C04悩み解決
シニア期のシャンプー後の肌荒れ|若い頃と同じケアでは追いつかない
土曜の夜にシャンプーをして、月曜の夕方、その子は後ろ足で首のうしろを掻きはじめました。飼い主が最初に探したのは、月曜に起きたことです。散歩で草むらに入ったか、新しいおやつを出したか、暖房を強くしたか。日曜は何ともありませんでした。だから、シャンプー後のかゆいだとは、まず考えません。シニア期になると、皮膚が反応するまでの時間そのものが延びます。この記事では、洗った日と、かゆいが出た日をつなぎ直します。
洗って2日後に掻きはじめた、という変化
月曜の夕方、後ろ足で首のうしろを掻く。しばらくして、今度は前足で口のまわりをこする。土曜の夜にシャンプーをしていますが、日曜は一度も掻いていません。間に何もなかった一日が挟まっているだけで、飼い主の頭からシャンプーは消えます。そして、月曜に何をしたかを思い出しはじめます。
若い頃は、こうはなりませんでした。シャンプー後、まだ毛が湿っているうちに掻きはじめる。洗ったその日の夜のことです。結びつけるまでもなく、目の前でつながっていました。合わなかったのだと分かるので、次からシャンプー剤を変えるか、すすぎを長くするか、手を打つことができます。
シニア期は、その順番が崩れます。シャンプー後のかゆいが出るまでに、丸2日かかることがあります。2日あれば、その子の身のまわりでは10も20も別のことが起きています。疑う候補はいくらでも見つかり、そのどれかで説明がついてしまいます。
| 若い頃 | いま | |
|---|---|---|
| かゆいが出るまで | 洗った日の夜から翌朝 | 2日後から3日後 |
| 飼い主が疑うもの | シャンプーそのもの | その日の散歩、食べもの、部屋の空気 |
| 出方 | 急に強く出て、数日で引く | 弱く出て、長く残る |
| 気づくきっかけ | 掻いている音 | 毛のもつれ、フケ、毛が薄くなった場所 |
| 打てる手 | 次に洗うときに変える | 何を変えればいいのか決まらない |
変わったのは、いちばん上の1行だけです。それだけで、下の4行がまとめてずれます。シャンプー後のかゆいだと分からなければ、洗い方には一生手が入りません。
反応が出るまでの時間そのものが延びる背景
遅れて出るのは、かゆいが弱くなったからではありません。皮膚が反応を返すまでの時間が、年齢とともに長くなります。シニア期の背景にあるのは、皮膚の側と、その子の動きの側の両方です。
- 乾ききるまでに時間がかかる:皮膚が薄くなり、毛の量も減ると、水分の抜け方が若い頃と変わります。洗った直後ではなく、2日かけて乾いていくことがあります
- 乾かすときの熱と風の当たり方が変わる:毛が減ったぶん、同じ距離のドライヤーでも皮膚に直接あたります。タオルで拭く回数も、若い頃より増えています
- 反応の立ち上がりがゆっくりになる:赤みも、かゆいと感じるまでの時間も、若い頃のような急な出方をしなくなります
- 掻くという動作が出るまでに時間がかかる:後ろ足が上がりにくく、立ち上がるのも億劫になります。感じてから掻くまでに、さらに半日ずれることがあります
この4つが重なると、シャンプー後のかゆいは弱くなったのではなく、遅く、長くなります。強さで比べると軽く見え、日数で比べると長引いています。若い頃の物差しは強さのほうを見ていたので、シニア期にはそのままでは使えません。
もうひとつ、乾かす時間が延びていることも背景になります。毛が乾きにくくなり、タオルで拭く時間も、ドライヤーを当てる時間も、若い頃より長くなっています。シャンプーそのものより、シャンプー後の工程のほうが長いという子は珍しくありません。反応が2日後に出るなら、疑うべき範囲はその長い工程まで含みます。
猫は掻くより先に毛づくろいが増える形で出ることがあります。洗った翌々日から、同じ場所ばかりなめているなら、それがその子の掻いているサインです。音が出ないぶん、犬よりさらに気づきにくくなります。
シャンプー後のかゆいが、別の原因に見えてしまう理由
「昨日は何ともなかったのに」。この一言が、探す範囲を24時間に狭めます。何ともなかった日があるという事実は、それより前を候補から外す根拠になってしまいます。推論としては自然で、だからこそ外しにくい理由でもあります。シニアの犬では、その自然な推論だけが、そのまま外れます。
- その日の散歩コースを疑う。草むらに入った、川沿いを歩いた
- 新しく出したおやつを疑う。前から食べているものは候補から外す
- 暖房や加湿器の設定を疑う。乾燥のせいだと考える
- 洗った毛布や、来客を疑う。心当たりは、探せばいくつでも出てきます
どれも、それ自体は正しい見方です。困るのは、候補がいくらでも見つかるので、シャンプーまで戻らずに終わってしまうことです。次に洗うときも同じ手順で洗い、シャンプー後2日でまたかゆいが出て、またその日の何かを疑う。この繰り返しが、年に何度も起きます。
逆に、何でもシャンプーのせいだと決めてしまうのも同じくらい困ります。洗う回数を極端に減らせば、皮膚に残るものは増えます。疑いを固定するのではなく、洗った日とかゆいが出た日が本当に結びついているのかを、一度だけ確かめる。そのための材料が、次のセクションの記録です。
確かめる前にシャンプー剤を変えてしまうと、この材料は取れません。変えたあとに出たかゆいが、新しいシャンプーのせいなのか、もともとの遅れなのかが分からなくなるからです。1回でいいので、いつもと同じもので、同じ手順で洗った回を記録してください。
洗った回だけ、5日ぶんを書く|記録の考え方
毎日つける記録は続きません。シニア期はほかにも見るものが増えているので、なおさらです。ここで提案するのは、洗った回だけ、5日ぶんを書くという考え方です。月に2回洗う子なら、1か月で10日ぶんしか書きません。
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1|洗った日を0日目として、5日ぶんの枠を用意する
紙でも、スマートフォンのメモでも構いません。0日目から4日目まで、5行あれば足ります。洗っていない週は、何も書きません。
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2|書くのは3つだけ。掻いたか、どこを、どのくらい続いたか
掻かなかった日は「なし」と書きます。「なし」が書いてあることに意味があります。あとで見返したときに、何日目から始まったかがはっきりするからです。
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3|0日目には、乾かすときのことを1行だけ足す
タオルで拭いた時間、ドライヤーの音を嫌がったか、最後に触った毛の根元が冷たくなかったか。洗い方ではなく、乾かし終わりの状態を1行にします。
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4|4日目に見返して、何日目に出たかを書き写す
「2日目」「3日目」とだけ、別の場所に書き足していきます。これが、その子の日数です。回数が増えるほど確かになります。
これは、洗ったあとに何をするかという手順ではありません。何もしないで、出方だけを見る5日です。2回、3回とたまると、その子のかゆいが何日目に出るのかが見えてきます。日数が分かってしまえば、次からは待ち構えられます。月曜の出来事を探し回る必要がなくなります。
洗った回の中で、いちばん短くなりやすいのはすすぎです。シニア期は立っていられる時間が短いので、泡を落とし切る前に浴室を出ることが増えます。残ったものは毛の中で乾き、そこから何日かかけて出てきます。5日ぶんの記録で「2日目」が並ぶなら、疑う先は洗い方より、すすぎの長さのほうです。mofuwa モイストシャンプーは、香料・着色料・パラベン・シリコン・鉱物油・紫外線吸収剤・アルコール・サルフェート・石油系界面活性剤・動物由来原料・合成ポリマーの11成分を使っていません。すすぎが短くなる子ほど、落とし切らなければならないものが最初から少ないほうが、記録の読み方は単純になります。0日目の1行には、乾かし終わりの状態に加えて、すすぎに何分かけたかを書き足してください。地肌が赤くなっている場所やじゅくじゅくしている場所があるときは、その回は泡を乗せずに湯だけで流して、そこは動物病院にご相談ください。
かゆいが5日たっても引かない、掻いた場所の毛が薄くなってきた、皮膚がじゅくじゅくしている、においがある、触ると避ける、食欲や眠り方が変わった。いずれかがあるときは、記録をためている段階ではありません。洗った日と、何日目に出たか、書いてある記録をそのまま持って動物病院にご相談ください。書いた紙は、そのまま経過の説明になります。
年齢の変化として置いていいのは、出るまでの日数が延びたことのほうです。出ているものが強くなった、範囲が広がった、引かなくなった。この3つは、シニアだからでは説明がつきません。シニア期に入って2日後へずれたこと自体は変化として受け止めて、そのうえで何が出ているかは、これまでどおり見てください。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
