C04悩み解決
季節の変わり目におしっこのにおいが増えるのは、なぜか
12月に入ってから、トイレシートを替える回数はむしろ減ったのに、1枚のおしっこの臭いだけが強くなりました。量は減っています。強くなったのは濃さのほうです。おしっこの臭いが季節で増えると感じるとき、入れ替わっているのは尿に含まれる水の割合で、においの元になるものの量そのものはあまり変わりません。この記事では、薄くて広い夏と、濃くて狭い冬を並べて、季節ごとにやることが逆になる理由を整理します。
同じ量でも臭いが増えるのは、尿が濃くなっているから
おしっこは、体が要らなくなったものを水と一緒に外へ出したものです。外へ出す中身の量は、季節でそれほど変わりません。変わるのは、一緒に出ていく水のほうです。だから、おしっこの臭いが季節で増えると感じるとき、まず疑いたいのは尿の濃さです。
夏は水を飲む量が増えます。同じ中身が多めの水に溶けるので、尿は薄くなり、1回の量と排泄の回数が増えます。冬は飲む量が減ります。同じ中身が少ない水に溶けるので、1回ぶんの尿が濃くなります。濃い尿は、少量でも強く臭います。
ここを取り違えると、冬に「量が増えた」と思い込んだまま、シートの枚数を数えたり、トイレの数を増やしたりすることになります。実際には量は減っていて、1か所の濃さだけが上がっている、ということが起こります。
| 項目 | 夏 | 冬 |
|---|---|---|
| 飲む水の量 | 増える | 減る |
| 1回の尿の量 | 多い | 少ない |
| 1日の排泄の回数 | 増える | 減る |
| 尿1回ぶんの濃さ | 薄い | 濃い |
| においの元になるものの総量 | ほぼ変わらない | ほぼ変わらない |
表のいちばん下の行が、この記事の出発点です。出ている総量が変わっていないのに臭いが増えるなら、変わったのは出方のほうです。薄い尿は広く散り、濃い尿は狭いところに留まります。この違いが、そのまま家でやることの違いになります。
犬は散歩中の排泄が数に入るので、家のシートだけを見ていると回数を数え落とします。猫はトイレの砂の塊の数と大きさで数えられます。どちらも、家の中だけ・外だけで判断しないでください。
薄くて広い夏と、濃くて狭い冬の違い
同じ「おしっこの臭いが増えた」でも、夏と冬では中身がまったく違います。夏は薄いおしっこが広い面積につきます。1か所あたりの濃さは低いのに、毛や床、シートのふちまで範囲が広がるので、部屋のどこにいても薄くにおう状態になります。
冬は逆です。回数が減るぶん、1か所に濃い尿がまとまって残ります。離れていると分からないのに、近づくと強く臭う。これは濃いほうの出方です。しかも冬は窓を開ける回数が減るので、狭い範囲で立ったにおいが部屋に残ります。
| 夏(薄い・広い) | 冬(濃い・狭い) | |
|---|---|---|
| 1回の尿の量 | 多い。シートの外まで広がる | 少ない。中心に固まる |
| 1日の排泄の回数 | 増える | 減る |
| 臭いの感じ方 | 部屋全体が薄くにおう | 近づくと強く臭う |
| 残る場所 | 毛、床、シートのふち、寝床まわり | シートの中心、砂の1か所 |
| においが変わる理由 | 皮脂と混ざり、雑菌が増えるまでの時間が短い | 水分が少なく、そのまま濃く残る |
| 家でやること | 拭く面積を増やす | 飲める水を増やす |
夏の「においが変わる理由」の行だけ、少し説明を足します。薄い尿は毛や布にしみやすく、体の皮脂と混ざります。湿った状態が続くと雑菌が増えて、尿そのものとは違うにおいに変わります。夏に「なんの臭いか分からない」と感じるのは、これが混ざったときです。
冬は水分が少ないので、混ざる相手が少なく、尿そのもののにおいが濃いまま残ります。だから冬の臭いは、嗅いだ瞬間に何のにおいか分かることが多くなります。「強くなった」と感じるのは、この分かりやすさも含んでいます。
回数が減っていれば、濃くなっている|3日でできる見分け方
どちらの季節にいるかは、においを嗅いで決めなくて構いません。1日の排泄の回数を、3日ぶん数えるだけです。におい自体は日によってぶれますが、回数はぶれません。
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1|数える3日を、同じ生活の日でそろえる
留守番が長い日と、一日中家にいる日を混ぜないでください。散歩の回数も同じ3日でそろえます。生活が違う日を混ぜると、季節の話なのか予定の話なのか分からなくなります。
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2|犬は外も含めて、猫は砂の塊で数える
犬は散歩中の排泄も1回として数えます。猫は掃除のときに取り出した塊の数を書きます。ふだん使っている砂のままで構いません。
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3|1回あたりの大きさも、大・中・小で書く
回数だけだと、量が減っているのか回数が減っているのかが分かりません。大・中・小の3段階で十分です。厳密に量る必要はありません。
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4|前の季節の同じメモと比べる
比べる相手がないと判定できません。初めてなら、この3日を記録として残して、季節が変わったころにもう一度数えてください。
| 3日ぶんの結果 | どちらか | 先に手を入れる場所 |
|---|---|---|
| 回数が前の季節より減っている | 濃くて狭いほう | 水を飲める場所 |
| 回数は同じで、1回が小さい | 濃くて狭いほう | 水を飲める場所 |
| 回数も1回の量も増えている | 薄くて広いほう | 拭き取りの面積 |
| 回数が増えたのに1回が小さい | 季節では説明がつかない | 動物病院への相談 |
表のいちばん下だけ、扱いが違います。回数が増えているのに1回が小さいという組み合わせは、季節で説明できません。この行に当てはまったときは、家でのケアの話に入らず、先に相談してください。
3日ぶんのメモは、そのまま次の季節の比較対象になります。おしっこの臭いが季節で増えるかどうかは、記憶では比べられません。数字だけが残ります。
拭く面積を増やす季節と、水を増やす季節の使い分け
ここから、やることが左右で入れ替わります。薄くて広いほうは、拭く面積の話です。濃くて狭いほうは、飲む水の話です。同じ「臭いが増えた」に同じ手を当てても、片方は空振りします。
薄い尿が広がる季節は、体につく面積そのものが広がっています。後ろ足の内側だけを拭いていると、お腹の下やしっぽの裏に残ります。拭く回数ではなく、拭く範囲を広げてください。床も、シートの1枚ぶんではなく、そのまわり30センチまでを拭き取りの範囲にします。
範囲を広げると、水で湿らせた布だけでは足りなくなります。お腹の下やしっぽの裏は、薄い尿が皮脂と混ざったまま毛の根元に残る場所です。mofuwa グルーミングスプレーは、毎日きれいにしてあげたいという願いを前提に作られたスプレーです。アルカリ電解水が余分な皮脂と乳化するため、広い範囲でも、こすらず押さえるだけで布に移せます。舐めることを前提に設計されているので、お腹の下やしっぽの裏のように口が届く場所でも使えます。
- 薄くて広い季節にやること:後ろ足の内側、お腹の下、しっぽの裏まで一度に拭く。床はシートの外まで
- 同じ季節に足すこと:寝床の布を洗う間隔を短くする。薄い尿は寝床に移りやすく、湿ったまま置かれます
- 濃くて狭い季節にやること:水を飲める場所を増やす。器の数を1つから2つ、3つへ
- 同じ季節に足すこと:排泄の直後に、その1か所だけを拭く。範囲は狭いので、時間は短くて済みます
濃いほうの季節に拭く面積を広げても、あまり変わりません。範囲が狭いからです。逆に、薄いほうの季節に水を増やしても、もともと足りています。季節を見分けてから手を選ぶのは、そのためです。
濃い季節は、範囲が狭いぶん1か所で済みます。排泄の直後に、後ろ足の内側だけをグルーミングスプレーでひと吹きして、乾いた布で押さえる。冬は窓を開ける回数が減るので、体に残った分をその日のうちに外へ出しておくほうが、部屋に立つにおいを翌日へ持ち越しません。香りをつけていないため、どちらの季節にいるのかを嗅いで確かめる手も、そのまま残ります。地肌が赤い場所や毛が薄くなっている場所は避けて、そこは触らずに残しておいてください。
臭いが増えると、いま出ているにおいを消したくなります。ただ、においの元が残ったまま別のにおいを足すと、どちらの季節にいるのかが分からなくなります。まずは拭き取って外に出す、水を増やして濃さを下げる。判断できる状態を保つほうが先です。
濃い季節に動かせるのは、水の置き場所と器のほう
冬に飲む量が減るのは、のどが渇きにくくなるからだけではありません。水の場所まで歩くのが寒い、器が冷たい、水が冷たい。飲まない理由のほとんどは、水の側にあります。ここが、家で動かせるところです。
| 置く場所 | なぜそこか |
|---|---|
| 寝床から3歩以内 | 起きてすぐ飲めます。移動が短いほど回数が増える |
| ふだんの通り道の途中 | 移動のついでに飲みます。目的地にしない |
| 食器の隣以外にも1つ | 食事のときだけでなく、日中にも飲む場所ができる |
| トイレから離れた場所 | トイレのそばの器は、犬も猫も使う回数が減ります |
器そのものも選び直せます。冷たさが伝わりにくい厚みのある器、ひげが当たりにくい広口の器、体を低くしなくていい高さのある台。冬は、ぬるめの水に替えるだけで飲む回数が変わることがあります。ウェットタイプの食事を混ぜるのも、水を増やす手のひとつです。
そのうえで、季節では説明がつかない変わり方があります。飲む量が急に増えたのに尿が薄いまま、排泄の回数が増えて1回が小さい、尿の色や粘りが変わった、排泄のときに鳴く、姿勢を何度も作り直す、体重が落ちている。これらは、おしっこの臭いが季節で増える話とは別のものです。当てはまるときは、家でのケアを続ける前に動物病院にご相談ください。3日ぶんのメモがあれば、そのまま持って行けます。
季節でやることは入れ替わっても、数えることと、その日のうちに拭くことは変わりません。3日ぶんの回数と、拭いた日の印。毎日残すのはこの2つだけです。次の季節の変わり目に、同じメモがそのまま比べる相手になります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 冬は水をあまり飲みません。無理に飲ませたほうがいいですか?
- 口に流し込むようなことはしないでください。増やすのは、飲める機会のほうです。器の数を増やす、寝床の近くに置く、ぬるめの水に替える、ウェットタイプの食事を混ぜる。どれも本人が選べる形にしておくのがコツです。
- 夏と冬で、トイレの掃除の回数は変えたほうがいいですか?
- 回数より、範囲を変えてください。排泄の回数が増える夏はシートの外まで拭き取りの対象にし、回数が減る冬は1か所を排泄の直後に拭くほうが効きます。同じ回数でも、当てる場所が違えば結果は変わります。
- 春や秋は、どちらとして考えればいいですか?
- 3日ぶん数えて、直前の季節と比べてください。春は回数が増えていく途中、秋は減っていく途中なので、その週にどちらへ動いているかで決まります。年に2回、季節の変わり目に数える習慣にしておくと迷いません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
