C14トリマー/獣医師視点
除菌効果のエビデンスをどう読むか
除菌の試験成績書を渡されたとき、現場の人が最初に目を落とすのは、いちばん上にある試料名の欄です。結果の行は、そのあとに読みます。エビデンスの読み方がそこから始まるのは、同じ「検査時間30〜60秒で生菌が検出されませんでした」という結果でも、測られたものが製品なのか原料の水なのかで、家で言えることが変わってしまうからです。この記事では、試料名の4つの型、紙から書き写す4行、そして読んだあとに家で数える単位を、順にたどります。
試料名の欄を先に読む|除菌のエビデンスをチェックする順番が変わるところ
除菌のエビデンスと呼ばれているものは、たいてい1枚の紙か、1ページの表です。試験成績書には欄が4つあります。試料名、試験方法、試験機関、結果。現場でこの紙を渡された人が最初に目を落とすのは、いちばん下の結果ではなく、いちばん上の試料名です。結果の数字は、試料名が決まってはじめて意味を持ちます。何を測ったのかが分からない数字は、強くも弱くも読めません。
たとえば「検査時間30〜60秒で生菌が検出されませんでした」という結果が、2枚の紙に並んでいるとします。1枚は原料の電解水を試料にしたもの、もう1枚は製品をそのまま試料にしたもの。結果の行は同じでも、家で言えることは別になります。前者から言えるのは水の性質までで、容器に入って棚に並んだあとのことは含まれません。除菌のエビデンスのチェックが試料名から始まるのは、この差が結果の行には出ないからです。
| 読む順番 | 欄の名前 | そこで確かめること | 抜けているときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1番目 | 試料名 | 製品か、原料か、加工品か | 結果の行が何にでも当てはまるように見える |
| 2番目 | 試験方法 | 何に対して、どの条件で、何秒か | 秒だけが独り歩きする |
| 3番目 | 試験機関 | どこが測ったか | 社内の測定と外部の測定が混ざる |
| 4番目 | 結果 | 生菌が検出されたかどうか | 数字の大小だけで紙を並べてしまう |
4つの欄のうち、家で確かめられるのは1番目と3番目です。試料名と試験機関の名前は、書いてあるか書いていないかのどちらかで、読み手の知識を必要としません。2番目の試験方法は専門的に見えますが、数えるのは3つだけです。何に対して、どれだけの時間、どんな条件で。除菌のエビデンスの読み方は、この「数える」ところまで落とせば、現場の人でなくても同じ順番でたどれます。
製品・原料・加工品・仕組みの4つに分かれる|除菌のエビデンスの読み方は、測られたものの側で決まる
試料名の欄に書かれるものは、実際には4つの型に分かれます。製品そのもの、原料の水、その水で加工した布やフィルム、そして試験ではなく仕組みの説明だけ。この4つは強さの順番に並んでいるわけではありません。それぞれ、言えることの範囲が違うだけです。範囲を混ぜないことが、除菌のエビデンスの読み方の中心にあります。
| 試料名の型 | 言えること | 言えないこと |
|---|---|---|
| 製品そのもの | 棚に並んだ状態で起きたこと | 別の容器や別のロットのこと |
| 原料の水 | その水がもっている性質 | 容器に詰めたあと、布に移したあとのこと |
| 加工した布・フィルム | その布の上で起きたこと | 液のまま使ったときのこと |
| 仕組みの説明だけ | なぜそうなると考えられているか | 実際に起きたかどうか |
4つのうち、ペットケアの棚でいちばん多いのは2番目の型です。原料の水で試験をして、その水を100%使っている製品に紙を添える、という形です。これは手を抜いているのではなく、水しか入っていない製品では中身と原料が同じものになるからです。ただし、同じ水を別の容器で詰めたものや、その水にほかの成分を足したものまで、同じ紙で読むことはできません。除菌のエビデンスの読み方でいちばん多い取り違えが、ここで起きます。
4番目の型には、注意の向きが少し違います。仕組みの説明は読んでいて分かりやすく、納得しやすいものです。分かりやすさは、試験が行われた証拠にはなりません。「こういう理屈で菌が減ると考えられています」という文だけが並んでいる場合、そこに試験条件と検査機関の名前が付いていなければ、実際に何が起きたのかはどこにも書かれていないことになります。
4行だけ書き写して手を止める|除菌のエビデンスを読む習慣が続くかどうかを決める条件
型が分かったら、家でやることは4つです。紙を読み終えた時点で手が止まる人と、そのまま続けられる人の差は、書き写す量の差でした。全部を覚える必要はありません。試料名と、試験条件の3つ、そして検査機関の名前。これだけ書き写しておけば、次に別の製品の紙を見たときに、同じ順番で並べられます。
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試料名を、そのまま書き写す
製品名なのか、原料の名前なのかを、言い換えずに書きます。言い換えた時点で型が混ざります。
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試験条件を3つ数える
何に対して、どれだけの時間、どんな条件で。1つでも抜けていれば、その数字は保留にしておきます。
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検査機関の名前を確かめる
社内の測定なのか、外部の機関なのか。名前が書かれていれば、あとから同じ条件を探せます。
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そこから言えないことを1行書く
「棚に並んだあとのことは含まれない」など、範囲の外側を1行だけ書きます。ここが残ると、次に読むときが速くなります。
この4つを続けられるかどうかは、書く量で決まります。1本につき4行。これを超えると、2本目で止まります。逆に4行に収めておくと、半年後に同じ紙をもう一度読んだときに、前の自分の読み方と比べられます。除菌のエビデンスを読む習慣が続くかどうかを決めている条件は、紙の側ではなく、この書く量のほうにあります。
条件が抜けている紙は、読み方の練習にちょうど向いています。「60秒」とだけ書いてあって、何に対しての60秒かが書かれていない紙を見つけたら、その1行を自分で埋めてみてください。埋められなければ、その紙から受け取れるのは秒だけです。この液は60秒で除菌できますのような書き方が出てきたときは、主語と条件の両方が省かれています。省かれた場所を数えるだけで、読み方は上がります。
もうひとつ、数える対象を増やさないことです。菌の種類や数値を追いはじめると、紙を集める作業に変わってしまいます。増やすのは紙の枚数ではなく、同じ4行を書いた回数です。3本ぶん書ければ、型の違いは表を見なくても分かるようになります。
手元の1本を、4つの型に当てて読む|除菌のエビデンスと受診の線を引き分ける
手元の1本として書けるのが mofuwa スキンケアミストです。中身は高機能性電解酸化水100%で、地肌にも、耳の内側や口のまわりのように、ほかのものを使いにくい場所にも届きます。塗り薬のように舐めて取れてしまうことがないので、舐める場所に置けます。浸透の側の性質もあって、水分の浸透力は精製水の35倍という自社での検証があります。
除菌のエビデンスの側を、4つの型に当てて読んでみます。スキンケアミストに添えられている試験結果は、1番目ではなく2番目の型、つまり原料の電解水を試料にしたものです。16の菌種とウイルスを対象に、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという報告があり、江東微生物研究所・日本食品分析センター・ユニオンバイテック・日本繊維製品品質技術センターの4つの検査機関で測られています。もとになっている技術は特許5253483(三室ダブルイン型の電解分解技術)として登録されていますが、特許は技術の登録であって、結果そのものの証明ではありません。原料の水は、清涼飲料水に求められる規格基準の項目でも測られています。
ここから言えないことも、同じ紙が示しています。試験条件のもとで出た結果なので、地肌の上や毛の上で同じことが起きるとは書かれていません。時間の単位も秒で、家の中でその秒を測る場面はありません。スキンケアミストは電解水100%なので中身と原料が同じものになりますが、それでも受け取れるのは水の性質までで、肌の状態が変わることの説明にはなりません。この2行を持っておくと、紙を見せられたときに受け取りすぎることがなくなります。
実際にお使いいただいている獣医師の近藤竜太先生から、スキンケアミストについて次のコメントをいただいています(長さの都合で一部を短くしています)。
「皮膚の乾燥は、そのままにしておくと皮膚トラブルの原因になります。保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。」
近藤 竜太 先生/白金高輪動物病院 院長・獣医師(麻布大学卒/比較眼科学会所属)
東京都港区白金1-2-2 白金ザ・スカイ西棟1階
※実際にお使いいただいている獣医師のご感想であり、本記事の監修を受けたものではありません。
同じ場所の赤みが2週間たっても引かない。かく回数が日ごとに増えている。地肌の色が左右で違ってきた。書き写した4行をどう並べ替えても、その変化の説明にならない。こうした残り方は、試験成績書の読み方で扱える範囲の外にあります。気になった場所と、変化に気づいた日、その日から数えた日数を紙に書いて、動物病院で診てもらってください。診断は病院で受けるものです。そのうえで、家では毎日のケアを同じ順番で続けられます。
秒で書かれた紙と、日で数える家|除菌のエビデンスを読んだあとの様子見の幅
紙の側が秒で書かれているのに対して、家で数えられる単位は日です。この2つを取り違えないことが、読んだあとにいちばん効いてきます。秒の結果は、家のどこにも当てはめられません。家で数えるのは、気になった場所の状態が元に戻るまでの日数です。日数の幅は、場所によって違います。
| 気になっている場所 | 家で数える単位 | 様子見の幅 | 幅を超えたときに紙に書くこと |
|---|---|---|---|
| 地肌(背中・腹) | 日 | 2週間 | かく回数が増えた日と、範囲の広がり |
| 耳の内側 | 日 | 3日 | においの質が変わった日 |
| 口のまわり | 日 | 1週間 | 食べ方が変わった日 |
| 肉球のあいだ | 日 | 1週間 | なめる回数と、歩き方の変化 |
表の幅は、どれも紙から出てきた数字ではありません。現場で「これくらい待って変わらなければ持ってきてください」と言われている幅を、場所ごとに並べ直したものです。秒で書かれた試験結果と、日で数える家の観察は、単位が違うので比べられません。比べられないものを、比べないまま両方持っておくのが、除菌のエビデンスを読んだあとの様子見の幅の使い方です。
- 紙の枚数を競わない:枚数が増えると、4行を書く時間がなくなります
- 秒を日に換算しない:試験条件の秒は、家の場面に翻訳できない単位です
- 保留の紙を捨てない:条件が抜けている紙は、読み方の練習台として残しておきます
次に紙を見るときは、結果の行より先に、いちばん上の試料名を読んでください。そこに製品名が書いてあるのか、原料の名前が書いてあるのか。除菌のエビデンスの読み方は、その1行から始まります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 検査機関の名前が書いてあれば、その結果は信用していいのですか。
- 機関の名前は、同じ条件をあとから探せるようにするためのものです。名前が書いてあるかどうかは、結果の強さとは別の話になります。外部の機関で測られていれば、測り方が公開された手順に沿っている可能性は高くなります。ただし、その手順が家の場面と同じかどうかは、機関の名前からは分かりません。名前を確かめたあとに読むのは、やはり試験条件の3つです。何に対して、どれだけの時間、どんな条件で。ここが埋まっていれば、機関の名前は補強として働きます。
- 菌の種類が多く書かれているほうが、良い結果と考えていいのでしょうか。
- 種類の数は、測った範囲の広さを表しています。広いことと、家の場面に近いことは別です。16種類を測った紙と3種類を測った紙があったとき、後者のほうが自分の家で困っている場所に近い菌を測っていることもあります。数を比べる前に、顔ぶれを1つずつ読んでおくと、どちらが近いかが見えます。数だけで並べると、紙を集める作業に変わってしまいます。
- 仕組みの説明しか書かれていない製品は、選ばないほうがいいのですか。
- 説明だけしかない、というのは、試験をしていないことの証明にはなりません。紙を公開していないだけの場合もあります。読み手の側にできるのは、書かれている範囲で受け取りを止めておくことです。仕組みの説明からは、なぜそうなると考えられているかまでが読み取れます。実際に何が起きたかは、そこには書かれていません。受け取る範囲を止めておけば、あとから試験結果が出てきたときに、同じ4行で並べ直せます。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
