C03使い方・お手入れ手順
エリザベスカラー着用中のケア手順
エリザベスカラーをつけて3日目の夜、あごの下へ指を入れようとして、縁に手の甲が当たって止まりました。その日までの3日間、背中と腰はいつもどおり触れていたので、何も残っていないつもりでいました。数えてみると、手が届いていない面が4か所ありました。着用中のケアは、触れる面を広げる話より先に、縁から指が入るのは何か所かを数える話です。あごの下、のど、耳のうしろ、胸の上。同じ大きさのカラーでも、首の太さと縁の高さで、届く数は2か所から4か所まで変わります。この記事では、その数え方と、届いた面から順に回す手順を書きます。カラーを外してよいかどうかは、つけた先生の指示が先です。
縁に指が入るのは4か所のうち何か所か|エリザベスカラーのケアで先に決める順番
エリザベスカラーをつけている子のケアは、指を入れて数えるところから始めます。数える場所は4つです。あごの下、のど、耳のうしろ、胸の上。その子の首とカラーの縁のあいだに、人差し指と中指の2本が入るかどうかだけを見ます。手のひらは入らなくてかまいません。指2本が入れば、その面は届く側です。mofuwa グルーミングスプレーを手に持つ前に、この4か所を先に確かめておきます。
| 場所 | 確かめ方 | 入らないときに起きること | 順番 |
|---|---|---|---|
| あごの下 | 下から指2本を縁に沿わせる | 食べたものと水がそのまま残る | 4番目 |
| のど | 首輪の下から上へ指を滑らせる | 首輪の縁で毛が寝たまま固まる | 3番目 |
| 耳のうしろ | 頭側から縁の内へ入れる | もつれの芽が3日で結び目になる | 2番目 |
| 胸の上 | 正面から下向きに入れる | よだれの跡が乾いて重なる | 1番目 |
表の右端が順番です。届いた面のうち、いちばん指が入りやすい胸の上から始めます。届きにくい面から始めると、そこで手が止まって、残りの面に回らないまま終わります。エリザベスカラーのケアで毎日残るのは、いつも同じ4番目の面です。だから順番を先に決めて、毎日同じ側から回します。
指が入らなかった面は、その日は数に入れません。無理に縁を押し下げて広げようとすると、反対側の縁がその子の首に食い込みます。縁の高さも、首まわりの余裕も、つけたときに決まっているものです。家で変えられるのは、届く面を回る順番と、1か所にかける秒数だけです。届かない面をどうするかは、次の診察で縁の高さごと相談する話になります。
数えた結果は紙に書いておきます。日付と、指が入った面の数。それだけです。この数は着けているあいだに動きます。腫れが引くと首まわりに余裕が出て、2か所だった子が4か所になることがあります。数が増えた日から、回れる面も増えます。増えたことに気づくのは、毎日数えている家だけです。
外側から縁、縁から内側へ|犬のエリザベスカラーのケアのやり方
順番が決まったら、手は外側から内側へ動かします。カラーの外側の面、縁そのもの、縁の内側の毛。この3段で、1か所につき20秒です。犬の場合は座った姿勢が向いています。立たせると縁が床や壁に当たって音が出て、その音のほうにその子の注意が移ります。
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1|カラーの外側を、上から下へ1周ぬぐう(20秒)
体ではなく、まずカラー自体です。透明な板の外側には、ぶつかった壁の汚れとよだれが乾いて重なっています。手のひらに出したものをコットンに移し、縁に沿って1周させます。ここを飛ばすと、内側を触った手が外側の汚れを内へ運ぶことになります。板は体ではないので、力を入れて拭いてかまいません。
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2|縁のふちを、指の腹でなぞる(20秒)
縁と首が当たっている線です。ここは毛が寝て、皮膚がこすれる面になります。指2本を縁に沿わせ、首を1周させます。1周の途中で毛が引っかかる場所があれば、その1か所が結び目になりかけています。引っぱらずに、手のひらに出したものを含ませてから、指で毛の向きに戻します。
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3|胸の上から、届く面を順に(20秒×3)
s1で決めた順番どおりに、胸の上、耳のうしろ、のど、あごの下。1か所20秒で切り上げます。届いた面が3か所なら60秒、4か所なら80秒です。手のひらに出して、指の腹で一方向に運びます。往復させません。20秒で終わらない面は、その日は途中で切って、翌日の1番目に回します。
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4|ブラシは縁の外側だけ(20秒)
カラーの内側にブラシは入れません。縁から2センチ外の毛だけを、縁から外へ向かって梳かします。内側で寝ていた毛が縁の外へ出てくるので、そこで受け取る形です。湿っているうちに梳かすと、静電気で毛が立たないので、縁に引っかかりません。
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5|数と秒数を1行書く(10秒)
届いた面の数と、20秒で終わらなかった面はどこか。この2つだけを書きます。3日並べると、同じ面が毎日途中で切れているのか、日によって違うのかが分かります。同じ面が3日続けて切れているときは、順番をその面から始める側へ入れ替えます。
この並びに mofuwa グルーミングスプレーを置いているのは、ノズルを向けずに使えるからです。エリザベスカラーは、その子の顔のまわりを板で囲っている状態です。縁の内側へ霧を入れると、逃げ場のない空間に音と霧が同時に届きます。手のひらに出してから指で運べば、その子に届くのは手の温度と、手のひらに広がった液だけになります。舐めても困らないように作られた1本なので、あごの下や口の近くへ手を入れる日も、量を数えずに使えます。
ブラッシングスプレーとしても使える1本なので、手順3と手順4を持ち替えなしでつなげます。犬も猫も体から脂を出すので、カラーをつけている10日でも、縁の内側は毎日汚れていきます。毎日きれいにしておきたい側から組めるのが、この1本を4番目までに置いている理由です。アルカリ性の電解水が毛の油となじんで乳化するので、手のひらに薄く汚れが移ります。移った量が多い面は、翌日の1番目に回します。
猫では、1段目の前に音の問題が入ります。容器を押したときのプシュッという音は、カラーの内側で反響して、板ごしにその子の耳へ届きます。こちらがまだ何も触っていない段で、その子の側だけが驚いたことになります。mofuwa 猫用グルーミングウォーターは、音を嫌がるという飼い主の声を受けて、容器を霧の出ない形に替えた1本です。押しても音が鳴らないので、手のひらに出す段で驚かれません。
20秒で終わらない1か所|エリザベスカラーのケアの手順が止まる場所
20秒で終わらない面は、毎日同じ場所に出ます。あごの下です。指が入る子でも、ここだけは秒数が伸びます。理由は3つあって、どれも手つきの問題ではありません。
- 下から手を入れると、その子が顔を上げる:上げた首の分だけ縁との隙間が狭くなり、入れていた指が押し戻されます。顔を下げるのを待つほうが早い
- 水を飲んだ直後は、あごの下が濡れている:カラーの内側は乾きにくいので、乾いていない面を触ることになります。飲んでから5分は空けます
- 板の縁が手首に当たって、力の向きが変わる:手首を逃がそうとして、指先だけで押す形になります。手の甲を縁に預けてしまうと、指の腹が使えます
3つとも、20秒を30秒に伸ばせば解決するように見えます。伸ばさないでください。1か所の秒数を伸ばすと、その日の最後の面に回らなくなります。エリザベスカラーのケアで面が1つ欠ける日が続くと、3日目には結び目か、乾いた跡のどちらかが残ります。20秒で切って、翌日の1番目に回すほうが、4か所とも回り続けます。
昨日まで指2本が入っていた面に、今日は1本しか入らない/縁が当たっている線に沿って、地肌が赤く見える、さわると熱い/同じ面を、カラーの内側で舐めようとし続けている/届いた面の数が、3日続けて減っている/板の縁を壁にこすりつける回数が、急に増えた。こうした変わり方は、カラーの大きさや手順の話では説明がつきません。首まわりが腫れている側の変化なので、届いた面の数を書いた紙を持って、動物病院で体のほうを見てもらう日をつくってください。何日目から何か所に減ったのかが並んでいれば、縁の高さを見直すかどうかの材料になります。
反対に、数が増えている日は手順を変えなくてかまいません。2か所から3か所に増えた日に、いきなり4か所を回そうとすると、1回の合計が80秒を超えて、その子が先に離れます。増えた面は次の日から1番目に入れて、いちばん届きにくい面を1つ落とします。回す面の数は3つまでにしておくと、毎日同じ形で終われます。
外した日に増える2か所|エリザベスカラーのケアを毎日続けるコツ
カラーが外れた日に、触る面は一気に増えます。届かなかった2か所が戻ってくるからです。ところがその2か所は、着けていた日数のあいだ手が入っていないので、いちばん時間がかかります。外れた日に全部を回そうとすると、1回が3分を超えて、その日で続かなくなります。
外した翌日から足すのは、1日1か所です。届かなかった面のうち、乾いた跡が重なっているほうを先に。1か所足したら3日続けて同じ形で回して、秒数が伸びていなければ次の1か所へ進みます。外れた日を、全部が元に戻る日にしないでください。ここを1日で詰めた家は、3日目に1回ぶん飛んで、そのまま毎日の形から外れます。
最後に回すのは、縁が当たっていた線です。着けているあいだ、その1周だけは毛が同じ向きに寝たままになっていました。外した直後は浮いてこないので、ブラシを入れる前に手のひらから運んで、向きを戻すところから始めます。ここが戻ると、首まわりの手ざわりが着ける前に近づきます。
今夜は、あごの下・のど・耳のうしろ・胸の上に指を入れて、何か所入ったかを数えるところまでで終わりにしてかまいません。その数が、明日どの面から始めるかを決めてくれます。紙は、カラーを外す日まで同じ1枚を使ってください。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 指2本が入らない面は、細い綿棒なら届きますか。
- 届く道具に持ち替えるより、届く面を毎日回すほうを選んでください。縁の内側は、その子が自分で頭を動かせない空間です。細いものを入れると、こちらの手元が見えないまま奥へ進むことになり、当たった場所をその子が避けようとして首が動きます。指2本が入るかどうかを基準にしているのは、入った時点でこちらの手の位置が分かるからです。入らない面は数に入れず、縁の高さごと次の診察で見てもらう材料にします。
- カラーの外側を拭くのは、毎日必要ですか。
- 毎日です。外側は、壁や床、食器の縁に当たった汚れが集まる面で、しかもその子から見れば視界の内側にあります。乾いてくると板の透明度が落ちて、その子の側で見えにくくなり、ぶつかる回数が増えます。ぶつかる回数が増えると縁が首に当たる力も増えるので、外側を拭く20秒は、内側の面を守る側にも働きます。体に触る前に済ませておくと、汚れを内へ運ばずに済みます。
- 1日に何回まで回していいですか。
- 朝と夜の2回までにしておくと続きます。回数を増やすより、1回で回る面を3か所にそろえるほうが、面が欠ける日が出ません。カラーを着けているあいだは、その子の側でも人が近づく回数が増えている時期です。3回目を足すと、近づかれること自体を避けるようになって、翌日に指が入る面が減ることがあります。2回で足りているかどうかは、手のひらに移る汚れの量で判断してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
