C04悩み解決
季節の変わり目に指の間をなめるが増えるのは、なぜか
散歩から帰って玄関でリードを外したあと、その子が前足の指の間をなめはじめるまでの時間を測ると、たいてい10分から30分のあいだに収まります。ところが同じ子が11月になると、なめはじめるのは夜、寝床に入ってからになります。指の間をなめる時間が季節で増えるとき、いちばん先に動いているのは時刻のほうです。春から初夏に増えるものと、秋から冬に増えるものは、原因のある場所が入れ替わっています。この記事では、なめた時刻だけを手がかりに、その2つを分けます。
季節で増えるなめる行動は、中身が入れ替わっている
指の間は、体のなかでいちばん外に触れる場所です。1回の散歩で、地面に何百回も着きます。指と指のあいだは毛におおわれていて、いちど濡れると乾くまでに時間がかかります。季節の変わり目に指の間をなめる回数が増えるのは、この場所に届くものが入れ替わるからです。
ただし、届くものには2種類あります。ひとつは外から持ち帰るもの。もうひとつは、家の中で起きることです。同じ「季節で増える」でも、この2つは中身が逆です。そして、なめる時間帯がまったく違います。だから、時刻を見れば分かれます。
- 外由来:春から初夏に増える。伸びはじめた草、花粉、砂ぼこり、日中に熱を持ったアスファルト。散歩から帰って1時間以内に、なめる時間が集中します
- 家由来:秋から冬に増える。乾いた空気、暖房の風が当たる位置、床暖房、カーペット。夜、寝る前や寝ているあいだに、なめる時間が集中します
同じ子でも、5月と11月では入り口が入れ替わります。5月に効いた手が11月に効かないのは、そのためです。指の間の見た目だけでは、いま起きているのがどちらの季節の話なのか決まりません。赤みも、毛の色が変わっている範囲も、両方で同じように出ます。
指の股そのものより、肉球のふちのほうが先に動きます。湿ってふやけているなら外由来、乾いて白っぽく粉をふいているなら家由来に寄っています。ただし、これだけで決めないでください。うるおいの見え方は洗った直後や散歩の直後にも変わるので、次の見分け方と組み合わせて読む材料にとどめてください。
春から初夏と、秋から冬を並べて比較する
2つの軸を並べます。比較するときは、なめる回数ではなく、なめる時間帯を先に見てください。回数は数えにくく、飼い主が見ていない時間の分がまるごと抜け落ちます。時間帯なら、気づいたときに1回書くだけで済みます。
| 春から初夏(外由来) | 秋から冬(家由来) | |
|---|---|---|
| 増える時間帯 | 散歩から帰って1時間以内 | 夜。寝る前と、寝ているあいだ |
| なめる場所 | 前足の指の間が中心。左右のどちらかに偏ることがある | 前足も後ろ足も。左右そろって同じように |
| 触れているもの | 草、花粉、砂ぼこり、熱を持った地面 | 乾いた空気、暖房の風、床暖房、カーペット |
| 肉球の見え方 | 湿っている。指の股が赤みを帯びる | 乾いて硬い。ふちが白っぽく粉をふく |
| 爪のまわり | 根元に土や砂が残っている | 皮膚が乾いて硬くなり、細かい皮がめくれる |
| 散歩に行かなかった日 | なめる時間が半分以下に落ちる | 変わらない。むしろ増えることがある |
| 翌日から効く手 | 帰宅後に指を開いて乾かす | 寝る場所の面と、部屋の湿りを変える |
この表のなかで、いちばん分かりやすいのは散歩に行かなかった日の行です。雨で1日休んだ日に、なめる時間が目に見えて落ちるなら外由来。まったく変わらない、あるいは家にいる時間が長いぶん増えるなら家由来です。季節の変わり目は雨の日が続くので、この行は待っていれば自然に確かめられます。
爪のまわりも合わせて見てください。外由来では爪の根元に土や砂が入り込み、拭き取りのときに指先が汚れます。家由来では汚れは出てこず、代わりに爪のまわりの皮膚が硬くなっています。拭き取った布に何かがつくかどうかは、それだけで1つの手がかりです。
時刻だけを7日書く、という見分け方
見分け方は、記録を1種類に絞ることです。なめはじめた時刻だけを書きます。何分なめていたか、どの足か、どのくらい赤いか。全部いりません。時刻だけです。項目を増やすほど書かない日が出て、7日そろわなくなります。
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紙を1枚、玄関に貼る
スマートフォンのメモではなく、紙をおすすめします。散歩から帰った直後は手がふさがっていて、画面を開くところまでたどり着けません。玄関にペンをぶら下げて、日付だけ7行書いておきます。
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なめはじめた時刻を、そのまま書く
「18:40」とだけ書きます。1日に何度も見かけたら、そのつど書き足して構いません。見かけなかった日は、空欄のままにしてください。0と空欄は違う情報です。
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散歩に行かなかった日も、必ず1行残す
この行がいちばん効きます。雨や予定で行けなかった日に「散歩なし」と書き添えておくと、7日たったときに外由来かどうかがほぼ決まります。
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7日たったら、時刻を2つの帯に分ける
帰宅から1時間以内に入るものと、20時以降に入るもの。どちらにも入らない時刻は、3つめの箱によけておきます。ここで数えるのは、帯ごとの日数です。回数ではありません。
7日のあいだ、条件は何も変えないでください。散歩コースも、部屋の湿度も、寝る場所も、使っている拭き取りの道具も、そのままにします。変えながら記録すると、時刻が動いた理由が分からなくなります。手を打つのは8日目からで間に合います。
なめはじめたところで声をかけて中断させると、時刻がずれるだけでなく、次にどこでなめるかも変わります。なめるのをやめさせれば指の間はよくなりますという考え方から入ると、記録も、その子のいまの状態も見えなくなります。7日間は、見て書くだけにしてください。ただし、出血しているときや、あきらかに痛がっているときは、記録より先に動物病院にご相談ください。
どっちの帯に偏ったかで、答えが決まる
7日ぶんの時刻を、2つの帯に分けたところから続けます。数えるのは、それぞれの帯に何日入ったかです。7日のうち5日以上が同じ帯に入っていれば、その帯が答えです。4日と3日のように割れたときは、もう7日足してください。
- 帰宅後1時間以内の帯に偏った:外由来です。散歩なしの日に時刻が空欄なら、ほぼ決まりです。翌日からやることは、家の中ではなく玄関に置きます
- 20時以降の帯に偏った:家由来です。散歩なしの日にも同じ時刻が並んでいるかを確かめてください。並んでいれば、原因は外にはありません
- どちらにも偏らない・3つめの箱ばかりになった:季節で増えるという枠に入っていません。時間帯と関係なく続いているなめる行動は、別の理由で起きていることがあります
3つめが多かったときの扱いだけ、先に決めておきます。一日じゅう、思い出したようになめている場合は、季節の話ではありません。この記事のやり方で条件を動かしても、答えは返ってきません。7日の記録をそのまま持って、動物病院にご相談ください。皮膚の問題だけでなく、痛みや、生活の変化がきっかけになっていることもあります。
9月から10月にかけてと、4月から5月にかけては、2つの帯の両方に時刻が並ぶことがあります。外の草も動いていて、家の空気も動いている時期だからです。この時期に記録が割れたときは、無理にどちらかへ寄せず、両方のやることを2週間ずつ順番に試してください。同時にやると、どちらが効いたのか分かりません。
外由来と家由来で変わる、翌日からの選び方
帯が決まったら、やることは1つの側だけに絞ります。両方を同時にやらないでください。効いたかどうかを確かめられるのは、動かした条件が1つのときだけです。選び方は、次の表のとおりに分かれます。
| 外由来を選んだとき | 家由来を選んだとき | |
|---|---|---|
| やる場所 | 玄関。家に上げる前に済ませる | 寝室。寝る1時間前に済ませる |
| 手の順番 | 指を1本ずつ開く → 指の股と爪のまわりを拭き取り → 乾かす | 寝床に敷いているものを替える → 部屋の湿りを整える → 肉球のうるおいを確かめる |
| かける時間 | 3分。乾くまで足を下ろさせない | 5分。寝床に入る前に終わらせる |
| 散歩の側 | 草むらに入る区間を減らす。夕方は地面に手のひらを当ててから出る | 変えなくてよい |
| 2週間後に見るもの | 帰宅後の帯の日数が減ったか | 夜の帯の日数が減ったか |
外由来を選んだときにいちばん抜けやすいのが、最後の「乾かす」です。拭き取りだけで終えると、指の股が湿ったまま床に着きます。濡れている時間が長いほど、なめる時間も長くなります。タオルで押さえるだけでは足りないので、指を開いた状態で1分ほど待ってください。夏に近づくほど、玄関の風だけで乾きます。
家由来を選んだときは、触るものを減らす方向に進めます。乾いている季節に拭き取りの回数を増やすと、うるおいがさらに落ちて、翌週にはなめる時間が増えることがあります。秋から冬は、手を足すより先に、寝床の面を替えるほうが早い。カーペットの上で寝ている子なら、綿の布を1枚かぶせるだけで変わることがあります。
最後に、季節や時刻で説明がつかない変化を挙げておきます。指の間から出血している、腫れている、爪の付け根が赤い、片足だけを続けてなめる、指の股が黒ずんでにおいがある、なめる時間が一日じゅうに広がった、歩き方が変わった。いずれかに当てはまるときは、7日の記録を待たずに動物病院にご相談ください。指の間は自分でよく見える場所ではないので、判断は診てもらったほうが早く決まります。
7日のあいだは、なめるのを止めないと決めました。ということは、指の股に置いたものは、そのあと口に入るという前提で選ぶことになります。拭いた直後にその足へ口を持っていく子ほど、道具より先に中身のほうが問われます。
mofuwa スキンケアミストの中身は電解水100%で、飲みものに適用される清涼飲料水の規格基準で測られています。指の股は、拭いた数分後にはもう口の中にある場所です。物差しがそこまで届いていることが、そのまま選ぶ理由になります。使うのは玄関で、指を1本ずつ開いたあとです。開いた指の股へ直接ひと吹きし、爪のまわりまで指の腹でのばして、そのまま指を開いた状態で1分待って乾かす。拭くところまでではなく、乾くところまでが1セットです。季節が変わって帯が入れ替わっても、玄関で1分待つという形だけは動きません。翌年の同じ月に、なめはじめた時刻がどちらの帯に並んだかを見比べれば、その子の増え方の型が見えてきます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 靴やソックスを履かせるのは、季節の対策になりますか?
- 外由来のときに、地面に触れる量を減らす手段としては成り立ちます。ただし、履かせたまま長く歩くと中が蒸れて、帰宅後に脱いだ瞬間からなめる時間が増えることがあります。使うなら、熱を持った地面を歩く区間だけに限り、帰ったらすぐ外して乾かしてください。家由来のときは、履かせても時刻は動きません。
- 散歩のあと、毎日足を水で洗ってもいいですか?
- 洗うこと自体は問題ありませんが、乾かすまでを含めて1回と考えてください。洗いっぱなしで床に下ろすと、指の股が濡れている時間が伸びます。秋から冬は、洗う回数が増えるほど肉球のうるおいが落ちるので、汚れが見えない日は拭き取りだけで十分です。
- 季節に関係なく、一年じゅう指の間をなめています。どう見ればいいですか?
- この記事の分け方は当てはまりません。時刻が偏らない、季節でも変わらないなめる行動は、皮膚以外の理由で続いていることがあります。いつからか、片足だけか、散歩の有無で変わるかをメモして、動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
