C15組み合わせ提案
夏のケアセット
夏の夕方、散歩から戻ってシャワーで体を流した30分後に首の後ろへ指を入れると、表面はさらりとしているのに、根元だけがぬるく湿っていることがあります。夏のケアセットを考えるとき、最初に手が伸びるのは冷やすためのものです。けれど、汗で熱を逃がしにくい犬や猫の体では、湿ったまま残った被毛のほうに熱がこもります。そこで、濡らして冷やすケアと、乾いた状態を保つケアを、その場の涼しさ・30分後・皮膚への影響の3点で比べました。夏のセットの軸に置くことになったのは、冷やすものより、乾いた状態を続けるもののほうでした。
軸1・シャワーと濡れタオルで冷やす|夏の被毛は30分後の根元で差がつく
濡らして冷やすケアは、その場の涼しさでは乾かす側より上ですが、30分後の根元に湿り気を残します。夏のセットを組む基準は、この30分後のほうに置きます。犬や猫は、人のように全身の汗で熱を逃がす体ではないとされています。体の表面を覆っているのは被毛で、その被毛が湿ったまま残ると、皮膚と毛のあいだに湿った空気の層ができます。流した直後はひんやりしていても、表面が乾いたあと、根元の湿り気だけがぬるく残ります。
軸1に置くのは、シャワーで体を流す、濡れタオルで体を拭く、という濡らす側のケアです。強みは、その場ですぐ涼しそうな顔になることです。散歩から帰って舌を出している子に水をかけると、見た目にはいちばん早く変化が出ます。夏のあいだ毎日くり返すかどうかを決めるときに見るのは、そのあとに被毛で起きていることです。
- 表面が先に乾く:手のひらでなでると乾いているのに、根元に指を入れると湿っています
- 下毛が残っているほど遅い:密な下毛は水を抱えこむので、根元が乾くまでの時間が延びます
- 濡れた範囲が広いほど遅い:全身を流すと、乾かす面積もそのまま全身になります
- 寝床に移る:乾ききらないまま横になると、湿り気が寝床の布にも移ります
- 乾かす時間も暑い:ドライヤーを長く当てるほど、乾かしている人とその子の両方が暑くなります
濡らすケアが悪いわけではありません。問題になるのは、毎日くり返したときに、湿った時間が1日のなかで積み重なることです。朝と夕方の散歩のたびに流せば、1日に2回、根元が湿った時間ができます。夏のあいだそれが続くと、皮膚はほとんど乾いた時間のないまま次の日を迎えます。濡らす側を夏のケアの軸にすると、この積み重ねを止める手がなくなります。
暑さで体の様子がいつもと違うときの手当ては、ここで比べる毎日のケアとは別の話です。この記事では、体を冷やす手当ての方法には触れません。そうした様子が出たときにどうするかは、後半に1段落だけ書きます。ここから先は、ふだんの夏の1日のなかで、被毛が湿っている時間をどう短くするかだけを比べます。
軸2・下毛を取り、拭いたらすぐ乾かす|夏のケアで乾いた被毛を続ける手
乾いた状態を保つケアは、下毛を取って根元に風の通り道をつくることと、濡らした場所をその場で乾かしきることの2つでできています。どちらも、その場の涼しさでは濡らす側に負けますが、30分後には根元まで乾いています。冷やすことより、湿った時間をつくらないことを先に置く考え方です。
1つめの下毛は、夏のあいだにも少しずつ抜けて、根元にたまっていきます。抜けたまま残った下毛は、濡れたときにいちばん長く水を抱えこむ部分です。ブラシで取っておくと、濡れても根元まで乾くのが早くなり、ふだんから根元に空気が通ります。ここで使うのが mofuwa グルーミングスプレーです。乾いた下毛にそのままブラシを入れると、静電気で毛が立ってブラシの歯から逃げます。ブラッシングスプレーとしても使える設計なので、ブラシを入れる前に毛の上から軽くひと吹きしておくと、立ちにくいまま根元の抜け毛までブラシが届きます。濡れるのは毛の表面の一部だけなので、腰から尾の付け根までブラシを通し終えるころには乾いています。毛づくろいで背中まで舐める猫でも、そのあとに口へ入る分を心配せずに使えるつくりです。
2つめは、散歩のあとの足先とお腹の下です。ペットは体から脂を出すので、夏も毎日汚れます。散歩の回数が増える夏ほど、毎日きれいにしてあげたくなる場所です。ここを全身のシャワーで流すと、乾かす面積が全身に広がります。足先とお腹の下にグルーミングスプレーをかけてコットンで拭き取り、すぐに乾いたコットンで押さえて水気を取る。濡れるのは拭いた場所だけで、その場で乾かしきれます。汚れのもとになる余分な脂は乳化して浮き、セラミドとスクワランは残す設計なので、毎日くり返す足先に合っています。
| 手 | いつ | どこ | 乾くまで |
|---|---|---|---|
| 下毛を取る | 夕方の散歩の前 | 腰から尾の付け根、内股 | ブラシを通し終えるころ |
| 拭いてすぐ乾かす | 散歩から戻ってすぐ | 足先、お腹の下 | 乾いたコットンで押さえた時点 |
猫は散歩に出ないので、2つのうち下毛のほうが中心になります。夏の午後、冷房の効いた部屋で長く横になっている子ほど、ブラシを入れたときに根元から取れる毛の量で違いが分かります。毛づくろいで飲みこむ抜け毛も、先にブラシで取っておくぶん少なくなります。
その場・30分後・皮膚で比較|夏のケアは濡らす側と乾かす側のどっちを軸にするか
3点で比べると、夏のケアの軸は乾かす側に置き、濡らす側は乾かしきる時間まで取れる日に使う、という形になります。その場の涼しさだけを見れば濡らす側が上ですが、残りの2点はどちらも乾かす側に傾きます。夏のあいだ毎日くり返す、という条件で並べました。
| 比べること | 濡らして冷やす | 乾いた状態を保つ |
|---|---|---|
| その場の涼しさ | 流した直後がいちばん涼しそうに見える | 見た目の変化は小さい |
| 30分後の根元 | 表面は乾いても、根元に湿り気が残りやすい | 濡らした範囲が小さく、根元まで乾いている |
| 皮膚への影響 | 湿った時間が毎日重なり、蒸れやすい | 湿る時間が短く、毎日くり返しても重ならない |
| 乾かしきるまでの手間 | 全身を乾かすので、ドライヤーの時間が長い | ブラシと拭き取りで、その場で終わる |
| まとめると | 乾かしきる時間まで取れる日に使う | 夏のあいだ毎日の軸はこちら |
濡らす日をなくす必要はありません。泥や草の汁が体についた日、川べりを歩いて砂が毛に入った日は、流すほうが早く済みます。そういう日は、根元まで乾かしきるところまでを1回に含めます。乾かしきる時間が取れない日に流すと、その日の湿った時間が夜まで続きます。濡らすかどうかを決めるときに見るのは、その日の気温より、そのあと乾かしきる時間があるかどうかです。
乾いているかどうかの見分け方も、手のひらでなでることより、根元に指を入れることです。首の後ろ、脇、内股の3か所に指先を入れて、ぬるく湿った感じがなければ乾いています。表面は、どちらのケアでもすぐ乾いたように見えます。30分後にこの3か所で差が出るので、夏のケアの比較はここで見ます。
下毛のブラシと冷房の部屋の寝床まで|夏のケアセットの選び方
夏のケアセットは、ブラシの前と散歩のあとに使うグルーミングスプレーと、冷房の部屋の寝床にかける瞬間消臭スプレーの2本で組みます。2本とも、選んだ理由は同じで、乾いた状態を1日のなかでつなぐためです。体の側をグルーミングスプレーが受け持ち、体が横になる場所の側を瞬間消臭スプレーが受け持ちます。
寝床を入れるのは、被毛を乾かしても、横になる場所が湿っていれば同じことになるからです。冷房の部屋は涼しいので、夏のあいだ、その子は寝床にいる時間が長くなります。体温と吐く息で、寝床の布には少しずつ湿気がたまり、冷房を止めた午後には、湿気と一緒ににおいが立ってきます。冷房を切って出かけた日の夕方、部屋の湿度計が70%を超えていることもあります(地域や間取り、その日の天気で変わります)。
寝床の側に置く1本が mofuwa 瞬間消臭スプレーです。寝床とケージの床は、その子が顔をうずめ、舐める場所です。瞬間消臭スプレーは、舐める床に使う前提で電解水だけでつくられていて、香りで覆わずに、においのもとに反応してにおいを感じにくくします。ペットは自分のにおいを好むので、寝床の香りを上書きしないことにも意味があります。かけるのは、夕方の散歩に出る直前です。寝床のクッションとケージの床にかけて、冷房の効いた部屋に置いていきます。かける量は、戻るまでに乾ききる程度にとどめます。その子が乾いた被毛で、乾いた寝床に戻る。この順番にすると、夏のセットの2本が1本の流れでつながります。
| 使うもの | いつ | どこに | 乾いた状態へのつなぎ方 |
|---|---|---|---|
| グルーミングスプレー | 夕方の散歩の前 | 腰から尾の付け根、内股 | ブラシの前に軽くひと吹きして、下毛を取る |
| グルーミングスプレー | 散歩から戻ってすぐ | 足先、お腹の下 | コットンで拭き、乾いたコットンで押さえる |
| 瞬間消臭スプレー | 散歩に出る直前 | 寝床のクッション、ケージの床 | 戻るまでに乾ききる量をかける |
散歩から戻って涼しい部屋で休ませても、呼吸が荒いまま落ち着かない。ぐったりして、呼んでも反応が鈍い。こうした様子のときは、濡らしたり冷やしたりを家で続けて様子を見ずに、すぐに動物病院へ連絡してください。この記事の比較は毎日のケアとしての話で、暑さで体の様子が変わったときの手当てではありません。もう1つは皮膚の側です。乾かしているのに同じ場所の根元がいつも湿っている、そこの地肌が赤くなってにおいが強くなった、その場所ばかり舐めている。この形が続くときも、乾いた状態を保つ手を足していく前に、獣医師に地肌を見せてください。どの場所が、散歩から何分たっても湿っているか。根元に指を入れて確かめてきたことが、そのまま伝えられる材料になります。
散歩の前・出る直前・散歩のあと・寝る前|夏のあいだ被毛と寝床を乾いたままつなぐ1日
夏のあいだの1日は、散歩の前に下毛を取り、出る直前に寝床にかけ、散歩のあとに足先をその場で乾かし、寝る前に根元を確かめる、という4つでつながります。どれも数分で終わる手で、濡らす量を小さくして、乾いている時間を長くするためのものです。
- 散歩の前:玄関でグルーミングスプレーを軽くひと吹きして、腰から尾の付け根にブラシを通す
- 出る直前:寝床とケージの床に瞬間消臭スプレーをかけて、冷房の部屋に置いていく
- 散歩のあと:足先とお腹の下を拭き、乾いたコットンで押さえる
- 寝る前:首の後ろ、脇、内股の根元に指を入れて、湿り気が残っていないかを見る
泥や砂で全身を流す日は、流す前に、乾かしきる時間まで予定に入れておきます。流すのは15分でも、根元まで乾かすにはその倍かかることがあります。時間が足りない日は、汚れた場所だけを流して、あとは拭いてすぐ乾かす形に寄せます。全身を流すかどうかは、汚れの量より、そのあとに使える時間で決めます。
夏のあいだは、寝る前に首の後ろへ指を入れて、根元が乾いているかを確かめるところまでを1日の終わりにしてください。乾いていれば、その日のケアは足りています。湿っていたら、翌日は流す回数を減らして、ブラシと拭き取りのほうへ寄せます。根元の乾き具合を毎日1回見ていくうちに、その子にちょうどいい夏のセットの形が決まってきます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 暑い日に、体を濡らして冷やすのはやめたほうがいいですか。
- やめる必要はありません。この記事で比べたのは、夏のあいだ毎日くり返すケアとしての濡らす・乾かすです。濡らす日は、根元まで乾かしきるところまでを1回に含めれば足ります。暑さで呼吸や様子がいつもと違うときの手当ては、ここで比べた話とは別で、その場合は家で判断せず動物病院へ連絡してください。ふだんの日は、下毛のブラッシングと、拭いてすぐ乾かす形を軸にしておくと、濡らす回数そのものが減っていきます。
- 毛の短い子にも、下毛を取るブラッシングは要りますか。
- 毛が短くても、下毛のある子には要ります。表面の毛が短いと乾きやすく見えますが、密な下毛が根元に残っていると、濡れたときに水を抱えこむのは同じです。根元に指を入れて、やわらかい綿のような毛が詰まっていれば下毛があります。下毛の少ない子なら、2つのうち拭いてすぐ乾かすほうだけで足ります。どちらの子でも、ブラシの前にグルーミングスプレーを軽くひと吹きしておくと、短い毛でも静電気で立ちにくくなります。
- 寝床に消臭スプレーをかけると、かえって湿りませんか。
- かける量と時間で決まります。瞬間消臭スプレーは、散歩に出る直前にかけて、その子が戻るまでに乾ききる量にとどめます。冷房を入れた部屋は湿度が下がりやすいので、布の表面にかけた程度なら、散歩のあいだに乾いていることが多いはずです。戻ったときに手のひらで押さえて、ひんやり湿っていたら、次からは量を減らします。寝床が乾いていることも、乾いた被毛を保つための条件の1つです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
