C11比較・選び方
涙やけケアの選び方|拭き取り式とクリーナー式
夜に犬用品のページを開いて「涙やけ」と入れると、シートの束と、小さなボトルが並んで出てきます。写真を見てもどちらも同じ場所に使うもので、説明文の語も似ています。読む側からすると、どちらか一方を買えば済むのか、両方要るのかが分かりません。涙やけのケアで先に決めるのは、品の形ではなく、その日の汚れが乾いているかどうかです。出たばかりの涙はそのまま拭いて動きますが、半日たって脂と固まったものは、ゆるめてからでないと往復の数だけが増えます。この記事では、拭き取り式とクリーナー式を条件ごとに並べて、選び方が言えるところまで書きます。
出た直後と、半日たったあと|涙やけのケアで最初に分かれる違い
目のまわりに出たものは、時間がたつと別のものになります。出た直後の涙は、ほとんどが水です。毛の上にのっているだけなので、コットンを当てれば動きます。ところが半日たつと、そこへ体から出た脂が混ざり、乾いて毛に密着します。同じ場所の同じ汚れに見えても、指で触った手ごたえは別物です。拭き取り式とクリーナー式の違いは、このどちらの状態を相手にしているかの違いです。
涙やけの話をするときは、先に届かない部分を書いておきます。涙やけの原因には食事が関係していると言われます。フードの見直しは、目のまわりに何を使うかでは動かない領域です。この記事で扱えるのはそこから先で、家の手が届くのは、残りの2つ、つまり体から出る脂と、その脂と湿りのあるところで増える菌のほうです。目のまわりのケアは、この2つに対して何をするかという話に絞られます。
だから「どちらがいいですか」という問いは、途中で止まります。1日のうち、目のまわりは乾く前の状態にも、乾いたあとの状態にもなります。朝いちばんに目頭にたまっているものと、夕方に毛の色が変わって見えるものは、同じ日の同じ子の同じ場所でも扱いが違います。選び方を言葉にすると、「いつ触るか」を決めてから、その時間に合う形を選ぶという順番になります。
当てて離すか、往復させるか|涙やけのケアを毎日にするときの条件
拭き取り式は、乾く前の時間を受け持つ形です。コットンやシートに湿り気があり、目頭にたまったものを当てて持ち上げます。手数が少なく、片手で顔を支えたまま終わるので、じっとしていられる時間が短い子でも終わります。犬でも猫でも、朝の一度をここに置くと、その日の汚れが目の下に居座る時間がまるごと短くなります。
- 当てて離す:目頭から頬へ、押し当てて持ち上げる。毛の流れに逆らわない向きだけを使います
- 面を変える:1回ごとにコットンの面を変える。同じ面で2回通ると、取ったものを戻すことになります
- 目に近い側から:遠いところから寄せると、汚れを目のほうへ運びます。目のふち側から外へ出す向きにします
- 片目ずつ:左右で汚れの量が違う日があります。同じものを両目に使い回さないこと
拭き取り式が苦手なのは、乾いたあとの汚れです。固まったものは当てても動かないので、手は自然に往復に切り替わります。目のまわりは皮膚が薄く、毛も細い場所です。往復が3回、5回と増えると、汚れが取れる前に毛が擦られます。毛の色が変わって見える原因のひとつは、擦られて毛の表面が傷んでいることです。変色を落とそうとした手が、変色を見えやすくしているという入れ替わりが起きます。
使い方の条件は、往復の数で書けます。当てて離すだけで取れるなら、拭き取りで足ります。2回目の往復に入りそうになったら、そこで手を止めます。頻度は1日1回から2回、朝と、散歩や食事のあとに顔が濡れた日だけ足す。拭き取り式は回数を足せる形で、往復を足す形ではありません。この線を引いておくと、毎日やっても目のまわりに残るものが積み上がりません。
ゆるめてから取る側と並べる|涙やけのケアの使い分けと、条件ごとの比較
クリーナー式は、乾いたあとの時間を受け持つ形です。液を目元に置いて、固まったものを先にゆるめます。ゆるんでから拭くので、往復は1回で済みます。そのかわり、置いてから拭くまでの待ち時間が要ります。毎朝これをやろうとすると続かないので、間の日をどう埋めるかが条件になります。
| 見るところ | 当てて離す(拭き取り式) | ゆるめてから取る(クリーナー式) |
|---|---|---|
| 相手にしている状態 | 出てから数時間、まだ湿っている | 半日以上たって、脂と乾いている |
| 毛の上を往復する回数 | 1回。2回目に入るなら合っていない | ゆるむまで待つので、拭くのは1回 |
| 1回にかかる時間 | 10秒から20秒で終わる | 置いて待つぶん、1分前後かかる |
| 人の手が何本要るか | 片手で顔を支えて、もう片手で1回 | 顔を支えたまま、置く手と拭く手が要る |
| 目に入ったときのこと | 成分が入っていれば、しみることがある | 目に入る前提でつくられているかを見る |
| 毛の色への出方 | 往復が増えるほど、擦れて見えやすくなる | 擦らないぶん、変色が増えにくい |
| 頻度 | 毎日1回から2回 | 週に2回から3回、または汚れが固まった日 |
| 結論の行 | 毎日の顔は、拭き取りで往復を1回に抑える | 固まった日だけ、ゆるめてから1回で取る |
表の最後の行が、涙やけのケアの使い分けです。どちらかに決める形にすると、決めなかったほうの日が毎週やってきます。毎日の顔は拭き取りで軽く済ませ、固まった日だけゆるめる側へ切り替える。選び方は、2つのうち1つを選ぶことではなく、どちらをどの日に置くかを決めることでした。この順番にしておくと、拭き取りのほうで往復が増える日が消えます。
頻度の決め方は、毛の色ではなくコットンの色で見ます。拭いたあとのコットンに、うすい茶色がつくかどうか。ついた日は、乾く前に手が入っています。何もつかない日が続いたら、拭き取りの回数を1回に落とします。逆に、拭いても拭いてもすぐに同じ色がつくなら、ゆるめる側の日を週に1回足します。目のまわりに使う品を増やすのではなく、どちらの日を増やすかで調整します。
目に入る前提でつくられているか|涙やけのケアを見直す時期と、目元クリーナーの中身
目のまわりに使うものを選ぶとき、最後に残る条件が1つあります。手が滑って目に入ったらどうなるか、です。顔を動かす子に液を置く以上、これは事故ではなく前提として起きます。ここを確かめないまま選ぶと、往復の話も頻度の話も土台がありません。おすすめの品を探す前に、この1点だけは必ず見てください。
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーは、目に入っても大丈夫であることを先に決めて、水だけの処方でつくられています。日本食品分析センターで眼刺激性試験を受けており、目のまわりに置く前提で確かめられている数少ない形です。香料・アルコール・界面活性剤・防腐剤など9つの成分を外してあります。先端がとがったキャップになっているのは、飼い主から届いた声を受けて変えた部分で、目元へ直接落とすことも、コットンに量を調整して出すこともできます。
中身は2本に分かれています。1本目は、涙の跡にたまった脂のほうを受け持ちます。乳化して浮かせる働きなので、固まったものをゆるめてから1回で拭き取る、この記事の後半の使い方にそのまま乗ります。2本目は、拭いたあとに残る湿った時間のほうを受け持ち、菌の側と保湿をまとめて見ます。原因が2つあるから2本ある、という分け方です。使い方は、1本目を目元に置いて揉み込む、拭き取る、2本目を置いて馴染ませる、の順になります。涙やけクリーナーを2本組で持つ意味は、本数ではなくこの順番のほうにあります。
ここまでやっても、いま色がついている毛は白く戻りません。毛の内側まで色が入っている場合、その毛が生え変わるのを待つことになります。ケアで変わるのは、これから伸びてくる毛のほうです。だから見直す時期は、色を見て決めずに、拭いたコットンの色で決めます。2週間つけてみて、コットンにつく色がうすくなっていれば、その組み合わせは合っています。毛の色が動くのは、そのあと数か月かけてです。はじめに書いた食事の側は家の道具では動かないので、フードを替えるかどうかは動物病院で相談してください。
往復を1回に抑えて2週間たっても、片目だけ拭くたびにコットンが濡れる/目のまわりの毛が濡れている範囲が、日ごとに広がっている/目頭を触ると顔をそむけるようになった/白っぽい目やにが、1日に3回以上たまる。この4つは、拭き取り式とクリーナー式のどちらを選んでも説明がつきません。涙の通り道そのものの話になるので、拭いた回数と、コットンの色を書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日を取ってください。片目だけかどうかは、飼い主にしか分からない情報です。
拭いたコットンを1日だけ並べて置く|涙やけのケアを続けるときに次に見る場所
続ける形にするために、1日だけ実験します。その日に使ったコットンを捨てずに、朝・昼・夜の順で紙の上に並べます。色の濃さが一日のどこで変わるかが、目で見えます。朝がいちばん濃い子は、寝ているあいだに目の下でとどまっています。夕方が濃い子は、日中の活動のあとに出ています。濃い時間の直前に、拭き取りの1回を置き直すだけで、往復の数が変わります。
| 濃くなる時間 | 起きていること | 動かすところ |
|---|---|---|
| 朝がいちばん濃い | 寝ているあいだ、目の下でとどまっている | 起きた直後に1回。夜の分は減らす |
| 夕方が濃い | 日中の動きのあとに出ている | 帰宅後か夕食後へ1回ずらす |
| 日によってばらつく | その日の外の条件で動いている | 濃かった日の予定を紙に書き足す |
| 片目だけ濃い | 左右で通り道の様子が違う | 量と日付だけ記録して、判断は預ける |
涙やけのケアの選び方は、品の形で始まって、時間の置き方で終わります。毎日の顔は当てて離すだけ、固まった日はゆるめてから1回。どちらに寄せるかは、拭いたコットンの色が教えてくれます。目のまわりは面積の小さい場所なので、手を足すより、置く時間を1つずらすほうが早く変わります。
Product
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー
1,870円(税込)
眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 拭き取り用のシートと、コットンと精製水では、どちらがいいですか。
- 毎日使うなら、面を替えられるほうが向いています。シートは1枚で顔の広い範囲を通せますが、通した面がそのまま次の場所に当たるので、片目で使った面を反対の目に持っていきやすくなります。コットンは1回ごとに面を替えられ、左右で分けるのも簡単です。手数はコットンのほうが1つ多いので、朝に時間が取れない家ではシートを2枚に分けて使う形でも足ります。どちらにしても、同じ面で2回通らないという一点だけ守れば、往復の数は増えません。
- 毛を短く切ってしまえば、涙やけの手入れは要らなくなりますか。
- 短くすると、涙が毛にとどまる時間は短くなります。ただ、切った直後の毛先は断面が平らで、目のほうへ向いて立つことがあります。目に当たると涙の量が増えるので、手入れが減ると考えて短くしすぎると、逆の動きになることがあります。長さを変えるなら、目のふちから外へ流れる向きに毛先を整えるところまでを一緒にやります。切る頻度も、拭く頻度と同じ紙に書いておくと、どちらを動かしたのかが後から分かります。
- 2本に分かれているものは、1本目だけ使ってもいいですか。
- 脂だけが相手の日なら、1本目で止めても問題ありません。分けてある意味は、原因が2つあって、片方ずつ別の手が要るというところにあります。拭いたあとに目のまわりが湿ったままになる子、毛が密で乾きにくい子は、2本目まで通したほうが、湿った時間そのものが短くなります。逆に、拭いてすぐ乾く短毛の子は、汚れが固まった日だけ2本通しで、ふだんは1本目と拭き取りで足ります。使う本数ではなく、湿っている時間の長さで決めてください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
