C11比較・選び方

短頭種と長頭種のケアの違い

公開日 2024年11月6日|文=mofuwa編集部

明るい部屋のクリーム色のラグの上で、並んで休んでいる淡い色の2頭の犬
顔にいくつ面があるかで、同じ1回のケアにかかる分数が変わります。写真:Iza Ponchie/Pexels

同じ棚の同じ品を、鼻の短い子と暮らす人と、鼻の長い子と暮らす人が手に取ります。パッケージには犬用としか書かれていないので、どちらの家でもいったんは同じものが選ばれます。うまくいかないのは、たいてい買ったあとです。短頭種のケアと長頭種のケアが分かれるのは、成分の向き不向きではなく、顔にいくつ面があるかと、その子の口が自分の体のどこまで届くかです。この2つが変わると、1回にかかる分数も、家でやる順番も変わります。この記事では、その2つを並べて、自分の家ならどちらで組むかが言えるところまで書きます。

顔にいくつ面があるかで、1回にかかる分数が決まる|短頭種と長頭種のケアの違い

顔を「面の数」で数えると、犬の顔立ちは2種類に分かれます。長頭種の顔は、額から鼻先までがひとつながりの下り坂です。手のひらを額に置いて、そのまま鼻先まで滑らせられます。短頭種の顔は、鼻の横にしわの折り返しがあり、目の下がくぼみ、口角に折れがあります。同じ1周をするのに、手を止めて持ち替える回数が増えます。ケアにかかる分数を決めているのは、汚れの量ではなく、この持ち替えの回数です。

面の数は、毎日の手間の話だけで終わりません。面と面が合わさるところは、外の空気が通りません。通らないところは乾く時間が長くなり、乾く時間が長いところには、体から出たものがとどまります。短頭種の皮膚で見るところが顔に集まるのは、骨が短いからではなく、短いことで面が増えているからです。長頭種では、同じ条件が顔ではなく、耳の内側やしっぽの付け根など、別の場所に散ります。

もうひとつの分かれ目が、その子の口が自分の体のどこまで届くかです。鼻づらの長い子は、前足の先も、しっぽの付け根も、背中の途中まで自分で届きます。届く場所は、その子が自分で舐めます。短頭種は届く範囲がせまいので、同じ場所が手つかずで残ります。飼い主が手を入れるべき場所は、汚れやすい場所ではなく、その子の口が届かない場所のほうです。ここを取り違えると、毎日やっているのに残る場所が生まれます。

この記事では、この2つを軸にします。顔で水が止まるかどうかと、口が届く先がどこまでか。被毛の長さや毛質は、この2つを決めたあとで足す条件です。犬の種類の名前で覚えるより、自分の家の子の顔に手を置いて、何回持ち替えたかを数えるほうが早く決まります。

目の下で止まるか、鼻筋を流れて落ちるか|短頭種と長頭種でケアを使い分ける場所

顔に水をかけたあと、その水がどこへ行くかを見ると、2つの顔立ちの差がはっきりします。長頭種では、鼻筋が下り坂なので、水は鼻先まで走って落ちます。目から出たものも同じ道を通るので、目の下にとどまる時間が短くなります。短頭種では、水は目の下のくぼみでいったん止まり、しわの折り返しの内側に入り、口角の折れにたまります。止まる場所が3か所あるということは、拭く場所が最初から3か所決まっているということです。

顔の面の数と、水と口の届き方 短頭種は顔の途中に面の切れ目があり、水も汚れもそこで止まります。長頭種は顔が一本の下り坂で、止まる場所が少ないかわりに、口が自分の体の広い範囲に届きます。 毛の長さや毛質は、この2つを決めたあとに足す条件です 短頭種|面が分かれる顔 鼻の横にしわの折り返しがある 目の下がくぼんで受け皿になる 口角の折れに食べ物が残る 水が顔の途中で止まる 口が届く範囲がせまい 長頭種|面がつながる顔 鼻筋が一本の下り坂になる 目から出たものが先へ落ちる 口まわりの毛が水を含む 顔の面が少なく一度で通る 口が自分の背中まで届きやすい 同じ品でも、止まる場所と届く場所が違えば、使う順番が変わります
自分の家の子の顔に手を置いて、何回持ち替えるかを数えると、どちらかが決まります。

短頭種の顔では、拭く順番が先に決まります。止まる場所から始めて、外へ出す向きだけを使います。目の下、しわの内側、口角の順に、それぞれ別の面で1回ずつ。戻る手を入れないので、同じ場所を2回通りません。逆に長頭種では、拭く場所は少ないかわりに、鼻先まで走った水が口まわりの長い毛に含まれます。含んだ毛をそのままにすると、乾くまでの時間が顔でいちばん長くなります。

口が届く先の差は、体のほうに出ます。長頭種は前足も背中も自分で舐めるので、飼い主が毎日入るのは、耳の内側と、しっぽの付け根の裏側くらいで足ります。短頭種は届かないので、前足の指のあいだ、わきの下、背中の真ん中が、そのまま残ります。毎日の手を置く場所は、犬種の名前ではなく、その子が自分で届く範囲の外側です。混ざった顔立ちの子でも、この数え方ならそのまま使えます。

面の数・口が届く先・浴室にいる分数で並べる|短頭種のケアを決める条件

ここまでの2つを、条件ごとに並べます。選び方の物差しは3つです。顔を1周するのに何回持ち替えるか、その子の口がどこまで届くか、そして浴室にいる分数がどれだけ許されるか。3つ目が短頭種で重くなります。鼻からのどまでの通り道が短いぶん、湿気のこもった浴室に長くいるのは、それ自体が負担になるためです。

顔の面の数と口が届く範囲から、家でやることを決める
見るところ面が分かれている顔(短頭種)面がつながっている顔(長頭種)
顔を1周する手の動き止まる場所ごとに持ち替えて3回額から鼻先まで、1回で通る
水の行き先目の下・しわの内側・口角で止まる鼻先まで走って落ちる
乾くまでいちばん長い場所面と面が合わさっている内側水を含んだ口まわりの長い毛
その子の口が届く範囲せまい。背中も前足も残る広い。前足と背中の途中まで自分で届く
飼い主が毎日入る場所指のあいだ・わきの下・背中の真ん中耳の内側・しっぽの付け根の裏
浴室にいてよい分数短くしたい。工程の数から削る面積のぶん長くなる。順番から削る
結論の行顔は拭く場所を3つに固定し、洗う日は工程を減らす顔は1回で通し、体は届かない2か所だけ毎日入る

表の最後の行が、この記事の答えです。短頭種のケアでは、顔の手順を固定して、削るのは洗う日の工程のほう。長頭種では、顔は速く終わるので、削るのは体を回る順番のほうになります。同じ「時間を短くする」でも、短くする場所が逆になります。ここを取り違えると、短頭種の家では顔の手順ばかりが増え、長頭種の家では洗う日の工程ばかりが増えます。

2種類の顔立ちの子が同じ家にいる場合は、洗う日を同じ日にしません。浴室の湿気が続いた状態で2頭目を入れると、短くしたかったほうの分数が結局のびます。日を分けるのが難しければ、面の数が多い子を先に入れて、湿気が上がりきる前に終わらせます。使い分けというのは品を分けることではなく、この順番を決めることです。

工程を1つ減らすと、浴室の分数がそのまま縮む|短頭種のケアを見直す時期と、犬の1本

浴室にいる分数は、洗う速さではあまり縮みません。手を速く動かしても、縮むのは全体の1割ほどです。はっきり縮むのは、工程の数を1つ減らしたときです。洗う、すすぐ、もう一度なにかを塗る、また流す。この「もう一度」が1つ入るだけで、その子が浴室に立っている時間は数分のびます。短頭種で先に見るのは、成分表よりも、この工程がいくつ続くかです。

mofuwa モイストシャンプーは、その工程を1つ減らすことを設計の出発点にしています。アミノ酸系の洗浄成分を、量も少なくして使っています。それでも泡になるのは、原料の水そのものを電解水に置き換えてあるからです。水の側に洗浄の力があることは、東洋ビューティーとウェーブコーポレーションの洗浄力検証で示されています。少ない洗浄成分で洗えるので、必要なものまで持っていきません。

持っていかないので、洗い上がりが硬くなりません。硬くなった被毛を戻すためにトリートメントを重ねる、あの工程が要らなくなります。短頭種の家では、この1工程がそのまま浴室の分数に返ってきます。長頭種の家では、被毛の面積が広いぶん、すすぐ時間が短くなること自体が助けになります。同じ1本が、顔立ちの違う2つの家で、別の場所を縮めます。モイストシャンプーが無香料なのにも理由があって、ペットは自分のにおいを好み、余分なにおいはそれ自体が負担になるためです。

見直す時期は、季節ではなく、顔を拭く回数で決めます。短頭種なら、目の下としわの内側を拭く回数が1日3回を超えた週。長頭種なら、口まわりの毛が乾ききらない日が週に3日を超えたとき。そのタイミングで、洗う日の工程を数え直します。毎日の皮膚に手が届いているかどうかは、犬の背中の真ん中を触ってみれば分かります。そこがざらつく家は、毎日の手がまだ届いていません。

Caution工程を減らして分数を縮めたのに、同じ面だけ残るとき

顔の拭く場所を3つに固定して2週間たっても、しわの内側だけ湿ったままになる/洗う日の工程を1つ減らしたのに、背中の真ん中のざらつきが広がった/口角の折れから、拭いた直後でもにおいが戻る/顔を1周するのにかかる分数が、前の倍になった。この4つは、面の数でも口の届く範囲でも説明がつきません。拭いた回数と、洗った日の日付を書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日を決めてください。面と面が合わさっている場所は、飼い主が広げてはじめて見えるので、写真があると話が早く進みます。

鼻先から順に数えると、翌日も同じ順で通せる|短頭種のケアを毎日に残す場所

手順を覚えるのではなく、順番を場所に貼り付けます。顔は、止まる場所の上流から下流へ。目の下、しわの内側、口角。体は、その子の口が届かない場所から。背中の真ん中、わきの下、指のあいだ。この並びは毎日同じなので、覚えることは1つも増えません。同じ順で通していると、いつもと違う日だけが手に引っかかります。

顔立ちごとに、毎日そのまま残す並び
通る順面が分かれている顔面がつながっている顔
1つ目目の下のくぼみ額から鼻先まで一気に
2つ目しわの折り返しの内側口まわりの毛の水気
3つ目口角の折れ耳の内側
4つ目背中の真ん中しっぽの付け根の裏
やらないこと同じ面を2回通る口が届く場所に毎日手を入れる

短頭種のケアと長頭種のケアの差は、品ではなく順番でできています。顔で水が止まるなら、止まる場所を先に決める。口が届くなら、その場所は本人に任せる。棚の前で迷ったときは、その1本が顔の手順を増やすものか、洗う日の工程を減らすものかだけを見てください。

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mofuwa モイストシャンプー

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よくある質問

短頭種と長頭種の中間のような顔立ちです。どちらで組めばいいですか。
顔に手を置いて、額から鼻先まで滑らせてみてください。途中で指が止まる場所がいくつあるかを数えます。0か1なら、面がつながっている側の並びで足ります。2つ以上あれば、止まった場所をそのまま拭く順番にします。犬種の名前ではなく、実際に手が止まった回数で決めるので、混ざった顔立ちの子でも迷いません。体のほうは、その子が寝ているときに前足を舐めるかどうかを見ます。舐めているなら、そこは本人の担当です。
鼻の短い猫にも、同じ考え方は使えますか。
面の数の数え方はそのまま使えます。鼻の短い猫は、目の下のくぼみと、鼻の横の折れ目に、同じように水と汚れが止まります。違うのは口が届く範囲のほうで、猫は犬より自分の体の広い範囲に届きます。背中の真ん中まで自分で回せる子が多いので、飼い主が毎日入るのは顔に寄ります。顔だけ手順を固定して、体は本人が届かない日だけ入る、という組み方になります。
洗う日の工程を減らすと、汚れが落ちきらないのではありませんか。
減らすのは、落とす工程ではなく、落としすぎたものを戻す工程です。洗浄成分を多く入れると、必要なものまで一緒に出ていくので、そのあとに戻す工程が必要になります。出ていく量が少なければ、戻す工程の出番がありません。順番としては、落とす力をどこから持ってくるかが先で、工程の数はその結果です。落ちているかどうかは、洗った翌日に背中の真ん中を触って、ざらつきが戻る速さで見てください。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。