C11比較・選び方
垂れ耳と立ち耳でケアはどう違うか
売り場で耳まわりのケア用品を2本持ち比べているとき、うちの子が垂れ耳だったことを思い出しました。裏の説明にはどちらも同じことしか書いていないのに、片方はポンプで、片方はふたを回して開けるものでした。立ち耳の子と暮らしている家なら、この違いはほとんど出ません。耳のかたちで先に変わるのは、耳の中の作りではなく、その1回に飼い主の手が何本ふさがるかです。垂れ耳は耳たぶを持ち上げる手が1本要り、立ち耳は要りません。この1本の差が、置いておく道具の条件を分けます。
耳の中の作りより先に、持ち上げる手を数える|垂れ耳と立ち耳でケアに違いが出る場所
垂れ耳と立ち耳を比べるとき、最初に見るのは耳の中ではありません。その子の耳に手を伸ばしたとき、手が何本ふさがるかです。立ち耳の子は、耳の入り口が上を向いたまま開いています。顔の横から近づけば、持ち上げる動作を挟まずにそのまま見えます。垂れ耳の子は、耳たぶが入り口の上にかぶさっています。中を見るにも、ふちを拭くにも、まず耳たぶを持ち上げる1動作が先に入ります。
この1動作は、数えてみると毎日のケアの形をかなり強く決めています。持ち上げた手はそのあいだ他のことに使えません。その子の頭が動けば支える手も要ります。つまり垂れ耳の家では、耳に触る1回のあいだ、手が2本ふさがっています。立ち耳の家では1本です。道具を選ぶときにものを言うのは、この引き算のほうです。
犬の耳の通り道は、入り口から下へ向かう部分と、そこから内側へ向かう部分が続く形をしているとされています。垂れ耳でも立ち耳でも、この作り自体は変わりません。変わるのは入り口にふたがあるかどうかで、ふたがあると、そこから先の空気の通りと、飼い主の手の動き方が同時に変わります。猫はほとんどが立ち耳ですが、スコティッシュフォールドのように前へ折れる耳を持つ子もいて、その場合は犬の垂れ耳と同じ条件になります。
- ふさがる手の数:垂れ耳は2本、立ち耳は1本。3本目が要る家では必ずどこかを省くことになります
- 1回の長さの決まり方:垂れ耳は耳たぶを持ち上げていられる秒数で決まり、立ち耳は拭く動作そのものの長さで決まります
- その子が自分でできること:立ち耳は首を振れば外へ出ますが、垂れ耳では耳たぶの内側に当たって戻ります
この記事では、この3つのうち上の2つを軸にして垂れ耳と立ち耳のケアを並べます。耳の病気の話ではなく、売り場で2本のうちどちらを手に取るかを決めるための線です。中身の成分表を読み比べる前に、家の側の条件を先に決めておくと、迷う時間がほとんどなくなります。
片手が耳たぶでふさがる|垂れ耳と立ち耳の見分け方は、道具を持った瞬間に出る
垂れ耳の子のケアで最初につまずくのは、耳たぶを持ち上げたあとです。持ち上げた左手は離せません。右手で拭こうとすると、その子の頭を支える手がなくなります。頭が動けば耳たぶもずれて、持ち上げた意味がなくなります。ここで多くの家がとる手は、だいたい3つに分かれます。
- 耳たぶを持ち上げたまま、道具のほうを口や膝で押さえる
- 先に道具を開けておいて、置いた場所から片手で取る
- 持ち上げるのをやめて、耳たぶの外側だけを拭いて終わりにする
3つ目がいちばん多く、そして続きます。続くこと自体は悪くありませんが、続けているうちに、耳たぶの内側の付け根に一度も手が届かない週ができます。垂れ耳のケアで足りなくなるのは、丁寧さではなく、開けている時間のほうです。立ち耳の子ではこの問題が起きません。入り口が最初から開いているので、手が届く場所と目で見える場所がほぼ一致しています。
売り場で迷ったときの見分け方は1つで足ります。家で、その道具を持ったまま、その子の耳を1回持ち上げてみてください。持ち上げた手を最後まで離さずに終えられるかどうか。ふたを回す、両手で振る、キャップを外して置き場所を探す。この動作が1つでも入る道具は、垂れ耳の家では途中で耳たぶが下りてきます。立ち耳の家なら、同じ道具がそのまま使えます。買う前に読むのは成分表ではなく、その道具を開けるのに手が何本要るかです。
手の本数で選ぶという言い方は、ずいぶん手前の話に聞こえるかもしれません。ただ、続かなかった理由を後から聞いていくと、嫌がられたからではなく、片手で開けられなかったからという答えがよく出てきます。垂れ耳と立ち耳の違いが、いちばん早く形になって現れるのがここです。耳の中で何が起きているかは、そのあとの話になります。
首を振ったあと、外へ出るか内へ戻るか|垂れ耳と立ち耳を条件で並べたケアの選び方
2つ目の軸は、その子が自分で外へ出せるかどうかです。犬も猫も、耳に何かが入ると首を振ります。立ち耳の子が振ると、入り口が上を向いて開いているので、中にあったものは外へ飛びます。飼い主がやることは、飛んだあとの外側を受けることです。垂れ耳の子が同じように振ると、飛んだものは耳たぶの内側に当たって、そのまま元の側へ落ちます。外へ出ていく先がふさがれているからです。
ここが、同じ「耳を拭く」でも役割が入れ替わるところです。立ち耳のケアは、その子が振って出したものを受ける作業です。だから回数を増やすほうが追いつきます。垂れ耳のケアは、振っても出ていかないぶん、人が開いて風を通す作業になります。回数を3回に増やしても、1回ごとに2秒しか開いていなければ、開いている合計時間は6秒にしかなりません。垂れ耳で数えるのは回数ではなく、1日に何秒、耳たぶを上げていたかです。
| 決めるときに見るところ | 垂れ耳 | 立ち耳 |
|---|---|---|
| 中が見えるまでの動作 | 耳たぶを持ち上げる1動作が先に入る | 顔の横から、そのままのぞける |
| ふさがる手の数 | 2本(支える手と持ち上げる手) | 1本 |
| 首を振ったあと | 耳たぶの内側に当たって戻る | 外へ飛んで、床やソファに落ちる |
| 人が触る場所 | 耳たぶの内側の付け根 | 耳の外側のふちと、入り口の手前 |
| 1回の長さを決めるもの | 耳たぶを上げていられる秒数 | 拭く動作そのものの長さ |
| 増やすと変わるもの | 1回あたりの秒数 | 1週間あたりの回数 |
| 道具に要る条件 | 片手で出せて、置き直さなくていいこと | ふたを開ける動作が入っても回る |
| 結論の行 | 開く手がふさがるので、もう片方だけで完結する1本を選ぶ | 手が空くので、回数を増やしやすい1本を選ぶ |
表の最終行が、この記事の答えです。垂れ耳の家は、片手だけで最後まで終わる1本を選びます。立ち耳の家は、回数を増やしても面倒にならない1本を選びます。同じ棚に並んでいても、この2つは違う条件で選ぶものです。どちらにするか決まらないまま成分表を読み比べても、比べる材料が足りません。
持ち上げている10秒で終わる1本|mofuwa がスキンケアミストを耳のふちに置いた背景
垂れ耳の家で条件を満たすのは、片手で出せて、噴いたあとに拭き取る工程が要らないものです。mofuwa スキンケアミストは、この2つを満たすように置いてあります。ポンプを押す動作だけで出るので、耳たぶを持ち上げた左手はそのままです。耳の外側のふちや、持ち上げた内側の付け根に軽く含ませて、あとは下ろすだけで終わります。持ち上げている時間が10秒あれば、そのあいだに1回ぶんが収まります。
この1本を耳まわりに使えるようにしてあるのは、中身が高機能性電解酸化水100%だからです。犬や猫は、顔に触れられたあと必ずそこを前足でこすり、その前足をなめます。耳の内側に何かを塗ったなら、それは遅かれ早かれ口へ回ります。水以外のものを足していないので、その順番を気にして手を止める必要がありません。病院で出される塗るタイプのものは、なめて取れてしまうという声が多く、朝に塗ったものが昼には残っていない、という話をよく聞きます。家で毎日続ける側の1本には、なめられる前提で成り立っている中身が要ります。
使われている電解水は、医療の現場で洗浄に用いられた経緯から、創傷治癒の分野で研究の対象になってきた水です。これは学会で発表されてきた事実であって、家庭で使う1本に同じことが起きるという話ではありません。水分の浸透力が精製水の35倍とされていることも、耳のふちのような細かい溝のある場所では強みになります。染み込ませるのに強くこする必要がないぶん、持ち上げている秒数を短くできます。
立ち耳の子では、同じ1本の使い方が変わります。手が1本空いているので、拭く布や指に含ませてから、入り口の手前とふちをなでる形にできます。立ち耳で増やすのは回数のほうなので、1回を短くできることがそのまま続けやすさになります。散歩から帰った直後と、夜に寝床へ行く前の2回。垂れ耳の子が10秒を1回とるのに対して、立ち耳の子は3秒を3回とる。同じ1本で、この組み替えができます。
耳まわり以外に使えることも、置き場所の話として大きいところです。目のまわり、口のまわり、肉球。顔の周辺で手を伸ばす場所がいくつもある家では、場所ごとに別の1本を開ける動作が積み上がります。1本で通せると、耳たぶを持ち上げたついでに目の下まで済ませられます。垂れ耳の子ほど、この「ついで」が大きくなります。持ち上げるという重い動作を、1回で2か所ぶん使えるからです。
持ち上げた耳の内側が赤いまま3日以上続く/開いて風を通した翌日に、においが同じ強さで戻っている/片側だけを振る回数が1日のうちに何度も増えた/立ち耳の子なのに、首を振ったあとに何も落ちてこない。こうした残り方は、耳のかたちでは説明がつきません。1日に何秒持ち上げていたか、1週間に何回開いたか、左右のどちらだったか。この3つを短いメモに残して、動物病院で診察の枠を取ってください。数えたものがあると、診察のときに話が早く進みます。家でのケアは、そのあいだも同じ時刻に続けて構いません。
立ち耳の子が垂れ耳と同じ条件になる日|垂れ耳と立ち耳のケアの使い分けを見直す時期
耳のかたちは変わりませんが、耳が置かれている条件のほうは季節と姿勢で変わります。立ち耳の子でも、横向きで長く寝る日や、冬にこたつや毛布の中で過ごす時間が伸びた週は、入り口が下や布のほうを向いている時間が長くなります。その週は、立ち耳の子が垂れ耳に近い条件で過ごしていることになります。
- 横向きで寝る時間が伸びた週(冬・体調の変化・寝床を変えたあと)
- 水辺や雨の散歩が続いた週。立ち耳でも入り口の手前が濡れたまま長く置かれます
- 首輪やハーネスを変えて、耳の付け根に布が当たるようになったとき
こういう週は、立ち耳の子にも垂れ耳側の組み立てを一時的に当てます。手に持つものは スキンケアミスト のまま変えず、数えるものだけを回数から秒数へ入れ替えます。回数ではなく、開けている時間のほうを数えます。逆に、垂れ耳の子が夏に短く刈られた週や、耳たぶが軽く持ち上がる姿勢が増えた時期には、立ち耳側の組み立てに寄せて、回数を増やすほうへ振ります。垂れ耳と立ち耳の使い分けは、その子の耳のかたちで一度決めて終わりにするものではありません。
今日できるのは、その子の耳を1回持ち上げて、何秒そのままでいられたかを数えておくことだけです。10秒もったなら、道具は片手で出せるものを1本。3秒で下りてくるなら、回数のほうで組みます。数字が1つ手元にあれば、次に棚の前に立ったとき、迷う時間は短くなります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 垂れ耳の子の耳たぶを、毎日持ち上げても大丈夫ですか。回数が多いと負担になりませんか。
- 負担になるのは回数よりも、持ち上げ方と、そのあとの時間の使い方です。耳たぶを根元から大きく開くと、その子は頭ごと逃げようとします。ふちの部分だけを指2本で軽く浮かせて、内側が見える角度まで上げれば足ります。持ち上げたまま長く探すより、上げて、見て、必要なところに触れて、下ろす。1回を10秒までに収めておくと、翌日も同じ動作が通ります。1日に何度も上げ下げするより、1日1回を同じ時刻に置くほうが、その子にとっても予測できる出来事になります。
- 立ち耳だから、耳のケアはしなくてよいと言われました。本当にそれでいいのでしょうか。
- 首を振れば外へ出る、というところまでは同じ見方です。ただし外へ出たものは消えるわけではなく、耳の外側のふちや、その下の毛に残ります。立ち耳の子でケアが要らなくなるのは中のほうで、外側はむしろ人の目にも手にも触れやすい場所です。ふちの毛が湿ったまま長く置かれると、そこから顔の側へ広がります。立ち耳の組み立てが回数寄りになるのは、1回が短くて済むからで、ゼロでよいという意味ではありません。
- 垂れ耳の子と立ち耳の子を一緒に飼っています。道具は2本に分けるべきですか。
- 道具そのものは1本で足ります。分けるのは道具ではなく、1回の長さと回数のほうです。垂れ耳の子には10秒を1回、立ち耳の子には3秒を2回か3回。同じものを使いながら、時間の配り方だけを変えます。むしろ道具を2本に増やすと、どちらの子のときにどちらを開けるかという判断が毎回入り、多頭の家ではそこから続かなくなります。開けるものを1つにして、手数のほうで差をつけるのが、いちばん短く済む形です。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
