C02技術・エビデンス
生乾きが招くもの
生乾きという言葉を、浴室の床で先に覚えました。シャワーで流したあと、水を切らずに出た日は、翌朝その一角だけがぬめっています。流した瞬間はどこも同じようにきれいで、差は数時間かけて出てきます。犬の毛の根元で起きていることも同じ形で、リスクとして数えるのは水の量ではなく、濡れていた時間の長さです。この記事では、除菌の試験が秒で測っているものと、家で時間をかけて起きることを並べて、試験結果から言えることと言えないことを分けます。
生乾きの犬の背中に、指を入れた夜の経験から
浴室の床は、水を切って出た日と、そのまま出た日で翌朝が変わります。流した直後はどちらも同じようにきれいで、差がつくのは、水滴が残った場所に何時間か置かれたあとです。目地のあいだや排水口のふちなど、水がいちばん最後に残る一角だけがぬめり、においも出ます。乾いた場所では、同じことが起きません。
犬を洗った日の夜に、背中の毛を分けて根元へ指を入れると、同じ構造に出会います。表面は手のひらでさらさらしているのに、根元の一帯だけが冷たく湿っている。生乾きと呼ばれている状態は、この一帯のことです。指を抜いたあとに指先を合わせると、しばらく冷たさが残ります。
このとき数えたいのは、水が何グラム残っているかではありません。その水が何時間そこにいるか、という時間のほうです。浴室の床で差をつくったのも、水の量より置かれた時間でした。生乾きの犬で語られるリスクを、時間の話として置き直すと、家でできることがはっきりします。
- におい:湿った時間が長い場所ほど出やすく、乾いた翌朝にいちばん分かる
- 毛のもつれ:根元が湿ったまま寝ると、押しつけられた向きで毛が締まる
- 寝具側へ移る水:朝に湿っているのは寝床のほうで、その子の毛は乾いている
- 体温の下がり方:濡れている一帯から熱が抜けるので、同じ室温でも冷えやすくなる
この4つが、生乾きの犬でリスクとして数えられているものです。においも、もつれも、冷えも、別々のリスクに見えて出どころは1つです。どれも、湿っていた時間が短ければ小さくなり、長ければ大きくなります。逆に言えば、時間を縮める工程だけが、この4つに同時にかかってきます。
30秒の試験から、生乾きの犬のリスクを説明できない理由
当社の特許電解水には、除菌に関して公表されている試験結果があります。一般細菌を対象にした試験では、検査時間30秒で生菌が検出されませんでした(検査機関:日本食品分析センターほか)。試験を受けたのは水そのもので、シャンプーという製品ではありません。試験の条件は、容器のなかで水と菌が直接触れる状態です。試験条件のなかに、毛も皮膚も入っていません。
ここで単位を見てください。試験が測っているのは30秒という幅で、生乾きは数時間つづく状態です。秒で測った結果を、時間の話にそのまま延ばすことはできません。浴室の床でいえば、洗剤をかけた直後の30秒がきれいだったことと、水滴を残して出た床が翌朝どうなっているかは、別の問いです。
電解水そのものの説明も、同じ線の引き方で書けます。この水は、3室に分かれた電解槽でつくられていて、その装置と方法が特許5253483として登録されています。登録されているのは水のつくり方で、乾かなかった夜に何が起きるかを保証する書類ではありません。技術の登録は、効果の証明と別のものです。
浸透についても分けておきます。この電解水の特長として説明されているのは、水が内側へ入りやすいことです。乾くというのは、水が外へ出ていくことです。方向が逆なので、浸透の話を持ってきても、乾くまでの時間は縮みません。生乾きの犬のリスクを小さくする工程は、水を入れる側ではなく、水を出す側にしかありません。
秒で測るものと時間で起きるもの|生乾きの犬についての考え方
家で数えるのは、水を止めてから根元が乾くまでの時間です。この時間を短くする工程は2つしかありません。最初に水を取る工程と、風を通す工程です。浴室の床で水を切ったかどうかが翌朝を分けたのと同じで、先に取った水の量が、あとの時間をそのまま決めます。
| 工程 | 何をしている | 時間との関係 |
|---|---|---|
| タオルで押さえる | 毛のあいだの水を先に吸わせる | ここで取れた量だけ、あとの時間が短くなる |
| 風を当てる | 毛の根元の湿った空気を入れ替える | 同じ量の水でも、抜けるまでの時間が縮む |
| 確かめる | 根元に指を入れて冷たさを見る | 残っている時間を数え始める合図になる |
犬の毛量が多い子では、タオルを1枚で終わらせないほうが早く済みます。1枚目が吸える量には上限があり、上限に達したタオルは水を移すだけになります。押し当てて吸わせ、湿ったら替える。こすると根元の毛が絡んで、風の通り道がふさがります。ここは浴室の床をこするか、水を切るかの違いに近い場面です。
工程の数そのものを減らす、という考え方もあります。mofuwa モイストシャンプーは、洗浄成分を少なくしてあって、洗い上がりがごわつきにくいので、トリートメントの工程を置かずに済みます。浴室で1工程減るぶん、その時間を乾かす側へ回せます。生乾きの犬でリスクとして数えていたのは時間の長さなので、時間を移せること自体が、数えている幅を短くします。
モイストシャンプーについて言えるのはここまでで、洗ったあとに乾かさなくてよくなる、という話にはなりません。どのシャンプーで洗っても、水を毛から出す仕事はタオルと風にしかできません。時間を確保するところまでが設計の話で、そこから先は家の工程の話です。
夜のうちに乾かしきれなかった日は、寝る場所の側を動かします。湿った一帯が寝床に押しつけられると、そこだけ風が止まり、リスクとして数えていた時間がそのまま延びます。敷いているものを乾いた1枚に替え、風の通る側に寝かせる。翌朝、寝床のほうが湿っていたら、その水はその子から移った分です。
工程を1つ減らすと、生乾きの犬に出る変化
変化は、翌朝の根元に出ます。前の週より短い時間で乾いた日は、朝に指を入れても冷たさがありません。寝床のほうも湿っていません。リスクを数字で測る道具は家にありませんが、乾くまでの時間は数えられます。数えられるものを1つ持っておくと、週ごとの比較ができます。
- 水を止めた時刻と、根元が乾いた時刻を書く。この差が、その週の生乾きの時間です
- タオルを何枚使ったかを書く。枚数が増えた週は、先に取れた水が増えています
- 翌朝の寝床を触る。湿っていれば、乾かしきる前に寝かせた時間が残っていました
この3行が2週間ぶん並ぶと、どの工程が時間を縮めたかが見えます。同じ手順で同じ時間しか縮まらない週がつづくなら、動かす工程を入れ替えます。タオルを増やす、風の向きを下から入れる、寝床を乾いた1枚に替える。3つのどれを動かしたかを書いておくと、次の週はその続きから始められます。
同じ一帯だけが2週間つづけて湿っていたり、乾いたあとにその1か所だけにおいが戻ってくるときは、乾かし方の話から離れます。その部分と、湿っていた時間を書き留めて、動物病院で皮膚を見てもらってください。時間を数えた記録があると、洗う日の話とそれ以外の話を分けて伝えられます。そのうえで、家では時間を短くする工程を続けます。
生乾きの犬について書けることは、結局この1つに戻ります。試験が秒で測っているものと、家で時間をかけて起きることは別で、時間を縮める工程だけが家の側にあります。浴室の床と同じで、先に水を切った日の翌朝は変わります。数えるのは時刻の差だけで足ります。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
