C03使い方・お手入れ手順
目やにをやわらかくしてから取る手順
午前10時、窓を背にして床に座り、右目の下のかたまりを取り終えたつもりでいたのに、昼過ぎに顔を横から見たら、小さな目やにが3か所そのまま残っていました。取り残しの数は、ふやかす時間の長さより、そのとき自分がどこに座っていたかで動きます。手の影が落ちる側の毛では、かたまりの端がどこまで毛にかかっているのかが見えません。目やにの取り方の手順は、この見えない側を作らないところから始まります。座る向きを決めてから01でふやかし、目頭から外へ運ぶまでを、取り残しの数で確かめられる形に分けていきます。
かたまりの端が見えていない|目やにの取り方で家でできることの範囲
目やには、濡れているものと、乾いてかたまったものの2つに分かれます。濡れているうちは面で拾えるので、手が迷いません。困るのは乾いたほうで、これは1本の毛についているのではなく、隣り合った毛を2〜3本まとめて橋のようにつないでいます。だから引くと毛ごと動きます。家でできる目やにの取り方は、この橋をやわらかくして、毛から離れた状態にしてから外へ運ぶところまでです。
| 状態 | 見たときの手がかり | 家でできること | 取り残しが出る場所 |
|---|---|---|---|
| 濡れている | 光って見える。指で押すと形が変わる | そのまま面で拾う | ほとんど出ない |
| 乾きかけ | 縁だけが白く、中心はまだやわらかい | 先に湿らせてから運ぶ | 縁の外側1ミリ |
| かたまっている | 毛を2〜3本つないで固まっている | ふやかして毛から離す | 橋の両端 |
| 毛の色が変わっている | 拭いても色が残る | 広がる向きを記録する | 変色そのものは取れない |
この表の右端が、この記事で数えるものです。1回のケアが終わったあとに、何か所の取り残しが見つかるか。それだけを数えます。手が止まった回数でも、かかった分数でもありません。取り残しは、その場では見えていなかった場所にしか出ないので、見えていたかどうかを後から測れる数字になります。
そして、見えていなかった側はたいてい決まっています。自分の手と腕が作る影が落ちた側です。窓を背にして座ると、光は自分の背中で止まり、その子の顔には自分の上半身の影がかかります。目のまわりの毛は影の中で1色になり、かたまりの縁も、毛の色が変わりはじめた薄い帯も、同じ灰色に沈みます。指先の感覚だけで探すことになるので、橋の端が1ミリ外に伸びていても手が届きません。
ふやかす側を担うのが、mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーの01です。この1本は2本組みで、01が涙や皮脂の混ざった汚れを落とす側、02が菌のケアと保湿にあたる側になっています。目のまわりは目そのものに入る場所なので、この2本は水だけでつくられています。眼刺激性試験の報告書があるのは、mofuwa の中でこの涙やけクリーナーだけです(日本食品分析センター)。キャップの先がとがっているので、コットンに出す量を手元で調整できます。目元クリーナーを選ぶときに見ておきたいのは、香りの有無よりも、目に入る場所に使うものとしてどんな試験の報告書があるかのほうです。
先に書いておきたいのは、取れない側のことです。涙やけとして毛の色が変わってしまった場所は、拭き取りでは元に戻りません。色が変わった毛は、生え変わるのを待つことになります。目やにの取り方の手順で動かせるのは、いま毛にのっているものだけです。涙が出る量そのものについても、食事が関係していると言われる部分があり、そこは動物病院でフードの相談をされる方もいます。ここでは、毛の上の目やにに手順を絞ります。
座る向き → 01 → 拭き取り → 02|目やにの取り方の順番と手順
手順は5つです。窓に向かって座り直し、01をコットンに取って毛の根元へ揉み込み、目頭から外へ拭き取り、02を同じ場所へ揉み込んで、最後になじませます。1回にかかるのは3分ほどで、そのうち半分は待っている時間になります。
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1|窓に向かって床に座り、その子を膝の前に横向きに置く
先に自分の位置を決めます。窓が正面、自分の背中側が部屋の奥です。こうすると光が自分の顔の側から入るので、その子の目のまわりに自分の影が落ちません。膝の前に横向きに寝かせると、上になった側の目が真上から見えます。左右を替えるときは、その子を回すのではなく、自分が膝をずらして反対側へ回り込みます。
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2|01をコットンに取り、かたまりの上から毛の根元へ揉み込む
とがったキャップの先をコットンに当てて、必要なぶんだけ出します。そのコットンをかたまりの上にのせ、押しつけずに、毛の流れに沿って根元のほうへ揉み込みます。乾いたかたまりは表面から湿っていくので、縁が指で押せるくらいにゆるむまでは触りません。ここで待つ時間が、取り残しの数をいちばん動かします。
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3|コットンを替えて、目頭から外へ一方向に運ぶ
湿らせた面と、運ぶ面は別にします。同じ面で二度通すと、いま浮かせたものを隣の毛に置き直すことになります。動かす向きは目頭から外へ。涙の出口が目頭の側にあるので、外から内へ動かすと、浮いた汚れを出口のほうへ押し戻すことになります。往復はさせません。
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4|02を、同じ場所へ揉み込む
拭き取ったあとの毛は、しばらく湿ったままでいます。02はその湿った時間のほうを引き受ける側で、菌のケアと保湿にあたります。01と同じようにコットンに取り、目のまわりの毛の根元へ揉み込みます。順番を逆にすると、脂がのったままの毛の上に02をのせることになるので、01が先です。
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5|指の腹でなじませて、その場では数えない
最後に指の腹で毛の向きをそろえます。ここで取り残しを探しはじめると、湿っている毛は色が濃く見えるので、かたまりと影の区別がつきません。数えるのは数時間あとです。昼過ぎにもう一度、同じ窓のそばで顔を横から見て、何か所残っているかを書きとめます。
この順番のうち、飛ばされやすいのは1番目です。道具を持ってからその子を呼ぶと、たいてい手近な場所で始めることになり、光の向きは選べません。順番の最初に道具ではなく自分の位置を置いているのは、そのためです。手順2から始めた日と、手順1から始めた日で、同じ3分を使っていても取り残しの数が3か所と0か所に分かれます。
猫では、手順1のあとにもう1つ入ることがあります。膝の前に横向きで寝てくれない場合です。そのときは自分の体を壁に寄せて、膝と壁でゆるい角を作り、その角にその子が収まるのを待ちます。抱え込むと前足が上がってきて、手順3で運ぶ方向に前足が入ってきます。押さえる手を増やさずに、逃げ道を1方向だけ残すほうが、同じ場所に長くいてくれます。
時刻は午前中に寄せます。理由は光の量だけで、体調や機嫌の話ではありません。窓から入る光は昼を過ぎると角度が下がり、同じ場所に座っても影の落ちる向きが変わります。目やにの取り方を手順として固定したいなら、時刻のほうも固定してください。光の条件が毎回違うと、取り残しの数が手順のせいなのか時間帯のせいなのか分からなくなります。
取り残しが2か所を超えた日に見直すこと|目やにの取り方のコツ
取り残しが2か所を超えた日は、手順の中身ではなく、見えていた範囲を疑います。ふやかす時間を延ばしても、見えていない場所は増えも減りもしません。次の3つは、どれも数の増え方に特徴があります。
- いつも同じ側の目に残る:座る位置が片側に寄っています。反対側の目を見るときに、その子を回して済ませていると、回した側の目には必ず自分の腕の影が入ります。自分が膝をずらして回り込めば、数は左右でそろいます
- 顔の下半分にだけ残る:上から見下ろしています。真上からでは、目の下の毛は手前の毛に隠れます。顔を横から、目の高さで見てください。その角度でしか見えないかたまりが1〜2か所あります
- 日によって数がばらつく:待つ時間が毎回違います。かたまりの縁が押せるようになる前に運ぶと、橋の端だけが毛に残ります。ゆるむまでを待つ、という1点だけ固定すれば、数は落ち着きます
コツとして数が動いたのは、拭き取りの力ではなく、面の枚数でした。コットン1枚で湿らせて運ぶところまで済ませると、2枚使った日より取り残しが1〜2か所増えます。浮かせた汚れは、同じ面に戻れば毛の上へ帰るからです。目のまわりは拭き取りの面が小さくて済む場所なので、コットンを小さく折って、面を作り替えながら使うほうが枚数の節約になります。
もう1つ、数が減ったように見えて減っていない日があります。前の晩に涙が多く出て、朝までに乾ききっていない日です。この日は目やにが濡れているので面で拾えて、取り残しは0か所になります。けれど翌朝は同じ場所にかたまりが戻ります。紙に数字を書くときは、濡れていたのか乾いていたのかを一文字だけ添えておくと、数の意味を読み違えません。
取り残しの数が落ち着いたのに、片目だけをまばたきする回数が増えた/目を細めて開けきらない/まぶたのふちが赤い/白目に赤い筋が見える/目やにの色が黄色や緑がかってきた/目のまわりだけでなく鼻筋や口の横まで毛の色が変わってきた。こうした変化は、拭き取りの手順を丁寧にしても数では動きません。目そのものや、まぶたのふちの側に理由があると、目やにの量のほうが先に増えます。取り残しの数と、その日付、濡れていたか乾いていたかを書いた紙を持って、動物病院で目を見てもらう日をつくってください。いつから何か所だったのかが、紙1枚でそのまま伝わります。
数えるのは昼過ぎの1回だけ|目やにの取り方の頻度と、紙の残し方
目やにの取り方の頻度は、1日1回を午前中に置いて、数えるのは昼過ぎの1回だけにします。回数を増やすより、光の条件がそろった1回を毎日同じ時刻に置くほうが、取り残しの数は早く0に近づきます。
| 単位 | 決めること | 書きとめる数字 |
|---|---|---|
| 1回の中 | 座る向きと、ゆるむまで待つこと | 使ったコットンの枚数 |
| 1日の中 | 午前中の1回に固定する | 昼過ぎに見つけた取り残しの数 |
| 1週間の中 | 左右の数がそろっているか見る | 左右それぞれの合計 |
| 1か月の中 | 毛の色が変わった範囲の向き | 写真を1枚だけ |
表の3行目が、いちばん見落とされます。1週間ぶんを左右に分けて足すと、片側だけが多い週がはっきり出ます。右が2・左が9のような週は、手順ではなく座る位置の問題です。その週は手順を変えずに、回り込む側を先にするだけで数が入れ替わります。左右の合計が10以上で並んでいるなら、待つ時間のほうを見直す週にします。
4行目の写真は、目やにのためではありません。毛の色が変わった範囲が、どちらへ広がっているかを残すためのものです。目のまわりから外へ広がるのか、鼻筋のほうへ回り込むのか。向きは1か月の間隔でしか分かりません。色そのものは拭き取りで戻らないので、家で見るのは濃さではなく範囲の向きになります。
紙は1枚で足ります。日付、取り残しの数、左右、濡れていたか乾いていたか。この4つだけを1行に書いて、窓のそばに貼っておきます。数字が0の日が続いたら、そこがその子の平らな状態です。今夜のところは、明日の午前中に自分がどこへ座るかを決めておくだけで、明後日の数が変わります。
Product
mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー
1,870円(税込)
眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。
商品ページを見るよくある質問
- かたまった目やにを、指でつまんで取ってはいけませんか。
- つまんで取れる日もありますが、取り残しの数はその日から増えます。乾いたかたまりは隣り合う毛を2〜3本まとめてつないでいるので、つまむと橋の中央だけが折れて、両端が毛に残ります。残った端は次の涙を受けて、また同じ場所で大きくなります。指を使うなら、つまむのではなく、湿らせたコットンの上から毛の流れに沿って押さえてください。橋がゆるんだあとなら、指の腹でも毛から離れます。
- 1回で取りきれないときは、続けて2回目をやったほうがいいですか。
- 同じ日に2回目を置くより、翌日の同じ時刻に回すほうが数は落ち着きます。2回目は1回目の直後になるので、毛がまだ湿っていて、かたまりと影の区別がつきません。見えない状態で手を動かすと、取り残しの数は減らずに、こすった場所が増えます。どうしても気になる1か所があるときは、そこだけを湿らせたコットンで押さえて、運ぶのは翌日にしてください。
- 目のまわりに使うものと、体に使うものは分けたほうがいいですか。
- 目に入る場所かどうかで分けてください。目元は、まぶたのふちから中へ入る可能性がある場所です。mofuwa の中で眼刺激性試験の報告書があるのは涙やけクリーナーだけなので、目のまわりの汚れのケアはこの2本で済ませています。頬から下、あごや首の側は毎日のケアの範囲なので、そこはグルーミングスプレーのほうが手数が少なく済みます。道具を2つ持つのではなく、境目を1か所決めるという考え方です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
