C04悩み解決
換毛期の抜け毛が出たときの家庭ケア|順番を変えるだけで変わる
ブラシを20分かけた翌朝でも、首の後ろに指を入れると、抜け毛が根元に残ったままのことがあります。床に落ちる毛は確かに減っているのに、皮膚の上には毛が積もったまま。換毛期にブラシを入れる目的は、皮膚に空気を通すことにあります。だから対処法は、量が多いところから始めません。抜けた毛が留まりやすい4か所から手を入れて、最後に指が地肌まで届くかを確かめる、という順番になります。
換毛期の抜け毛の対処法で、いちばん効くコツは場所の選び方
換毛期に抜けた毛は、抜けた瞬間に体から離れるわけではありません。根元で周りの毛にからまり、被毛の中にしばらく留まります。床に落ちるのは、そのうち動きや風で外へ押し出された分だけです。だから床の毛の量は、皮膚の上でいま何が起きているかを教えてくれません。
留まった毛が皮膚の上でしていることは、ひとつです。ふたをしています。被毛の下に抜けた毛の層ができると、そこだけ空気の入れ替わりが止まります。換毛期の抜け毛の対処法を考えるときに見たいのは、この層がどこにできているかです。
- 湿気がこもる:散歩から帰ったあとや、寝起きの体温が上がったあとの水分が抜けにくくなります
- 皮脂が毛先まで動かない:本来は毛の根元から毛先へ広がっていくものが、途中で止まります
- 静電気で毛どうしがくっつく:乾いた季節ほど、浮いた毛が外へ出ずにその場で絡みます
手を入れる場所は、毛がたくさん取れるところではありません。背中の真ん中やお尻の上は、確かにブラシによく毛が付きます。ただ、そこは体の中でいちばん外に開いていて、放っておいても抜けた毛が落ちていく場所でもあります。取れる手ごたえがある場所と、留まっている場所は一致しません。
空気を通すというと、乾かす話に聞こえるかもしれません。ここで言っているのは、皮膚の表面の空気が入れ替わるかどうかです。うるおいは毛の中に閉じこめた湿気ではなく、毛と皮膚がそれぞれ水分を持てている状態を指します。抜けた毛でふたをしたまま湿気だけを残しても、うるおいにはなりません。
抜けた毛が留まる4か所|家でできる換毛期の抜け毛の見つけ方
留まりやすい場所には共通点があります。毛の流れが切り替わるところと、その子の舌も人の手も最後に回るところです。この2つが重なるのが、次の4か所になります。家でできる確認は、道具を持たずに指だけでできます。
| 場所 | なぜ留まるか | 指で確かめること |
|---|---|---|
| 首の後ろ | 毛の向きが前後で入れ替わる。首輪の下は毛が押さえられている | 指を3本、根元まで入れて地肌に触れるか |
| 腰 | 背中から腰にかけて毛が長く密になる。ブラシが表面だけを通る | 手のひらで押して、指のあいだに毛が上がってくるか |
| しっぽの付け根 | 座るたびに毛が押しつぶされる。一日のうち接している時間が長い | 毛を左右に分けて、根元が湿っていないか |
| 脇 | 前足が動くたびにこすれる。人の手が最後に回る場所 | 前足を強く持ち上げず、横から指を入れて厚みを見る |
4か所とも、被毛の表面を見ているだけでは分かりません。毛先は普段どおりに流れていて、詰まっているのは根元だけだからです。指を入れて、地肌に触れる前に毛の抵抗を感じたら、そこに層ができています。
毎回同じ順番(首の後ろ→腰→しっぽの付け根→脇)で触ると、前の日との違いが手で分かるようになります。今日は腰だけ抵抗が強い、脇はもう軽い、という比べ方ができるのは、順番が固定されているときだけです。
毎日の順番は、浮かせる→出す→触れる
順番を変えるだけで結果が変わるのは、抜けた毛は「取る」より先に「動かす」必要があるからです。根元にからまったままの毛をブラシで引くと、まだ抜けていない毛のほうが先に動きます。毎日やるのは、次の4つです。
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4か所を先に決めてから始める
全身を1周してから細かいところ、という順番にすると、たいてい脇にたどり着く前にその子が飽きます。首の後ろ・腰・しっぽの付け根・脇を先に済ませてから、残りの被毛を流すようにしてください。4か所だけなら5分で終わります。
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毛を分けて、根元から浮かせる
ブラシを寝かせて毛先だけを何度通しても、根元の毛は動きません。片手で毛を左右に分けて地肌を出し、その線に沿って根元側から動かします。力ではなく角度の話です。ブラッシングでいちばん時間をかけるのはここになります。
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浮かせた毛を、毛の流れに沿って外へ出す
ここで初めて毛が取れます。浮いた毛を毛先の方向へ運び出すだけなので、抵抗はほとんどありません。手ごたえがないのが正しい状態です。引っかかりが残るなら、まだ浮いていない毛を引いています。ひとつ前に戻ってください。
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最後に、指が地肌まで届くかを確かめる
終わりの合図を、取れた毛の量にしないでください。4か所に指を入れて、途中で止まらずに地肌に触れられるかで判断します。触れたら、その場所は今日の分が終わっています。届かない場所が残ったら、翌日その1か所だけをやります。
この順番だと、取れる毛の量はむしろ減ったように見えます。先に留まっていた分を出しきってしまうと、翌日以降にまとめて出てくる量がなくなるからです。量が減ったことを、手を抜いた結果と取り違えないでください。
空気が乾く時期は、浮かせた毛が外へ出ずにその場で反発します。分けた線に沿って mofuwa グルーミングスプレーをひと吹きし、毛の表面を落ち着かせてから始めるだけでも変わります。それでも毛先がまとわりつく日は、その日は4か所のうち2か所までにして、残りを翌日に回してください。
換毛期の抜け毛のケアの頻度と、指が地肌に届かない日が続くとき
頻度は、1日1回、4か所だけで足ります。抜ける勢いが強い時期でも2回までにしてください。回数を増やすほど早く終わるものではなく、同じ場所に何度も手を入れるほど、その子は次から嫌がるようになります。全身のブラッシングは週に2〜3回のままで構いません。
- 時間を延ばさない:4か所で5分。長くしても、後半は毛先を撫でているだけになります
- 取れた毛をためて見比べない:量は日によって変わります。比べるのは、指が届いたかどうかです
- お風呂で解決しようとしない:留まった毛は濡れるとさらに絡みます。浮かせてから洗う順番にしてください
- 嫌がった日は中断する:中断した日があっても、翌日に同じ4か所へ戻れば続きになります
毎日の5分を短くする道具も、この対処法のうちに入ります。mofuwa グルーミングスプレーは、根元を浮かせる前のひと吹きに使います。首の後ろと腰は毛が密で、乾いたままブラシを当てると毛先が反発し、浮かせた毛が外へ出る前に戻ってきます。毛を左右に分けて地肌を出した線へ吹いてから梳かすと、同じ5分でも指が届く深さが変わります。舐めても差し支えない基準でつくられているので、しっぽの付け根や脇のように、そのあと口が回る場所でも量を減らさずに使えます。散歩から帰った日に、足先と腹の下だけを拭いておくのも同じ1本で足ります。
この対処法を1週間続けても、どこかの1か所だけ指が地肌まで届かないままのときは、抜けた毛が留まっている話ではない可能性があります。毛が絡んで固まっている、皮膚のほうが盛り上がって指が入らない、触られること自体を強く嫌がる。どれも家庭のブラッシングで押し進める場面ではありません。
左右のどちらかだけ毛が薄い、地肌に赤みや盛り上がりがある、触ると痛がる、においが出てきた、フケが急に増えた、季節に関係なく抜け続けている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断でケアを続けず、動物病院にご相談ください。換毛期と重なる時期は、季節のせいだと思って様子を見る期間が長くなりがちです。
相談するときは、いつから、どの場所か、家で何をどのくらいの頻度でやっているかをメモしていってください。4か所を順番に触っていれば、いつから届かなくなったかが答えられます。
終わりの合図は、指が地肌に届いた日です。今日は腰だけ届かなかった、と分かっていれば、翌日はその1か所から始められます。毎日の4か所と、その前のひと吹き。mofuwa グルーミングスプレーをブラシと同じ引き出しに入れておくと、順番のほうを思い出せます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 抜け毛を減らしたくて、シャンプーの回数を増やすのはどうですか?
- 換毛期に洗う回数を増やしても、抜ける量は変わりません。むしろ根元に留まったままの毛が濡れて絡み、乾かしたあとに指が入りにくくなることがあります。洗う前に4か所を浮かせておくと、乾きも早くなります。回数を増やすより、洗う順番を変えるほうが確実です。
- 短毛の子にも、この4か所は当てはまりますか?
- 当てはまります。短毛でも下毛を持つ子は多く、抜けた毛は同じ場所に留まります。ただし層が薄いぶん、指を入れたときの抵抗は分かりにくくなります。手のひらを当てて、押したときに毛が指のあいだへ上がってくるかで見てください。
- 粘着ローラーやゴム手袋は、ブラシの代わりになりますか?
- 外へ出す工程だけなら代わりになります。ただし、どちらも毛の表面に働くもので、根元から浮かせることはできません。浮かせる工程を飛ばすと、翌日また同じ量が出てきます。浮かせるところまでを済ませてから、仕上げに使ってください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
