。mofuwa 入浴シャンプーは、お湯に溶かして浸かるだけで洗えるつくりなので、泡立てる・ごしごしする・すすぐという、頭数ぶん繰り返していた3工程が短くなります。多頭飼いで効いてくるのは1頭あたりの時間より、2頭目3頭目で手が雑にならないことのほうです。その週に布へいちばん乗っていた子から順に入れれば、布の3日周期を縮めずに済みます。

4週間で、頭数が増えても時間が動かなくなった|ソファの毛に手を入れる順番の決め方

4週間続けて分かったことを書きます。いちばん大きかったのは、週にかかる時間が5分前後で固定されたことです。始める前は、多い週で30分近く使っていました。粘着ローラーで座面を一往復して7分、翌日また7分、週末に掃除機で10分。減った理由は、毛が減ったからではありません。手を入れる面を1か所に固定して、判断を日数に預けたからです。

次に変わったのは、ソファ本体の状態です。布を敷き始めてから3週間目に、布を外した下の座面を見てみると、毛はほとんど刺さっていませんでした。受ける面を1枚はさむと、本体へ入る量そのものが減ります。多頭飼いのソファで手強いのは、繊維に刺さって掃除機で吸えなくなった毛のほうです。刺さる前に受けてしまえば、取る作業そのものが要らなくなります。

4週間で、多頭飼いの家のソファまわりがどう動いたか
始める前4週目
1週間にかかった時間20〜30分5分前後
手を入れる面積ソファ全面座面の一角だけ
洗う布の枚数カバー類を月1〜2回1枚を3日ごと
粘着ローラーを持った回数週4〜5回週0〜1回
本体の座面に刺さった毛掃除機で吸えないぶんが残ったほとんど付かなくなった
頭数が増えたときの見込み時間もそのまま増える布に集まる量だけが増える

順番として最後に書いておきたいのは、手を入れる先の優先順位です。多頭飼いの家で毎日やることを1つだけ選ぶなら、ソファの毛ではなく、帰宅後の足の裏です。室内へ運ばれてくるものを玄関で止めると、ソファに乗るまでの経路が短くなります。次が布を3日で回すこと。その次がカーペット。ソファ本体と隙間は、いちばん最後で足ります。この順番は、量の多い順ではなく、手を入れたぶんが次の場所に効いていく順で並べています。

多頭飼いの家では、毎日の習慣が増えるほど、どれかが必ず崩れます。だから増やさずに、置き場所を決めるほうへ寄せました。布1枚と、3日という日数と、触らないと決めたソファ本体。この3つだけで、毛の話はほぼ回ります。頭数が1頭増えても、増えるのは布に集まる量だけです。手順のほうは何も足さなくて済みます。

最後に、ソファの毛では説明のつかない変化について書きます。特定の1頭だけ抜け方が急に増えた、同じ場所をなめ続けている、地肌が見える部分ができた、フケが増えた、布に乗ったあとに体をかく回数が増えた、においの質が今までと変わった。こうした変化があるときは、布を替える回数を増やす前に動物病院にご相談ください。多頭飼いの家では、どの子の変化なのかが分かりにくくなります。3日周期で外した布を、その週に濃かった子と一緒に写真に撮っておくと、その場で切り分けてもらいやすくなります。

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よくある質問

敷く布は、どんなものを選べばいいですか。
洗えて乾きやすく、座面の一角が隠れる大きさであれば十分です。明るい色にすると、多頭飼いの家でも毛の量が目で分かります。特定の子が使っていた毛布を流用すると、その子が独占してほかの子が乗らなくなることがあるので、新しい布を「誰の物でもない面」として置くほうがうまくいきます。
3日ではなく、毎日替えたほうがきれいになりませんか。
きれいにはなりますが、洗う回数が増えるぶん続きにくくなります。3日にしているのは、多頭飼いの家で確実に回せる下限だからです。毎日替えられる週があるなら替えてかまいませんが、周期そのものは3日のままにしておくと、忙しい週に戻ってこられます。守るのは日数で、量では判断しないでください。
カーペットのほうは、この手順に含まれますか。
含めていません。ソファと同じ日にやろうとすると、重いほうに引っぱられて両方止まります。カーペットは週に1回、掃除機を毛足の向きと逆方向にかけるだけで足ります。ソファの布は3日周期なので、周期が違うぶん自然に別の日に分かれます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。