C04悩み解決
犬の草むらのあとの汚れ|まず疑いたい3つの原因
河川敷を20分歩いて帰ってきた日、後ろ足の飾り毛に細い種が5、6本刺さっていて、胸のあたりは指で押すとぺたりと貼りつく。同じ散歩でついた草むらの汚れでも、この2つはまったく別のものです。まず疑いたい原因を3つ挙げるとすれば、それは草の名前でも地面の色でもなく、いま毛にくっついている「力の種類」のほうです。引っかかっているのか、貼りついているのか、色が染みているのか。力が違えば、外れる条件も違います。
帰宅後に出る、草むらの汚れのサイン
草むらの汚れは、玄関に入った時点ではまだ完成していません。ついた直後は湿っていて、乾いていくあいだに形が決まります。だから帰宅後の数分は、原因を見分けるのにいちばん都合のよい時間です。ここで見たものと、翌朝に見えるものは別になります。
まずは触らずに見てください。最初にやることは落とすことではなく、どこに、どんな形でついているかを確かめることです。散歩の記憶と合わせると、原因がかなり絞れます。丈の高い草をかき分けたのか、刈ったばかりの草の上を歩いたのか、雨あがりの地面を歩いたのか。同じ道でも、その日の草と地面の状態で、つくものは入れ替わります。
- 触るとチクチクする、毛の中で立っている:形のあるものが刺さっているサインです。飾り毛、耳の下、指のあいだに多く出ます
- 毛が数本ずつ束になって、しっとり固まっている:粘りのあるものが貼りついているサインです。胸、前足の外側、脇腹に出ます
- 毛の色そのものが変わっている:色が毛に入っているサインです。白い毛の子ほど早く分かります
- その子が特定の場所を気にしている:舐める、噛む、足を上げる。汚れそのものより、皮膚の側で何か起きている可能性があります
乾いたあとは、どれも同じ「毛にくっついた汚れ」に見えます。帰宅後10分のうちに、指で軽く触れて感触だけ確かめておくと、あとの手が決まります。その場で落とせなくても構いません。分けておくことが目的です。
原因は「くっついている力」で3つに分かれる
草むらの汚れの原因を、草の種類で覚えようとすると際限がありません。覚えるのは3つだけで足ります。引っかかる、貼りつく、染みる。この3つは、毛に留まっている力そのものが違います。力が違うということは、外れる条件も違うということです。
| 力の種類 | 主な正体 | 留まっている理由 | 外れる条件 |
|---|---|---|---|
| 引っかかる | イネ科の種子、のぎ、小さな枝 | 先が尖っていて、毛の向きと逆には戻れない形をしている | 毛の向き(進んできた向きに沿って抜く) |
| 貼りつく | 樹液、花粉、若い草をつぶした汁の粘り | 粘りが毛の表面と手をつないでいる | 温度(ぬるま湯でゆるむ/冷えると固まる) |
| 染みる | 土、青汁、枯れ草の色 | 色の粒が毛の表面のすきまに入り込んでいる | 時間(乾く前か、乾いたあとか) |
引っかかるものは、形で留まっています。イネ科の種子やのぎは、片方向にだけ倒れる細かい毛を持っていて、進む方向には動くのに、戻る方向には動きません。だから毛の中を奥へ奥へと進みます。力ではなく形で留まっているので、力を強くしても外れません。向きを合わせたときだけ、するりと抜けます。
貼りつくものは、粘りで留まっています。樹液や、若い草を踏んだときに出る汁は、乾くと固まって毛どうしを束ねます。粘りは温度で状態が変わるのが特徴で、冷えているほどかたく、ぬるむとゆるみます。散歩から帰って冷えたままこすると、束ねられた毛ごと引っぱることになります。
染みるものは、色が毛に入り込んでいます。土や、つぶれた草の青い汁は、粒が細かく、毛の表面のわずかなすきまに入ります。これは物として乗っているわけではないので、つまんでも取れません。入っていく途中なら拭き取りで戻せますが、乾いて落ち着いたあとは、時間をかけて薄くしていくしかありません。
どれかひとつに決める必要はありません。足の先は引っかかる、胸は貼りつく、お腹は染みる。同じ日に、場所ごとに別の原因が並ぶのがふつうです。だから体を一律に扱わず、場所ごとに力の種類を決めてから手を選んでください。
家でできる、草むらの汚れチェック3つ
見た目では分かりません。チェックは、指と時間と、こすったときの広がり方で行います。道具は要りません。順番にやると、どの力で留まっているかが3手で決まります。
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乾いた指でつまんで、毛の向きに沿って引く
指を濡らさずに、汚れの部分をそっとつまみます。毛が生えている向きに沿って引いたときに、すっと外れれば「引っかかる」です。逆向きに引くと、かえって奥へ入ります。抜けたものが細い棒状なら、種子やのぎです。抜けた場所の地肌が赤くなっていないかも、あわせて見てください。
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その部分を、5分そのままにして触り直す
つまんで外れなかったものは、乾かして確かめます。5分後にかたく固まって、毛どうしが束になっていれば「貼りつく」です。樹液や草の汁は、乾くほど束が強くなります。逆に、乾いても指が引っかからず、毛がばらばらに動くなら、粘りではありません。
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乾いた布で、軽く3回だけこする
強くこすらないでください。3回で色が布に移り、まわりの毛にも広がるなら「染みる」です。広がるということは、まだ表面に色の粒が乗っている段階で、拭き取りが間に合います。布に何も移らず、毛の色だけが変わったままなら、すでに入り込んだあとです。
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3つとも当てはまらないときは、皮膚の側を見る
つまんでも外れない、乾いても固まらない、こすっても色が移らない。この3つが揃うときは、毛についた汚れではなく、皮膚の側の変化を見ているかもしれません。赤み、盛り上がり、かさぶた、においがないかを確かめてください。
引っかかるものがいちばん入りやすいのは、指のあいだ、耳の下、脇の下です。毛の外から見えていなくても、奥へ進んでいることがあります。その子がしきりに舐めている、片足を気にする、頭を振るといったときは、汚れが見えないことを理由に様子見にしないでください。
同じ汚れが続くのは、外れる条件が合っていないから
毎回きちんと落としているのに、草むらの汚れが続く。そういうときに増やすべきなのは回数ではありません。力の種類に合っていない条件で外そうとしていると、何回やっても同じところに残ります。3つの原因に、それぞれ別の条件を当ててください。
| 力の種類 | 合わせる条件 | 帰宅後にやること | やっても外れないこと |
|---|---|---|---|
| 引っかかる | 毛の向き | 毛を分けて、進んできた向きに沿って指で抜く | ブラシで逆向きにとかす(奥へ入ります) |
| 貼りつく | 温度 | ぬるま湯で湿らせた布を30秒当ててから、ゆるんだところで動かす | 冷えたままこする(毛ごと引っぱります) |
| 染みる | 時間 | 乾く前に、拭き取りで色を吸い上げる | 乾いたあとに強くこする(広がります) |
引っかかるものは、道具を持たないほうが早く外れます。ブラシは毛の流れをまたいで動くので、種子の向きを変えてしまいます。指で毛を左右に分けて、根元を見て、生えている向きに沿って引く。この順で、飾り毛と指のあいだを1か所ずつ見てください。散歩のあと2分で足ります。
貼りつくものは、待つ時間のほうが仕事をします。ぬるま湯で湿らせた布を当てて、30秒待つ。粘りがゆるんでから、毛の向きに沿って布を動かします。いきなり動かすと、束ねられた毛が引っぱられて、その子が嫌がる作業になります。1回で全部を落とそうとせず、2回に分けてください。
染みるものだけは、時間との勝負です。色は乾くほど落ちにくくなるので、帰宅後すぐの拭き取りが効きます。逆に、乾いてから力を入れると、まわりの毛へ広がって面積が増えます。乾いてしまった色は、その日に落としきらないと決めてしまうほうが、結果として早く薄くなります。
先に濡らすと、引っかかっているものが毛に張りついて抜けにくくなります。乾いた状態で外せるものを先に外し、次に温度を使うもの、最後に色。この順にすると、あとの工程が前の工程を邪魔しません。
汚れをためない毎日と、汚れではない変化
1回の散歩でついた汚れは、帰宅後の2分で片づきます。ただし、その子は毎日体から脂を出していて、明日もまた同じ草むらを歩きます。だから見ておきたいのは、その日落とせたかどうかだけではなく、草むらを歩く季節のあいだ、毎日きれいな状態を保てるかどうかのほうです。
mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日の側を受け持つ道具です。吹きかけてそのまま梳かせるので、すすぎも乾かす時間も挟みません。布に含ませて足まわりや胸の表面をなでれば、チェックのために指で分けた毛並みを、そのまま寝かせて整えられます。草むらを歩いた日は、飾り毛と胸の2か所だけでも構いません。
散歩から帰った足の先は、その子がいちばん口をつける場所です。mofuwa の水は清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、指のあいだにかけた量を気にせずに済みます。洗う日はモイストシャンプーで地肌まで洗い、そのあいだの毎日はグルーミングスプレーで表面の汚れを拾う。草の丈が伸びる時期は、洗う回数を増やすよりこの回し方のほうが、地肌と毛のうるおいが残ります。
ここまでは、家で片づく話です。ただし草むらの汚れには、汚れとして扱ってはいけないものが混ざります。見分ける線は、汚れが落ちたあとにも症状が残るかどうかです。
汚れを落としたあとも同じ場所を舐め続ける・噛む、指のあいだが腫れている、片足だけを気にする、頭を振る・耳をしきりに掻く、小さな穴のような跡から液が出ている、皮膚が赤い・かさぶたになっている、目をしょぼつかせる、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、汚れの続きとして様子を見ず、動物病院にご相談ください。とくにイネ科の種子は、毛から皮膚のほうへ入り込むことがあり、家庭で取り出そうとしないほうがよい場所です。
相談するときは、いつの散歩か、どこを歩いたか、抜いたものが手元にあるかを伝えてください。抜けた種子をティッシュに包んで持っていくと、それだけで話が早くなります。落とす前の写真があれば、汚れの範囲も一緒に伝わります。
落ち着いてきたら、原因を減らす側にも手を回せます。丈の高い草の中を通る回数を数えて、コースの一部だけ入れ替える。刈った直後の草地は数日空ける。汚れがつく量そのものを減らすほうが、帰宅後の手間はまとめて軽くなります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 散歩のあと、毎回シャンプーしたほうがいいですか?
- 毎回は必要ありません。洗う回数が増えると皮膚が乾きやすくなり、別の困りごとが出ます。帰宅後の2分で、引っかかっているものを指で外し、色は乾く前に拭き取る。この2つが済んでいれば、シャンプーの間隔はふだんどおりで構いません。
- 草むらに入らないようにすれば解決しますか?
- 汚れは減りますが、それだけを目的にするとその子の楽しみが減ります。丈の高い草の中を通る時間を数えて、長い日と短い日をつくるほうが現実的です。汚れの量は、草に触れている時間にほぼ比例します。
- 猫にも同じ考え方が使えますか?
- 外に出る猫なら同じです。ただし猫は自分で毛づくろいをするため、引っかかっているものを飲み込んでしまうことがあります。指で外せないものを見つけたときは、そのままにして動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
