C11比較・選び方
短頭種と長頭種のケアの違い
同じ棚の同じ品を、鼻の短い子と暮らす人と、鼻の長い子と暮らす人が手に取ります。パッケージには犬用としか書かれていないので、どちらの家でもいったんは同じものが選ばれます。うまくいかないのは、たいてい買ったあとです。短頭種のケアと長頭種のケアが分かれるのは、成分の向き不向きではなく、顔にいくつ面があるかと、その子の口が自分の体のどこまで届くかです。この2つが変わると、1回にかかる分数も、家でやる順番も変わります。この記事では、その2つを並べて、自分の家ならどちらで組むかが言えるところまで書きます。
顔にいくつ面があるかで、1回にかかる分数が決まる|短頭種と長頭種のケアの違い
顔を「面の数」で数えると、犬の顔立ちは2種類に分かれます。長頭種の顔は、額から鼻先までがひとつながりの下り坂です。手のひらを額に置いて、そのまま鼻先まで滑らせられます。短頭種の顔は、鼻の横にしわの折り返しがあり、目の下がくぼみ、口角に折れがあります。同じ1周をするのに、手を止めて持ち替える回数が増えます。ケアにかかる分数を決めているのは、汚れの量ではなく、この持ち替えの回数です。
面の数は、毎日の手間の話だけで終わりません。面と面が合わさるところは、外の空気が通りません。通らないところは乾く時間が長くなり、乾く時間が長いところには、体から出たものがとどまります。短頭種の皮膚で見るところが顔に集まるのは、骨が短いからではなく、短いことで面が増えているからです。長頭種では、同じ条件が顔ではなく、耳の内側やしっぽの付け根など、別の場所に散ります。
もうひとつの分かれ目が、その子の口が自分の体のどこまで届くかです。鼻づらの長い子は、前足の先も、しっぽの付け根も、背中の途中まで自分で届きます。届く場所は、その子が自分で舐めます。短頭種は届く範囲がせまいので、同じ場所が手つかずで残ります。飼い主が手を入れるべき場所は、汚れやすい場所ではなく、その子の口が届かない場所のほうです。ここを取り違えると、毎日やっているのに残る場所が生まれます。
この記事では、この2つを軸にします。顔で水が止まるかどうかと、口が届く先がどこまでか。被毛の長さや毛質は、この2つを決めたあとで足す条件です。犬の種類の名前で覚えるより、自分の家の子の顔に手を置いて、何回持ち替えたかを数えるほうが早く決まります。
目の下で止まるか、鼻筋を流れて落ちるか|短頭種と長頭種でケアを使い分ける場所
顔に水をかけたあと、その水がどこへ行くかを見ると、2つの顔立ちの差がはっきりします。長頭種では、鼻筋が下り坂なので、水は鼻先まで走って落ちます。目から出たものも同じ道を通るので、目の下にとどまる時間が短くなります。短頭種では、水は目の下のくぼみでいったん止まり、しわの折り返しの内側に入り、口角の折れにたまります。止まる場所が3か所あるということは、拭く場所が最初から3か所決まっているということです。
短頭種の顔では、拭く順番が先に決まります。止まる場所から始めて、外へ出す向きだけを使います。目の下、しわの内側、口角の順に、それぞれ別の面で1回ずつ。戻る手を入れないので、同じ場所を2回通りません。逆に長頭種では、拭く場所は少ないかわりに、鼻先まで走った水が口まわりの長い毛に含まれます。含んだ毛をそのままにすると、乾くまでの時間が顔でいちばん長くなります。
口が届く先の差は、体のほうに出ます。長頭種は前足も背中も自分で舐めるので、飼い主が毎日入るのは、耳の内側と、しっぽの付け根の裏側くらいで足ります。短頭種は届かないので、前足の指のあいだ、わきの下、背中の真ん中が、そのまま残ります。毎日の手を置く場所は、犬種の名前ではなく、その子が自分で届く範囲の外側です。混ざった顔立ちの子でも、この数え方ならそのまま使えます。
面の数・口が届く先・浴室にいる分数で並べる|短頭種のケアを決める条件
ここまでの2つを、条件ごとに並べます。選び方の物差しは3つです。顔を1周するのに何回持ち替えるか、その子の口がどこまで届くか、そして浴室にいる分数がどれだけ許されるか。3つ目が短頭種で重くなります。鼻からのどまでの通り道が短いぶん、湿気のこもった浴室に長くいるのは、それ自体が負担になるためです。
| 見るところ | 面が分かれている顔(短頭種) | 面がつながっている顔(長頭種) |
|---|---|---|
| 顔を1周する手の動き | 止まる場所ごとに持ち替えて3回 | 額から鼻先まで、1回で通る |
| 水の行き先 | 目の下・しわの内側・口角で止まる | 鼻先まで走って落ちる |
| 乾くまでいちばん長い場所 | 面と面が合わさっている内側 | 水を含んだ口まわりの長い毛 |
| その子の口が届く範囲 | せまい。背中も前足も残る | 広い。前足と背中の途中まで自分で届く |
| 飼い主が毎日入る場所 | 指のあいだ・わきの下・背中の真ん中 | 耳の内側・しっぽの付け根の裏 |
| 浴室にいてよい分数 | 短くしたい。工程の数から削る | 面積のぶん長くなる。順番から削る |
| 結論の行 | 顔は拭く場所を3つに固定し、洗う日は工程を減らす | 顔は1回で通し、体は届かない2か所だけ毎日入る |
表の最後の行が、この記事の答えです。短頭種のケアでは、顔の手順を固定して、削るのは洗う日の工程のほう。長頭種では、顔は速く終わるので、削るのは体を回る順番のほうになります。同じ「時間を短くする」でも、短くする場所が逆になります。ここを取り違えると、短頭種の家では顔の手順ばかりが増え、長頭種の家では洗う日の工程ばかりが増えます。
2種類の顔立ちの子が同じ家にいる場合は、洗う日を同じ日にしません。浴室の湿気が続いた状態で2頭目を入れると、短くしたかったほうの分数が結局のびます。日を分けるのが難しければ、面の数が多い子を先に入れて、湿気が上がりきる前に終わらせます。使い分けというのは品を分けることではなく、この順番を決めることです。
工程を1つ減らすと、浴室の分数がそのまま縮む|短頭種のケアを見直す時期と、犬の1本
浴室にいる分数は、洗う速さではあまり縮みません。手を速く動かしても、縮むのは全体の1割ほどです。はっきり縮むのは、工程の数を1つ減らしたときです。洗う、すすぐ、もう一度なにかを塗る、また流す。この「もう一度」が1つ入るだけで、その子が浴室に立っている時間は数分のびます。短頭種で先に見るのは、成分表よりも、この工程がいくつ続くかです。
mofuwa モイストシャンプーは、その工程を1つ減らすことを設計の出発点にしています。アミノ酸系の洗浄成分を、量も少なくして使っています。それでも泡になるのは、原料の水そのものを電解水に置き換えてあるからです。水の側に洗浄の力があることは、東洋ビューティーとウェーブコーポレーションの洗浄力検証で示されています。少ない洗浄成分で洗えるので、必要なものまで持っていきません。
持っていかないので、洗い上がりが硬くなりません。硬くなった被毛を戻すためにトリートメントを重ねる、あの工程が要らなくなります。短頭種の家では、この1工程がそのまま浴室の分数に返ってきます。長頭種の家では、被毛の面積が広いぶん、すすぐ時間が短くなること自体が助けになります。同じ1本が、顔立ちの違う2つの家で、別の場所を縮めます。モイストシャンプーが無香料なのにも理由があって、ペットは自分のにおいを好み、余分なにおいはそれ自体が負担になるためです。
見直す時期は、季節ではなく、顔を拭く回数で決めます。短頭種なら、目の下としわの内側を拭く回数が1日3回を超えた週。長頭種なら、口まわりの毛が乾ききらない日が週に3日を超えたとき。そのタイミングで、洗う日の工程を数え直します。毎日の皮膚に手が届いているかどうかは、犬の背中の真ん中を触ってみれば分かります。そこがざらつく家は、毎日の手がまだ届いていません。
顔の拭く場所を3つに固定して2週間たっても、しわの内側だけ湿ったままになる/洗う日の工程を1つ減らしたのに、背中の真ん中のざらつきが広がった/口角の折れから、拭いた直後でもにおいが戻る/顔を1周するのにかかる分数が、前の倍になった。この4つは、面の数でも口の届く範囲でも説明がつきません。拭いた回数と、洗った日の日付を書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日を決めてください。面と面が合わさっている場所は、飼い主が広げてはじめて見えるので、写真があると話が早く進みます。
鼻先から順に数えると、翌日も同じ順で通せる|短頭種のケアを毎日に残す場所
手順を覚えるのではなく、順番を場所に貼り付けます。顔は、止まる場所の上流から下流へ。目の下、しわの内側、口角。体は、その子の口が届かない場所から。背中の真ん中、わきの下、指のあいだ。この並びは毎日同じなので、覚えることは1つも増えません。同じ順で通していると、いつもと違う日だけが手に引っかかります。
| 通る順 | 面が分かれている顔 | 面がつながっている顔 |
|---|---|---|
| 1つ目 | 目の下のくぼみ | 額から鼻先まで一気に |
| 2つ目 | しわの折り返しの内側 | 口まわりの毛の水気 |
| 3つ目 | 口角の折れ | 耳の内側 |
| 4つ目 | 背中の真ん中 | しっぽの付け根の裏 |
| やらないこと | 同じ面を2回通る | 口が届く場所に毎日手を入れる |
短頭種のケアと長頭種のケアの差は、品ではなく順番でできています。顔で水が止まるなら、止まる場所を先に決める。口が届くなら、その場所は本人に任せる。棚の前で迷ったときは、その1本が顔の手順を増やすものか、洗う日の工程を減らすものかだけを見てください。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 短頭種と長頭種の中間のような顔立ちです。どちらで組めばいいですか。
- 顔に手を置いて、額から鼻先まで滑らせてみてください。途中で指が止まる場所がいくつあるかを数えます。0か1なら、面がつながっている側の並びで足ります。2つ以上あれば、止まった場所をそのまま拭く順番にします。犬種の名前ではなく、実際に手が止まった回数で決めるので、混ざった顔立ちの子でも迷いません。体のほうは、その子が寝ているときに前足を舐めるかどうかを見ます。舐めているなら、そこは本人の担当です。
- 鼻の短い猫にも、同じ考え方は使えますか。
- 面の数の数え方はそのまま使えます。鼻の短い猫は、目の下のくぼみと、鼻の横の折れ目に、同じように水と汚れが止まります。違うのは口が届く範囲のほうで、猫は犬より自分の体の広い範囲に届きます。背中の真ん中まで自分で回せる子が多いので、飼い主が毎日入るのは顔に寄ります。顔だけ手順を固定して、体は本人が届かない日だけ入る、という組み方になります。
- 洗う日の工程を減らすと、汚れが落ちきらないのではありませんか。
- 減らすのは、落とす工程ではなく、落としすぎたものを戻す工程です。洗浄成分を多く入れると、必要なものまで一緒に出ていくので、そのあとに戻す工程が必要になります。出ていく量が少なければ、戻す工程の出番がありません。順番としては、落とす力をどこから持ってくるかが先で、工程の数はその結果です。落ちているかどうかは、洗った翌日に背中の真ん中を触って、ざらつきが戻る速さで見てください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
