C04悩み解決
泥汚れを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
同じ雨上がりの道を歩いても、出かける前に足の毛をとかした日と、とかさなかった日では、帰ってからの泥汚れの量が変わります。泥は、乾いてほぐれた毛の上をすべって落ちます。湿ってもつれた毛には入り込み、そのまま抜けなくなります。その日にどれだけつくかは、道の状態より先に、出かける前の毛の状態で決まっているということです。泥汚れの予防のためにできることは、出る前の数分に集まっています。
家でできる泥汚れの予防は、出かける前の毛の状態から
泥がどれだけつくかを決めているのは、地面の側だけではありません。受ける側の毛が、どういう状態で出かけたかも同じくらい効いています。ここは、毛の長さや量と違って、飼い主の側で毎日変えられる条件です。
乾いてほぐれた毛は、1本ずつが離れています。泥の粒がのっても、毛の表面をすべって落ちるか、乾いたあとに粉になって外れます。湿ってもつれた毛は、1本ずつがくっついて束になっています。束のあいだにできたすきまに泥が入り込み、乾くとそこで固まります。同じ量の泥を浴びても、あとに残る量がまるで違います。
| 出かける前の毛 | 泥の入り方 | 帰ってからの手間 |
|---|---|---|
| 乾いていて、ほぐれている | 毛の表面にのるだけ。乾けば粉になって外れる | 乾かしてからブラシを通すだけ |
| 乾いているが、もつれている | もつれの中に入る。ブラシの通らない場所に残る | もつれをほどくところから始まる |
| 湿っていて、ほぐれている | 水と一緒に、毛の根元まで入る | 洗う必要が出ることがある |
| 湿っていて、もつれている | 束のすきまで固まる。乾いても外れない | 家では落としきれないことが多い |
表のいちばん下が、いちばん困る状態です。ここに当たらないようにしておくことが、家でできる泥汚れの予防のほとんどを占めます。毛の長さも、毛の量も、地面までの距離も変えられません。変えられるのは、乾いているかと、ほぐれているかの2つだけです。
夕方に湿ったままだった足の毛は、翌朝もまだ湿っていることがあります。とくに指のあいだと、後ろ足の飾り毛は乾くのが遅い場所です。予防の考え方としては、出かける前に何かを足すことよりも、前回の散歩で残った湿りを翌日に持ち越さないことが先に来ます。
毛先まで通してから出る|犬の泥汚れを減らす手順
出かける前にやることは3つだけです。時間にして3分、道具はブラシかコームが1本あれば足ります。犬の泥汚れを減らす手順として、やる順番も決めておきます。
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前足と後ろ足の毛を、毛先まで通す
足先から始めて、根元へ向かって少しずつ範囲を広げます。表面だけをなでると、下のもつれが残ったままになります。毛先が引っかからずに抜けるところまで通したら、その場所は終わりです。後ろ足の飾り毛と、指のあいだの毛は忘れやすいので先にやってください。
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前回の散歩で濡れた毛が、乾いているか確かめる
指の腹で毛の根元をつまみ、ひんやりするかどうかを見ます。冷たく感じるなら、まだ水分が残っています。確かめる場所は、指のあいだ、手首の裏、お腹の中心線の3か所です。ここが乾かないまま出ると、その日の泥はいちばん入りやすい形で入ります。
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雨の日は、足先だけでも完全に乾いた状態にしてから出る
全身を乾かす必要はありません。足先が乾いていれば、そのぶんは泥が入りません。雨の日はどうせ濡れるから、と考えると出る前の工程が省かれますが、出る前から濡れているか、外で濡れるかでは、毛の中に入る量が変わります。
もつれた毛を湿ったままとかすと、束のまま引っぱることになります。先に乾かして、それからほぐしてください。逆にすると、毛が切れるか、皮膚を引っぱることになります。
この3つは、どれも泥汚れの予防のためだけの作業ではありません。ブラッシングと、乾いているかの確認。どちらももともと毎日やっていることです。やることを増やすのではなく、やる時刻を散歩の前に移すだけで足ります。
泥汚れが減る頻度は、回数より通す深さで決まる
1日に何度ブラシを通しても、いつも同じ深さで止まっていれば、下のもつれは残り続けます。頻度を上げても泥汚れが減らないときは、たいてい通す深さが足りていません。回数を数える前に、毛先が引っかからずに抜けているかを見てください。
| いまのやり方 | 変えるところ |
|---|---|
| 1日1回、毛先だけ通している | 回数はそのまま。根元まで届く深さに変える |
| 1日3回、いつも同じ場所を通している | 回数を減らし、後ろ足と指のあいだへ範囲を移す |
| 週に1回、全身を丁寧にやっている | 全身の頻度はそのまま。足先だけ毎日に上げる |
| 毎日やっているが、帰宅後だけ | 同じ内容を、出かける前に移す |
泥汚れの予防で頻度を考えるときは、全身をひとつの単位にしないでください。足先と後ろ足の飾り毛だけは毎日、それ以外は週に2〜3回。この分け方なら1回あたりの時間が短くなり、続きます。
もうひとつ、頻度を上げてはいけないものがあります。洗う回数です。泥がつくたびに洗うと、皮膚の表面が乾きやすい状態が続きます。泥汚れの予防としてやるのは、洗う回数を増やすことではなく、出かける前の毛の状態を整えておくことです。
泥汚れの予防を毎日続ける分量と、足先が赤くなってきたとき
毎日続けるために、残す工程と減らす工程を決めておきます。毎日残すのは、足先を毛先まで通すことと、指のあいだが乾いているかの確認。この2つだけです。
- 毎日:足先を毛先まで通す(片足30秒、4本で2分)
- 毎日:指のあいだが乾いているかを触って確かめる(10秒)
- 雨の日だけ:出かける前に、足先を乾いた状態にする
- 週に2〜3回:胸とお腹、しっぽの内側までブラシを通す
- 帰宅後:泥は乾いてから落とす。濡れているうちに擦らない
泥がいちばん深く入るのは、指のあいだです。そこは、その子が自分ではどうにもできない場所です。舐めれば表面の泥は動きますが、指の股に入り込んだ砂は舐めても出てきませんし、舐め続けること自体が別の話になります。mofuwa 入浴シャンプーは、お湯に溶かして浸けるつくりで、こすって落とす工程がありません。桶に張った湯そのものが洗浄液になるので、指を一本ずつ開かなくても、あいだに入ったものが浮いてきます。玄関の外に桶を置いておくと、家に入る前に前足だけ、という入れ方ができます。全身を洗う日まで待たずに済むので、雨の続く週でも泥汚れの予防の手順が途切れません。使ったあとは、乾くまで待ってからブラシを通します。
指のあいだが赤い、腫れている、じくじくしている、同じ足を舐め続ける、足を地面につけたがらない、ブラシを通すと痛がって鳴く、肉球のふちが切れている。いずれかに当てはまるときは、毎日のブラッシングを続けず、動物病院にご相談ください。泥がついたことと、皮膚に変化が出ていることは、別のものとして扱ってください。
相談するときは、いつから、どちらの足か、雨の日が続いていたか、家で何を使っているかを伝えてください。出かける前の手順を記録に残しておくと、変化が出た日との前後関係が分かります。予防の考え方は毎日の記録の上に立つので、続けた日数と、そのあいだの手順そのものが診察の材料になります。
Product
mofuwa 入浴シャンプー
400ml / 3,410円(税込)
浸かるだけで洗える入浴タイプ。「泡立て・ごしごし・すすぎ」の3手間を省けるので、高齢のペット・大型犬・多頭飼いのご家庭に向いています。
商品ページを見るよくある質問
- 毛が短い犬でも、出かける前のブラッシングは要りますか?
- 短毛の子でも、指のあいだと後ろ足の付け根には毛が残っています。全身を通す必要はありませんが、足先だけは同じように見てください。むしろ短毛の子は毛が地肌に近いぶん、泥が皮膚に直接触れます。ほぐすことより、乾いているかの確認を優先してください。
- 猫にも同じ考え方が使えますか?
- 外に出る猫であれば同じです。ただ猫は自分で毛づくろいをするので、もつれは犬より少ない代わりに、泥を口に入れる量が多くなります。出かける前の手順よりも、帰ってきたときに足先を先に拭くほうが優先されます。室内だけで暮らす猫では、この記事の内容はあまり当てはまりません。
- 散歩の直前にブラシを嫌がります
- 散歩の前は気持ちが先に外へ向いているので、じっとしていられない子がいます。その場合は直前にこだわらず、その日のうちの落ち着いた時間に済ませてください。前の晩でも構いません。大事なのは、出かけるまでのあいだに毛がもつれたり湿ったりしないことです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
