C08季節・行事
犬と猫の粗相は、トイレが寒い場所にあると入口の手前で始まる
犬や猫の粗相とは、トイレ以外の場所で排泄してしまうことを指す言葉で、寒い時期にそれが増えるのは、トイレそのものより、そこへ着くまでの床が冷たい家です。うちの場合、粗相の跡から敷居までは大人の足で2歩でした。敷居をまたいだ先にトイレがあります。置いてあるのは北側の廊下で、朝の床は手のひらを当てると寒いと感じます。前の週まで、その子は同じトイレの中で最後まで済ませていました。変わったのは、朝の床の温度と、そこで足を止める時間の長さです。この記事が1週間数えるのは、跡がトイレの入口から何歩手前にあったか、その歩数ひとつです。歩数で書いておくと、間に合わなかったのか、着く前にやめたのかが、あとから区別できます。
あと2歩のところで跡が終わる|寒いトイレの前で止まった粗相を見た朝の経験
跡は、クッションフロアの継ぎ目に沿って細く伸びていました。丸くまとまっていません。歩きながら出たというより、止まった位置から少しずつ広がった形です。拭き取りに使ったシートは3枚になりました。最後の1枚は、継ぎ目の溝をなぞるように当てています。溝へ入った分は、表面をひとなでしただけでは出てきません。粗相の跡を拭くときに時間がかかるのは、広さよりも、この溝の本数のほうです。
その朝にやったのは、拭き取りと、床に手のひらを当てることだけでした。敷居の手前に10秒置いた手のひらと、部屋側の床に置いた手のひらでは、戻ってくる温度がはっきり違います。暖房は部屋の側で回っていて、廊下までは風が届きません。トイレをそこに置いたのは、においと音を人の居る場所から離したかったからです。置いた日に、その場所が寒いかどうかは条件に入れていませんでした。
| 日 | 廊下の床に手のひら10秒 | 跡の位置 | トイレの中でできた回数 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 冷たい | 入口から2歩手前 | 1回 |
| 2日目 | 冷たい | 入口から3歩手前 | 0回 |
| 3日目 | ひんやり | トイレの縁の外 | 1回 |
| 4日目 | 冷たい | 入口から4歩手前 | 0回 |
| 5日目 | ぬるい | トイレの中 | 2回 |
| 6日目 | ぬるい | トイレの中 | 2回 |
| 7日目 | 冷たい | 入口から3歩手前 | 1回 |
この記事が最後まで数えるのは、右から2列目です。跡がトイレの入口から何歩手前にあったか。歩数という単位にしておくと、日によって場所の呼び方がぶれません。「廊下の途中」も「洗面所の前」も、入口から4歩、と書けば同じ物差しに乗ります。1週間ぶん並べたとき、床が寒い日だけ歩数が伸びる家と、床の温度と関係なくばらばらな家に分かれます。前者なら、手を入れる先はトイレの中ではありません。そこへ着くまでの通り道です。
姿勢をつくってから終わるまでの十数秒|粗相がトイレの手前で終わる背景を、床の冷たさから読む
排泄は、歩くのをやめてからの動作です。犬なら、においを確かめ、位置を決め、腰を落とすか片足を上げます。猫なら、砂に前足をかけ、向きを変え、掘ってから座ります。どちらも、始まってから終わるまでに十数秒から30秒ほど、足の裏が同じ床についたままになります。廊下を通り抜けるだけなら、冷たい床に触れているのは一瞬です。止まったときにだけ、冷たさは足の裏から体の側へ入っていきます。
トイレが置かれている場所は、家の中で暖まるのがいちばん遅い場所であることが多くあります。においと音の事情があるので、人が長く座る部屋からは離します。そうして残るのは廊下、洗面所、玄関のそば、階段の下です。どれも暖房の風の通り道から外れています。
- 廊下:ドアを閉めると、部屋の暖かさが1度も入ってきません
- 洗面所:窓が小さく、床がタイルかクッションフロアで、冷たさが長く残ります
- 玄関のそば:外との境なので、朝の室温が家の中でいちばん低くなります
- 階段の下:暖かい空気が上へ抜けていくぶん、足元だけが取り残されます
昼と朝で気温が大きく動く時期には、この差がもう一段開きます。暖房を入れた部屋は30分ほどで戻りますが、風の届かない廊下の床は、昼を過ぎるまで戻りません。家の室温は一つの数字ではなく、部屋ごとに戻る速さが違います。起きてすぐの排泄は、その戻る前の時間帯にちょうどぶつかります。
床材によっても、足の裏に伝わる冷たさは変わります。タイルがいちばん冷たく感じ、クッションフロアがそれに続き、フローリングはやや遅れて冷えます。見落としやすいのは、トイレの中に敷いてあるもののほうです。ペットシーツも猫砂も、置かれている床の温度と同じところまで下がっています。着いたあとに足をかける面が冷たければ、着いたこと自体が止まる理由になります。
跡の位置が毎回ほぼ同じところに出るなら、床の冷たさで説明がつきます。通り道の同じ地点で止まっているからです。逆に、跡が部屋のあちこちに散らばる、寝床の上に出る、立ったまま歩きながら出ている、という出方は、通り道の温度とは別の話になります。位置が一定かどうかを、歩数と一緒に書いておいてください。
跡の位置が、前の週とどちらへ動いたか|寒い日に起きる粗相とトイレの変化
寒い週に動くのは、粗相があるかないかではなく、跡が出る位置のほうです。粗相の跡を1週間書き出すと、前の週と比べてトイレ側へ寄ったのか、寝床側へ離れたのかが見えます。向きが分かると、次に手を入れる場所が決まります。
| 跡が出た位置 | その手前で起きていたこと | 手を入れる先 |
|---|---|---|
| トイレの中だが、縁に寄っている | 足をかけた砂やシーツが冷たく、奥まで入らなかった | 中に敷くものの温度 |
| 入口のすぐ外 | 着いてから姿勢をつくるまでが間に合わなかった | 入口の段差と、その足元の床 |
| 入口から2〜4歩手前 | 通り道の途中で止まり、そこで終えた | 寝床からトイレまでの歩数 |
| 寝床のすぐそば | そもそも寝床から離れていない | トイレをもう1か所置く場所 |
| 部屋のあちこちで一定しない | 通り道の温度では説明がつかない | 歩数と回数を書いた紙の持ち出し先 |
もうひとつ動くのは、1回あたりの量です。寒い朝ほど、起き上がってから最初の排泄までの時間が延びます。寝床が暖かく、その先の床が冷たいほど、離れる理由が弱くなるからです。我慢した時間が長いぶん、1回で出る量が増えます。量が増えれば床に広がる範囲も広がり、拭き取りにかかる時間も伸びます。跡が細く伸びているか、丸くまとまっているかも、歩数の横に書いておくと役に立ちます。
犬と猫では、止まり方が違います。犬は通り道のどこでも姿勢をつくれるので、入口の手前で止まるとそこで終わります。猫は砂に前足をかける動作が先にあるぶん、トイレまでは行き着くことが多く、縁に足をかけたまま、体の後ろ半分が外に出た状態で終えるという形になりがちです。跡が縁の外に集中しているなら、見るのはトイレまでの歩数ではなく、中に入れてある砂の側になります。
粗相の位置が動くと、においの出どころも動きます。トイレの中だけを掃除していた家では、通り道の床にしみた分がそのまま残ります。クッションフロアの継ぎ目、フローリングの板の合わせ目、巾木の下。拭いたはずの床から夕方になってにおいが戻ってくるのは、この隙間に入った分です。寒い時期は窓を開ける回数も減るので、同じ量でも部屋にとどまる時間が長くなります。
通り道を短くして、踏む床から決める|寒いトイレまわりの粗相とつき合う考え方
寒い時期にできるのは、トイレを暖めることではなく、冷たい床の上で止まる時間を短くすることです。変えられる条件は3つあります。通り道の歩数、足の裏が触れる面、そして拭いたあとに床へ残るものです。
-
通り道を歩数で測る
寝床からトイレの入口まで、実際に歩いて数えます。10歩を超えるなら、寝床の側にもう1か所置いて5歩以内にします。今あるトイレを移すのではなく、増やすほうが失敗しません。数えた歩数は、そのまま記録の物差しになります。
-
足の裏が触れる面を切る
通り道のうち、手のひらを10秒当ててはっきり冷たい2歩ぶんにだけマットを敷きます。全部に敷く必要はありません。トイレの中も同じで、シーツや砂の下に1枚はさむと、足をかけた瞬間に返ってくる温度が変わります。
-
拭く順番を通り道から始める
トイレの中から拭き始めると、通り道の床は最後に回ります。順番を逆にして、跡が出た床、入口、中、の順で拭きます。跡から遠い側へ広げていくと、同じシートで汚れを引き延ばさずに済みます。
拭いたあとの2歩ぶんは、その日のうちにその子がまた足で踏む床です。踏んだ足の裏は、寝床に戻ってから舐められます。床に何を残すかを決めるとき、においが消えるかどうかより先に、この一往復のほうを見ておく必要があります。
mofuwa瞬間消臭スプレーは、その一往復がある床のためにつくられています。入っているのは電解水で、香りを重ねて覆う作りにはしていません。においのもとになっている側に反応するので、鼻に届く量が減ったあと、部屋に香りが積み上がりません。犬も猫も自分のにおいで場所を覚えるので、通り道の香りが日替わりで変わるほうが落ち着きません。余計な成分を入れていないぶん、床材だけでなく、巾木やトイレ本体の外側、畳の上にも使えます。
置き場所は、拭くときに手が届く位置です。トイレの横に1本、通り道の端にもう1本。取りに行く動作がひとつ入るだけで、朝の時間帯は抜けます。瞬間消臭スプレーを通り道の側へ置いておくと、跡を拭いたその場で最後まで終わります。1週間の記録をつけているあいだは、拭いた時刻も同じ紙に書いておくと、においが戻る時間帯と結びつきます。
マットを敷いて通り道を5歩以内にしたのに、跡の位置が3週続けて入口から3歩以上手前のまま。1日の回数が前の月の倍になっている。水を飲む量が増えているのに、1回の量は減っている。寝床の上でそのまま出ている。こうした数字は、床の冷たさでは説明がつきません。数えた歩数と、トイレの中でできた回数を書いた紙を持って、動物病院へ行く日をその週のうちに決めてください。日付と数字が並んでいれば、いつから変わったのかを言葉で説明せずに渡せます。
今日できるのは、寝床からトイレの入口まで歩いて、歩数を1つ書いておくことです。明日の朝、粗相の跡が出たらその位置も同じ紙に足します。2つの数字が並ぶだけで、手を入れる先がトイレの中なのか、そこへ着くまでの床なのかが分かれます。寒い時期のあいだは、この1行を続ければ足ります。増やすのは記録だけで、道具は増えません。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 犬の粗相は、寒くなると増えるのですか。
- 増える家と、そうでない家があります。回数より先に見えるのは、跡が出る位置のほうです。1週間、廊下の床に手のひらを10秒あてた感じと、跡がトイレの入口から何歩手前だったかを並べて書いてください。床が冷たい日だけ歩数が伸びるなら、寒さで説明がつきます。冷たさと関係なく位置がばらばらなら、通り道の温度とは別の話になります。同じ紙に1日の回数も書いておくと、あとで見返したときに区別がつきます。
- 猫がトイレの縁に足をかけたまま、体の後ろ半分を外に出して済ませてしまいます。
- 足をかけた砂が冷たいと、奥まで入らずにそこで姿勢をつくることがあります。猫は砂に前足をかける動作が先にあるぶん、トイレまでは行き着くことが多く、止まる場所が縁になります。跡が縁の外に集中しているなら、見るのはトイレまでの歩数ではなく、中に入れてある砂の側です。砂の下に1枚はさむと、足をかけた瞬間に返ってくる温度が変わります。砂の量を増やして、足の裏が底に触れないようにするのも同じ向きの手当てです。
- 寒いのなら、トイレを暖かい部屋へ移してもいいですか。
- 移すより、増やすほうが失敗しません。場所を移すと、その子はトイレの位置を覚え直すことになり、覚え直している数日のあいだに別の場所で済ませる回数が増えます。今あるトイレはそのままにして、寝床の側にもう1か所置いて、通り道を5歩以内にしてください。両方使われるようになってから、使われないほうを片づけると、途中でつまずきません。
- 粗相の跡を拭いたのに、夕方になるとにおいが戻ってきます。
- 表面ではなく、隙間に入った分が残っています。クッションフロアの継ぎ目、フローリングの板の合わせ目、巾木の下。シートで表面をひとなでしただけでは、溝に入った分は出てきません。拭く順番を、跡が出た床、入口、トイレの中、の順にして、溝の向きに沿って当ててください。寒い時期は窓を開ける回数も減るので、同じ量でも部屋にとどまる時間が長くなります。拭いた床はその日のうちにまた足で踏まれるので、そこに何を残すかまで含めて選ぶことになります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
