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猫のフケ、まず疑いたい3つの原因|犬との違いも

公開日 2026年3月30日|更新日 2026年9月29日|文=mofuwa編集部

白い布の上で、明るい日ざしの中ブラッシングされている犬の背中
フケは、皮膚の表面がはがれ落ちたものです。何が起きてはがれているのかは、フケの見た目からは決まりません。写真:Yaroslav Shuraev/Pexels

猫のフケの原因は、室内の乾燥、毛づくろいが届かないこと、皮膚の病気や寄生虫の大きく3つの方向に分かれ、どれに当たるかは診察で確かめるまで決まりません。冬の乾いた部屋で目立つこともあれば、太ってきた子や関節が痛む子で、背中から腰にフケがたまることもあります。ツメダニのように、うつる寄生虫が原因のこともあります。犬のフケも「原因がいくつもあり、見た目で決められない」点は同じですが、犬は脂漏症という皮膚の状態として扱われることが多く、体質として出やすい犬種があるところが違います。

猫のフケで考えられる原因は、乾燥・毛づくろい・皮膚の病気の3方向

Cautionフケのケアより先に診てもらいたい変化

地肌の赤みや腫れ、毛が抜けて地肌が見える、かさぶたやしこりがある、体をしきりに掻く・舐める・かじる、元気や食欲が落ちている。フケと一緒にこうした変化があるときは、家のケアを始める前に動物病院で診てもらってください。

猫のフケの原因として獣医療の資料に挙がっているものは、大きく3つの方向に分けられます。部屋の乾燥、毛づくろいが届かないこと、皮膚の病気や寄生虫です。フケは皮膚の表面がはがれ落ちたもので、どの理由ではがれているかは、フケそのものの見た目からは分かりません。

猫のフケで考えられる原因と、確かめ方
方向資料に挙がっている例家で気づけること原因を確かめるには
部屋の乾燥冬の乾いた空気、室内の湿度の低さ季節や暖房の使い始めと重なっているかほかの原因がないことを診察で確かめる
毛づくろいが届かない肥満、関節の痛みなど体を動かしにくい状態、体調不良背中の後ろ半分や腰に偏っていないか、体重や動き方の変化体重・関節・持病の診察
皮膚の病気・寄生虫アレルギー、細菌や真菌(皮膚糸状菌症)の感染、ノミ、ツメダニ、甲状腺機能亢進症などのホルモンの病気家では区別できないノミ取りぐし・テープ検査・皮膚の掻爬検査、培養、血液検査など
まとめると3つは重なることもある家で分かるのは手がかりまで原因の確定には診察が必要

(1) 部屋の乾燥。冬の乾いた空気と室内の湿度の低さで、皮膚の刺激が出る猫がいることは、米国の動物病院グループ VCA の解説にも書かれています(VCA:健康な猫の被毛と皮膚)。ただし、乾燥の季節に出たフケが、乾燥だけで出ているとは言い切れません。

(2) 毛づくろいが届かない。猫は自分の舌で被毛を整えます。VCA は、関節炎や肥満で自分で毛づくろいができないと、フケや毛玉の問題が起きることがあると説明しています。フケが背中の後ろ半分や腰に偏って出ているなら、そこに舌が届いていない可能性があります。体重が増えた、高いところに跳ばなくなった、年をとって動きがゆっくりになった、という変化と重なっていないかを見てください。体調が悪い猫も毛づくろいが減り、被毛が脂っぽくなったり、フケが増えたりします。

(3) 皮膚の病気・寄生虫。米コーネル大学の猫の健康センターは、猫の皮膚病の原因としてアレルギー、ノミなどの寄生虫、細菌感染、真菌(カビ)の病気を挙げ、原因を突き止めるのは難しいことがあるとしています(Cornell Feline Health Center:猫の皮膚病)。VCA の猫の脂漏症の解説では、ほかにオメガ3脂肪酸の少ない食事や、甲状腺機能亢進症などのホルモンの病気も背景として挙がっています(VCA:猫の脂漏症)。

Noteツメダニのフケは、かゆみの有無で見分けられない

ツメダニ(ケイレティエラ)は、背中に沿ってフケが出るのが典型的なサインで、「歩くフケ」とも呼ばれます。MSDマニュアル獣医版(Merck Veterinary Manual)の飼い主向け解説では、強くかゆがる猫が多い一方で、まったくかゆがらない猫もいるとされています。多頭飼いの家ではうつりやすく、人にもうつることがあります(Merck:猫のダニ感染症)。掻いていないから寄生虫ではない、と家で判断しないでください。確かめるには、ノミ取りぐしやテープ、皮膚を削って顕微鏡で見る検査が使われます。

犬のフケと猫のフケ、同じところと違うところ

犬と猫のフケは、原因がいくつもあって、見た目だけで決められないところが共通しています。違うのは、原因として多く挙がるものと、体質の出方です。

犬と猫のフケの原因を比べる
猫犬
共通するものアレルギー、寄生虫、細菌・真菌の感染、ホルモンの病気同じ
ツメダニ猫に多い種類がいる。背中に沿ったフケ犬に多い種類がいる。背中に沿ったフケ。どちらも人にうつることがある
資料での扱われ方毛づくろいの変化(肥満・関節の痛み)が原因の一つとして挙がる脂漏症(皮膚の角化の異常)として、乾いたタイプと脂っぽいタイプに分けて扱われる
体質として出やすいもの遺伝性の脂漏症はペルシャで知られるアメリカン・コッカー・スパニエル、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、バセット・ハウンド、ダックスフンド、ラブラドール・レトリーバーなど
においとの関係脂っぽい被毛やにおいは、何かが起きている手がかりになる細菌や酵母(マラセチア)の感染が重なると、においが強くなりやすい

犬のフケは、脂漏症という枠で説明されることが多い症状です。Merck の犬の飼い主向け解説によると、脂漏症の背景として多いのはホルモンの病気とアレルギーで、アレルギーは若い犬(5歳より前の発症)に、ホルモンの病気は中年以降の犬に多いとされています。体質としての脂漏症と診断されるのは、ほかに考えられる原因をすべて除いたあとです(Merck:犬の脂漏症)。

VCA の犬の脂漏症の解説では、多くの犬は乾いたタイプと脂っぽいタイプが混ざって出ること、においは細菌や酵母の感染が重なると強くなりやすいことが書かれています(VCA:犬の脂漏症)。においがあるからといって、原因が皮脂だけとは決まりません。犬でもツメダニは背中に沿ったフケとして出て、かゆがらない子もいます。よく洗われている犬ほど、ダニが見つけにくいとも書かれています(Merck:犬のダニ感染症)。

フケに気づいたら、家で書き留めておくこと

家でできるのは、原因を決めることより、診察のときに伝える材料をそろえておくことです。フケは毛から落ちたり、ブラッシングで取れたりして、時間がたつと様子が分からなくなります。スマートフォンのメモと写真で十分です。

  1. いつから、どこに出ているか

    気づいた日と、フケが目立つ場所(背中・腰・首まわり・全身など)を書きます。背中の後ろ半分や腰に偏っているかどうかは、毛づくろいが届いていない場合にも、ツメダニの場合にも関わる情報です。

  2. フケと一緒に起きていること

    掻く・舐める・かじる様子、地肌の赤み、毛の抜け、かさぶた、被毛の脂っぽさ、においの変化。あるものを書き出すだけで、どれが原因かを家で決める必要はありません。

  3. その子の体と暮らしの変化

    体重が増えた、高いところに上がらなくなった、食欲や元気、暖房を入れ始めた時期、食事を変えた時期、洗うものを変えた時期。

  4. 同居する動物と家族のようす

    ほかのペットにもフケやかゆみがないか。家族に、かゆい発疹が出ていないか。ツメダニは多頭飼いでうつりやすく、人にもうつることがあるためです。

  5. 地肌の写真

    毛を左右に分けて、明るい場所で撮ります。あとで同じ場所を撮って比べると、広がっているかどうかを記憶に頼らずに見られます。

乾燥が気になる地肌に、毎日使えるスキンケアミスト

赤みや傷がなく、乾燥が気になるフケの毎日のケアには、mofuwa スキンケアミストが使えます。舐めても問題のない基準でつくられているので、猫が毛づくろいで舐める場所にも使えます。

猫は毛づくろいで、体の多くの場所を舐めます。地肌に塗ったものは、そのまま猫の口に入ると考えておく必要があります。クリームやローションの保湿剤は、べたつきを気にして舐めてしまう子もいます。スキンケアミストは電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアした水でつくられています。フケが出ている背中や腰に使っても、あとで舐めることを心配しなくて済みます。

スキンケアミストは、毎日の地肌のケアに使うものです。ツメダニやノミ、真菌の感染、アレルギー、ホルモンの病気がフケの原因になっている場合、スキンケアミストはその治療の代わりにはなりません。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。

フケが続く・広がるときに、動物病院で伝えること

フケが続く、範囲が広がる、ブラッシングや洗ったあとすぐに戻る、同居の動物や家族にもかゆみが出た。こうしたときは、原因を確かめるために動物病院で診てもらってください。VCA も、ブラッシングや入浴のあと皮膚や被毛の問題がすぐ戻る場合は、診察を受けるよう書いています。

病院では、ノミ取りぐしやテープで寄生虫を探す、皮膚を削って顕微鏡で見る、細胞や真菌を調べる、血液検査でホルモンの病気を確かめる、といった検査で原因を絞っていきます。どの検査が必要かは、診察で決まります。治療も原因によって違います。

受診の前に洗わないでください。フケのつき方や地肌の様子が分かりにくくなります。犬では、よく洗われている子ほどダニが見つけにくいとされています。診断と治療を受けたあとも、家での毎日の地肌のケアをどう続けるかは、そのとき一緒に聞いておくと迷いません。

猫のフケと毎日つきあうために

毎日のケアは、フケを隠すためのものではありません。毎日地肌を見て、同じ場所に触れていると、フケが増えた、場所が変わった、赤みが出たという変化に早く気づけます。スキンケアミストを使うときに、毛をかき分けて背中と腰の地肌をのぞくところまでを、毎日の手順にしてください。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

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よくある質問

猫のフケは病気のサインですか?
フケだけで病気かどうかは決められません。冬の乾燥や、毛づくろいが届かないことで出ることもあれば、アレルギーや感染、ツメダニなどの寄生虫、ホルモンの病気が背景にあることもあります。赤み、脱毛、かさぶた、強いかゆみ、元気や食欲の低下を伴うときは、早めに診てもらってください。
猫の背中や腰にだけフケが出るのはなぜですか?
考えられることは2つあります。1つは、肥満や関節の痛みで、背中の後ろ半分や腰に舌が届きにくくなっていること。もう1つは、背中に沿ってフケが出るのが典型的なツメダニです。家ではこの2つを区別できないので、体重や動き方の変化とあわせて診察で伝えてください。
猫のフケは人にうつりますか?
フケそのものがうつるわけではありませんが、原因がツメダニの場合は人にもうつることがあります。家族にかゆい発疹が出ているときは、猫の診察のときにそのことも伝えてください。
シャンプーを変えれば、猫のフケは減りますか?
原因が寄生虫や感染、ホルモンの病気なら、シャンプーを変えても原因は残ります。健康な成猫はほとんど入浴を必要としないとされ、皮膚の病気で洗う必要があるときは、獣医師が薬用シャンプーを処方します。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。