C15組み合わせ提案

夏のケアセット

公開日 2025年7月9日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、白いクッションの上に座っている淡い毛色の短毛の犬
夏のあいだに見ておきたいのは、流した直後の顔より、30分後の毛の根元のほうです。写真:SLZ/Pexels

夏の夕方、散歩から戻ってシャワーで体を流した30分後に首の後ろへ指を入れると、表面はさらりとしているのに、根元だけがぬるく湿っていることがあります。夏のケアセットを考えるとき、最初に手が伸びるのは冷やすためのものです。けれど、汗で熱を逃がしにくい犬や猫の体では、湿ったまま残った被毛のほうに熱がこもります。そこで、濡らして冷やすケアと、乾いた状態を保つケアを、その場の涼しさ・30分後・皮膚への影響の3点で比べました。夏のセットの軸に置くことになったのは、冷やすものより、乾いた状態を続けるもののほうでした。

軸1・シャワーと濡れタオルで冷やす|夏の被毛は30分後の根元で差がつく

濡らして冷やすケアは、その場の涼しさでは乾かす側より上ですが、30分後の根元に湿り気を残します。夏のセットを組む基準は、この30分後のほうに置きます。犬や猫は、人のように全身の汗で熱を逃がす体ではないとされています。体の表面を覆っているのは被毛で、その被毛が湿ったまま残ると、皮膚と毛のあいだに湿った空気の層ができます。流した直後はひんやりしていても、表面が乾いたあと、根元の湿り気だけがぬるく残ります。

軸1に置くのは、シャワーで体を流す、濡れタオルで体を拭く、という濡らす側のケアです。強みは、その場ですぐ涼しそうな顔になることです。散歩から帰って舌を出している子に水をかけると、見た目にはいちばん早く変化が出ます。夏のあいだ毎日くり返すかどうかを決めるときに見るのは、そのあとに被毛で起きていることです。

濡らすケアが悪いわけではありません。問題になるのは、毎日くり返したときに、湿った時間が1日のなかで積み重なることです。朝と夕方の散歩のたびに流せば、1日に2回、根元が湿った時間ができます。夏のあいだそれが続くと、皮膚はほとんど乾いた時間のないまま次の日を迎えます。濡らす側を夏のケアの軸にすると、この積み重ねを止める手がなくなります。

Noteここで比べるのは、毎日のケアとしての濡らす・乾かすです

暑さで体の様子がいつもと違うときの手当ては、ここで比べる毎日のケアとは別の話です。この記事では、体を冷やす手当ての方法には触れません。そうした様子が出たときにどうするかは、後半に1段落だけ書きます。ここから先は、ふだんの夏の1日のなかで、被毛が湿っている時間をどう短くするかだけを比べます。

軸2・下毛を取り、拭いたらすぐ乾かす|夏のケアで乾いた被毛を続ける手

乾いた状態を保つケアは、下毛を取って根元に風の通り道をつくることと、濡らした場所をその場で乾かしきることの2つでできています。どちらも、その場の涼しさでは濡らす側に負けますが、30分後には根元まで乾いています。冷やすことより、湿った時間をつくらないことを先に置く考え方です。

1つめの下毛は、夏のあいだにも少しずつ抜けて、根元にたまっていきます。抜けたまま残った下毛は、濡れたときにいちばん長く水を抱えこむ部分です。ブラシで取っておくと、濡れても根元まで乾くのが早くなり、ふだんから根元に空気が通ります。ここで使うのが mofuwa グルーミングスプレーです。乾いた下毛にそのままブラシを入れると、静電気で毛が立ってブラシの歯から逃げます。ブラッシングスプレーとしても使える設計なので、ブラシを入れる前に毛の上から軽くひと吹きしておくと、立ちにくいまま根元の抜け毛までブラシが届きます。濡れるのは毛の表面の一部だけなので、腰から尾の付け根までブラシを通し終えるころには乾いています。毛づくろいで背中まで舐める猫でも、そのあとに口へ入る分を心配せずに使えるつくりです。

2つめは、散歩のあとの足先とお腹の下です。ペットは体から脂を出すので、夏も毎日汚れます。散歩の回数が増える夏ほど、毎日きれいにしてあげたくなる場所です。ここを全身のシャワーで流すと、乾かす面積が全身に広がります。足先とお腹の下にグルーミングスプレーをかけてコットンで拭き取り、すぐに乾いたコットンで押さえて水気を取る。濡れるのは拭いた場所だけで、その場で乾かしきれます。汚れのもとになる余分な脂は乳化して浮き、セラミドとスクワランは残す設計なので、毎日くり返す足先に合っています。

乾いた状態を保つケアの2つの手
手いつどこ乾くまで
下毛を取る夕方の散歩の前腰から尾の付け根、内股ブラシを通し終えるころ
拭いてすぐ乾かす散歩から戻ってすぐ足先、お腹の下乾いたコットンで押さえた時点

猫は散歩に出ないので、2つのうち下毛のほうが中心になります。夏の午後、冷房の効いた部屋で長く横になっている子ほど、ブラシを入れたときに根元から取れる毛の量で違いが分かります。毛づくろいで飲みこむ抜け毛も、先にブラシで取っておくぶん少なくなります。

その場・30分後・皮膚で比較|夏のケアは濡らす側と乾かす側のどっちを軸にするか

3点で比べると、夏のケアの軸は乾かす側に置き、濡らす側は乾かしきる時間まで取れる日に使う、という形になります。その場の涼しさだけを見れば濡らす側が上ですが、残りの2点はどちらも乾かす側に傾きます。夏のあいだ毎日くり返す、という条件で並べました。

濡らして冷やすケアと、乾いた状態を保つケアの比較(夏のあいだ毎日くり返す場合)
比べること濡らして冷やす乾いた状態を保つ
その場の涼しさ流した直後がいちばん涼しそうに見える見た目の変化は小さい
30分後の根元表面は乾いても、根元に湿り気が残りやすい濡らした範囲が小さく、根元まで乾いている
皮膚への影響湿った時間が毎日重なり、蒸れやすい湿る時間が短く、毎日くり返しても重ならない
乾かしきるまでの手間全身を乾かすので、ドライヤーの時間が長いブラシと拭き取りで、その場で終わる
まとめると乾かしきる時間まで取れる日に使う夏のあいだ毎日の軸はこちら
夏のケアを、濡らす側と乾かす側で並べる 濡らして冷やすケアは、その場の涼しさでは上ですが、30分後の根元に湿り気が残ります。乾いた状態を保つケアは、その場の変化は小さいものの、根元まで乾いた時間が続きます。 濡らして冷やす 流した直後がいちばん涼しい 30分後も根元に湿り気が残る 湿った時間が毎日重なる 全身を乾かす時間が要る 乾いた状態を保つ その場の変化は小さい 30分後は根元まで乾いている 湿る時間が短く、重ならない ブラシと拭き取りで終わる
夏のあいだ毎日くり返すなら、30分後に根元が乾いているほうを軸にします。

濡らす日をなくす必要はありません。泥や草の汁が体についた日、川べりを歩いて砂が毛に入った日は、流すほうが早く済みます。そういう日は、根元まで乾かしきるところまでを1回に含めます。乾かしきる時間が取れない日に流すと、その日の湿った時間が夜まで続きます。濡らすかどうかを決めるときに見るのは、その日の気温より、そのあと乾かしきる時間があるかどうかです。

乾いているかどうかの見分け方も、手のひらでなでることより、根元に指を入れることです。首の後ろ、脇、内股の3か所に指先を入れて、ぬるく湿った感じがなければ乾いています。表面は、どちらのケアでもすぐ乾いたように見えます。30分後にこの3か所で差が出るので、夏のケアの比較はここで見ます。

下毛のブラシと冷房の部屋の寝床まで|夏のケアセットの選び方

夏のケアセットは、ブラシの前と散歩のあとに使うグルーミングスプレーと、冷房の部屋の寝床にかける瞬間消臭スプレーの2本で組みます。2本とも、選んだ理由は同じで、乾いた状態を1日のなかでつなぐためです。体の側をグルーミングスプレーが受け持ち、体が横になる場所の側を瞬間消臭スプレーが受け持ちます。

寝床を入れるのは、被毛を乾かしても、横になる場所が湿っていれば同じことになるからです。冷房の部屋は涼しいので、夏のあいだ、その子は寝床にいる時間が長くなります。体温と吐く息で、寝床の布には少しずつ湿気がたまり、冷房を止めた午後には、湿気と一緒ににおいが立ってきます。冷房を切って出かけた日の夕方、部屋の湿度計が70%を超えていることもあります(地域や間取り、その日の天気で変わります)。

寝床の側に置く1本が mofuwa 瞬間消臭スプレーです。寝床とケージの床は、その子が顔をうずめ、舐める場所です。瞬間消臭スプレーは、舐める床に使う前提で電解水だけでつくられていて、香りで覆わずに、においのもとに反応してにおいを感じにくくします。ペットは自分のにおいを好むので、寝床の香りを上書きしないことにも意味があります。かけるのは、夕方の散歩に出る直前です。寝床のクッションとケージの床にかけて、冷房の効いた部屋に置いていきます。かける量は、戻るまでに乾ききる程度にとどめます。その子が乾いた被毛で、乾いた寝床に戻る。この順番にすると、夏のセットの2本が1本の流れでつながります。

夏のセット2本の、使う時間と場所
使うものいつどこに乾いた状態へのつなぎ方
グルーミングスプレー夕方の散歩の前腰から尾の付け根、内股ブラシの前に軽くひと吹きして、下毛を取る
グルーミングスプレー散歩から戻ってすぐ足先、お腹の下コットンで拭き、乾いたコットンで押さえる
瞬間消臭スプレー散歩に出る直前寝床のクッション、ケージの床戻るまでに乾ききる量をかける
Caution30分後の根元が乾かない・散歩のあとの様子が戻らないときは動物病院へ

散歩から戻って涼しい部屋で休ませても、呼吸が荒いまま落ち着かない。ぐったりして、呼んでも反応が鈍い。こうした様子のときは、濡らしたり冷やしたりを家で続けて様子を見ずに、すぐに動物病院へ連絡してください。この記事の比較は毎日のケアとしての話で、暑さで体の様子が変わったときの手当てではありません。もう1つは皮膚の側です。乾かしているのに同じ場所の根元がいつも湿っている、そこの地肌が赤くなってにおいが強くなった、その場所ばかり舐めている。この形が続くときも、乾いた状態を保つ手を足していく前に、獣医師に地肌を見せてください。どの場所が、散歩から何分たっても湿っているか。根元に指を入れて確かめてきたことが、そのまま伝えられる材料になります。

散歩の前・出る直前・散歩のあと・寝る前|夏のあいだ被毛と寝床を乾いたままつなぐ1日

夏のあいだの1日は、散歩の前に下毛を取り、出る直前に寝床にかけ、散歩のあとに足先をその場で乾かし、寝る前に根元を確かめる、という4つでつながります。どれも数分で終わる手で、濡らす量を小さくして、乾いている時間を長くするためのものです。

Point流す日は、ドライヤーの時間まで先に取っておく

泥や砂で全身を流す日は、流す前に、乾かしきる時間まで予定に入れておきます。流すのは15分でも、根元まで乾かすにはその倍かかることがあります。時間が足りない日は、汚れた場所だけを流して、あとは拭いてすぐ乾かす形に寄せます。全身を流すかどうかは、汚れの量より、そのあとに使える時間で決めます。

夏のあいだは、寝る前に首の後ろへ指を入れて、根元が乾いているかを確かめるところまでを1日の終わりにしてください。乾いていれば、その日のケアは足りています。湿っていたら、翌日は流す回数を減らして、ブラシと拭き取りのほうへ寄せます。根元の乾き具合を毎日1回見ていくうちに、その子にちょうどいい夏のセットの形が決まってきます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

暑い日に、体を濡らして冷やすのはやめたほうがいいですか。
やめる必要はありません。この記事で比べたのは、夏のあいだ毎日くり返すケアとしての濡らす・乾かすです。濡らす日は、根元まで乾かしきるところまでを1回に含めれば足ります。暑さで呼吸や様子がいつもと違うときの手当ては、ここで比べた話とは別で、その場合は家で判断せず動物病院へ連絡してください。ふだんの日は、下毛のブラッシングと、拭いてすぐ乾かす形を軸にしておくと、濡らす回数そのものが減っていきます。
毛の短い子にも、下毛を取るブラッシングは要りますか。
毛が短くても、下毛のある子には要ります。表面の毛が短いと乾きやすく見えますが、密な下毛が根元に残っていると、濡れたときに水を抱えこむのは同じです。根元に指を入れて、やわらかい綿のような毛が詰まっていれば下毛があります。下毛の少ない子なら、2つのうち拭いてすぐ乾かすほうだけで足ります。どちらの子でも、ブラシの前にグルーミングスプレーを軽くひと吹きしておくと、短い毛でも静電気で立ちにくくなります。
寝床に消臭スプレーをかけると、かえって湿りませんか。
かける量と時間で決まります。瞬間消臭スプレーは、散歩に出る直前にかけて、その子が戻るまでに乾ききる量にとどめます。冷房を入れた部屋は湿度が下がりやすいので、布の表面にかけた程度なら、散歩のあいだに乾いていることが多いはずです。戻ったときに手のひらで押さえて、ひんやり湿っていたら、次からは量を減らします。寝床が乾いていることも、乾いた被毛を保つための条件の1つです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。