C03使い方・お手入れ手順

月1回のじっくりケアの手順

公開日 2025年2月26日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡いグレーのラグの上で、横になって落ち着いているクリーム色の猫
横になっている4分のあいだだけ、毎日は届かない場所に手が入ります。写真:Daniel Radovskis/Pexels

月1回のじっくりケアに15分とったその日、その子が寝床の横で横になっていたのは、はじめの4分だけでした。残りの11分は、立ち上がって水を飲み、廊下の入り口で座り直し、こちらが呼ぶともう一度来て、また離れていきました。月1回のケアで手を入れられる分数を決めているのは、1回の長さより枠の数のほうです。4分で区切って10分あけた日は、同じ15分のうち14分に手が入りました。この記事は、毎日の3分では回らない3か所を、4分の枠に1つずつ割り当てて回す手順です。

15分のうち、はじめの4分だけ|月1回のケアを家でできる形に割り直す前提

月1回のケアは、毎日の3分をそのまま長く伸ばした回として組まれがちです。15分とる、20分とる、時間のある日曜にまとめてやる。ところが実際に時計を置いて数えてみると、その子が同じ場所にいてくれた分数は、こちらがとった時間とは関係なく決まっていました。寝床の横で横になったまま手を受け入れていたのは4分で、そこから先は立ったり座ったり、水を飲みに行ったりの時間です。

だから月1回のケアで最初に決めるのは、手を入れる場所の数でも、道具の数でもありません。その子が立ち上がるまでの分数を1回だけ測って、それを枠の長さにします。4分で立つ子なら4分の枠、2分で立つ子なら2分の枠です。枠の長さが決まると、15分で何枠入るかが決まり、毎日は手が回らない場所のうち、いくつを月1回の日に置けるかが決まります。

毎日の3分と、月1回の15分で違っているもの
見るところ毎日の3分月1回の4枠
手を入れる場所背中と足先だけ背中に加えて、毎日は回らない3か所
そのときの体勢立ったまま、玄関で横になったまま、寝床の横で
終わりを決めるものこちらが数える3分その子が立ち上がるまでの分数
途切れたときの扱いその日はそれで終わり残った枠を翌日へ送る
紙に書くことやった日に丸をひとつ枠ごとの分数と、立った回数
同じ15分を、3通りの枠で使ってみた 15分を1枠で通した日に手が入ったのは4分でした。8分を2枠に割った日は合計7分、4分を4枠に割ってあいだに10分あけた日は合計14分でした。数えているのは、その子が同じ場所にいたあいだに手を入れられた分数です。 予定15分に対して、実際に手が入った分数 15分を1枠で通す 4分 8分を2枠に割る 7分 4分を4枠に割り、あいだに10分あける 14分
動かしたのは枠の長さだけで、1日の合計は15分に置いたままです。

枠に割ると、月1回のケアの中身も変わります。1枠に1か所だけを入れるので、耳のうしろをやった日に脇の下まで手を伸ばすことがなくなります。手を入れる場所が1枠に1つだと、うまくいかなかったときにどこで止まったのかが残ります。15分を通しでやった日は、途中で何が起きたのかが思い出せません。皮膚の様子を見るにも、被毛をかき分けるにも、1か所ずつのほうが記録が残ります。

紙は1枚で足ります。日付、枠の番号、その枠で手が入った分数、その枠でその子が立ち上がった回数。この4つだけを書きます。月1回のケアの紙は、1か月に1行しか増えません。それでも4か月たつと、どの枠がいつも短いのかが縦に並んで見えてきます。だいたいは同じ枠が短く、場所も毎回同じです。

4分の枠を4つ並べる|月1回のじっくりケアの手順

手順は5つです。紙に枠を4つ書き、1枠目は毎日と同じ背中から入り、2枠目で耳のうしろと首の下へ移し、そこで10分あけて、3枠目と4枠目に脇の下と腰から尻尾の付け根を1つずつ置きます。1日に入れる枠は4つまでで、届かなかった枠は翌日へ送ります。

  1. 紙に4つの枠を書いてから、寝床の横に座る

    始める前に、枠の順番と、どこで区切るかを書きます。1枠目は背中、2枠目は耳のうしろと首の下、3枠目は脇の下、4枠目は腰から尻尾の付け根。書いてから座るのは、途中で思いついた場所を足さないためです。月1回のケアで枠が増えるのは、たいてい2枠目がうまく終わった直後の5秒です。

  2. 1枠目は、毎日やっている背中から4分だけ

    毎日と同じ場所から入ります。手のひらに mofuwa グルーミングスプレーを出して、背中から腰へ毛の流れに沿って2回すべらせ、そのままブラシへ持ち替えます。ここは新しいことが何も起きない枠で、その子から見れば毎日の3分と同じ景色です。4分たったら、まだ続けられそうでも手を止めます。

  3. 2枠目で、毎日は手が回らない耳のうしろと首の下へ移す

    月1回の枠が要るのはここからです。耳のうしろと首の下は、立っている子の毎日の3分では手が入りません。横になっているあいだだけ届く場所なので、月1回のケアの2枠目に置きます。顔に近い場所は、手のひらに出してから当てると、その子が音のほうを見ずに済みます。

  4. 2枠目が終わったら、10分は何もしない

    この10分が、その日に入る枠の数を決めます。こちらは座ったまま、呼ばずに待ちます。水を飲みに行って戻ってくる子もいますし、廊下で座り直してそのまま戻らない子もいます。戻ってきたら3枠目へ、戻らなければその日は2枠で終わりです。

  5. 3枠目と4枠目に、脇の下と腰から尻尾の付け根を1つずつ

    1枠に1か所だけにします。脇の下は前足を持ち上げずに、床についていない側から入ります。腰から尻尾の付け根は、毎日のブラッシングでいつも最後に回ってきて、時間が足りなくなる場所です。ここを月1回の4枠目に固定すると、毎日の3分の側が背中で完結します。

4つの枠で使うのは、毎日の3分で使っているものと同じ1本です。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした背中は、今日また汚れます。毎日シャンプーへ連れて行くわけにもいきませんし、サロンへ毎日通うこともできません。その毎日を埋めるためにある1本なので、月1回の日だけ別のものを出す理由がありません。においが毎日と同じだと、2枠目に入った時点でその子が身構えません。

mofuwa グルーミングスプレーは、口に入ることを先に置いて設計された中身です。だから4つの枠のあいだに何度手のひらへ出しても、使った量を数えずに済みます。香りは足していません。アルカリ側の電解水なので、被毛に残った余分な皮脂と油が乳化して落ちます。2枠目で耳のうしろに手を入れたあと、手のひらに薄い汚れが移ってくるのはそのためです。

枠の中でブラシを使うなら、含ませてから梳かすほうの順番です。乾いた被毛にブラシを先に入れると静電気で毛が浮き、歯に絡んで一瞬引っぱります。その1回で、2枠目までもっていた4分が2分に縮むことがあります。先に手のひらから含ませておくと、静電気の起きにくい状態で梳かせるので、枠の終わりまで同じ姿勢が続きます。

猫では、1枠目の前に音の枠が1つ増えることがあります。ノズルを押したときの音で、その子が枠の外へ出てしまうからです。猫用の mofuwa グルーミングウォーターは、音を嫌がるという飼い主の声を受けて、容器のほうを霧の出ない形に替えた1本です。押しても音が鳴らないので、4分の枠が音で削られません。

Point枠を増やすより、枠の順番を固定する

月1回のケアで手が入る場所を増やしたくなったら、枠を5つにする前に、いまの4枠の順番を3か月そろえてみてください。同じ順番で3回通した子は、2枠目に入る前から横になったまま待つようになります。順番が毎回違うと、その子はどの場所から手が来るのかを毎回確かめ直すことになり、そのぶん枠の分数が削られます。

時刻は、毎日の3分と同じ時間帯に置きます。月1回のケアだけを夜にずらすと、枠が短くなったのが場所のせいなのか時刻のせいなのかが分からなくなります。変えるのは1日に1つまでです。枠の数を変える日と、時間帯を変える日を重ねないでください。

2枠目で立ち上がった日に戻す3つ|犬でも猫でも月1回の手順が同じ場所で崩れる

崩れ方は3つに絞れます。枠を割らない、続けて足す、場所を動かす。どれも、その日のうちには戻りません。翌日の1枠目が3分に縮んで、そこから2週間かけて4分へ戻っていきます。

崩れた月の戻し方にも決まりがあります。1枠目からやり直すのではなく、最後に4分もった枠まで戻して、そこから数え直します。3枠目で立ち上がったなら、翌月の月1回は2枠目までを4分ずつ通して、3枠目は2分から始めます。全部を最初からにすると、毎日の3分で積んだぶんまで捨てることになり、月1回のケアが1年に何回も振り出しへ戻ります。

崩れたように見えて崩れていない月もあります。来客が続いた週、工事の音が入っていた週、家族の帰宅時刻がずれた週です。こういう月は枠を2つで止めて、紙には分数を書かずに横線を1本引いておきます。あとで見返したときに、枠の側で起きたことなのか、外の出来事なのかが区別できます。

Caution1枠目の4分が、2か月続けて1分で終わるとき

1枠目の4分が2か月続けて1分で終わる/毎回同じ枠だけ、同じ場所で立ち上がる/枠のあとに、手を入れた場所をなめ続けている/被毛をかき分けると地肌が赤く見える、さわると熱い/毎日の3分でも、背中に手がのった瞬間に体が固くなる。こうした縮み方は、枠の組み方や時間帯の側だけでは説明がつかないことがあります。皮膚のほうに痛みやかゆみが隠れていると、枠をどれだけ短く割っても分数は戻りません。枠ごとの分数と立った回数を書いた紙を持って、動物病院で皮膚と被毛のほうを見てもらう日をつくってください。どの枠の、どの場所が、いつから縮んだのかが、紙1枚でそのまま伝わります。そのうえで、毎日の3分は背中だけに絞って続けます。

次の月1回までの4週間|毎日のケアの頻度を紙1枚で決める

月1回のケアが回りはじめても、毎日やることは3分のままです。月1回の頻度を上げる必要はありません。4週間のうち3週目までは背中と足先の3分だけで、4週目に4枠の日を1回置きます。増やすとしたら、月1回の回数ではなく枠の数のほうです。

4週間の紙に、週ごとに書く1行
週手を入れる範囲紙に書く1行
1週目毎日3分、背中と足先やった日に丸をひとつ
2週目毎日3分のままブラシが止まった場所を1か所だけ
3週目毎日3分に、腰までを1回足す腰で手が止まった日に×
4週目3分の日と、4枠の日を1回枠ごとの分数と、立った回数
翌月1週目毎日3分に戻す先月の4枠のうち、届いた枠の数

表の右端が、月1回のケアの頻度を決める材料です。4枠のうち届いたのが2枠だった月は、翌月も4枠のままにします。4枠そろった月が2回続いたら、枠を5つに増やすより、1枠を5分に伸ばすほうから試してください。枠の数と枠の長さを同じ月に動かすと、次に短くなったときに、どちらが原因だったのかが分かりません。

1年たつと、この紙には12行が並びます。12行のうち4枠そろった月がいくつあるかで、翌年の枠の組み方を決められます。毎日の3分と月1回の4枠を足すと、手が入る場所は背中1か所から4か所へ増えています。被毛の長い子ほど、この差が見た目に出るまでに1か月ほどかかります。皮膚の色や毛の根元の様子も、同じ4か所を同じ順番で見ているうちに、変わった月だけが分かるようになります。

今夜は、寝床の横に座って背中に4分だけ手を入れて終わりにしてかまいません。月1回のケアの日は、紙に枠を4つ書いたところから始まっています。来月のその子に残るのは、15分の長さよりも、4分もった枠がいくつあったかのほうです。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

月1回のじっくりケアは、1か月のうちどの日に置くとよいですか。
曜日で決めるより、毎日の3分の側に合図が出た週に置くほうが続きます。ブラシが腰で止まる日が3日続いた週、床に落ちる毛が増えた週です。曜日で固定すると、その週にかぎって来客や外出が重なったときに1か月まるごと飛びます。日付を決めるなら、月末より月初の週に置いてください。月初に置いた月は、飛んでも同じ月のうちにもう一度組み直せます。
4つの枠が全部終わらない月が続きます。枠を3つに減らしていいですか。
減らして構いません。ただし減らすのは枠の数ではなく、1枠に入れる場所の数から確かめてください。3枠で終わっている月は、たいてい2枠目に耳のうしろと首の下の2か所が入っています。首の下を3枠目へ出すと、2枠目が4分で終わるようになり、結果として4枠そろうことがあります。それでも3枠で止まるなら、4枠目の腰から尻尾の付け根だけを毎日の3分の側へ移してください。
毎日の3分を5分にすれば、月1回の日は要らなくなりますか。
毎日の分数を伸ばしても、手が入る場所は増えません。毎日の3分は立ったままの姿勢でやるので、届くのは背中と足先までです。耳のうしろと脇の下は、横になっているあいだにしか手が入らない場所なので、姿勢が変わる日を月に1回つくるほかにありません。毎日の3分は3分のまま、月1回の日に姿勢のほうを変えてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。