C04悩み解決
犬の耳のにおい|まず疑いたい3つの原因
朝いちばんに耳へ顔を近づけたときはにおったのに、夕方に同じ耳をもう一度嗅いだら分からなかった。耳のにおいには、こういう動き方をするものがあります。強さが一日のなかで変わるので、「におうかどうか」だけを見ていると、原因の手前で止まってしまいます。この記事では、耳のにおいがいつ強くなるかで原因を3つに分けます。嗅ぐのは、同じ日の3つのタイミング。起きた直後、頭を振った直後、そして夕方です。3回の強さの順番が、そのままにおいの出どころを指しています。
耳のにおいのチェックは、同じ日に3回嗅ぐ
耳のにおいで最初につまずくのは、嗅いだ日と嗅がなかった日があることです。気になったときだけ顔を近づけるので、記憶に残るのはいちばん強かった1回だけになります。においの原因を絞るときに見るのは、強いか弱いかではありません。一日のなかで、いつ強くなるかです。そのために、同じ日に3回、決まったタイミングで嗅ぎます。3回そろって初めて、原因を分ける材料になります。
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起きた直後に嗅ぐ
その子が寝床から立ち上がる前、まだ耳が動いていないうちに嗅ぎます。寝ているあいだ、耳はずっと同じ角度のままだったはずです。夜のあいだに溜まったものが、そのまま残っている状態を見ています。声をかけて起こしてしまうと頭を振ってしまうので、そっと近づいてください。
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頭を振った直後に嗅ぐ
散歩から帰ったとき、水を飲んだあと、耳を触ったあと。ぶるぶるっと頭を振る場面は、一日のどこかにあります。振ってから10秒以内に嗅いでください。奥にあったものが、振る動きで入り口まで出てきます。この1回だけは、待っていても来ないことがあります。来なければ、耳のつけ根を軽く撫でると振ることが多いです。
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夕方にもう一度嗅ぐ
一日動いたあと、耳のまわりの毛に何がついたかが出る時間です。食事も散歩も終わっています。朝といちばん比べやすいのがこの時間なので、できるだけ毎日同じ時刻にしてください。
3回とも、耳をめくって、入り口の5cmほど手前から嗅ぎます。鼻を耳の中に入れないでください。近づけるほど強く感じるので、距離が変わると比べられなくなります。記録は「0(分からない)/1(近づけば分かる)/2(顔を近づけなくても分かる)」の3段階で十分です。手帳でもスマートフォンのメモでも構いませんが、3回を1行にまとめて書いてください。「朝1・振ったあと2・夕方1」という並びのほうが、あとで読み返したときに順番が見えます。
まとめて「耳がにおう」と書くと、あとで見返したときに片側だけの変化が消えます。左右で強さが違うこと自体が、原因を絞る手がかりです。顔の作りは左右でほぼ同じなので、片側だけ強い状態が3日続いたら、その時点で動物病院に相談する材料になります。
3回の強さで分かれる、耳のにおいの原因の見分け方
3日分そろったら、どのタイミングがいちばん強かったかを見ます。原因の見分け方は、ここだけです。数字の大きさではなく、3回のなかの順番を見てください。
| いちばん強いタイミング | においの出どころ | 家で確かめること |
|---|---|---|
| 頭を振った直後だけ強い | 耳の奥から出てきている | 振ったあと、耳の入り口に湿った汚れが移っていないか |
| 一日中、同じ強さ | 耳の外側か、耳のまわりの毛 | 耳の先の毛を指でこすって、指ににおいが移るか |
| 寝起きだけ強い | 閉じているあいだに溜まっている | 起きて30分後にもう一度嗅いで、弱くなるか |
(1) 頭を振った直後だけ強い。耳の奥にあったものが、振る動きで入り口まで運ばれてきている状態です。ふだんは奥にあるので、静かにしているあいだはにおいません。出どころが耳の中なので、家庭で手を出せる範囲を超えています。この原因に当たった場合、家でできるのは入り口まで出てきた分の拭き取りだけです。
(2) 一日中、同じ強さ。出どころは耳の中ではなく、耳の外側の皮膚か、耳のまわりの毛です。皮脂がついた毛は、時間が経つほどにおいが残ります。垂れ耳の子で見落とされやすいのが、食器のふちに耳の先が入っていることです。食べたものが毛につき、そのまま乾く。これが毎日続くと、耳の中を何度覗いてもきれいなのに、においだけが消えないという状態になります。寝床のカバーに顔を伏せて寝る子も同じで、毛と布のあいだで雑菌が増えやすい湿り気が残ります。
(3) 寝起きだけ強い。寝ているあいだ、耳は同じ角度のままです。空気が動かない時間が続いた分だけ、においがその場に留まります。起きて30分ほど動いたあとに嗅ぎ直して、はっきり弱くなるならこれです。3つのなかでは、家庭で動かせる部分がいちばん大きい原因で、寝床の場所と換気を見直すところから入れます。
めずらしいことではありません。そのときはいちばん強かったタイミングを1つだけ選んでください。3つとも同時に手を入れると、1週間後ににおいが弱くなっていても、どれが関係していたのかが分からなくなります。原因を1つに絞るのは、次の1週間を無駄にしないためです。
原因ごとに、この1週間でやることが変わる
原因が1つに決まったら、その原因に対応する手だけを1週間続けます。3つとも別のことをやるので、隣の項目に手を出さないでください。
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(1) 振った直後だけ強い耳|耳の中には何も入れない
奥から出てきているので、家庭でできるのは入り口まで移ってきた汚れを、乾いたコットンで押さえて取ることだけです。綿棒を入れる、洗浄液を流し込む、ティッシュを巻いた指を差し込む。どれも、見えない位置にあるものを奥へ動かす結果になります。1週間、振った直後に入り口の拭き取りをしながら、振った回数と汚れの量をメモしてください。この原因は、1週間で弱くならなければ受診の対象です。
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(2) 一日中同じ強さの耳|耳より先に、耳が触れるものを替える
耳そのものではなく、耳が毎日触れているものを見ます。食器のふち、水皿、寝床のカバー、あごの下。垂れ耳の子なら、食器を深いものから浅く口の広いものに替えるだけで、耳の先が汚れる回数が減ります。寝床のカバーは週に1回洗ってください。耳のまわりの毛は、湿らせた布で拭き取りをしてから、乾いた布で水気を移して終わります。濡れたままにしないことだけ守れば、あとは回数を増やす必要はありません。
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(3) 寝起きだけ強い耳|起きたあと、耳を開ける時間をつくる
起きてすぐの5分、耳をめくって外側に返しておきます。押さえつけずに、めくって手を添えるだけで構いません。あわせて寝床の場所も見てください。壁とソファのあいだ、家具の裏、押し入れの中。空気が動かない場所は、寝ているあいだ換気されないままです。寝床を部屋の中央寄りに10cm動かすだけでも、まわりの空気の通り方は変わります。
耳は、家庭で様子を見ていられる日数が短い場所です。皮膚なら2週間ほど記録して判断することもありますが、耳の中で起きていることは、待っているあいだに広がることがあります。1週間で弱くならない、途中で強くなった、片側だけ変わらない。どれかに当てはまったら、そこで区切って動物病院にご相談ください。
様子見でいい範囲は、原因によって違う
同じ「耳のにおい」でも、様子見でよい日数は原因ごとに違います。ここを一律に2週間としてしまうと、待ちすぎるものと、早すぎて判断がつかないものが混ざります。
| 原因 | 家で様子を見てよい範囲 | 打ち切って相談する条件 |
|---|---|---|
| (1) 振った直後だけ強い | 入り口の拭き取りだけで7日 | 振る回数が増えた/入り口の汚れが茶色く湿ってきた |
| (2) 一日中同じ強さ | 触れるものを替えて14日 | 毛を替えても強さが変わらない/耳の外側の皮膚が赤い |
| (3) 寝起きだけ強い | 耳を開ける時間をつくって7日 | 起きて30分たっても弱くならなくなった |
日数が違うのは、変えたものが結果に出るまでの時間が違うからです。(2)は耳のまわりの毛が入れ替わるのを待つので、いちばん長く取ります。(1)と(3)は、その日のうちに変化が出てもおかしくない手なので、7日で判断できます。
様子見のあいだ、ひとつだけ避けてほしいことがあります。においを感じるたびに耳を触ることです。触った回数だけ、耳の中の状態は動きます。においの強さも変わるので、3回の記録が比べられなくなります。決めた時間だけにしてください。
- 3回のにおいの強さ(0/1/2)を、左右別に書く
- 頭を振った回数を、気づいた分だけ書く
- 耳の入り口に汚れが移ったかどうか
- その日、耳が濡れる場面があったか(雨、シャンプー、水遊び)
- 食器・水皿・寝床のカバーのうち、替えたものがあれば日付ごと
この5つが1行で並んでいれば十分です。原因を絞る作業は、書いた量ではなく、同じ形で並んでいるかどうかで決まります。
3回分の記録
次のサインがあるときは、原因を絞る作業より先に受診してください。においの記録は、受診してからでも続けられます。
耳の入り口が赤い、腫れている、触ると痛がる、耳を下にして首を傾けたままにする、頭を振る回数が急に増えた、耳から液体が出ている、片側だけ急に強くなった、においと一緒に元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、自己判断せず動物病院にご相談ください。耳の中は、家庭からは入り口までしか見えません。見えている範囲で判断できることのほうが少ない場所です。
受診のときは、3回分の記録をそのまま見せてください。「においます」と伝えるより、「朝1・振ったあと2・夕方1が5日続いています」と伝えるほうが、話が早く進みます。いつからか、左右どちらか、耳が濡れた日はあったか。この3つがメモにあれば十分です。診察の直前に耳をきれいにしてしまうと、入り口に出ていた汚れが分からなくなるので、拭かずに連れて行ってください。
原因を絞っているあいだも、耳のまわりの毛に汚れをためないことはできます。垂れ耳の先が食器のふちに入るところも、寝床の布に顔を伏せて寝ているところも、見ているのは人の側です。その日その毛に何が乗ったかを知っているのは、そばにいた人だけで、その子から報告は来ません。原因の見立てをつけるのは動物病院の仕事で、そのうえで、家で毎日続ける側にも1本いります。病院で出されるのは、多くの場合いわゆる飲み薬か塗り薬です。飲み薬は肝臓の負担が気になり、塗り薬は舐めたり頭を振ったりするうちに残っていない、という話をよく聞きます。mofuwa スキンケアミストは、毎日のほうの列に置く1本です。中身が電解水100%なので、耳の外側とあごの下に、日をあけずに当てられます。使うのは、夕方の1回を嗅ぎ終えたあとです。嗅ぐ前に拭くと、その日の3回のにおいの強さが、前の日と比べられなくなります。布やコットンに含ませて、耳の外側とあごの下を一往復。耳の中には入れないでください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 耳のにおいが気になるとき、市販の耳用洗浄液で洗い流してもいいですか?
- 家庭で耳の中に液体を入れることはおすすめしません。入り口から先は見えないため、鼓膜の状態が分からないまま流し込むことになります。洗浄液を使うかどうか、どの種類を使うかは、耳の中を見た動物病院が決める領域です。家庭でできるのは、入り口まで出てきたものを拭き取ることまでと考えてください。
- 猫でも、同じ3つの分け方でいいですか?
- 嗅ぐタイミングの分け方は同じです。ただし猫は立ち耳が多いため、寝起きだけ強くなる(3)に当たる割合は下がります。代わりに、毛づくろいで顔まわりを触る時間が長いので、耳のまわりの毛ににおいが残る(2)が目立ちます。3回の記録の取り方は、犬とまったく同じで構いません。
- においはあるのに、耳の中を覗いてもきれいです。
- 入り口から見えるのは全体のごく一部です。きれいに見えることは、耳の中で何も起きていない証明にはなりません。3回の記録で「振った直後だけ強い」に当てはまるなら、見えない位置から出てきていると考えて、1週間で区切って相談してください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
