C09シーン別・暮らし
小さな子どもがいる家庭のための子どものいる家庭|5分で終わらせるケア
娘が5歳になった春、去年と同じ言い方でブラシを渡したら、3回で手が止まりました。4歳のときは「背中を3回」で通じていた言い方です。今年は「3回ってどこまで」と聞き返されて、こちらが答えられませんでした。小さな子どもがいる家庭では、犬猫のケアのうち何かを子どもに渡すことになります。渡した時点では、その年齢に合わせて決めています。ただ、子どもは1年で変わるのに、渡した役だけが去年のまま残ります。ペットの側が変わっていなくても、手の大きさも、届く高さも、言葉の受け取り方も入れ替わっている。この記事は、渡した役を1年ごとに書き換えていく、という話です。使うものの安全も、同じように毎年、根拠のほうから確かめ直しています。
「背中を3回」が去年は通じて、今年は通じませんでした|子どもとペットの5分に起きた経験
その日の夕方、いつもどおりブラシを娘に渡しました。去年から使っている言い方は「背中を3回」です。4歳のときは、この5文字で最後までやりきっていました。数えながら3回動かして、そこで手を離して、こちらに返す。うまくいっていたので、去年から一度も変えていませんでした。
5歳の春、同じように渡したら、1回目の途中で止まりました。「3回ってどこまで」と聞かれました。首のうしろから始めるのか、肩から尾のつけ根までで1回なのか。去年は数えられればよかったのに、今年は範囲を知りたがっています。こちらは範囲を決めていませんでした。4歳のときは、手が小さくて一度に動く距離が短かったので、どこから始めても大差がなかったからです。
この日を境に、渡していた役をひとつずつ見直しました。並べてみると、渡した年から一度も書き換えていないものばかりでした。小さな子どもがいる家庭で犬猫のケアを分担するとき、役はうまくいった年のかたちのまま、翌年もその翌年も残ります。ペットの側は同じでも、子どもの側は毎年変わっているのに、渡し方だけが去年に留まっている状態です。
- 3歳の秋に渡した役:水の器のそばに立って、こちらが水を入れるのを見る。手は出さない
- 4歳の春に渡した役:ブラシを背中に3回。回数だけを決めて、範囲は決めなかった
- 4歳の冬に渡した役:ごはんのあと、器を台所まで運ぶ。落とさない距離で置き場所を決めた
- 5歳の春に足そうとした役:足の裏を拭く。ここで去年の言い方が通じなくなった
- 書き換えていなかったもの:3歳のときの「さわらないで」。5歳にはもう理由の説明が要る
- いつのまにか消えていた役:器のそばに立つ。立つ必要がなくなり、誰も気づかないまま無くなっていた
子どもに渡すペットのケアを、毎年増やしていく必要はありません。5分でできる範囲は、その家の事情で決まります。ここで見直したいのは数ではなく、渡した役の中身が、いまの子どもに合っているかどうかのほうです。合っていない役は、途中で止まるか、こちらが横から手を出して結局やり直すことになります。どちらも5分では終わりません。
渡した役だけが去年のまま止まる背景|子どもは1年で伸び、分担だけが据え置かれます
役が書き換えられない理由は単純で、うまくいっているあいだ、見直す理由が生まれないからです。ブラシを3回で終えて返してくれる。器を落とさずに運べる。困っていないので、来年もそのまま渡します。子どもの側の変化は毎日少しずつなので、同じ家にいる大人には段差として見えません。気づくのは、去年の言い方が通じなかった日だけです。
その1年で、子どもの側では3つが入れ替わっています。手の大きさ、届く高さ、そして言葉の受け取り方。この3つは同じ速さでは動きません。手は少しずつ大きくなり、身長は季節でまとめて伸び、言葉の受け取り方はある時期に急に変わります。だから「去年の役をそのまま渡すと、3つのうち1つだけがずれている」という形になります。全部がずれていれば気づきますが、1つだけだと、なんとなくうまくいかない日として流れていきます。
| 変わるもの | 去年との違い | ペットのケアで、そこに触れる役 |
|---|---|---|
| 手の大きさ | 一度に動く距離が伸びる | ブラシ・拭き取り。回数だけ決めると範囲が広がりすぎる |
| 握る力 | 止めるつもりでも強く入る | 毛をつかむ役。押さえる役 |
| 届く高さ | 背中から上に手が届くようになる | 顔まわり。去年は手が届かなかった場所 |
| 言葉の受け取り方 | 回数より範囲、範囲より理由を知りたがる | 説明の要る役はここで詰まる |
| 待てる時間 | 数十秒から数分へ | こちらがやるのを見ている役 |
| 数の扱い | 3までから、10まで、時計の分へ | 時間で区切る役が渡せるようになる |
ペットの側にも、去年と違うところがあります。子どもの手が届く高さが上がると、触られる場所が背中から顔のほうへ移ります。背中は毛のうえを滑らせるだけで済みますが、口のまわりと目のまわりは、そのあと自分でなめる場所です。同じ「拭く」という役でも、去年と今年では、使うものに求める安全の条件が変わります。ここが、役の書き換えで見落としやすいところでした。
もうひとつ、こちらの側の理由もあります。役を渡した瞬間のことは覚えていても、渡した年を覚えていません。「いつからブラシを持たせているか」と聞かれると、答えられませんでした。日付が残っていないので、書き換える時期も決まりません。次のセクションで年齢ごとの表を作ったのは、記憶ではなく紙の側に置いておくためです。
3歳・5歳・7歳で渡せる役が入れ替わる|子どもとペットの安全を根拠のほうから決める考え方
年齢で線を引くのは乱暴に見えますが、渡す側が迷わないという利点があります。3歳は「見る役」、5歳は「決まった場所を決まった回数さわる役」、7歳は「順番を自分で決める役」。この3段でおおよそ足ります。もちろん子どもによってずれますが、ずれたら1つ前の段に戻せばよく、迷って渡さないままにするより早く決まります。
| 年齢の目安 | 渡せる役 | この年はまだ渡さない役 | 言い方 |
|---|---|---|---|
| 3歳ごろ | こちらがやるのを、決めた場所に立って見る | 道具を持つ役 | 「ここに立っていて」。場所で言う |
| 4歳ごろ | ブラシを背中に、回数を決めて | 顔まわりに触れる役 | 「背中を3回」。数で言う |
| 5歳ごろ | 範囲を決めた拭き取り。前足1本だけ | 押さえる役 | 「肩から尾まで1回」。範囲で言う |
| 6歳ごろ | 足の裏を4本。終わったら自分の手を洗う | 力を入れて支える役 | 「4本ぜんぶ、そのあと手」。順番で言う |
| 7歳ごろ | その日どこからやるかを自分で選ぶ | 体を持ち上げる役 | 「今日はどこからにする」。理由も一緒に話す |
| 共通 | 終わったことを紙に1行書く | 嫌がっているときに続ける役 | 「やめる」を子ども側から言えるようにしておく |
この表で、5歳から先にひとつ条件が増えます。拭き取りの役を渡すと、使うものが子どもの手に触れます。そして、その手はそのまま自分の口へ行きます。犬猫の側も、拭かれた場所を自分でなめます。小さな子どもがいる家庭では、ここで使うものの中身を、感覚ではなく確かめられる形で選んでおくほうが、あとで説明できます。安全という言葉を、印象ではなく根拠のほうから決め直す、という作業です。安全そうに見えるかどうかは、来年また分からなくなります。
| 確かめること | 見たもの | 書かれていないときの扱い |
|---|---|---|
| どんな基準をクリアしているか | 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられていること | 子どもが持つ役には回さない |
| どんな試験条件で測ったか | 試験条件が数値まで書かれているか | 数値だけの表示は根拠として数えない |
| どこの検査機関が測ったか | 江東微生物研究所などの検査機関名が出ているか | 出どころのない数値は使わない |
| 何でつくられているか | 特許5253483の構造でつくられた電解水であること | 中身の説明がないものは選ばない |
| 入れていないもの | 香料と界面活性剤を入れていないこと | においの強いものは子どもの役に向かない |
| 拭き取りが要るか | そのままでよいか、あとで拭くのか | 手数が増える役は5分に収まらない |
除菌という言葉についても、同じ見方をしています。除菌は「菌の数を減らすこと」を指す言葉で、それ以上でも以下でもありません。mofuwaの電解水では、決められた試験条件下で30〜60秒後に生菌が検出されなかった、という結果が検査機関で出ています。数値だけを覚えるのではなく、試験条件と検査機関の名前がセットで書かれているかどうかを見るようにしました。子どもに「これはどうして大丈夫なの」と聞かれる年齢が来るので、答えられる形にしておきたかったからです。
3歳には場所で、5歳には範囲で伝わっていたことが、7歳では理由を求められるようになります。「口のまわりを拭いたあと、この子は自分でなめる。だから清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられているものを選んでいる」——この長さで説明できると、子どもの側も納得して手が止まりません。安全という言葉だけを渡すと、そこで会話が終わってしまい、来年また同じ質問が戻ってきます。
誕生日の翌週に、役を書き換える日を置きました|子どもとペットの毎日に出た変化
書き換える時期を、誕生日の翌週に決めました。年度の切り替わりでも、季節の変わり目でもなく、その子の誕生日にしたのは、1年に1回しか来ないうえに、忘れないからです。翌週にしたのは、誕生日そのものは別のことで埋まっているためです。日曜の夕方、いつもの5分が終わったあとに10分だけ足して、渡している役を全部読み上げます。
-
いま渡している役を、口に出して全部並べる
紙に書いてあるものを読むだけです。「器のそばに立つ」「背中を3回」「器を運ぶ」。読み上げると、いつのまにか消えていた役が見つかります。うちの場合は、器のそばに立つ役が1年以上前に消えていました。誰も困っていなかったので、なくなったことに気づいていませんでした。
-
去年の言い方を、そのまま子どもに言ってみる
「背中を3回」と言って、反応を見ます。聞き返されたら、その役は書き換えの対象です。そのままやってくれたら、今年も同じで足ります。5分を止めずに済むので、この確認は実際のケアの中で終わります。ペットの側にも余計な時間がかかりません。
-
書き換える役を、1つか2つだけ選ぶ
全部を新しくすると、子どもの側が覚えきれません。1年に書き換えるのは、多くても2つです。去年から通じている役は、通じているという理由で残します。書き換えた役だけ、その日から2週間は横で見ておきます。手が止まったら、1つ前の段の言い方に戻します。
-
新しく渡す役で、使うものが変わるかを確かめる
拭き取りや顔まわりが入ってきた年は、使うものを確かめ直します。清涼飲料水の規格基準、試験条件、検査機関の3つを、パッケージか商品ページで見ます。去年と同じものを使い続ける場合でも、確かめる作業だけは毎年やっています。子どもが持つ役に入ったかどうかで、安全を見る場所が変わるからです。
-
書き換えた日と、渡した役を1行だけ書き足す
紙に「7歳・8月・足の裏を4本」と書きます。日付を残しておくと、来年また読み上げるときに、何年前に決めた役なのかが分かります。記憶に置くと、渡した年が消えます。この1行があるだけで、翌年の10分がずっと短くなりました。
毎日の5分そのものは、去年と変わっていません。変わったのは、5分の中で手が止まる回数のほうです。役が今年のかたちに合っていると、聞き返しが減り、こちらが横から手を出す回数も減りました。結果として、同じ5分の中で犬の側に触れている時間が長くなっています。小さな子どもがいる家庭のペットのケアは、時間を増やすより、止まる回数を減らすほうが実際に効きました。
| 書き換える前 | 書き換えたあと | |
|---|---|---|
| 子どもが手を止めた回数 | 5分に2〜3回 | 0〜1回 |
| 大人が横から手を出した回数 | 毎回 | 書き換えて2週間で減った |
| 犬に実際に触れている時間 | 5分のうち2分ほど | 5分のうち4分ほど |
| 終わったあとの手洗い | 言われてから | 役の一部として自分で |
| 紙に残る記録 | なし | 1日1行 |
毎日の5分の中で、同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、触ると声を出す、耳を振る回数が増えた、においの出方が急に変わった、食べる量や水を飲む量が変わった。こうした変化に子どもが気づいたときは、役の渡し方の話ではありません。触る回数を増やす前に、動物病院にご相談ください。1行ずつ書いてきた紙を持っていくと、いつからどう変わったかをその場で伝えられます。小さな子どもがいる家庭では、最初に気づくのが子どものほうだった、ということもよくあります。
足の裏と口のまわりを拭く役は、去年までこちらの手にありました。子どもの手が届く高さが上がった年に、はじめて向こう側へ移ります。渡した先で使うものは、子どもに聞かれたときに一行で答えられるものにしました。mofuwa スキンケアミストの中身は、特許5253483の構造でつくられた電解水100%です。アルコールも香料も界面活性剤も入れていないので、「何が入っているの」への答えが、水の説明だけで終わります。布に含ませて、足の裏を4本、そのあと口のまわりを一度だけ。渡す前にこちらの手の甲へ一度出して、においの出方を毎年確かめてから手渡しています。浸透するかどうかや、においが消えるかどうかで選んだのではありません。小さな子どもがいる家庭では、子どもの手と犬の口の両方に触れるという条件から、安全の見方を決めています。
最後に、いちばん書いておきたかったことを書きます。子どもに役を渡すのは、こちらの手を減らすためではありません。実際、渡した年のほうが手はかかります。それでも渡しているのは、その子の毎日に触れる人が家に2人いるほうが、変化に気づく回数が増えるからです。そして渡した以上、その役は1年ごとに書き換えないと、去年のかたちのまま止まります。小さな子どもがいる家庭でペットと暮らすなら、書き換える日をこちらで決めて、紙に置いておく。安全の確かめ方も、同じ日に一緒に見直しています。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
