C04悩み解決
お腹の赤みを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
お腹を上に向けて寝ている犬の、さっきまで体があった床に、手の甲を10秒当ててみてください。手のひらより手の甲のほうが、体温に近い温度の差を拾います。お腹の皮膚はうすく、被毛も少ないので、床の温度がそのまま伝わります。冷たい床でも、温かい床でも、お腹は赤くなります。お腹が赤い状態を繰り返さないための予防は、この床の温度から考えます。
お腹が赤いとき、家でできることは床の側にあります
背中とお腹では、外に対する守りがまったく違います。背中は被毛が厚く重なり、地肌まで指を入れないと皮膚に届きません。お腹は被毛がまばらで、そけい部のあたりは地肌がそのまま見えます。しかも皮膚そのものがうすく、下を通る血管の色が透けます。お腹が赤いと感じるとき、その多くは血管の色を見ています。
うすい皮膚と少ない被毛は、そのまま温度の伝わりやすさになります。犬は1日のうち十数時間を横になって過ごし、その大半でお腹のどこかが床に接しています。床の温度は、被毛にさえぎられずにお腹へ届きます。湿度やうるおいの話より先に、この接触のほうが直接的です。
ここでややこしいのは、冷たい床と温かい床のどちらでも赤くなることです。方向が逆なのに、見えてくる色は同じになります。だから「冷えているのか、温まりすぎているのか」を色だけで見分けようとすると、行き止まりになります。
| 床の側 | よくある場所 | お腹に起きること |
|---|---|---|
| 冷たい面 | フローリング、タイル、玄関の土間、真夏のひんやりマット | 接している時間が長いと血の巡りがゆるやかになり、離れて戻るときに赤みとして見えます |
| 温かい面 | ホットカーペット、床暖房、日なた、こたつの入口 | 血の巡りが増えて、その場で赤みが出ます。長く続くと乾いた感じも出ます |
| 中間の面 | 薄手の綿の敷きもの、体温になじんだ場所 | 温度差が小さく、離れたあとの色の変化も小さくなります |
お腹が赤いと気づいたとき、真っ先に疑われるのは洗いすぎです。次がうるおい、その次が部屋の湿度。どれも関係はしますが、その子が1日の半分を過ごしている面の温度より先に来る話ではありません。洗う回数を変えるのは、家の中でいちばん動かしにくい条件を動かすことでもあります。先に見るものがあります。
ブラッシングでお腹の被毛を起こしても、この話は変わりません。もともと寝ている面に触れているのは地肌のほうで、被毛は間に入っていないからです。被毛を整える手と、床の温度を確かめる手は、別々に持っておいてください。
手の甲で床の温度を確かめる手順
道具は要りません。使うのは手の甲だけです。手のひらは厚く、日ごろから物に触れているので、体温に近いあたりの差が鈍くなっています。手の甲は皮膚がうすく、お腹に近い感度で温度を拾います。手順は次のとおりです。
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その子が離れた直後の床に、手の甲を当てる
立ち上がって離れてから、30秒以内に触ります。体温で温まったぶんを含めた、実際にお腹が接していた温度が分かるのはこの30秒だけです。時間が経つと、部屋の温度に戻ってしまいます。
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10秒そのまま置いて、動かさない
一瞬触れただけでは、冷たいか温かいかは分かりません。10秒置くと、そこから先に温度が動くかどうかが分かります。ずっと熱を吸われていく面は冷たい面、当てているうちに手の甲が温まってくる面は温かい面です。
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自分の腕の内側と比べて、3段階で書く
反対の手の甲を、自分の腕の内側に当ててから、床に当て直します。「冷たい」「同じ」「温かい」の3段階だけで足ります。数字にすると、どの数字なら良いのかを決められなくなります。3段階なら、その日のうちに判断できます。
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よく寝る場所を3か所、朝・昼・夜に確かめる
同じ場所でも、時間帯で段階が変わります。朝は「冷たい」で、昼は「温かい」になる場所があります。3か所×3回で1日9つ。紙に9マスを書いておくと、1週間で床の地図ができます。
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お腹が赤い日と、その日の段階を並べる
夜、お腹を見たときの様子と、その日の9マスを並べます。「冷たい」に寄った日か、「温かい」に寄った日か。1週間ぶん並べると、その子の場合どちら側で赤くなりやすいかが見えてきます。
窓から入る日なたは、午前と午後で位置が変わります。朝は廊下の手前、昼はソファの前、夕方は壁ぎわ。その子は、たいてい日なたを追って移動します。つまり、同じ床でも「その子がいるときだけ温かい」ことになります。手の甲で確かめるときは、必ず時間帯も一緒に書いてください。場所だけでは、翌日に再現できません。
この手順で見ているのは、部屋の温度ではありません。その子のお腹が、実際に触れていた面の温度です。エアコンの設定温度が同じでも、フローリングとカーペットでは手の甲に返ってくるものが違います。部屋全体を管理しようとすると手に負えませんが、面の1つや2つなら、今日から動かせます。
予防のためにできること|中間の面を毎日1つ用意する
お腹が赤い状態を繰り返さないための予防の考え方は、ひとつだけです。冷たい面と温かい面のあいだに、中間の面を1つ用意しておく。冷たい面をなくすことでも、温かい面を取り上げることでもありません。その子が自分で選べる面を、もう1枚増やしておくという考え方です。
犬は、暑ければ冷たい面へ、寒ければ温かい面へ移動します。困るのは、家の中に極端な2択しかないときです。フローリングかホットカーペットか、という部屋には中間がありません。どちらを選んでも、お腹はどちらかの極端に長時間つくことになります。予防のためにできることは、この2択を3択にすることです。
| 選べる面 | お腹に起きること | |
|---|---|---|
| 2択の部屋 | 冷たい床/温かい家電の上 | どちらかに長時間つく。赤みが出たとき、どちらが原因か分からない |
| 3択にした部屋 | 冷たい床/中間の面/温かい家電の上 | 自分で移動して選ぶ。中間で過ごす時間が増え、極端に接する時間が減る |
中間の面は、手の甲で当てて「同じ」と書ける面のことです。薄手の綿の敷きものを1枚、冷たい床の上に置く。ホットカーペットの上に直接寝かせず、あいだに1枚はさむ。日なたの手前、光の当たらない側に1枚置く。置く場所は、その日いちばん長くいる場所の隣です。離れた場所に置いても、そこまで移動しません。
毎日やっておきたいことは、次の3つに絞れます。3つとも、合わせて5分かかりません。
- 手の甲で、3か所の温度を確かめる:朝いちばん、その子が起きて離れた直後に。3段階を書くだけです
- 日なたの位置が動く時間帯を把握する:午前と午後で1回ずつ、どこまで来ているかを見ます。季節が変わると位置も変わるので、月が変わったら見直します
- 中間の面を、その日いちばん長くいる場所へ動かす:置きっぱなしにしないのがコツです。前の日と場所が変わっていれば、動かします
床の温度は、家の中で数少ない「今日から変えられる条件」です。いっぽうで、皮膚そのもののうすさや、被毛の量は変えられません。予防の考え方としては、変えられない側を嘆くのではなく、変えられる側だけを毎日1つ動かすほうが続きます。うるおいや湿度の管理も同じ枠に入りますが、床の温度に比べると、お腹の地肌に届くまでの距離が遠くなります。
床の温度は、その子が自分で選ぶことはできても、何度だったかを覚えてはおけません。9マスを書いているあいだに、その面へ触れていたお腹の側も一緒に見てください。離れた直後の30秒は、床と地肌の両方を確かめられる時間です。中間の面を1枚に絞るのと同じ理屈で、当てるものも1つに決めています。mofuwa スキンケアミストは中身が電解水です。精製水と比べた自社の検証では、水分浸透力が35倍という数値が出ています。お腹のように皮膚がうすい場所で、こすって広げる手を増やさずに済むのは、この数値の側の話です。当てるのは、そけい部から下の、地肌がそのまま見える範囲だけ。中間の面を動かす前に、押さえて離すところまでを、手の甲で床を測る30秒の中に入れています。お腹が赤い日も、赤くない日も、この30秒の中身は変えません。変えてしまうと、9マスと並べたときに比べる相手がなくなります。
やり方でつまずくのは、面を増やしすぎたとき
ここまでのやり方で、実際につまずくのはだいたい3か所です。どれも、良かれと思って手を足したところで起こります。
| つまずき | 何が起きるか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 中間の面を何枚も置く | どの面で過ごした日にお腹が赤いのか、分からなくなる | 中間の面は1枚だけ。動かすのは場所であって、枚数ではありません |
| 温度計を買って数字で管理する | 何度なら良いのかを決められず、記録だけが増える | 手の甲の3段階に戻す。判断できる粗さのほうが続きます |
| 同じ週に洗い方も変える | 床を変えたのか、洗いすぎを直したのかが混ざる | 変えるのは1週間に1つ。床の温度を先にそろえてから、次へ |
いちばん多いのは1つめです。冷たい床が気になって、部屋じゅうに敷きものを広げてしまう。そうすると、その子が自分で選ぶ余地がなくなります。選べるようにしておくことが目的なので、全部を中間にしてしまうと元の2択と変わりません。1枚だけ置いて、毎日その場所を動かす。これがやり方の芯です。
2週間つづけて、お腹の赤い状態がどう動いたかを見てください。広がっていないか、同じ範囲で出たり引いたりしているか、それとも日に日に濃くなっているか。出たり引いたりしているなら、床の温度の話として続けて構いません。同じ場所で濃くなっていくときは、温度の話では説明がつきません。
赤みが日ごとに濃くなる、範囲が広がっていく、ぶつぶつやかさぶたができている、じゅくじゅくしている、しきりに舐める・かく、地肌が黒っぽく厚くなってきた、においがある、床の温度を変えても2週間で何も動かない、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、動物病院にご相談ください。受診の前に、9マスの記録と、赤みが出た日付を持っていくと話が早く進みます。お腹はきれいに拭かずに、そのままの状態で連れて行ってください。
予防のためにできることは、結局のところ毎日5分です。手の甲で3か所を確かめ、日なたの位置を見て、中間の面を1枚動かす。お腹が赤い状態を繰り返さないためにやるのは、この3つだけで足ります。やることを増やすほど、どれが効いたのか分からなくなります。1つずつ、床の側から動かしてください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 夏と冬で、確かめる場所は変わりますか?
- 変わります。夏はひんやりマットや玄関の土間、タイルの上が「冷たい面」になり、冬はホットカーペットや床暖房、日なたが「温かい面」になります。どちらの季節も、極端な面が1つ増える形です。お腹が赤い状態が出やすい面が入れ替わるので、季節が変わったら手の甲で3か所を測り直して、中間の面を置く場所を決め直してください。
- 猫にも、同じ予防の考え方が当てはまりますか?
- 当てはまります。猫もお腹の被毛は薄く、皮膚がうすい点は同じです。ただ、猫は犬より上下に移動するので、床だけでなく棚の上や窓辺も見る場所に入ります。日なたを追って移動する幅が大きいぶん、時間帯とセットで確かめる意味は犬より大きくなります。
- 手の甲で触っても、冷たいのか温かいのか判断がつきません。どうすればいいですか?
- 判断がつかない面は「同じ」で構いません。むしろ、それが中間の面です。迷った面をそのまま中間として使ってください。判断がつく面、つまり触った瞬間にはっきり冷たい、あるいははっきり温かいと分かる面だけを、極端な面として扱えば足ります。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
