C02技術・エビデンス
すすぎ残しが起きやすい部位の共通点
洗い終わって水を止めたあと、腹の下に手を入れるとぬるつきが指に残る。すすぎ残しに気づくのは、たいていこの順番です。その指が当たっている部位は、毎回だいたい同じところになります。脇の内側、尾のつけ根、指のあいだ、そして腹の下。この4つの部位を並べると、共通しているのは毛が密で、水の通り道が細いという1点でした。この記事では、泡を入れた量の側と、水が抜けていく側の2つに分けて、すすぎ残しが起きる部位をどちらから減らすほうが早いのかを比べます。台所のざるとスポンジを相手にすると、両方の側が同時に見えます。
すすぎ残しが起きる部位に、共通している条件
残りやすい部位に共通しているのは、毛が密に生えていて、水が抜けていく道が細いことです。腹の下、脇の内側、尾のつけ根、指のあいだ。どれも体の下側か内側にあり、上から流した湯が最後に通る場所です。ここは毛が寝ていて隙間が少ないので、湯が入るのにも時間がかかり、出ていくのにも時間がかかります。
台所の道具でいうと、目の細かいざるに近い状態です。粗いざるは水をかければすぐ切れますが、目の細かいざるは、洗剤の泡が網に残って、水をかけても最後の一膜がなかなか抜けません。部位ごとの差は、毛の量の差ではなく、目の細かさの差として見たほうが当たります。
- 腹の下:毛が寝て密になり、湯が通り抜ける前に横へ逃げる部位
- 脇の内側:前脚に隠れて、湯が正面から入らない部位
- 尾のつけ根:毛が集まって立っていて、内側が外から見えない部位
- 指のあいだ:面積が小さいぶん、湯を当てている時間がいちばん短くなる部位
この記事で扱う事実は、この共通点1つだけです。すすぎ残しは、洗い方の丁寧さより、部位ごとの通り道の細さで決まっています。だから減らし方も、丁寧に流す時間を伸ばす方向ではなく、通り道に入れる量を変える方向から考えることになります。
入れた量と抜け道|すすぎ残しの起き方の違い
すすぎ残しは、2つの側に分けて説明できます。1つは入る側、つまりその部位に入れた洗浄成分の量。もう1つは出る側、つまり水が抜けていく道の細さです。同じ部位でも、どちらの側から起きたかで、次に動かすものが変わります。
台所のスポンジで確かめられます。洗剤を1滴で使ったスポンジは、水を当てれば数秒で泡が消えます。3滴含ませたスポンジは、同じ水量では抜けきらず、握ると白い泡がまた出てきます。抜け道の細さは同じなのに、入れた量だけで、すすぎに要る時間が変わっています。犬や猫の部位で起きているのも同じことです。
mofuwa モイストシャンプーは、この入る側を最初から小さくつくったシャンプーです。洗浄成分はアミノ酸系だけを使い、その量も少なくしてあります。量を減らしても泡が立つのは、原料の水そのものを電解水に置き換えてあるからです。水の側に汚れを動かす働きがあるので、減らした洗浄成分のぶんをそこで埋めています。すすぎに回す湯も、そのぶん最初から少なく見積もれます。
原料の水について、はっきりしていることと、はっきりしていないことを分けて書きます。使っている原料の水は電解水で、精製水で薄めていません。ただし、シャンプー全体に対して何パーセントかという割合は公表されていないので、ここでは書けません。数字を足すより、引き算でつくられているという設計のほうが、すすぎの話には直接つながります。
入る側と出る側、すすぎ残しを先に減らせるのはどっちか
先に動かして結果が出やすいのは、入る側です。抜け道の細さは、その子の毛の生え方なので変えられません。入れる量は、今日から変えられます。どっちから手をつけるかという問いには、変えられる側から、という答えになります。
| 見る側 | 残る理由 | 今日できること | 変えられるか |
|---|---|---|---|
| 入る側(量) | 泡が多く、流しきるまでに湯と時間が要る | シャンプーの量を減らし、手のなかで泡にしてから置く | 変えられる |
| 出る側(抜け道) | 毛が密で、水が横へ逃げる前に抜けきらない | その部位を開いて、湯の向きを下から入れる | 生え方は変えられない |
| 確かめる側 | 濡れているあいだは残りが分からない | 乾いた翌朝に、同じ4部位を指で挟む | 習慣にできる |
入る側を小さくすると、出る側の細さは問題になりにくくなります。泡が少なければ、抜け道が細い部位でも、抜けきるまでの湯と時間が短くて済みます。モイストシャンプーで浴室にいる時間が短くなるのは、洗浄成分を減らしたぶん、すすぎに要る工程がそのまま軽くなるからです。トリートメントの工程が要らないのも、落としすぎない側に振ってあるからです。
原料の電解水は、3室に分かれた電解槽で不純物が混ざらないようつくられていて、この装置と方法は特許5253483として登録されています。登録されているのは装置と方法で、洗い上がりを保証する書類ではありません。水そのものは、清涼飲料水に求められる水質の基準で検査を受けています(調査機関:江東微生物研究所)。すすぎの話に引きつけて言えば、万一残った水が口に入る前提で検査されている、という意味です。生菌が検出されなかったという別の試験結果は、容器のなかで水と菌が直接触れた試験条件の話で、毛の上のすすぎ残しについて言えることではありません。
犬と猫で、すすぎ残しを先に見る部位はどっちか
犬は腹の下から、猫はあごの下と脇からです。体の形と、湯をかけられる姿勢が違うので、湯が最後に抜ける部位も変わります。犬は四つ足で立った姿勢のまま洗うことが多いので、下側に集まります。猫は体を丸めて縮むので、たたんだ内側が湯の通り道から外れます。
| 1番目 | 2番目 | 外しやすい部位 | |
|---|---|---|---|
| 犬 | 腹の下 | 内股と脇の内側 | 尾のつけ根の内側 |
| 猫 | あごの下 | 脇の内側 | 前脚のつけ根 |
猫でもう1つ条件が増えるのは、洗ったあとに自分で全身をなめることです。すすぎ残しがある部位を、そのまま口へ運ぶ経路ができます。だから猫では、残りを見る部位の順番より先に、そもそも入れる量を減らしておくほうが早く済みます。犬でも、前脚を口で気にする子では同じ考え方になります。
同じ部位だけが2週間つづけて赤い、あるいは同じ1か所を気にして口をもっていく回数が増えているときは、すすぎの話から離れる段です。その4部位のどこで何日つづいたかを書き留めて、動物病院で皮膚を見てもらってください。部位と日数が分かっていると、洗い方の話とそれ以外の話を分けやすくなります。
換毛の時期に、すすぎ残しの部位が入れ替わる
同じ子でも、抜け毛が増える時期には残りやすい部位が変わります。浮いた下毛が毛のあいだに溜まると、それまで通り道だった場所が塞がります。春と秋に、前の季節には気づかなかった部位でぬるつきが出るのは、この入れ替わりです。
- 換毛の時期の前:下側の4部位を、いつもの順番で確かめる
- 換毛の時期の最中:洗う前にブラシで浮いた毛を外し、通り道を戻してから湯を入れる
- 換毛の時期のあと:残りやすい部位が元に戻ったかどうかを、乾いた翌朝の手ざわりで見る
すすぎ残しの話が部位の話になるのは、通り道が体の形でできているからです。入れる量は毎回選べて、通り道は季節で変わる。この2つを分けて書いておくと、次に洗う日は前回の続きから始められます。
確かめる場所は4つで足ります。腹の下、脇の内側、尾のつけ根、指のあいだ。濡れているあいだは分からないので、翌朝の根元にもう一度指を入れてください。そこがぬるつかなかった日の量と順番が、その子の基準になります。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- すすぎ残しがあるかどうか、濡れているうちに分かりますか
- 濡れているあいだは、水が手ざわりを隠すので分かりにくくなります。指の腹で挟んで、ぬるつきが動くかどうかを見るのが精いっぱいです。はっきり出るのは乾いたあとで、根元に薄い重さが残ります。洗った翌朝に同じ4部位を触る習慣をつけると、前回との比較ができます。
- 泡が見えなくなったら、すすげたと考えていいですか
- 泡が見えなくなる時点と、抜けきる時点はずれます。とくに毛が密な部位では、表面の泡が消えたあとも、根元に薄い一膜が残っていることがあります。泡が消えてからもう10数え、その間に腹の下と脇へ手を入れて確かめると、このずれを拾えます。
- すすぎの時間を長くすれば、量を減らさなくてもいいですか
- 時間を伸ばすほうでも残りは減りますが、伸ばせる時間には限りがあります。浴室にいられるのは、その子が立っていられる時間までです。入れる量を減らすほうは、その日の1回で決められて、次の回にも持ち越せます。順番としては量を先に決めるほうが軽く済みます。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
