C05犬種・猫種別ケア
コーニッシュレックスのケア|皮膚の乾燥を減らす3つの習慣
コーニッシュレックスの背中の毛を指でつまもうとすると、毛は指の腹で滑って、つまめるだけの長さが出てきません。波打った細い毛が体に沿って寝ていて、上毛にあたる硬い毛がほとんどないためです。この作りだと、毛先が割れる、毛がぱさつく、艶が落ちる、という見え方そのものが起きません。ほかの猫では、まず毛の変化が目に入り、そこから地肌を見にいきます。コーニッシュレックスの乾燥には、この「毛を見る工程」が最初からありません。合図が来ないので、気づいてから動くやり方が使えない。代わりに、見に行く場所を先に3か所決めておくことになります。この記事では、工程が1つ少ない理由を書いてから、決めた3か所を回す手順をまとめます。
毛のパサつきという合図が来ない|コーニッシュレックスの乾燥で家でできることが1工程少ない理由
猫の被毛は、外側の上毛と内側の下毛が重なった二層でできているのがふつうです。上毛は太くてまっすぐで、光を返し、雨や汚れを外側で受け止めます。下毛は細くて密で、空気をためます。コーニッシュレックスは、この二層のうち上毛にあたる硬い毛がほとんどありません。残っているのは細い毛だけで、それが波打ったまま体に沿って寝ています。1950年ごろ、イギリス南西部コーンウォールの農場で生まれた巻毛の猫が始まりだと言われている作りです。
この被毛は、手ざわりとしてはやわらかく、量としては薄い。指を置くと、毛の層をかき分ける前に体温のほうが伝わってきます。ここまでは、コーニッシュレックスと暮らしている方なら毎日感じているところだと思います。問題は、この作りが「乾燥に気づく順番」まで変えてしまうことです。ここが、ほかの猫と大きく違います。
ほかの猫で乾燥に気づくとき、最初に目に入るのはたいてい毛のほうです。艶が落ちた、毛先がぱさついた、手ざわりがざらついた。そこで「地肌を見てみよう」と思い立って、かき分けて皮膚を確かめる。毛の変化が1段目、地肌の確認が2段目という、2つの工程になっています。乾燥の話は、たいていこの2段で書かれています。
コーニッシュレックスでは、1段目が成立しません。艶というのは、上毛の表面で光が同じ向きにそろって返ることで見えるものです。その上毛がなければ、艶の落ち方という合図は出ません。毛先の割れも同じで、毛先までの長さが数ミリしかなければ、割れていても目には入りません。コーニッシュレックスの乾燥は、皮膚の側からしか出てきません。
- 上毛にあたる硬い毛がほとんどない:光がそろって返らないので、艶の変化が見えません
- 毛が極端に短い:毛先の割れやぱさつきが、視界に入る大きさになりません
- 毛が波打って体に沿っている:かき分けるという動作が要らないぶん、地肌を「見にいく」きっかけも生まれません
- 毛の層に厚みがない:部屋の空気の状態が、そのまま地肌に届きます
- 触ると体温が先に伝わる:手ざわりの変化が、毛ではなく皮膚の情報として返ってきます
工程が1つ少ないと聞くと、手間が減ったように思えます。実際には逆に働きます。合図が出ないということは、見にいく理由が生まれないということです。ほかの猫なら「なんだか毛がぱさついてきた」で手が動きますが、コーニッシュレックスではその一言が出てきません。気づいたときには、地肌の側がしばらく前から変わっていた、という順番になりやすい。毛が短いから乾燥しにくいという受け取り方をしてしまうと、この差が埋まりません。
コーニッシュレックスの毎日のケアで、ブラッシングにかける時間は短くて済みます。もつれる長さの毛がないからです。短くなるのは手を動かす時間で、見る時間ではありません。ほかの猫が「毛を見て、それから地肌を見る」のに対して、この子では地肌を見る工程だけが残ります。残った1工程を、合図なしで回す仕組みをつくる。ここが家でできることの中心になります。
耳のうしろ・わきの下・腰|コーニッシュレックスの乾燥を見に行く3か所と順番
合図を待てないなら、こちらから見に行く場所を決めます。全身を毎回さわる必要はありません。3か所だけ決めて、同じ順で、同じ指で触る。場所を固定すると、前回との差だけが手に残ります。差を感じ取るのに必要なのは広さではなく、同じ場所を繰り返すことのほうです。
どこを選ぶかには理由があります。猫は自分で毛づくろいをします。舌が届く場所は、その子が自分で回しています。人が代わるのは、その子の毛づくろいが届かない場所です。コーニッシュレックスも例外ではありません。届かない場所、届いてはいるが面が閉じている場所、年齢とともに届きにくくなる場所。この3種類から1か所ずつ取りました。
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手順1:明るいところで、何もせずに手のひらを首すじにのせる
電気をつけた部屋か、窓の近くで。いきなり指先で探らず、手のひら全体をのせて数秒待ちます。コーニッシュレックスは体温が手に伝わりやすいので、まず温度が返ってきます。そのあとに手ざわりが分かります。この順で入ると、毎回同じ条件で比べられます。
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手順2:耳のうしろから首すじへ、指を2本すべらせる
1か所目です。ここは、その子の舌がどうやっても届きません。前足を舐めて顔を拭う動作でしか触れない場所です。乾燥の変化が、毛づくろいで均されないまま残ります。さらりと滑るか、指が一瞬つっかかるか。それだけを見ます。
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手順3:前脚を軽く前へ出して、わきの下からひじの内側を触る
2か所目です。ここは舌が届きますが、体を折りたたんでいるあいだは面が閉じています。閉じた面は、開かないと手も当たりません。猫が座ったままなら、前脚をほんの少し前へ出してもらうだけで開きます。無理に持ち上げないでください。皮膚が薄く感じられる場所なので、押さずになでる程度で足ります。
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手順4:腰からしっぽの付け根を、背中側から手のひらでなでる
3か所目です。後ろへ行くほど、その子の舌は届きにくくなります。年齢が上がって体をひねる動きが減ると、いちばん先に手が回らなくなるのがこの一帯です。コーニッシュレックスは毛が薄いので、フケのような細かい粉が出ていれば指の腹に直接つきます。ついたかどうかを、明るいところで見てください。
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手順5:3か所を2語で書き留めて、その日の湿度を添える
「さらさら」「かさつく」「つっぱる」「粉がつく」。長い文章にしなくて構いません。2語と、そのときの湿度計の数字だけ。週に1回、同じ曜日の同じ時間帯にそろえると、部屋の条件が変わった週が後から分かります。所要は30秒ほどです。
| 場所 | その子の毛づくろいとの関係 | 手で確かめること |
|---|---|---|
| 耳のうしろ〜首すじ | 舌がどうやっても届かない | 指のすべり。つっかかりが出ていないか |
| わきの下〜ひじの内側 | 舌は届くが、面が閉じている | 開いたときの手ざわり。閉じた面の温度差 |
| 腰〜しっぽの付け根 | 年齢とともに届きにくくなる | 指の腹に細かい粉がつくかどうか |
| (比較用)背中の中央 | 毎日いちばんよく触っている | 3か所との差。ここだけ変わることは少ない |
順番を「耳のうしろ → わきの下 → 腰」で固定しているのにも理由があります。猫が嫌がりにくい順に並べてあります。首すじは多くの子が触られ慣れていて、腰は最後に回すほど落ち着いています。逆から入ると、途中で離れてしまって3か所そろわない日が出ます。そろわない日が続くと、比べるという仕組みそのものが止まります。
この3か所は、今日の状態を採点するためのものではありません。先週の同じ場所と比べるためのものです。コーニッシュレックスの乾燥は、毛が教えてくれないぶん、比べる相手を自分でつくらないと分かりません。1回目は何も分からなくて当然です。3週目あたりから、指のほうが差を覚えます。
触る回数は増やし、洗う回数は増やさない|コーニッシュレックスの乾燥で分けて決める頻度
3か所を回りはじめると、たいてい次の疑問が出ます。手を入れる回数を、どこまで増やせばいいのか。ここで「触る」と「洗う」を同じ回数の話として扱わないでください。この2つは、増やしたときに地肌へ起きることが正反対です。コーニッシュレックスは毛の層が薄いぶん、その差が出やすい子です。
| やること | 頻度の目安 | 増やしたときに起きること |
|---|---|---|
| 3か所を手で触る | 週1回から。毎日でも構いません | 比べる材料が増える。地肌への負担はありません |
| 手のひらでなでる | 毎日。何度でも | 皮脂が毛の少ない面に広がります |
| ブラッシング | 週1〜2回で足ります | 毛が短いので、回数を増やしても届く先が変わりません |
| 洗う | 回数は増やさない | 皮脂と一緒に、地肌のうるおいまで減ります |
| 部屋の湿度を測る | 1日2回(朝と夜) | 地肌に届いている条件が数字で分かります |
洗いすぎの話を、もう少しはっきり書いておきます。コーニッシュレックスは毛の層が薄いので、皮脂が毛に吸われずに肌の面へ残りやすく、手やソファに移ることがあります。移るから洗う、という順番でつい回数が増えていきます。ただ、洗う回数を増やすと、皮脂だけを選んで落とすことはできません。地肌のうるおいも一緒に減ります。減ったぶんを埋めようとして皮脂の出方がまた変わる、という往復が起きます。手に移るのが気になるときにまず動かすのは、洗う回数ではなく、なでる回数のほうです。
湿度についても、この猫種では見方が変わります。毛の層が厚い猫では、毛と皮膚のあいだにためた空気が、部屋の乾燥をいくらか和らげます。コーニッシュレックスにはその層がありません。部屋の数字が、そのまま地肌の条件になります。暖房を入れた部屋で40%を割り込む日が続いたら、加湿の側を先に動かしてください。猫のほうを触る回数を増やすより、部屋の数字を戻すほうが早く効きます。
ブラッシングは、道具を強くしないことだけ決めておけば足ります。もつれる長さの毛がないので、目の細かい強い道具は要りません。やわらかい毛先の道具か、手のひらで足りる日がほとんどです。波打った毛に逆らって強く引くと、毛より先に皮膚のほうへ力がかかります。毛の流れに沿って、短く。それ以上のことはしなくて構いません。
触る回数を増やしたら、指が止まった場所に置いていくものも決めておきます。猫は、人が手を当てた場所を、あとから自分の舌でなぞります。置いたものは、そこで必ず口を通ります。mofuwa スキンケアミストには、アルコールも香料も界面活性剤も入っていません。中身は電解水だけです。3か所を回ったあと、指がつっかかった場所にだけ、手のひらに出してから薄くのばす。顔まわりに直接吹きつけず、必ず手に取ってから当ててください。コーニッシュレックスは毛の層が薄いので、のばす量は手のひらが湿る程度で足ります。
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皮膚の乾燥は、そのままにしておくと様々な皮膚トラブルの原因になります。従来のクリームやローションなどの保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。
回数を増やしてよいのは、手のひらでなでる範囲までです。指先で押す、こする、かき分けようとする、という動作は増やさないでください。コーニッシュレックスは毛の層で守られている面積が小さいので、同じ力でも皮膚に届きます。粉がついている場所を、こすって落とそうとしないこと。落ちたように見えても、その下で条件は変わっていません。
3か所そろって変わったときだけ
3か所を回していると、変わり方が2種類に分かれてきます。1か所だけが変わるときと、3か所がそろって変わるとき。この2つは、意味がまったく違います。ここまでの手順を続ける価値は、この差が読めるようになるところにあります。
1か所だけの変化は、たいてい生活の側に理由があります。腰だけがかさつくなら、その一帯に何かが当たっている。わきの下だけなら、面が開く時間が短くなっている。場所と暮らしの条件を突き合わせれば、家で動かせることが残っています。3か所がそろって変わるときは、場所の話ではなくなります。部屋の条件が全体で動いたか、その子の側で何かが変わったか、どちらかです。
- 湿度の数字は変わっていないのに、3か所そろって手ざわりが変わった:部屋の条件では説明がつきません
- 粉が増えている、あるいは粒が大きくなった:量だけでなく、粒の大きさの変化も書き留めてください
- 同じ場所をなめ続けている、かいている:乾燥の話より先に、皮膚のほうを見てもらってください
- 地肌が赤い、湿っている、においがある:手を入れる回数を増やす場面ではありません
- 触られるのを嫌がるようになった:以前は平気だった場所なら、痛みが理由のことがあります
- 毛の薄い場所が広がってきた:もともと薄い猫種なので、広がり方は写真で残しておくと伝わります
地肌が赤い、じくじくしている、においがある、触ると痛がる、同じ場所をなめ続けている、粉が急に増えた、元気や食欲が落ちている。どれかに当てはまるときは、家での手順を増やす前に動物病院にご相談ください。コーニッシュレックスは毛で隠れる面積が小さいぶん、変化がそのまま目に入ります。見えているのに様子を見続ける、という時間をつくらないでください。迷ったら早いほうを選んで構いません。
相談に行くときに持っていくものが、3か所を回してきた記録です。いつから、3か所のうちどこが、どう変わったか。2語ずつのメモと湿度の数字が数週間ぶん並んでいれば、部屋の条件で説明がつく範囲かどうかを、その場で切り分けてもらえます。前の日に念入りに手を入れて、もとの状態を消してしまわないでください。粉がついているなら、ついたまま連れて行くほうが伝わります。
コーニッシュレックスと暮らすうえで、毛が薄いこと自体は変えられません。コーンウォールの農場から始まった、この猫種の作りだからです。変えられるのは、合図が来ないまま過ぎていく時間のほうです。毛を見る工程がないぶん、見る場所を先に3か所決めて、触る回数と洗う回数を分けて持つ。コーニッシュレックスの乾燥で、家の側から動かせるのはそこです。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- コーニッシュレックスは毛が短いので、乾燥しにくいのでしょうか。
- 毛の長さと、地肌の乾きやすさは別の話です。コーニッシュレックスは毛の層に厚みがないぶん、部屋の空気の状態が地肌にそのまま届きます。しにくいのではなく、毛の側に合図が出ないので分かりにくい、というのがこの猫種の条件です。だから見に行く場所を先に決めておく手順になります。
- 3か所を触るのは、毎日でなくても大丈夫ですか。
- 週に1回でも十分に比べられます。大事なのは回数より、同じ曜日・同じ時間帯・同じ順番でそろえることのほうです。条件がばらつくと、変わったのが猫なのか状況なのか分からなくなります。慣れてきたら、腰だけ毎日という足し方でも構いません。
- ブラッシングの道具は、猫用のどれを選べばいいですか。
- コーニッシュレックスにはもつれる長さの毛がないので、目の細かい強い道具は必要ありません。やわらかい毛先の道具か、手のひらで足ります。波打った毛に逆らって引くと、毛より先に皮膚へ力がかかります。毛の流れに沿って短く動かす、それだけ決めておけば大丈夫です。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
