C04悩み解決

泥汚れを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと

公開日 2025年5月26日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、犬の足の毛をブラシでとかしている様子
泥汚れの予防でできることは、出かける前の毛の状態を整えておくことに集まっています。写真:Goochie Poochie Grooming/Pexels

同じ雨上がりの道を歩いても、出かける前に足の毛をとかした日と、とかさなかった日では、帰ってからの泥汚れの量が変わります。泥は、乾いてほぐれた毛の上をすべって落ちます。湿ってもつれた毛には入り込み、そのまま抜けなくなります。その日にどれだけつくかは、道の状態より先に、出かける前の毛の状態で決まっているということです。泥汚れの予防のためにできることは、出る前の数分に集まっています。

家でできる泥汚れの予防は、出かける前の毛の状態から

泥がどれだけつくかを決めているのは、地面の側だけではありません。受ける側の毛が、どういう状態で出かけたかも同じくらい効いています。ここは、毛の長さや量と違って、飼い主の側で毎日変えられる条件です。

乾いてほぐれた毛は、1本ずつが離れています。泥の粒がのっても、毛の表面をすべって落ちるか、乾いたあとに粉になって外れます。湿ってもつれた毛は、1本ずつがくっついて束になっています。束のあいだにできたすきまに泥が入り込み、乾くとそこで固まります。同じ量の泥を浴びても、あとに残る量がまるで違います。

出かける前の毛の状態で、泥の入り方が変わる
出かける前の毛泥の入り方帰ってからの手間
乾いていて、ほぐれている毛の表面にのるだけ。乾けば粉になって外れる乾かしてからブラシを通すだけ
乾いているが、もつれているもつれの中に入る。ブラシの通らない場所に残るもつれをほどくところから始まる
湿っていて、ほぐれている水と一緒に、毛の根元まで入る洗う必要が出ることがある
湿っていて、もつれている束のすきまで固まる。乾いても外れない家では落としきれないことが多い

表のいちばん下が、いちばん困る状態です。ここに当たらないようにしておくことが、家でできる泥汚れの予防のほとんどを占めます。毛の長さも、毛の量も、地面までの距離も変えられません。変えられるのは、乾いているかと、ほぐれているかの2つだけです。

Note前の散歩が、次の散歩の条件をつくっています

夕方に湿ったままだった足の毛は、翌朝もまだ湿っていることがあります。とくに指のあいだと、後ろ足の飾り毛は乾くのが遅い場所です。予防の考え方としては、出かける前に何かを足すことよりも、前回の散歩で残った湿りを翌日に持ち越さないことが先に来ます。

毛先まで通してから出る|犬の泥汚れを減らす手順

出かける前にやることは3つだけです。時間にして3分、道具はブラシかコームが1本あれば足ります。犬の泥汚れを減らす手順として、やる順番も決めておきます。

  1. 前足と後ろ足の毛を、毛先まで通す

    足先から始めて、根元へ向かって少しずつ範囲を広げます。表面だけをなでると、下のもつれが残ったままになります。毛先が引っかからずに抜けるところまで通したら、その場所は終わりです。後ろ足の飾り毛と、指のあいだの毛は忘れやすいので先にやってください。

  2. 前回の散歩で濡れた毛が、乾いているか確かめる

    指の腹で毛の根元をつまみ、ひんやりするかどうかを見ます。冷たく感じるなら、まだ水分が残っています。確かめる場所は、指のあいだ、手首の裏、お腹の中心線の3か所です。ここが乾かないまま出ると、その日の泥はいちばん入りやすい形で入ります。

  3. 雨の日は、足先だけでも完全に乾いた状態にしてから出る

    全身を乾かす必要はありません。足先が乾いていれば、そのぶんは泥が入りません。雨の日はどうせ濡れるから、と考えると出る前の工程が省かれますが、出る前から濡れているか、外で濡れるかでは、毛の中に入る量が変わります。

Point順番は、乾かしてからほぐす

もつれた毛を湿ったままとかすと、束のまま引っぱることになります。先に乾かして、それからほぐしてください。逆にすると、毛が切れるか、皮膚を引っぱることになります。

この3つは、どれも泥汚れの予防のためだけの作業ではありません。ブラッシングと、乾いているかの確認。どちらももともと毎日やっていることです。やることを増やすのではなく、やる時刻を散歩の前に移すだけで足ります。

泥汚れが減る頻度は、回数より通す深さで決まる

1日に何度ブラシを通しても、いつも同じ深さで止まっていれば、下のもつれは残り続けます。頻度を上げても泥汚れが減らないときは、たいてい通す深さが足りていません。回数を数える前に、毛先が引っかからずに抜けているかを見てください。

頻度と深さ、どちらを変えるか
いまのやり方変えるところ
1日1回、毛先だけ通している回数はそのまま。根元まで届く深さに変える
1日3回、いつも同じ場所を通している回数を減らし、後ろ足と指のあいだへ範囲を移す
週に1回、全身を丁寧にやっている全身の頻度はそのまま。足先だけ毎日に上げる
毎日やっているが、帰宅後だけ同じ内容を、出かける前に移す

泥汚れの予防で頻度を考えるときは、全身をひとつの単位にしないでください。足先と後ろ足の飾り毛だけは毎日、それ以外は週に2〜3回。この分け方なら1回あたりの時間が短くなり、続きます。

もうひとつ、頻度を上げてはいけないものがあります。洗う回数です。泥がつくたびに洗うと、皮膚の表面が乾きやすい状態が続きます。泥汚れの予防としてやるのは、洗う回数を増やすことではなく、出かける前の毛の状態を整えておくことです。

泥汚れの予防を毎日続ける分量と、足先が赤くなってきたとき

毎日続けるために、残す工程と減らす工程を決めておきます。毎日残すのは、足先を毛先まで通すことと、指のあいだが乾いているかの確認。この2つだけです。

泥がいちばん深く入るのは、指のあいだです。そこは、その子が自分ではどうにもできない場所です。舐めれば表面の泥は動きますが、指の股に入り込んだ砂は舐めても出てきませんし、舐め続けること自体が別の話になります。mofuwa 入浴シャンプーは、お湯に溶かして浸けるつくりで、こすって落とす工程がありません。桶に張った湯そのものが洗浄液になるので、指を一本ずつ開かなくても、あいだに入ったものが浮いてきます。玄関の外に桶を置いておくと、家に入る前に前足だけ、という入れ方ができます。全身を洗う日まで待たずに済むので、雨の続く週でも泥汚れの予防の手順が途切れません。使ったあとは、乾くまで待ってからブラシを通します。

Caution毎日の手順を止めて、動物病院に相談したいとき

指のあいだが赤い、腫れている、じくじくしている、同じ足を舐め続ける、足を地面につけたがらない、ブラシを通すと痛がって鳴く、肉球のふちが切れている。いずれかに当てはまるときは、毎日のブラッシングを続けず、動物病院にご相談ください。泥がついたことと、皮膚に変化が出ていることは、別のものとして扱ってください。

相談するときは、いつから、どちらの足か、雨の日が続いていたか、家で何を使っているかを伝えてください。出かける前の手順を記録に残しておくと、変化が出た日との前後関係が分かります。予防の考え方は毎日の記録の上に立つので、続けた日数と、そのあいだの手順そのものが診察の材料になります。

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よくある質問

毛が短い犬でも、出かける前のブラッシングは要りますか?
短毛の子でも、指のあいだと後ろ足の付け根には毛が残っています。全身を通す必要はありませんが、足先だけは同じように見てください。むしろ短毛の子は毛が地肌に近いぶん、泥が皮膚に直接触れます。ほぐすことより、乾いているかの確認を優先してください。
猫にも同じ考え方が使えますか?
外に出る猫であれば同じです。ただ猫は自分で毛づくろいをするので、もつれは犬より少ない代わりに、泥を口に入れる量が多くなります。出かける前の手順よりも、帰ってきたときに足先を先に拭くほうが優先されます。室内だけで暮らす猫では、この記事の内容はあまり当てはまりません。
散歩の直前にブラシを嫌がります
散歩の前は気持ちが先に外へ向いているので、じっとしていられない子がいます。その場合は直前にこだわらず、その日のうちの落ち着いた時間に済ませてください。前の晩でも構いません。大事なのは、出かけるまでのあいだに毛がもつれたり湿ったりしないことです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。