C03使い方・お手入れ手順
週1回の全身チェックの手順
土曜の朝、背中から順に毛をかき分けていって、わきの下まで来たところでその子が立ち上がり、次にどこを見るつもりだったのかが分からなくなりました。思い出せないので背中から数え直し、同じ場所を2度開いて、結局5分たっても後ろ足に届きませんでした。週1回の全身チェックの手順が崩れるのは、見落としではなく、どこまで見たかを覚えていられなくなるところです。体勢が変わる場所は3回あり、その3回をそのまま区画の切れ目にすると、立ち上がられても戻るのは3か所ぶんで済みます。
体勢が変わる場所が3回ある|全身チェックの手順を家でできる形に区切る前提
週1回の全身チェックの手順は、見る順番を決める前に、体勢が変わる場所を数えます。立ったまま見られるのは背中側だけです。胸の前に手を入れるには座らせ、わきの下とおなかを見るには横にし、足の先と指のあいだを見るには足を持ち上げます。立つ・座る・横になる・足を持つで、体勢の変わり目は3回。この3回が、その子が立ち上がる場所とほぼ重なります。
区画に切らずに背中から足先まで通そうとすると、立ち上がられた時点で数え直す範囲が全身になります。どこまで見たかは頭の中にしか残っていないので、中断が入ると、いちばん最初に消えるのがその記憶です。体勢の変わり目で切っておけば、消えるのはその区画の中だけになります。
| 区画 | 体勢 | 見る3か所 | この区画にかかる時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 立ったまま | 背中の真ん中/腰の上/しっぽの付け根 | 30秒 |
| 2 | 座らせて | 首のうしろ/胸/前足のつけ根 | 30秒 |
| 3 | 横にして | わきの下/おなか/内股 | 30秒 |
| 4 | 横のまま足を持って | 後ろ足の先/前足の先/指のあいだ | 30秒 |
| 合計 | 変わり目は3回 | 12か所 | 体勢を変える分を足して約3分 |
1か所10秒というのは、毛をかき分けて地肌の色を見て、指の腹で1回なぞるまでの長さです。10秒より短いと毛を開く前に手が動き、20秒を超えると12か所で4分を超えます。週1回の全身チェックを3分に収めるために、場所の数を12で止めてあります。気になる場所が増えた週は、区画をひとつ飛ばして、その代わりに同じ場所を2回見るほうが崩れません。
12か所の選び方には理由があります。毎日ブラシを通している家でも、手が実際に触れているのは背中・腰・首のうしろの3か所あたりまでです。残りの9か所は、週1回だけ開く場所になります。被毛の下の皮膚の様子は、毎日通っている3か所ではほとんど変わらず、9か所のほうに先に出ます。だから週1回の手順は、毎日の手が届いていない側から組みます。
背中側・胸・わきと内股・足先|犬の全身チェックのやり方を4区画に分ける手順
手順は5つです。先に全身へ mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけてブラシを一度通し、立ったまま区画1の3か所、座らせて区画2の3か所、横にして区画3の3か所、足を持って区画4の3か所を見ます。区画の中では順番を固定して、区画と区画のあいだだけ手を止めます。
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0|始める前に、全身へ吹きかけてブラシを一度通す
乾いた毛をかき分けても、分け目は指を離した瞬間に閉じます。静電気で毛が浮いているぶん、地肌が見えている時間が1秒ほどしかありません。先に全身へ吹きかけてブラシを通すと毛が落ち着き、開いた分け目がその場に残ります。ここで20秒使っても、12か所ぶんで戻ってきます。
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1|立ったまま、背中の真ん中から腰、しっぽの付け根へ
立っている姿勢のままできる3か所です。背骨の両側に指を入れて毛を左右へ開き、地肌の色を見ます。腰の上は毛が密なので、1回では開ききりません。しっぽの付け根まで来たら、そこで一度手を止めて、座らせる前に紙へ1と書いてください。
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2|座らせて、首のうしろ・胸・前足のつけ根
座った姿勢で手が入るのは体の前側です。首のうしろは首輪の下を見ます。胸は正面から手を入れると顔が下がるので、横に並んで座り、下から入れてください。前足のつけ根は、その子の前足を持ち上げずに、指だけをすべり込ませます。
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3|横にして、わきの下・おなか・内股
横向きに寝かせて、上になった側から見ます。わきの下とおなかと内股は、毎日のケアでいちばん手が入らない3か所です。毛が薄い場所なので、かき分けずに地肌が見えます。そのぶん皮膚の色の差が分かりやすく、10秒でも足ります。反対側は、次の週に回してかまいません。
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4|横のまま、足を持って先と指のあいだ
寝かせた姿勢のまま、足だけを持ち上げます。後ろ足の先、前足の先、指のあいだの3か所。ここは立ち上がられる回数がいちばん多い区画なので、最後に置いてあります。途中で立たれたら、この区画だけをやり直します。指のあいだまで見たら、紙に4と書いて終わりです。
最初の20秒に使う1本について、少し書いておきます。mofuwa グルーミングスプレーは、毎日きれいにしてあげたいという側を受け持つために作られた1本です。犬も猫も体から脂を出し続けるので、背中は日をまたぐごとに汚れます。アルカリ電解水が余分な皮脂や油となじんで乳化するので、吹きかけてブラシを通すだけで、必要な皮脂を残したまま余分な分が落ちます。口が届く場所にも使うものなので、香りも保存料も足していません。
この1本を全身チェックの0番目に置く理由は、汚れを落とすためというより、分け目を残すためです。ブラッシングスプレーとしても使える作りなので、吹きかけたあとにブラシを通すと静電気の起きにくい状態になります。静電気が起きていない毛は、開いた分け目がその場に残ります。残っている分け目が、そのまま「ここまで見た」という印になるので、途中で立ち上がられても、紙を見なくても戻る場所が分かります。
区画の番号だけで足ります。12か所すべてに丸をつける形にすると、書く動作が12回入り、そのたびに手が体から離れます。手が離れた回数だけ、その子は立ち上がります。区画が終わるたびに1・2・3・4と書くなら、書く動作は4回。区画の中のどこで止まったかは、毛に残った分け目のほうが正確に覚えています。紙に書くのは番号と、気になった場所を1行だけ。翌週その1行を先に読んでから始めると、同じ場所を続けて見られます。
立ち上がられた区画から戻る|全身チェックの手順が崩れる3つと、毎日の手が届く範囲
崩れは、見落とした場所ではなく、区画の番号が紙に並ばなくなるところに出ます。1と2しか書いていない週が続くなら、後ろの2区画に届いていません。3つの崩れ方があり、どれも順調だった月のあとに入ってきます。
- 区画1で気になる場所を見つけて、そこで長くなる:背中に何か見つけると、その場で10秒が1分になります。残りの9か所は、その1分のぶんだけ後ろへ押されます。見つけた場所は紙に1行書いて、その週はそこで止め、次の区画へ移ってください。深く見るのは、12か所を通したあとです
- 体勢を変えるときに、手を体から完全に離す:立たせた姿勢から座らせるまでのあいだ、手が離れると、その子は自分で次の姿勢を選びます。片手を背中か肩に置いたまま体勢を変えると、区画のあいだで立ち上がられる回数が減ります。変わり目は3回しかないので、この3回だけ気をつければ足ります
- 吹きかける工程を省いて、乾いた毛から始める:急いでいる週に最初に落ちる工程です。分け目が残らないので、区画3まで来たときに区画2のどこを見たか思い出せなくなります。20秒を惜しんだ週は、全体で1分以上長くかかります
戻すときは、区画を減らします。番号が2つしか並ばない週が続いたら、その週は区画1と区画4の2つだけにしてください。背中側と足先だけを見て、あいだの2区画は翌週へ回します。区画を4つに保ったまま時間を短くすると、1か所あたりが5秒になり、毛を開く前に手が動きます。減らすのは場所の数のほうです。
毎日のケアと週1回の全身チェックは、届いている範囲が違います。毎日ブラシが通っているのは背中・腰・首のうしろあたりで、ここは1週間で大きく変わりません。わきの下・おなか・内股・指のあいだは、毎日の手が通らないぶん、1週間ぶんの差がそのまま出ます。週1回という間隔を選ぶのは、この9か所に合わせているからです。毎日の手が通っている3か所を週1回でもう一度見ても、同じものしか見えません。
3週続けて同じ場所を紙に書いている/毛をかき分けたときに、地肌が赤く見える、さわると熱い/分け目からかさぶたやじくじくしたものが見える/その場所だけ被毛が固まって、指で開けない/指のあいだを持ったときだけ、足を強く引く。こうした場所は、手順を直しても紙の1行が消えません。皮膚の側で状態が変わっていると、週1回開くだけでは追いつかないからです。区画の番号を書いた3週間ぶんの紙を持って、動物病院でその場所を開いて見てもらう日をつくってください。どの区画の、どこが、いつから紙に残り続けているのかが、紙1枚でそのまま伝わります。そのあいだも、残りの11か所は同じ手順で続けてかまいません。
週1回に置く理由と、区画をずらす日|全身チェックの頻度の決め方
頻度は週1回、曜日を固定します。間隔を詰めると、毎日の手が通らない9か所でも差が出るほどの時間がたっていません。開けると、こちらが覚えている前回の状態があいまいになります。週1回という間隔は、比べる相手が「先週の同じ区画」になる長さです。曜日を決めておけば、紙の上で7日ごとに番号が並びます。
| 週 | 区画 | 横にしたときに見る側 | 紙に書くもの |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 1から4まで通す | 右側 | 番号4つと、気になった1行 |
| 2週目 | 1から4まで通す | 左側 | 番号4つと、前週の1行の行方 |
| 3週目 | 1から4まで通す | 右側 | 番号4つ |
| 4週目 | 1と4だけ | 持ち上げた足の4本 | 番号2つと、月に1度の見返し |
横にしたときに見る側を週ごとに入れ替えてあるのは、1回で両側を開くと3分に収まらないからです。わきの下・おなか・内股の3か所は、2週かけて両側がそろう形にしてあります。片側だけ2週続けて書いた1行が残っているときは、その週は反対側を飛ばして、同じ側をもう一度見てください。左右で違う書き方をしていると、あとから並べて見られません。
4週目だけ区画を2つにしているのは、月に1度、時間をかけて見返す日を入れるためです。短くした分の時間を、3週間ぶんの紙を広げるほうに回します。同じ区画の番号が4週並んでいるか、同じ1行が何週続いているか。番号は続いているかどうかを示し、1行は場所を示します。2つを横に並べると、次の月にどの区画を厚く見るかが決まります。
1か月たったときに見るのは、4区画そろった週が何週あったかです。4週のうち3週で番号が4つ並んでいれば、その子の12か所は月に3回開かれています。毎日のケアで触れている3か所と足すと、体のほとんどに手が入っていることになります。全身チェックの手順を短く保ってあるのは、この回数を落とさないためです。
今週は、区画1の3か所だけで構いません。吹きかけてブラシを一度通し、背中から腰、しっぽの付け根まで見て、紙に1と書く。ここまでで1分です。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 猫でも同じ4区画の手順でできますか。
- 区画の数は同じで、順番だけ入れ替わります。猫は横にされている時間が犬より短いので、区画3と区画4を先に済ませてから、立った姿勢の区画1へ戻す形が続きます。抱いたまま座って、膝の上で横向きにできる子なら、そのまま区画3と4を通してください。立っているあいだに見るのは背中側の3か所だけなので、区画1は最後の30秒で足ります。区画の番号を紙に書く順番は、1・2・3・4のままでかまいません。書く順と見る順が違っても、翌週に並べて見られます。
- 12か所を毎日ぜんぶ見るのでは、いけないのですか。
- 毎日通すと、比べる相手が前日の状態になります。毎日の手が通らない9か所でも、1日ぶんの差は小さすぎて見分けがつきません。差が出ないものを毎日見ると、3日目あたりで区画3と4が落ちます。毎日やるのはブラシを通すところまでにして、開いて地肌を見るのは週1回に寄せてください。毎日の手が届いている3か所については、ブラッシングのついでに見えている状態です。週1回の3分は、その3か所の外側のために取ってあります。
- 途中で立ち上がられて、その区画をやり直すと嫌がります。どうすればいいですか。
- やり直す前に、区画をひとつ飛ばしてください。立ち上がった直後にもう一度同じ姿勢へ戻すと、その姿勢そのものを嫌がるようになります。立ったなら、そのまま区画1の3か所へ移って、飛ばした区画は翌週の最初に置きます。紙には飛ばした番号を空けたまま書いておけば、翌週どこから始めるかが決まります。1回の3分にこだわるより、4週で12か所がそろっているかを見てください。区画の順番は固定してありますが、始める番号だけは週ごとに動かしてかまいません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
