C05犬種・猫種別ケア
ブリティッシュショートヘアのプラッシュコート|あごの黒ずみを毎日のケアで防ぐ
ブリティッシュショートヘアを正面から見ると、あごの先が見えません。頬が横へ張り出していて、その内側にあごが収まっているからです。横から見ても、頬のふくらみが影をつくり、あごの下の毛はその影に入ります。あごニキビの黒い点は、その見えない場所に出ます。鼻先が長く、あごの輪郭が前へ出ている猫なら、食器から顔を上げた瞬間に飼い主の視界へ入ります。ブリティッシュショートヘアでは、その入口が最初から使えません。目で見つける代わりに、顔を下から持ち上げるか、指を頬の下へ沿わせるか。この記事では、見えるあごと隠れたあごを並べて、点検の入口がどこまで変わるのかを書きます。
頬の下にあごが隠れる|ブリティッシュショートヘアのあごニキビが遅れて見つかる条件
ブリティッシュショートヘアの頭は、上から見ても正面から見ても丸い形をしています。頬骨のあたりに幅があり、鼻先までの距離が短い。その結果、あごは顔のいちばん外側ではなく、頬のラインより内側の、下がった位置に収まります。人が猫の顔を見るとき、目線はふつう鼻先か目に行きます。ブリティッシュショートヘアの場合、その視線の先にあごは入っていません。
被毛の作りも重なります。この猫種の毛は上毛と下毛の長さがそろっていて、密で、体に対して立ち上がるように生えています。手のひらでなでると押し返してくる感触があるのは、この立ち方のためです。あごの下の毛も同じように立つので、地肌が外から見えません。黒い点が出ていても、立った毛のあいだに沈んで、上からは毛の色しか見えない状態になります。
ここに、顔の丸みがつくる影が足されます。頬が横へ張り出していると、その下は一日じゅう光が回りません。色の濃い点を、影の中で、立った毛ごしに見ようとしていることになります。ブリティッシュショートヘアのあごニキビが「気づいたときには数が増えていた」と言われやすいのは、点の出方が違うからではなく、見える条件がそろっていないからです。
だからこの記事では、拭く回数や食器の話より先に、点検の入口を決めます。入口が使えないまま毎日のケアを組んでも、始まりの合図が来ません。ブリティッシュショートヘアのあごニキビは、気づく手段のほうを先に決める種類の話です。
- 頬に幅がある:あごが顔の輪郭の内側に入り、正面から視界に入りません
- 鼻先までが短い:食器へ顔を下げても、あごの先だけが前に出ません
- 毛が体から立つ:あごの下も同じで、地肌が毛のあいだに隠れます
- 上毛と下毛の長さが近い:かき分けても、すぐ元の面に戻ります
- 頬のふくらみが影をつくる:色の濃い点ほど、影に溶けて見えなくなります
ブリティッシュショートヘアの被毛は密です。ただ、あごニキビの見つけにくさを決めているのは毛の量ではなく、あごの位置と、その上に落ちる影のほうです。量の話にすると、答えは「もっと短く刈る」になってしまいます。位置の話にすると、答えは「顔をどの向きから見るか」に変わります。手を増やす前に、向きを変えてください。
見えるあごと、隠れたあご|点検の入口をブリティッシュショートヘアで比較する
猫のあごには、外から見える型と、見えない型があります。比較するのは猫の優劣ではなく、飼い主の点検がどこから始まるかです。ここを分けておかないと、同じ「毎日あごを見てあげてください」という一文が、片方の家では成り立ち、もう片方の家では一度も実行されないまま終わります。
見えるあごというのは、鼻先が長めで、あごの輪郭が顔の前面へ出ている作りです。食器から顔を上げると、あごの先が正面から見えます。飼い主は特別なことをしていなくても、毎日の食事のたびに点検が済んでいます。気づくきっかけは目で、点検の道具は視線だけです。黒い点が2つ3つの段階で気づける可能性があります。
隠れたあごというのが、ブリティッシュショートヘアの側です。頬が張り出し、あごがその下に収まり、毛が立って地肌を覆っています。正面からも横からも見えないので、視線だけの点検はどれだけ回数を重ねても空振りになります。気づくきっかけは指で、点検の道具は手と、顔を上向きにする姿勢です。
| あごが見える猫 | ブリティッシュショートヘア | |
|---|---|---|
| あごの位置 | 顔の前面に出ている | 頬のラインの内側、下がった位置 |
| 気づくきっかけ | 目。視線が届く | 指。触って初めて分かる |
| 見る向き | 正面か横から | 下から持ち上げて、上を向かせて |
| 毛の状態 | あごの毛が寝て、地肌が見える | 毛が立って、地肌が見えない |
| 点検が起きる場面 | 食事のたび、ついでに | 決めた時間に、意識して |
| 気づく段階 | 点が数個の段階で気づける | 面に広がってから気づきやすい |
| 続かなくなる理由 | ほとんど止まらない | 忘れる。合図がないため |
この比較で大事なのは、後者が不利だという結論ではありません。視線の点検はついでに起きるぶん、忘れることもないかわりに、深さがありません。指の点検は起こすのに手間がいりますが、一度始めれば毛の下の地肌の状態まで分かります。ブリティッシュショートヘアでは、精度の高い入口だけが残っている、という言い方のほうが近いです。
問題は、その入口が自然には開かないことです。目の点検は食事という合図が毎日来ますが、指の点検には合図がありません。ブリティッシュショートヘアのあごニキビで手が止まる理由のほとんどは、やる気ではなく合図の不在です。次のセクションで、その合図を体の動きの中へ埋め込みます。
うちの子のあごはどっちか|ブリティッシュショートヘアの顔を下から確かめる
同じ猫種でも、顔の丸みには幅があります。まず、うちの子のあごがどっちの入口かを確かめてください。写真を撮ったり、鏡を使ったりする必要はありません。膝の上か、床に座っている状態のまま、手だけで進みます。無理に持ち上げず、嫌がったらその場でやめて構いません。
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正面にしゃがんで、あごの先が見えるかを確かめる
目の高さを猫と同じにして、正面から見ます。あごの輪郭が頬より前に出ているなら、見えるあごの入口が使えます。頬の丸みに隠れて輪郭が分からないなら、隠れたあごです。ブリティッシュショートヘアはこちらになる子が多く、その場合はここから先が本番になります。
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頬の下へ、指の腹を沿わせて滑らせる
つまむのではなく、頬の下の面をなでるように奥へ進めます。頬のふくらみが終わって、指が一段下へ落ちるところがあります。そこがあごの下の面です。ブリティッシュショートヘアでは、この落ちる感じが顔の輪郭よりかなり内側にあります。
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その面を、毛の流れと直角に指で分ける
毛が立っているので、分けてもすぐ戻ります。戻る前に見ます。地肌が白っぽいか、黒い点が並んでいるか、ざらついた面になっているかの3つだけを見てください。数を数える必要はありません。ここで見た印象が、次の日との比較の基準になります。
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手のひら全体で、あごを下から支えて上を向かせる
指1本ではなく、手のひらで下から受けます。猫が自分から顔を上げる姿勢になるので、力がいりません。この角度で初めて、あごの下に光が回ります。ブリティッシュショートヘアのあごニキビを目で確かめられるのは、この向きのときだけです。数秒で終えて、そのまま放してください。
| 確かめたこと | その日から使う入口 |
|---|---|
| 正面からあごの輪郭が見える | 視線の点検で足ります。食後に見る |
| 輪郭は隠れるが、指はすぐ落ちる | 抱いたついでに指を沿わせる |
| 指が奥まで進まないと落ちない | 手のひらで支えて上を向かせる |
| 毛を分けても地肌が見えない | 見るのをやめて、手ざわりで判断する |
新しく時間をつくると続きません。ブリティッシュショートヘアを抱き上げる動作は、たいていの家で毎日起きています。抱き上げたら手のひらであごを受ける、と決めてしまえば、思い出さなくても点検が回ります。夜に抱く家は夜、朝の食事のあとに抱く家はその時間で構いません。回数より、いつも同じ動作にぶら下げることのほうが効きます。
猫の舌が届く範囲との比較|ブリティッシュショートヘアのあごで人が代わるところ
猫は自分で毛づくろいをします。前足をなめて顔をこすり、体は舌で直接なめる。ほとんどの場所は自分で回せます。ただ、あごの先だけは舌が届きません。ここは全身の中で、猫自身の手入れが構造的に届かない数少ない場所です。だから、あごの下は前足でこする動作に頼ることになります。
ブリティッシュショートヘアでは、その前足の動作も条件が変わります。頬に厚みがあるぶん、前足は頬の面をなでて終わりやすく、その下のあごへ回りにくい。舌が届かない場所を、前足も通り過ぎていることになります。飼い主が手を貸すというより、その子の毛づくろいが届かない一か所を人が代わる、という位置づけです。
| 場所 | 猫自身の手入れ | 人が代わるか |
|---|---|---|
| 背中・わき腹 | 舌が直接届く | 代わらなくてよい |
| 顔の横・耳のうしろ | 前足でこすれる | 換毛期だけ手伝う |
| のどの前面 | 前足が届きやすい | 様子を見て |
| あごの下 | 舌は届かない | 人が代わる |
| あごの先 | 頬に阻まれて前足も浅い | 人が代わる |
代わり方は簡単です。食べたあとの30秒だけ、あごの下を毛の流れに沿ってなでる。これで足ります。こする必要はありません。ブリティッシュショートヘアは毛が立つので、逆立てるように動かすと嫌がって、翌日から触らせてもらえなくなります。前から後ろへ、面をなでる方向だけを守ってください。
この30秒に、mofuwa猫あごクリーナーを足すことができます。中身はアルカリ電解水で、ジェルにしてあるぶん、立った毛の上を流れ落ちません。コットンにとって、前から後ろへ一度なでる。この猫種で効いてくるのは、なで終わったあとにコットンの側を見られることです。頬の下に隠れて目では確かめられない面が、何が付いていたかという形で手元に出てきます。地肌を見ようとして立った毛を何度も分けるより、コットンを並べておくほうが、昨日との違いを言葉にできます。舌も前足も回らない一か所なので、ここだけは手元に残る形にしておくと続きます。手のひらで下から受けたとき、指先が沈んで止まる面が、見ておく場所です。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。
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猫ニキビは比較的良くみられる症状ですが、なかなか改善せずケア商品ではあまり良い物がありませんでした。mofuwa猫あごクリーナーは抗炎症成分も含まれていて皮膚に優しく、汚れをふき取ったあとに再度拭き取る必要もないためケアがしやすくてとてもおすすめできる商品です。
点が気になると、あごだけを何度も洗いたくなります。ただ、回数を増やすと皮脂と一緒に地肌のうるおいまで減り、乾いた地肌がまた皮脂を出す、という行き来が起きます。ブリティッシュショートヘアは毛が密で、あごの下は乾きにくい場所です。濡らす回数を増やすより、拭いたあとに乾いた布でもう一度当てて、湿ったままの時間を短くするほうを選んでください。
ブラッシングのついでに済ませようとしないほうがうまくいきます。全身のブラッシングは毛の流れに沿って長く動かす作業で、あごの下は道具の当たらない場所です。あごは、ブラシを置いたあとに、手だけでやる。この順にすると、ブラッシングを飛ばした日でもあごの点検だけは残ります。皮膚の状態を見る機会が、道具の有無に左右されなくなります。
点検を続けても黒い点が増える時期|ブリティッシュショートヘア
ここまでは、あごが見えないという顔の作りで説明のつく話でした。入口を変えて、毎日あごの下に手が届いているのに、それでも点が増えていく時期があります。そのときは、点検のやり方の問題として引き延ばさないでください。ブリティッシュショートヘアのあごニキビとして扱ってよい範囲には、はっきりした端があります。
- 点ではなく、面としてざらつくようになった:手ざわりが数日で変わる時期は待たないでください
- 地肌が赤い、腫れている:毛を分けたときの色が前と違うなら記録してください
- にじむ、じくじくする:拭いた布に色がつくときは、拭く回数を増やさないでください
- 触ると嫌がる、声を出す:昨日まで平気だった子の反応が変わるのは大きな情報です
- あごの毛が抜けて、地肌が広く見えている:立つ毛の猫種で地肌が見えるのは、変化としては大きいほうです
- あご以外の場所にも同じ手ざわりが出てきた:一か所の話ではなくなっています
地肌が赤い、腫れている、じくじくしている、においがある、触ると痛がる、あごの毛が抜けて地肌が見えている、食べる量が落ちている。ここに挙げた変化が出ているなら、抱き上げたついでの点検を続ける前に、動物病院にご相談ください。ブリティッシュショートヘアはあごが外から見えないぶん、変化が進んでから気づくことがあります。迷った時点で早いほうを選んで構いません。
相談に行くときは、いつから/どの向きで見つけたか/その日から何を変えたかの3つをメモしてください。この3つがあると、顔の作りで説明のつく範囲かどうかを、その場で切り分けてもらえます。見つけてから慌てて手を足すと、頬の下がどこまで隠れていたのかを、その場で再現できなくなります。気づいた日の状態のまま連れて行ってください。
季節の話も添えておきます。空気が乾く時期は地肌のうるおいが落ち、湿度の高い時期はあごの下が乾ききらない時間が伸びます。どちらの時期も、変わっているのは猫ではなく部屋のほうです。時期ごとに拭く強さを変えるのではなく、乾く時期は拭いたあとに残る水分を減らし、湿る時期は空気の通る場所で過ごす時間を増やす。動かすのは部屋の側です。
ブリティッシュショートヘアと暮らすうえで、あごが頬の下に隠れているという条件は変わりません。丸い顔と立つ被毛は、この猫種の作りそのものだからです。変えられるのは、その見えなさに合わせて点検の入口を選び直すことのほうです。正面から見るのをやめて、手のひらで下から受ける。抱き上げる動作に合図をぶら下げる。ブリティッシュショートヘアのあごニキビで飼い主が動かせるのは、そこです。
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よくある質問
- ブリティッシュショートヘアのあごは、毛を短く刈ったほうが見つけやすくなりますか?
- 刈らなくて構いません。見つけにくさをつくっているのは毛の長さではなく、あごが頬の下に収まっているという位置と、そこに落ちる影のほうです。手のひらであごを下から受けて上を向かせれば、その角度で光が回ります。毛を短くするより、見る向きを変えるほうが確実で、猫の負担もありません。
- 黒い点を見つけたら、指でつまんで取ってもいいですか?
- つまんだり、こすり落としたりしないでください。地肌が傷つくと、そのあとの状態が分からなくなります。家でできるのは、毛の流れに沿ってなでる強さで拭くところまでです。取れないまま増えていくときは、拭く力を上げるのではなく、動物病院で状態を見てもらってください。
- 1日に何回、あごの下を見ればいいですか?
- 回数より、いつも同じ動作にぶら下げるほうが続きます。抱き上げたら手のひらであごを受ける、と決めておけば1日1回で足ります。毎日同じ角度で見ていると、点の数を数えなくても手ざわりの差で気づけるようになります。数えることを目的にすると、たいてい3日で止まります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
