C04悩み解決

おしりまわりの汚れが出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる

公開日 2025年3月24日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、清潔な白いタオルの上に立っている淡い色の犬
手順が終わるのは、拭いた瞬間ではなく、その子が最初に座ったあとです。写真:Goochie Poochie Grooming/Pexels

おしりまわりを拭き終えて布を置くまで、だいたい40秒。その直後、その子はたいてい振り返って、その場に座ります。座った時点で、拭いたばかりの場所は床材か寝床に触れています。おしりの汚れの対処法を調べると拭き方の話ばかりが出てきますが、家庭でいちばん結果が変わるのは、拭いたあとの2分のほうです。この記事では、拭く前の準備と拭いたあとの2分までを手順に入れて、おしりの汚れへの対処法を組み直します。

拭き終えた40秒後に、その子は座る

おしりまわりを拭くとき、多くの人は拭いている40秒に集中します。力を入れすぎない、こすらない、皮膚を引っぱらない。どれも大事なことです。ただ、その40秒が終わったあと、その子は自由になります。解放されて、振り返って、その場に座る。ここまでが1セットです。

座った瞬間に何が起きているかを考えてください。拭いたばかりの場所は、まだ湿っています。湿った毛が床材に接して、そこで押しつぶされます。数分前まで乾いていた床材の繊維やほこりが、湿った毛に移ります。拭き取りで減らしたはずのものが、座った場所から戻ってくる。おしりの汚れの対処法が「拭き方」だけで組まれていると、この往復が毎回残ります。対処法を拭く瞬間だけで組むと、翌日には同じところが同じだけ汚れます。

拭いたあとに座る場所で、何が変わるか
座った場所湿った毛に起きること
いつもの寝床前の日の排泄のにおいや毛が、湿った場所に移る
カーペット・ラグ繊維とほこりが、いちばん多くつく。乾くまで毛の中に留まる
フローリングつくものは少ないが、床側に湿りが移って跡が残る
トイレシートの上排泄物の湿りが直接つく。拭いた意味がなくなる
飼い主のひざ・ソファ移った先で乾き、においがその場所に残る

この表に並べたのは、どれも拭いたあとの1〜2分だけの話です。乾いてしまえば、同じ場所に座っても移る量はずっと少なくなります。つまり、変えるのは寝床そのものではなく、湿っているあいだにどこへ座るかです。家庭でできるおしりの汚れの対処法は、この1〜2分の置き場所を決めることから始まります。

毎日のことなので、手数は増やせません。ここで足すのは、道具でも時間でもなく順番です。拭く前に1つ決めておくことと、拭いたあとに1〜2分だけ立たせておくこと。この2つを前後に足すだけで、拭き取りの回数は変えずに済みます。ここから先が、実際の対処法の中身です。

拭く前から拭いたあとまでを入れた、4つの手順

順番はこうなります。拭くのは2番目です。1番目と3番目、4番目が、多くの家庭で抜けている工程です。

  1. 拭く前に「今日は座らせない場所」を1つ決める

    その子が拭かれたあと、いちばん行きたがる場所を思い出してください。寝床、ソファ、玄関のマット。その中から1つだけ選んで、今日はそこに座らせないと決めます。移動させるのではなく、拭く場所をそこから離すのがいちばん簡単です。おしりまわりを拭く位置を、寝床のとなりから玄関側へ2メートル動かすだけで変わります。

  2. 湿らせた布を当てて、押さえて汚れを移す

    こすりません。ぬるま湯で湿らせた布をおしりまわりに当てて、3秒待ってから、汚れの向きに沿って一方向へ動かします。往復させると、汚れが毛の根元へ入ります。乾いた便がついているときは、湿らせた布を当てたまま10秒待ってから動かしてください。1回で取りきろうとせず、布の面を替えて2〜3回に分けます。

  3. 乾くまでの1〜2分、立っているか歩いている状態を保つ

    ここが中心です。拭き終わっても、すぐには解放しません。手からおやつを1粒ずつ渡す、廊下を一往復させる、名前を呼んで数歩だけ歩かせる。座らせずに1〜2分持たせれば、毛は乾きます。長毛の子は乾いた布をもう一度当てて、水分を先に取ってから時間を数えてください。

  4. その日いちばん最初に座る場所を、その日だけ替える

    1〜2分たったあと、最初に座る場所を用意しておきます。洗って乾かしたタオルを1枚、いつもの寝床から離れたところに置くだけで構いません。その日だけです。毎日同じ場所を空けておく必要はありません。翌日はいつもの寝床に戻して構いません。

この4つで、拭き取りにかかる時間は3分ほどです。手数は1つも増えていません。拭く前に決めることと、拭いたあとに待つ時間を足しただけです。おしりの汚れへの対処法として毎日続けるなら、この長さに収まっていることが条件になります。

おしりまわりは、拭き終えた直後に、その子が振り返って口を持っていく場所です。布が最後に触れたものは、40秒後に、その子の口と、座った先の床の両方へ移ります。2番目の工程で使うものを mofuwa スキンケアミストにしたのは、そこが理由です。中身は電解水で、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。振り返る動作のほうを止めさせなくて済むので、拭いたあとの1〜2分を、立たせることだけに使えます。おしりに直接吹きかけず、布に取ってから当ててください。使ったあとも3番目の工程は変わりません。湿っているあいだに座らせないでください。赤くなっている部分や、皮膚が破れている部分には使わないでください。

Noteにおいは、座った場所に残ります

おしりまわりのにおいが部屋に残ると感じるとき、においの元はその子の体ではなく、拭いたあとに座った場所であることがあります。湿った毛から移ったものが、床材や寝床で乾いてから、においとして出てきます。その子を拭く回数を増やす前に、拭いたあとに最初に座っている場所を洗ってみてください。

毎日やると、3番目から崩れる

この順番でいちばん抜けやすいのは、3番目の「1〜2分立たせておく」です。拭き終わった時点で、飼い主も、その子も、終わったつもりになっているからです。崩れ方には型があります。

逆に言えば、この5つを外すだけで3番目は続きます。拭く場所を寝床から離す、布を絞る、おやつは手から、褒めるのは最後。やり方としては、これだけです。特別な道具はいりません。対処法として毎日回すなら、覚えることは少ないほうが続きます。

4番目の「その日だけ場所を替える」も、続けようとすると崩れます。毎日タオルを用意して洗うのは、それ自体が負担になります。汚れが出た日だけでいい、と決めてください。便がゆるかった日、雨で床が湿っている日、おしりまわりを念入りに拭いた日。そういう日にだけ1枚敷けば十分です。毎日の話にすると続きません。

Point回数を増やすより、順番を守るほうが変わります

汚れが気になると、拭く回数を増やしたくなります。ただ、拭くたびに湿った状態が生まれるので、順番を守らないまま回数だけ増やすと、往復の回数が増えるだけになります。1日1回でも、拭いたあとの2分を守った日と守らなかった日を、3日ずつ比べてみてください。おしりまわりの毛の状態は、回数より順番で変わります。対処法を1つ増やすより、いまの順番を守るほうが先です。

座る場所を替えても戻るときに、伝えること

この順番を1週間続けても、おしりまわりの汚れが同じだけ出るときがあります。そのときは、拭き取りの手順の話ではありません。汚れが出てくる量そのものが変わっている可能性を、先に見てください。家庭の対処法で追いつくかどうかは、ここで決まります。

Caution早めの受診をおすすめするサイン

おしりまわりが腫れている、出血している、触ると痛がる、便が出にくそう、下痢が3日以上続いている、においが急に強くなった、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、拭き取りを続ける前に動物病院にご相談ください。おしりまわりの汚れは、体の中で起きていることが外に出てくる場所でもあります。

相談するときは、いつから、便の状態はどうか、1日に何回拭いているか、拭いたあと最初にどこへ座っているかを伝えてください。何をやってみたかが伝わると、話が早くなります。この記事の手順を試したなら、それも伝えてください。おしりまわりを診てもらう日は、当日の拭き取りをせずに連れて行ってください。何がどれだけついているかが、そのまま情報になります。

家庭でできるおしりの汚れの対処法は、拭くことだけではありません。拭く前にどこへ座らせないかを決めて、拭いたあとの2分を立って過ごさせる。やっていることは同じ拭き取りでも、前後に手順を足すと、翌日に残っている量が変わります。まず3日だけ、拭いたあとの2分を数えてみてください。

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よくある質問

拭いたあと、ドライヤーで乾かしてもいいですか?
冷風か、いちばん弱い温風を離して当てるなら使えます。おしりまわりは皮膚が薄く、熱をためやすい場所なので、同じところに当て続けないでください。音を怖がる子には無理に使わず、乾いた布を当てて水分を取ってから、立たせて1〜2分待つほうが確実です。
拭いたあと、すぐトイレに行きたがるときはどうしますか?
止めないでください。排泄を我慢させるほうが問題になります。その場合は順番を入れ替えて、排泄が終わってから拭くようにします。拭くタイミングを排泄の直後に寄せると、拭いたあとにトイレへ戻る回数そのものが減ります。
毎日拭くと、皮膚に負担になりませんか?
こすらず、押さえて移すやり方であれば、1日1回は負担になりにくい範囲です。負担になるのは回数より力の入れ方と、湿ったままにする時間のほうです。拭いたあと乾くまで待つ工程を入れているのは、この時間を短くするためでもあります。赤みやめくれが出たときは、いったん拭くのをやめて動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。