C11比較・選び方
白い被毛と濃い被毛のケアの違い
9月の午後、窓から入った日ざしの中でその子が伸びをした瞬間に、白い毛の口まわりだけが薄く黄ばんで見えたことがあります。前の週に洗ったばかりでした。同じ部屋の同じ時間に、濃い毛の子は何も変わって見えません。白い毛の犬と濃い毛の犬でケアが分かれるのは、汚れのたまる速さではなく、汚れが目に見えるまでの日数のほうです。たまる速さはほとんど同じで、見えるまでが白い毛では3日ほど、濃い毛では2週間ほど。この差を知らないまま見た目で洗う日を決めると、片方は間隔が詰まりすぎ、もう片方は開きすぎます。
気づくまでの日数がずれている|白い毛の犬と濃い毛の犬で、洗う条件が変わる理由
白い毛と濃い毛で、汚れのたまる速さはほとんど変わりません。変わるのは、たまったものが色として目に出るまでの日数です。皮脂も、外から付いた土ぼこりも、唾液が乾いたあとも、毛の色とは関係なく同じように積もります。ところが白い毛の上では、積もったものが3日ほどで黄色みとして浮かびます。濃い毛の上では、同じ量が積もっても色の差が出ないので、2週間たっても気づけないことがあります。
この差が問題になるのは、多くの家が洗う日を日数ではなく見た目で決めているからです。「汚れてきたら洗う」という決め方は、一見どの子にも当てはまりそうに見えます。実際には、白い毛の犬の家では3日ごとの合図になり、濃い毛の犬の家では2週間に1度の合図になります。同じ決め方をしているのに、結果として間隔が5倍ほど違ってしまうということです。
- 白い毛の家で起きること:見えるたびに洗うので間隔が詰まり、落としすぎた毛が硬くなって、黄ばみが戻るまでの日数がさらに短くなります
- 濃い毛の家で起きること:色で気づけないので間隔が開き、根元に積もったものが増えてから、フケや毛の重さという別の形で出てきます
- どちらの家にも共通すること:洗う回数を決めているのは毛の状態ではなく、飼い主の目が反応した回数です
- 白い毛と濃い毛が1頭の中で混じる子:白い面だけを基準にすると全身が洗いすぎになります。面ごとに分けて見てください
だからこの記事では、選ぶ基準を「どのくらい汚れて見えるか」から「何日たったか」に置き換えます。置き換えたあとに残るのは、日数をいくつにするかという1つの判断だけです。猫でも同じで、白い毛の子は口のまわりが先に色づき、濃い毛の子は毛づくろいのあとの湿りが根元に残ります。犬と猫で場所は変わりますが、見えるまでの日数がずれるという構造は同じです。
クリーム色や淡い茶色の毛は、白い毛と同じくらい色が出ると思われがちですが、実際には黄ばみが背景の色に溶けます。見えるまでの日数は、白い毛より数日長くなります。逆に、濃い毛でも根元だけが薄い色をしている子では、フケや乾いた皮膚が背中の根元で先に目立ちます。自分の家がどちらなのかは、毛を分けて根元の色を見てから決めてください。表面の色と根元の色が違う子は珍しくありません。
最初に色が出る場所が違う|白い毛は口と足先から、濃い毛は根元の粉から
白い毛で最初に色が変わるのは、毛そのものが汚れた場所ではなく、濡れる回数が多い場所です。口のまわり、前足の先、目の下。どれも唾液か涙かで一日に何度も湿り、湿ったまま乾くことをくり返しています。乾くときに残ったものが積み重なって、日ざしの下で黄色く見えます。背中が真っ白のままなのに口まわりだけ色づくのは、汚れの量ではなく湿る回数の差です。
濃い毛の犬では、出てくるものが反対の色になります。目立つのは付いたものではなく、体から出てきたもののほうです。皮膚から浮いた細かいかけらや、抜けかけて根元にとどまった毛が、白っぽい粉として濃い背景の上に浮かびます。黒い服の肩に白いものが乗るのと同じ見え方です。白い毛の犬では、同じものが出ていてもまったく見えません。
- 白い毛で先に見る3か所:口のまわり、前足の先、目の下。どれも湿って乾くをくり返す場所です
- 濃い毛で先に見る2か所:背中の後ろ半分と腰の上。毛を分けて、根元に粉が浮いていないかを見ます
- 光の当て方を決めておく:白い毛の黄ばみは窓際の自然光で出ます。濃い毛の粉は、部屋の照明の下のほうが浮きます
- 見る時刻をそろえる:同じ場所でも、夕方と昼では見え方が変わります。週に一度、同じ時刻に同じ窓の前で見てください
この「光」の条件を決めておくと、判断がぶれなくなります。白い毛の家では、夜の照明の下で見て「まだ大丈夫」と思い、翌日の昼に窓際で気づく、ということが起こります。気づいた瞬間に洗うと、洗う間隔は光の当たり方で決まってしまいます。濃い毛の家では逆に、昼の窓際では粉が見えず、夜に照明の下で毛を分けたときに初めて分かります。見る時刻と場所を固定しておくだけで、この振れ幅は消えます。
毎日のケアで手を掛ける場所も、ここから決まります。白い毛の犬なら、口まわりと足先を1か所ずつ。濃い毛の犬なら、背中と腰の根元を開いて空気を通すこと。全身をまんべんなく触る必要はありません。色が先に出る場所は、汚れが先にたまる場所でもあるからです。猫の場合は、白い毛なら口のまわり、濃い毛なら背中の後ろ半分が、そのまま同じ役目の場所になります。
日数・場所・光で並べ直す|白い毛と濃い毛のケアの比較
ここまでを、洗う日を決めるための表にします。並べているのは毛の色そのものではなく、その色の毛がケアの判断に持ち込んでくる条件です。左の列を上から順に見て、自分の家がどちらの側の数字で動いているかを当てはめてみてください。
| 確かめる条件 | 白い毛の側 | 濃い毛の側 |
|---|---|---|
| 汚れが色として見えるまでの日数 | 3〜5日 | 2週間前後 |
| 実際に積もるまでの日数 | 10日前後 | 10日前後 |
| 最初に色が出る場所 | 口まわり・前足の先・目の下 | 背中の後ろ半分・腰の上の根元 |
| どんな光で目立つか | 窓際の自然光 | 部屋の照明の下 |
| 見た目で決めたときの洗う間隔 | 3〜5日まで詰まる | 2週間以上に開く |
| 洗いすぎたときに先に出る変化 | 毛が硬くなり、黄ばみが戻るまでが短くなる | フケの量が増え、根元の粉が早く出る |
| 間の日に手を掛ける場所 | 口まわりと足先を1か所ずつ | 背中と腰の根元を開いて空気を通す |
| 結論の行 | 見えた日ではなく、決めた日数で洗う | 見えない日も、決めた日数で洗う |
最終行が、この記事の答えです。白い毛の家は「見えたから洗う」をやめ、濃い毛の家は「見えないから洗わない」をやめる。向きは逆ですが、やめるものは同じで、目で決めるという習慣のほうです。2行目を見ると、積もるまでの日数はどちらも同じでした。だとすれば、洗う間隔も本来は同じ側に置けます。
日数をいくつにするかは、その子の暮らし方で決まります。外を歩く時間が長い犬なら10日前後、室内だけで過ごす猫ならもっと長く取れます。大事なのは数字そのものより、決めた数字を色の見え方で動かさないことです。白い毛の犬の家では、決めた日数より前に黄ばみが見えても、その日は洗わずに口まわりだけを拭いて待ちます。濃い毛の犬の家では、何も見えなくても決めた日が来たら洗います。これだけで、洗う回数は白い毛の家で減り、濃い毛の家で増えて、どちらも真ん中へ寄ります。
回数を増やさずに間隔を保つ|どちらの色の毛にも同じ1本が通る理由
白い毛の家が洗う回数を減らせない最大の理由は、洗うたびに次の黄ばみが早く戻ってくることです。落とす力の強いもので洗うと、必要な皮脂まで落ちます。落ちたぶんを皮膚が補おうとして、以前より早く出る。結果として、3日で見えていたものが2日で見えるようになります。回数を増やしたのに間隔が詰まる、という進み方です。
mofuwa モイストシャンプーは、この折り返しを起こしにくい形で組んであります。泡立ちをよくするいちばん簡単な方法は洗浄成分を増やすことですが、よく落ちるものほど、落としすぎたぶんを戻す工程が要ります。この1本はアミノ酸系の洗浄成分をひとつだけ、量も絞って使っています。それでも泡が立ち上がるのは、原料の水そのものを電解水に変えてあるからです。水の側に洗う力があるぶん、洗浄成分を増やさずに泡が立ちます。必要な皮脂まで持っていかないので、洗い上がりがごわつかず、洗ったあとに戻す工程も要りません。
白い毛の犬にとっては、決めた日数を守りやすくなるということです。黄ばみが戻るまでの日数が短くならなければ、次の洗う日まで待てます。濃い毛の犬にとっては意味が変わって、間隔を詰めてもフケが増えにくいということになります。色で気づけないぶん日数で洗う回数は増えますが、そのたびに根元の粉が増えるようでは続きません。同じモイストシャンプー1本が、白い毛の家では間隔を保つために、濃い毛の家では間隔を詰めるために働きます。工程が1つ減るぶん、その子が浴室で立っている時間も短くなります。
使い方は37〜38℃のぬるま湯で全身を濡らし、泡をつくってから指の腹で皮膚を動かすように洗います。白い毛の口まわりや足先は、こすらずに泡を置いて少し待ってから流してください。色が出ている場所ほど力を入れたくなりますが、こすって落ちるのは色ではなく毛の表面です。濃い毛の子は、背中と腰の根元に泡を降ろすことを優先します。洗ったあとに mofuwa スキンケアミストを皮膚の側へ足しておくと、白い毛では湿って乾くをくり返す口まわりが落ち着き、濃い毛では根元の粉が浮きにくくなります。外してある原料は11あり、香料と着色料、パラベン、シリコン、鉱物油、紫外線吸収剤、アルコール、サルフェート、石油系界面活性剤、動物由来原料、合成ポリマーがそれにあたります。犬も猫も自分のにおいを好むので、香りは付けていません。
洗う日と洗う日のあいだは、全身を濡らさずに済ませます。間の日にやるのは、白い毛なら口まわりと足先を1か所ずつ、濃い毛なら背中と腰の根元を開くこと。毎日でなくてよく、3日に一度で足ります。この一手があると、決めた日数まで待つあいだに「見えてしまった」という理由で洗う日が前へずれることがなくなります。
決めた10日の間隔で洗っているのに、口まわりの黄ばみが3日ではなく翌日に戻る/前足の1か所だけ色が濃くなって面が広がる/濃い毛の子で、根元の粉が2週間ではなく4日で出る/白い毛でも濃い毛でも、色が出ている場所を1日に何度もなめている。こうした縮み方は、毛の色では説明がつきません。洗っている間隔の日数、色が出るまでの日数、出ている場所の数の3つを書き出して、動物病院で診てもらう日を決めてください。日数が2つ並んでいると、汚れの見え方の話なのか皮膚の話なのかを、その場で分けてもらえます。そのうえで、間の日の1か所ずつは続けて構いません。
見た目で洗う日を決めるのをやめる|白い毛の犬も濃い毛の犬も、どっちも日数で決まります
この記事の出口は、白い毛と濃い毛のどちらが手間のかかる毛かを決めることではありません。自分の家が、目で決めているのか日数で決めているのかを言えるようになることです。棚の前で見るのは色に合わせた品ではなく、洗ったあとに次の黄ばみが早く戻るかどうか。そこが決まっていれば、あとは日数を1つ選ぶだけです。
| 決めること | 白い毛の家 | 濃い毛の家 |
|---|---|---|
| 洗う間隔の日数 | 10日前後から始めて、戻りが早まらないか見る | 10日前後。見えなくてもその日に洗う |
| 見る光と時刻 | 週に一度、昼の窓際で | 週に一度、夜の照明の下で毛を分けて |
| 間の日にやること | 口まわりと足先を1か所ずつ | 背中と腰の根元を開く |
| やめること | 見えた日に前倒しで洗う | 見えないからと先送りする |
この4つが決まると、白い毛と濃い毛のケアの違いは、品の違いではなくカレンダーの話に変わります。色が教えてくれる日数が違うだけで、積もっている速さは同じだったからです。目のほうを基準から外すと、犬でも猫でも、同じ間隔で回せるようになります。
今夜できるのは、次に洗う日を紙の端か携帯に書いておくことだけです。日付が1つ決まっていれば、明日の昼に白い毛の口まわりが黄ばんで見えても、その日は拭いて待てます。待てた回数が、そのまま戻るまでの日数を伸ばしていきます。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 白い毛の黄ばみは、洗う回数を増やせば薄くなりますか。
- 回数だけを増やすと、多くの場合は逆に早く戻るようになります。落とす力を上げて必要な皮脂まで落とすと、皮膚が補おうとして以前より早く出てくるためです。手を掛けるなら、回数ではなく湿る時間のほうです。口まわりと前足の先は、一日のうち何度も濡れて、そのまま乾いています。飲んだあとや散歩から帰ったあとに1か所ずつ水気を取る。この数十秒のほうが、洗う日を1日前倒しするより、見え方の戻り方に差が出ます。
- 濃い毛の犬です。色で気づけないなら、何を目印に洗う日を決めればいいですか。
- 指を入れたときの感触と、決めた日数の2つで足ります。背中の後ろ半分で毛を分けて、根元を指の腹でなでてみてください。粉のような手ざわりがある、指先に薄い膜が残る、毛の根元がしっとり束になっている。このどれかがあれば、色に出る前の段階です。ただし毎回これで判断しようとすると、結局は感覚頼みになります。10日前後という日数を先に決めて、その日に洗う。指で確かめるのは、日数が合っているかを後から見直すためのものと考えてください。
- 白い毛の犬と濃い毛の猫が同じ家にいます。洗う日をそろえてもいいですか。
- そろえて構いません。積もるまでの日数はどちらも同じなので、間隔を同じにして問題が出るとすれば、それは色ではなく暮らし方の違いから来ます。外を歩く犬と、室内だけの猫では、外から付くものの量が違います。そろえるなら、外に出る側の日数に合わせて、猫のほうは間の日の手入れで間を持たせるのが現実的です。洗う順番は、乾かしに時間がかかる子を先にしてください。浴室にいる合計の時間が短くなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
