C08季節・行事
2頭を乗せた車は、行きより帰りがにおう|後部座席の足元
朝、2頭を後部座席に乗せて出たときは、窓を閉めていても何も感じませんでした。同じ車で夕方に帰る道で、信号待ちのたびに足元のあたりからにおいが立ってきます。多頭飼いの車がにおうのは、頭数ぶん体が増えたからというより、湿った面が同じ広さの中に2つぶん集まるからです。乗っている時間も、換気の回数も、行きと帰りで変わりません。変わるのは、座席に接している面が乾いているかどうかだけです。この記事では、後部座席のうち湿っている面の数と、帰りに窓を開けた回数を数えます。
行きと帰りで、においの出る高さが変わる|多頭飼いの後部座席で足元が先ににおう条件
行きの後部座席は、2頭とも乾いています。毛のあいだに水がなく、皮脂も出たばかりで、においのもとになる条件がそろっていません。帰りは、その3つが順に変わります。草むらや土の上で湿った足先が、そのまま足元マットに乗ります。体が温まっているので、毛のあいだに残った水が蒸れます。2頭が寄り合って座るので、触れ合っている面には風がまったく通りません。
においが先に立つのは足元です。理由は汚れの量ではなく、空気の動き方にあります。車の中の空気は上から下へ流れて、足元でとどまります。エアコンの吹き出し口は座面より高いところにあり、窓を開けても、風が通るのは人の顔の高さです。足元マットの上は、走っているあいだじゅう、動かない空気の中にあります。湿った面がそこに4本ぶん、多頭飼いなら8本ぶん置かれています。
| 場所 | 2頭で乗るときの状態 | 風の通り方 |
|---|---|---|
| 足元マット | 8本ぶんの足先が乗る | ほとんど動かない |
| 座面 | 2頭ぶんのおなかとしっぽの付け根 | 体の下なので通らない |
| 2頭が触れ合う面 | 体の横どうしが密着する | まったく通らない |
| 背もたれ | 背中と、寄りかかった首まわり | 上側だけ通る |
| ドアの内張りの下 | はねた土と、寄りかかった肩 | 窓を開けたときだけ通る |
行きに何も感じないのは、この5つの面がどれも乾いているからです。帰りは同じ5つが湿ります。頭数が増えて困るのは、においの量が2倍になることではなく、風の通らない面が新しく1つ増えることです。2頭が触れ合う面は、1頭で乗せているあいだは存在しません。多頭飼いの後部座席だけに出てくる面です。
座面と背もたれに残るにおいの見分け方|多頭飼いで2頭が寄り合う場所を見る
翌朝、ドアを開けて最初に感じるにおいが、どの高さから来ているかを確かめます。やり方は単純で、後部座席のドアを開けたまま3分置いてから、もう一度顔を入れます。上のほうのにおいは、この3分でほとんど抜けます。抜けずに残るのが足元です。座面と足元のどちらから来ているのかを、鼻を近づけて探すより早く分かります。
- 3分でほぼ抜ける:座面と背もたれ。空気に触れている面が広く、乾くのも早い
- 3分では変わらない:足元マット。湿りが繊維の奥に残っている
- 近づくと強い場所が1か所ある:2頭が触れ合っていた面。毛が集まっていることが多い
- ドアの内張りの下だけにおう:はねた土が乾いて、皮脂と一緒に残っている
- どこも同じくらいにおう:帰りに一度も窓を開けていない日の残り方
座面のにおいと足元のにおいは、質も違います。座面は体から出た皮脂のにおいで、時間がたつと弱くなります。足元は湿った土と毛が混ざったところに雑菌が増えたにおいで、乾いたあとも残ります。翌日になっても同じ強さなら、足元です。この見分け方がつくと、毎回全部をやり直さずに済みます。
多頭飼いでは、2頭のどちらから来ているかを探したくなりますが、そこは分けなくて構いません。触れ合っていた面は両方の体に接していて、湿りも混ざっています。見分けるのは頭ではなく、高さです。足元か、座面か、触れ合う面か。3つのどれかに絞れれば、そのあとの手当てが1か所で終わります。
足元と座面、どっちから手をつけるか|多頭飼いの後部座席で見る面の比較
順番は足元が先です。座面を先にやると、そのあと足元に手を入れるときに、また座面をまたぐことになります。上から下へ、というのは掃除の一般論ですが、車の後部座席は空気が下に溜まるので、下の面を残したまま上を整えても、翌朝には同じところからにおいが戻ります。
| 見るところ | 足元マット | 座面と背もたれ |
|---|---|---|
| においの元 | 湿った土と毛に雑菌が増えたもの | 体から出た皮脂 |
| 乾くまで | ひと晩では乾かないことがある | ドアを開けて3分で変わる |
| 翌朝の残り方 | 同じ強さで残る | 弱くなっている |
| 換気で変わるか | 窓を開けても風が届かない | 開ければその場で抜ける |
| 多頭飼いでの違い | 8本ぶんの足先が集まる | 触れ合う面が1つ増える |
| 手をつける順番 | 先 | 後 |
換気の回数も、この表と同じ理由で数えます。帰りの50分で窓を2回開けたなら、座面のにおいはそのぶん抜けています。一度も開けていないなら、5つの面が全部湿ったまま家に着いています。秋は窓を開ける回数が自然に減る時期です。暖房を入れ始め、日が落ちて気温も下がるので、夏なら開けていた場面で閉めたままになります。同じ道のりを同じ時間走っても、9月と11月では車内に残るものが違います。
多頭飼いで毎回どちらがどちら側に座るか決まっていないと、湿る面が日によって移ります。左右の位置を固定しておくと、においが出る面も固定されます。翌朝に見る場所が毎回同じになるので、変化にも気づきやすくなります。仲の良い2頭ほど真ん中で密着するので、そこに薄い布を1枚敷いておくと、触れ合う面を布のほうへ移せます。
走り出す前に1回、帰宅後に1回|後部座席に置いておく1本の使い方
足元マットと座面に使うものは、その子が歩いて、そのあと足先をなめることを前提に選びます。車を降りた2頭は、家に入ってすぐ足先をなめます。後部座席にかけたものは、そこを歩いた足を通って口に入ります。mofuwa 瞬間消臭スプレーは電解水100%でつくられていて、この順番のほうから成分が決まっています。床にかけるものとして設計されているので、足元マットにも、座面にも、同じ1本で足ります。
香りを足していないことにも理由があります。消臭には、香りを重ねて覆う考え方と、においのもとに反応させる考え方があります。mofuwa 瞬間消臭スプレーは後者で、においのもとに反応して、においを感じにくくします。閉じた車内で香りが積み上がると、犬も猫も人よりにおいに敏感なので、乗ること自体をためらうようになります。多頭飼いで1頭が乗りたがらなくなると、乗せる順番から組み直すことになります。無香料であることは、車では特に効いてきます。
-
乗せる前に、足元マットへ1回
乾いた状態のマットにかけておきます。走り出す前の10秒で、帰りの50分ぶんの条件が変わります。
-
帰宅後、2頭を降ろしてすぐ
降ろした直後は、湿りがまだ表面にあります。乾いて奥に入る前のほうが、拭き取りで動かせる量が多くなります。
-
足元から座面の順に
足元マット、触れ合っていた面、座面。この順で1回ずつ。上から始めると、下をやるときに戻ることになります。
-
ドアを開けたまま置く
帰宅後に15分開けておくと、上側の面はそれだけで抜けます。閉め切ったまま翌朝を迎えないことが、面の数を増やさない条件です。
家の中に持ち込む側も、同じ考え方で1か所減らせます。降ろしてすぐ足先を拭き取りしておくと、玄関からその子の寝床までのあいだに湿りが移りません。後部座席でにおったものは、たいてい寝床でもにおいます。車と寝床は、その子が同じ姿勢で長くいる2か所だからです。食器や水皿の近くに車の荷物を置かないことも、あわせて決めておくと動線が短くなります。
次の週末までに、後部座席で乾かしておくもの
帰った日のうちに終わらせるのは、足元マットと、真ん中に敷いた布の2つだけです。マットは外して立てかけ、布は洗濯機へ回します。この2つが乾いていれば、次の週末に乗せるとき、後部座席は行きの状態に戻っています。座面と背もたれは、ドアを15分開けておけば足ります。多頭飼いでも、やることの数は変わりません。
面を減らして、換気の回数も増やしたのに、においの出方が変わらないことがあります。車に乗せていない日でも同じ場所からにおう、2頭のうち片方だけが同じ面でにおう、足先をなめる回数が前より増えている。こうなると、後部座席の条件では説明がつきません。どちらの子か、体のどこか、いつから気づいたかを並べて書き留めて、そのメモを持って動物病院で診察の枠を取ってください。面の数と換気の回数を数えた記録は、季節の条件と体の変化を分けて話す材料になります。
2頭を乗せて出かける日は、これからも増えます。変えるのは、走り出す前の10秒と、降ろした直後の3分だけです。足元から先に、上は最後に。次にドアを開けたとき、行きと同じにおいがするなら、その日の後部座席は乾いています。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 後部座席にペット用のシートカバーを敷いていれば、面の数は減りますか。
- 座面と背もたれのぶんは減ります。カバーごと外して洗えるので、乾かす場所を車の外に移せるのが利点です。ただし足元マットは覆われないことが多く、2頭が触れ合う面もカバーの上に残ります。カバーを敷いた日は、洗う対象が増えたと考えて、帰った日のうちに外してください。外さずに次の週末まで敷いたままだと、湿った面が1枚増えただけになります。
- 猫をキャリーで後部座席に乗せる場合も、足元から見るのですか。
- キャリーを座面に固定しているなら、見る場所はキャリーの底に敷いた布です。猫は移動のあいだ同じ姿勢で伏せているので、体の下側だけが湿ります。足元マットに置いているなら、そこは車内でいちばん空気が動かない場所なので、底の布が乾きにくくなります。帰宅後は底の布を外して洗い、キャリーは扉を開けたまま風の通る場所に置いてください。
- 行きの車内でにおいが気になるときは、何が起きていますか。
- 前回の帰りに残ったものが、そのまま乾いて定着している状態です。乾いたあとのにおいは、湿っているときより弱く感じますが、走り出して車内が温まると戻ってきます。この場合は足元マットを外して、外の風に当ててから見てください。前の週末の面が残っているかどうかは、マットを裏返して、裏側が湿っているかで分かります。裏が湿っていれば、車内では乾ききっていません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
