C04悩み解決

犬の皮膚の黒ずみ|まず疑いたい3つの原因

公開日 2025年3月17日|文=mofuwa編集部

白いブランケットの上であおむけになり、おなかの地肌が見えている犬
黒ずみの原因は、色が毛についているのか、皮膚の表面か、奥かで分かれます。写真:3194556/Pixabay

脇の下の毛をかき分けて、地肌だけを2秒見てください。毛の根元まで色が続いているのか、毛は白いのに地肌だけが濃いのか。ここで見え方が分かれます。犬の皮膚の黒ずみで、まず疑いたい原因は3つ。色がついているのが、毛の側なのか、皮膚の表面なのか、皮膚の奥なのかです。深さが違えば、家でできることも、様子見でよい期間も変わります。

地肌だけを見る|黒ずみの原因を分ける見分け方

黒ずみに気づくのは、たいてい毛の上からです。ところが、毛の上から見ているかぎり、色が毛についているのか、皮膚についているのかは分かりません。原因を考える前に、まず毛をかき分けてください。ここを飛ばすと、そのあとの手当てが全部ずれます。

かき分ける場所は、脇の下、内もも、おなか、あごの下。被毛が薄く、地肌が見えやすい場所です。ブラッシングのついでにやると続きます。明るいところで毛を左右に分け、地肌だけを2秒見ます。スマートフォンのライトを当てると、影で濃く見えることがあるので、自然光か部屋の明かりで見てください。

見るのは2つだけです。毛の根元まで色が続いているか。地肌そのものが濃いか。片方だけのこともあれば、両方のこともあります。ここで分かれたところから、黒ずみの原因は3つに枝分かれします。

Note黒ずみとは、何を指しているか

黒ずみとは、まわりの皮膚や被毛より色が濃く見える状態のことです。色そのものが増えている場合と、色は変わっていないのに濃く見えている場合があります。この2つは、原因も、家でできることも違います。同じ「濃い」という見え方をしているだけで、起きていることは別、という前提で読んでください。

色がついている深さで、原因は3つに分かれる

地肌を見たら、次の表で3つのどれかに当てはめます。左の列が、色のついている深さです。

犬の黒ずみの原因を、色がついている深さで3つに分ける
深さ何が起きているか家で分かるサイン
① 毛の側毛そのものが変色している。なめた唾液、皮脂や汚れ、酸化毛をかき分けると地肌は白い。根元だけ色がついている
② 皮膚の表面角質が厚くなり、光を返さなくなって濃く見える地肌が濃い。指で伸ばすと色が薄くなる。さわるとざらつく
③ 皮膚の奥色素そのものが増えている地肌が濃い。指で伸ばしても変わらない。表面はなめらか

①は、そもそも皮膚の話ではありません。毛が汚れているか、変色しているだけなので、地肌は白いままです。前足の指のあいだ、口のまわり、目の下のように、なめる場所や湿りが残りやすい場所に出ます。湿度の高い時期に、風の通らない場所だけ濃くなることもあります。

②と③は、どちらも地肌が濃く見えます。この2つを見た目だけで分けることはできません。次の項目で、指を使って分けます。

この5つは、あとで動物病院に伝えるときにも使えます。黒ずみの原因を家で決めきる必要はありません。3つのどれに近いかまで絞れれば、それで足ります。

指で伸ばして薄くなるか|表面と奥を分ける

②と③を分ける方法は1つです。指で皮膚を軽く伸ばして、色が薄くなるかを見る。それだけです。10秒で終わります。

  1. 濃い場所を、指2本ではさむ

    親指と人差し指を、濃く見える場所の両側に置きます。つまむのではなく、両側から皮膚に触れるだけです。毛が長い子は、先に毛をかき分けて地肌を出してから置いてください。

  2. 左右に、そっと伸ばす

    1〜2ミリで足ります。皮膚が白くなるほど引っぱらないでください。強く伸ばすと、どんな皮膚でも一時的に色が抜けて見えます。伸ばした状態を2秒だけ保ちます。

  3. 色が薄くなるかを見る

    薄くなれば表面、変わらなければ奥です。表面の黒ずみは、厚くなった角質が伸ばされて薄く広がるため、色が抜けたように見えます。奥にある色素は、伸ばしても濃さが変わりません。

  4. 別の場所でも、もう1回やる

    同じ子の中でも、場所によって深さが違います。脇の下は表面、内ももは奥、ということが起こります。1頭につき1つの答え、ではありません。場所ごとに分けて考えてください。

伸ばしても分からないときは、さわり心地で補います。表面が原因の黒ずみは、指の腹をすべらせるとわずかにざらつきます。奥が原因のものは、まわりの皮膚と同じなめらかさのままです。色より、手ざわりのほうが分かりやすいことがあります。

Cautionやらないほうがよい確かめ方

こすって色が落ちるか試す、濡らした布で強く拭いてみる、明るい色に見えるまで洗う。どれも黒ずみの原因を確かめる方法にはなりません。皮膚を刺激すること自体が、そこが濃くなるきっかけになります。家で確かめるのは、見る・軽く伸ばす・さわる、の3つだけにしてください。

犬の黒ずみで受診する目安と、動物病院に伝えること

黒ずみそのものは、多くの場合その日に困るものではありません。ただ、家でできることに入る前に、様子見の対象から外れるときだけ先に決めておきます。

Caution受診をおすすめするサイン

左右対称に広がっている、被毛が薄くなってきた、皮膚が厚ぼったくなった、においが出てきた、かゆがっている、2〜3週間で目に見えて広がった、水を飲む量や食べる量が変わった、元気がない。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。皮膚の黒ずみは、皮膚だけの話ではないことがあります。

受診のときに伝えることは3つです。いつから/どこから広がったか/指で伸ばすと色が変わるか。3つめは、家でしか確かめられません。診察室では嫌がって触らせないことがあるので、家で確かめた結果をそのまま伝えてください。「脇の下は伸ばすと薄くなり、内ももは変わらなかった」と言えれば、それだけで話が早く進みます。

受診の目安に迷うときの線は、色の濃さではなく速さです。数か月かけてゆっくり濃くなったものと、2〜3週間で広がったものでは、意味が違います。ゆっくりなら様子見の幅があり、速いなら待ちません。濃さは人によって見え方が変わりますが、速さは変わりません。

黒ずみは、痛がるわけでもかゆがるわけでもないので、見つけても後回しになりがちです。毛をかき分けて地肌を見る、指で軽く伸ばす。この2つを、月に1回やってください。原因が3つのどれなのかは、それで分かります。分かれば、洗う回数を増やすのか、こすれる相手を減らすのか、動物病院に相談するのかが、その場で決まります。

原因ごとに、様子見でよい範囲が変わる

深さが分かったら、家でできることと、様子見の幅が決まります。3つとも同じ幅ではありません。

3つの原因ごとの、家でできることと様子見の幅
原因家でできること様子見の幅
① 毛の側湿っている時間を短くする。根元まで乾かしきる2週間。広がりが止まるかを見る
② 皮膚の表面こすれている相手を減らす。洗いすぎを見直す2〜4週間。ざらつきが増えないかを見る
③ 皮膚の奥色を戻す手だてはない。ほかの変化がないかを見る広がる速さで決める。ほかの症状があれば待たない

①毛の側なら、色は毛の生え替わりに合わせて入れ替わります。いま生えている毛の色を落とすことより、これから生える毛が同じように濡れたままにならないことのほうが大事です。なめる場所なら、なめる理由を先に見ます。ブラッシングは、色を落とすためではなく、根元まで風を通すためにやります。

②皮膚の表面なら、厚くなった理由がどこかにあります。ハーネスの当たる面、寝床に接している側、いつも同じ向きで寝るときに下になる側。こすれる相手を1つ減らすところから始めます。洗う回数を増やすのは逆で、地肌のうるおいが落ちると、皮膚はさらに厚くなろうとします。洗いすぎは、黒ずみの原因のうち、家庭側でいちばん起こしやすいものです。

③皮膚の奥なら、家でできることはありません。色素そのものが増えているので、洗っても伸ばしても変わりません。ここで見るのは色ではなく、そのほかの変化です。左右で同じように出ているか、被毛が薄くなっていないか、皮膚が厚ぼったくないか、水を飲む量や元気はどうか。色は結果でしかないことがあります。

脇の下も内ももも、毛をかき分けた人にしか見えない場所です。その子は、そこが先月より濃いかどうかを知りません。月に1回そこを開くのは、色を落とすためではなく、見える側が見に行くためです。毛を分けたその手で、そのまま地肌まで届かせられるのが mofuwa スキンケアミストです。中身は高機能性電解酸化水100%で、この水は心臓外科の手術で体内の洗浄に使われていたときに、縫合した傷口の戻りが通常より早いことに医師が気づき、そこから創傷治癒の分野での検証が始まった経緯を持っています(2002年9月の創傷治癒世界会議などで発表)。書けるのは、その水が研究の対象になってきたという事実までです。なじませるのは、指で伸ばして色が薄くなった側、つまり表面が厚くなっている場所だけにしてください。伸ばしても変わらなかった場所は、色の話が地肌の奥にあるので、そこへ手を足しても見え方は動きません。布に含ませて、まわりの被毛から地肌へなじませる程度で足ります。強くこすらないでください。

この見方を月に1回続けると、1年で、その子の脇の下と内ももの「いつもの濃さ」が12回ぶんたまります。黒ずみでいちばん困るのは、いつから濃くなったのかを思い出せないことのほうです。12回ぶんの記憶があれば、次に濃くなった月そのものが答えになります。毛をかき分ける、指で伸ばす、置くのは表面の側だけ。この3つを、月に1回の同じ日にまとめてください。

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よくある質問

黒ずみは、洗えば落ちますか?
毛そのものが変色している場合は、生え替わりに合わせて薄くなっていきます。皮膚の側にある黒ずみは、洗って落ちるものではありません。洗う回数を増やすと地肌のうるおいが落ち、かえって厚くなることがあります。まず、どの深さの話かを分けてください。
毛の色が濃い子でも、黒ずみは分かりますか?
毛をかき分けて地肌だけを見れば分かります。地肌の色は、毛の色とは別です。黒い毛の子でも地肌はピンクから灰色のことが多く、濃くなっていれば違いが見えます。被毛の上から見て判断しないことだけ気をつけてください。
湿度が高い時期に濃く見えるのは、気のせいですか?
湿りが残る場所だけが濃く見えることはあります。脇の下、内もも、指のあいだのように、風が通りにくい場所です。まず毛をかき分けて、色が毛についているのか地肌なのかを分けてください。毛の側なら、乾かす時間を先に見直します。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。