C04悩み解決

おしっこのにおいを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと

公開日 2024年8月26日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺の白いマットの上で、静かに休んでいる犬
排泄したあとの10分に何をしたかで、においの行き先が決まります。写真:Karolina Grabowska www.kaboompics.com/Pexels

おしっこをしたあとの10分で、その子は舐めるか、座るか、寝転ぶか、歩き回るかのどれかをします。臭いが繰り返すかどうかは、この10分に何が起きたかでほとんど決まります。時間が経ってから拭くと、においはもう毛と布に移ったあとです。予防のためにできることは、この10分の行動を1つに固定することに集まります。やることを足す話ではなく、10分のあいだに起きる行動を減らす話です。

臭いが残るかどうかは、排泄後10分の順番で決まる

おしっこそのものは、出たばかりの時点ではそれほど強く臭いません。臭いが立ってくるのは、尿に含まれる成分が空気に触れ、雑菌が関わり、時間が経ってからです。その時間が、だいたい10分から数十分。つまり、出たあとの最初の10分は、においがまだ移動できる状態のまま、その子と一緒に動いています。

この10分に何をしているかは、子によってほぼ決まっています。4つのうちのどれか1つを、毎回同じようにやっています。そして、どれをやるかで、おしっこの臭いが最後にどこへ残るかが変わります。

排泄後10分の行動と、においの行き先
10分のあいだにすることにおいがどこへ移るか10分後に残るもの
自分で舐める口のまわりと前足へ顔まわりの臭い。舐めた前足で、さらに広がる
どこかに座る座った面(床・ラグ・寝床)へ1か所に濃く残る。乾いても消えない
寝転ぶ背中と脇腹の被毛全体へ面積が広くなり、出どころが分からなくなる
歩き回る足の裏から、通った場所すべてへ点で何か所にも残る。追いきれなくなる

表を見ると、いちばん扱いやすいのが2行目だと分かります。座る場所が1か所なら、拭く場所も1か所で済みます。逆にいちばん困るのが4行目で、歩き回られると、その日のうちにどこを拭けばいいのか分からなくなります。おしっこの臭いが「どこからともなく」してくる家は、たいていここが起きています。

予防の考え方は、ここから出てきます。においを追いかけるのではなく、においが行く先を1か所に決めてしまう。4つの行動のうち1つを選んで、毎回そこへ誘導する。これが行動への割り込みです。おしっこの臭いを消して回るより、拭く場所を1か所に減らすほうが、結果として毎日続きます。

Note「拭くのが遅い」のではなく、「10分が始まっていない」

拭くのが遅れて臭いが残った、と感じている場合、たいてい問題は速さではありません。そもそも、いつ排泄したのかを見ていないのです。10分は、排泄した瞬間から始まります。見ていなければ、10分はもう終わっています。予防のためにできることの1つ目が「見届ける」なのは、この理由です。

予防のためにできること|毎日のやり方は3つ

毎日のやり方は3つです。見届ける、誘導する、押さえる。この並びのまま進めてください。1つ目をやらないと、2つ目と3つ目は成立しません。

  1. 排泄の場所を見届ける|10分はここから始まる

    同じ部屋にいる必要はありません。どこで、いつしたかが分かればいいので、音でも、戻ってきた方向でも構いません。散歩中なら、その場でおしっこの位置を覚えておきます。ここを飛ばすと、あとの2つは当てずっぽうになります。予防の考え方として、いちばん軽くて、いちばん効く1つです。

  2. 排泄後30秒は手を出さず、決めた1つの行動へ誘導する

    すぐに拭こうとして手を伸ばすと、その子はそれを避けて動き回ります。結果として、いちばん困る「歩き回る」が起きます。最初の30秒は待って、そのあいだに決めた場所へ声で誘導してください。誘導先は、拭ける床の上か、洗える敷物の上の1か所。ここで固定するのは場所ではなく、行動です。「座って待つ」に固定できると、残りの10分は動きません。

  3. 最初に座った場所を、その日のうちに1回だけ拭く

    10分が過ぎてからで構いません。その子が最初に座った場所を、1日1回だけ拭きます。水で湿らせた布で、外側から内側へ。こすらず、押さえて移し取ります。何度も拭くと、においは薄く広がるだけで、量は減りません。拭いたあとは5分だけ窓を開けて換気してください。空気が動かないと、拭き取りで浮いたにおいはその部屋に留まります。

3つのうち、いちばん省かれるのが1つ目です。2つ目と3つ目は「やること」に見えるので続きますが、見届けるのは何もしていないように感じるからです。けれど、見ていない日の拭き取りは、場所が違えばまったく無駄になります。おしっこの臭いの予防で最初に手をつけるのは、道具でも回数でもなく、見届ける習慣のほうです。

体のほうについても、やることは1つだけです。10分が終わってから、後ろ足の内側だけを乾いた布で1回押さえます。全身を拭く必要はありません。おしっこがついた被毛の根元には、皮脂と混ざって臭いが残りやすくなります。ただし毎回洗うと、皮膚のうるおいが落ちて別の問題になります。押さえて水分を移す、それだけにしてください。

10分の行動を1つに固定するコツと、間に合わなかった日

固定するコツは、誘導先を「動かないこと」に置くことです。「こっちにおいで」だと、その子は歩きます。歩けば足の裏でにおいが運ばれます。誘導するなら、その場で座って待つ形か、いつも同じ敷物の上で止まる形にしてください。おやつを使うなら、渡す場所を毎回同じにします。場所が同じなら、拭く場所も同じになります。

それでも、間に合わない日はあります。留守番中、寝ているあいだ、目を離した数分。そういう日は、追加で拭き回らないでください。どこに残ったか分からないまま何か所も拭くと、においが薄く広がって、翌日どこを拭けばいいのか分からなくなります。分からなかった日は、換気だけして終わりにします。翌日、また見届けるところから始めれば足ります。

Caution予防のつもりで、やらないほうがよいこと

熱いお湯で拭くアルコールで拭いてすぐ乾かすその場に消臭剤を重ねる。この3つは、おしっこの臭いを予防するどころか、残りやすい条件をつくります。温度が上がるとにおいは立ち、乾かすのが早すぎると成分だけが濃く残ります。予防としてやるのは、常温の水で押さえて、外へ出す。それだけです。

雑菌の話も、ここで一度整理しておきます。おしっこの臭いが強くなる過程には、尿の成分が分解されることが関わっています。それは湿ったまま時間が経ったところで起きます。つまり、予防のためにできることは、菌をどうこうすることではなく、濡れている時間を短くすることです。10分という区切りは、そのための目安として使っています。

予防を1日1回の頻度に落とし込む

拭く頻度は、1日1回で足ります。1か所を1回。それ以上は増やさないでください。回数を増やしても、においの残り方は変わりません。むしろ、拭くたびに広がる面積のほうが増えます。予防を毎日の生活に入れるうえで、1日1回という頻度は「続けられる量」として決めています。

場所ごとの、拭く頻度の目安
場所頻度やり方
その日、最初に座った場所1日1回常温の水で湿らせた布。外側から内側へ押さえる
後ろ足の内側1日1回乾いた布で押さえるだけ。こすらない
食器と水皿のまわり週1回床まで拭く。おしっこと関係なく、においが混ざる場所
寝床のカバー週1回洗う。拭いても布の奥には届かない
部屋全体の換気1日2回、各5分対角線上の窓を開ける。空気が動かないと臭いは留まる

この表で見落とされやすいのが3行目です。食器のまわりは、おしっこの臭いとは無関係に見えて、実際には一緒に残ります。排泄のあとに水を飲む子は多く、その足で食器の前に立つからです。週に1回、床まで拭いておくと、においの出どころを探す手間が減ります。

続いているかどうかは、2週間で見てください。毎日1回拭いた日を、カレンダーに印だけつけます。2週間のうち10日以上つけられていれば、その形は生活に入っています。5日しかつかないなら、やり方が重すぎます。拭く場所を1か所に減らすか、誘導先を変えるか、どちらかにしてください。予防の考え方は、続く量まで下げてはじめて意味を持ちます。

ここまで、拭く布は水で湿らせたものとして書いてきました。1日1回を毎日続けるとなると、水だけでは足りない日が出てきます。ペットは体から脂を出すので、後ろ足の内側は昨日きれいにしても、今日また同じように汚れます。そのたびにシャンプーをするわけにはいきませんし、サロンに毎日通うこともできません。mofuwa グルーミングスプレーは、この「毎日きれいにしてあげたい」を毎日やれる形にするために作られたスプレーです。

使う場所は、ここまでに決めた1か所と同じで構いません。10分が過ぎたら、後ろ足の内側にひと吹きして、乾いた布で押さえる。それだけです。中身のアルカリ電解水は余分な皮脂と混ざって乳化するので、こすらなくても布の側へ移ります。舐めても問題のない基準でつくられているので、口が届く内股やおしりまわりでも、量を加減しなくて済みます。香りはついていないため、においの上に別のにおいを重ねることにもなりません。玄関に1本置いておくと、散歩から帰った流れのまま、その日の1回が終わります。地肌が赤いところ、毛が抜けているところ、じゅくじゅくしているところには当てないでください。

Caution臭いの変化そのものが、体からのサインのとき

おしっこの臭いが急に強くなった、甘いような臭いに変わった、色が濃い・薄いが続いている、1日の回数が明らかに増えた、量が急に増えた、排泄のときに鳴く・構えが長い、水を飲む量が増えた。こうした変化があるときは、拭き方や頻度の話ではありません。時間を置かずに動物病院にご相談ください。臭いは、家庭のケアで扱う範囲と、体の状態を伝えている範囲の両方にまたがります。相談のときは、いつからどう変わったかをメモして持っていってください。

おしっこの臭いの予防は、道具を増やす話ではありません。見届けて、1か所へ誘導して、その日のうちに後ろ足の内側へグルーミングスプレーをひと吹きして押さえる。毎日やることはこれだけです。2週間続けたら、玄関に立ったときににおうかどうかを、もう一度確かめてください。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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よくある質問

1日に何度もおしっこをする子は、そのたびに10分を見るのですか?
全部は見なくて構いません。1日のうち、家にいる時間帯の1回だけを決めて見届けてください。予防は回数ではなく、同じ形を毎日繰り返せるかで決まります。1回でも固定できれば、その子は10分のあいだにどうするかを覚えます。覚えたあとは、見ていない回でも同じ行動を取るようになります。
留守番のあいだの分は、どう考えればいいですか?
帰宅してから拭き回らないでください。どこに残ったか分からない状態で何か所も拭くと、においが薄く広がります。帰ったらまず5分の換気をして、シートやトイレの中身を替え、体の後ろ足の内側だけを1回押さえます。留守番の分は「見届けられなかった回」として、翌日の1回に集中してください。
猫のトイレでも、同じ考え方でいいですか?
10分という区切りは同じですが、行動が違います。猫は排泄のあと、砂をかいてから出てきて、その足で歩き回ることが多い。誘導ではなく、トイレの出口側にマットを1枚置いて、そこを1日1回拭くほうが現実的です。においの行き先を1か所に決めるという考え方は、犬でも猫でも変わりません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。