C02技術・エビデンス

SARS-CoV-2やインフルエンザで検証したという記録

公開日 2026年5月17日|文=mofuwa編集部

明るい室内の淡い色の床でくつろいでいる薄茶色の犬
記録に書かれているのは、その時刻に何が確かめられたかまでです。写真:Leohoho/Pexels

鍋の記録に「12分ゆでた」と書いてあっても、じゃがいもが中まで柔らかくなったとは書いていません。柔らかさを言いたいなら「12分後に竹串が通った」と、時刻と確かめた結果を並べて書くことになります。ウイルスを対象にした試験の記録も、同じ書き方をしています。mofuwaが使っている電解水には、SARS-CoV-2とインフルエンザH3N2を対象にした記録が残っています。そこに並んでいるのは、対象の名前と、検査時間と、その時刻に何が検出されたかの3つだけです。この記事では、不活化という言葉が何を指すのか、その語が記録にどう書かれているのか、そして記録のどこまでが家の中の話につながるのかを、問いごとに分けて書いていきます。

不活化とは、どういう状態を指す言葉ですか

言葉の定義から置きます。不活化とは、ウイルスが細胞に入り込んで増える力を失った状態のことです。ウイルスは自分だけでは増えないとされています。生きものの細胞に取りつき、その仕組みを借りて自分の複製をつくる。だから力を失ったかどうかは、数が減ったかどうかとは別の物差しになります。不活化という語は、数の話ではなく、力の話をしている言葉です。

ここが最初のつまずきどころです。菌の試験でよく出てくる「生菌が検出されず」という結果は、数を数えた結果です。培地の上で増えることができた菌を数えて、その数が数えられる下限を下回った、という意味になります。ウイルスに対して不活化と言うときは、数ではなく感染する力のほうを見ています。同じ試験の表に並んでいても、菌とウイルスでは見ている物差しが違います。

台所の話に置き換えると分かりやすくなります。鍋の記録に「12分ゆでた」と書いてあるのは、手を動かした時間です。「竹串が通った」と書いてあるのは、その時刻に確かめた結果です。そして「この鍋は野菜を柔らかくします」というのは、記録ではなく主張です。同じ台所の話でも、この3つは別のものです。ウイルスの不活化という語は、3つめに近い場所にあります。

試験のまわりで混ざりやすい4つの言い方
言い方何を指しているか
不活化ウイルスが細胞に入り込んで増える力を失った状態。数ではなく力の話
生菌が検出されず決められた方法で数えて、数えられる下限を下回ったという結果
検査時間検体を採った時刻。試験の速さを表す数字ではない
試験条件下決められた検体・容器・温度で行った、という断り書き
Noteこの語は、もともと条件とセットで使われてきました

不活化という言葉は、医薬品や消毒薬の分野で長く使われてきた語です。そこでは必ず、どのウイルスに、どの濃度で、何分間触れさせて、そのあと何をどう測ったかが添えられます。条件を外して語だけを持ってくると、途端に広い意味に読まれてしまう。だから雑貨のケア用品の説明で、この語を単独で置くことはできません。ウイルスを不活化しますという書き方が使えないのは、語が強いからではなく、条件が消えているからです。

ウイルスの試験の記録を知りたいとき、どこに何が書かれていますか

mofuwaが使っている電解水について、ウイルスを対象にした試験の記録が残っています。記録を知りたいときに見るのは、対象の名前・検査時間・結果の書き方・実施した検査機関の4か所です。この4つが揃っていれば、その一行がどこまでを言っているのかを自分で決められます。逆に、どれか1つでも落ちていると、読み手の側で補って読むことになります。

  1. 対象の名前を見る

    記録には SARS-CoV-2 と インフルエンザH3N2 という2つの名前が並んでいます。ウイルスの一般名ではなく、型まで書かれているのが大事なところです。型が違えば別の試験になります。

  2. 検査時間を見る

    この2つについて書かれている検査時間は 60秒 です。60秒という数字が指しているのは、検体を採った時刻です。あとの章でここを分解します。

  3. 結果の書き方を見る

    結果の欄は「検出されず」という言い方で書かれています。「不活化した」とは書かれていません。これは記録として控えめなのではなく、測った方法に合わせた書き方です。

  4. 実施した機関を見る

    試験を実施したのは、江東微生物研究所・日本食品分析センター・ユニオンバイテック・日本繊維製品品質技術センターの4機関です。どの対象をどこが担当したかは、成績書ごとに分かれています。

3つめを、もう少し書きます。記録に不活化という語が使われていないことが、この記事でいちばん伝えたい事実です。試験で行ったのは、決められた条件で水とウイルスを触れさせ、60秒後に検体を採って、そこから何が検出されるかを調べることでした。検出されなかった、というのはその作業の結果です。力を失ったかどうかを名前で言い切るところまでは、この記録は進んでいません。だから紹介するときも、記録の言葉のまま置いておくのが正確になります。

もう1つ添えておきます。この試験の対象は、当社の電解水そのものです。mofuwa スキンケアミストという製品を持ち込んで調べた試験ではありません。スキンケアミストの中身は電解水だけなので実質は同じものを指していますが、記録として書かれているのは水のほうです。製品名を主語にして記録を語ると、その時点で記録から離れます。ここは意識して分けています。

なぜSARS-CoV-2とインフルエンザH3N2の2つだったのですか

この2つが選ばれた理由は、名前が知られているからではありません。どちらも、外側に脂の膜をまとった構造を持つウイルスだからです。この膜のことをエンベロープと呼びます。膜を持つ側と持たない側で、水や薬剤に触れたときの壊れやすさが変わるとされています。試験の対象を選ぶときは、この構造の違いで側を分けて、それぞれから代表を出すという考え方をします。

つまり、この2つは膜を持つ側の代表として試験に入っています。コロナやインフルエンザという名前が世の中で話題になっていたから並べた、という順番ではありません。構造で分けた表の片側を埋めるために、その側でよく調べられている2つを選んだ、という順番です。ここを取り違えると、記録がまるごと別の意味に読まれます。

そして、ここから先に進まないようにしています。膜を持つ側のウイルスで記録が残ったからといって、感染症への備えをうたう根拠にはなりません。感染症は、人にも動物にも、医薬品と医療の領域で扱われるものです。ケア用品の側からその話に踏み込むことはできません。書けるのは、水を対象にした試験でこういう記録が残っている、というところまでです。この線は、記録が増えても動きません。

検査時間60秒は、何を測った数字なのですか

60秒という数字は、水の速さを表す数字ではありません。検体を採った時刻です。試験は、決められた量の水と、決められた量のウイルスを含む液を触れさせ、時計を見ながら決めた時刻に検体を採る、という手順で進みます。60秒後に採った検体を調べたら、検出されなかった。記録が言っているのはそれだけです。

ウイルスを対象にした試験で、時計が進む順番 水とウイルスを含む液を触れさせた時点から、結果を記録するまでの時刻の並びを縦に示した図です。 60秒は水の速さではなく、検体を採った時刻です 0秒 決められた量の水と、ウイルスを含む液を触れさせる 容器・温度・量はあらかじめ決めてあります 60秒 この時刻の検体を採る 記録に残っているのは、この1点だけです そのあと 採った検体を、決められた方法で調べる その場で判定できる作業ではありません 翌日以降 結果を「検出されず」と記録する 不活化という語は使われていません 60秒より前や、5分後にどうだったかは、この記録からは読めません
記録に残るのは60秒の行だけで、その前後の時刻は測られていません。

図の2行目だけが記録に残っている、というところを見てください。1点の時刻を測った試験から、その前後に線を引くことはできません。50秒ではどうだったのか、5分後にはどうなっていたのか。同じ試験では測っていないので、書けません。持続する時間を知りたければ、時刻を増やした別の試験が必要になります。

台所の話に戻します。「12分ゆでた」という記録があるとき、11分では足りなかったのか、15分だとどうなるのかは、その記録からは分かりません。分かるのは、12分の時点で竹串が通った、ということだけです。ウイルスの試験の60秒も、まったく同じ性格の数字です。時刻を書いた数字を、性能を表す数字として読まないこと。これが記録を読むときの最初の分かれ目になります。

Caution秒数を主語にすると、言えないことになります

同じ60秒を使って、次のような書き方をすることはできません。60秒でウイルスを不活化します、1分で除菌できます、ウイルスに強い水です。どれも主語が水や製品になっていて、記録の範囲を超えています。書けるのは、「試験条件下で、検査時間60秒後の検体から検出されませんでした」という形までです。長く感じても、この形が記録の中身をいちばん短く言い表しています。

この記録があれば、家の中は大丈夫と読んでよいのですか

ここははっきり書きます。この試験は、家の中を測ったものではありません。調べたのは、決められた容器の中の、決められた検体です。床の木目、寝床の布、被毛の上、部屋の空気。どれも試験の条件には入っていません。だから、記録を根拠にして家の中のどこかを大丈夫と言うことはできません。大丈夫かどうかは、この試験が答えている問いではないのです。

記録を読んだあとに言いたくなる文と、記録が実際に答えていること
言いたくなる文記録が答えていること
これでウイルスは大丈夫決められた条件の検体で、60秒後に検出されなかったこと
部屋の空気がきれいになる空気は試験の対象に入っていません
その子の体の上でも同じことが起きる皮脂も毛もない検体で調べています。体の上は測っていません
吹きかけておけば1日もつ測ったのは60秒の1点だけです。持続時間は別の試験になります
開けてから数か月たったものでも同じ条件を整えた液で行った試験です。保存後は別の話です

表の右側を読むと、だいたいの見当がつくと思います。記録が答えているのは1つの問いだけで、残りはまだ調べていない、という状態です。調べていないことは、否定されたわけでもありません。まだ分からない、という場所に置いたままにしておく。これがいちばん誠実な扱い方だと考えています。「大丈夫」という言葉は、その場所を一気に埋めてしまうので使いません。

もう1つ、混ぜて読まないでほしいことがあります。水のつくり方についての説明と、ウイルスを対象にした試験の結果は、別のものです。この電解水は、電解槽の中で電解質由来の不純物が水に混ざらない構造でつくられていて、成分の純度は飲みものに定められた項目と同じ物差しで測ってあります。これは中身が何でできているかの話です。純度の物差しは、試験の結果を裏づけるものではありません。並べて書くと1つの話に見えますが、答えている問いがまったく違います。

特許5253483は、この試験の裏づけになりますか

なりません。特許5253483は、水をつくる技術が新しいものとして登録された、ということを示すものです。効果を証明したものではありません。登録されているのは電解槽の構造と、水をつくる方法です。できあがった水が何をするかは、番号からは読めません。ここは毎回書いておきます。番号が並んでいると、それだけで何かが裏づけられたように見えてしまうからです。

技術の中身のほうは書けます。この電解槽は、カソード室・中間室・アノード室の3つに分かれていて、部屋のあいだにイオン交換膜が入っています。プラスのイオンだけ、マイナスのイオンだけが通る膜です。部屋を3つに分けているので、電解のために入れた電解質そのものが、できあがった水に混ざりません。この構造が、成分の純度を高く保てる理由になっています。3室ダブルイン型という呼び方は、この部屋の数と、水を2方向から入れる流し方から来ています。

つまり、特許とウイルスの試験は、確かめている対象が最初から違います。特許は装置と方法について、試験は水とウイルスを触れさせた結果について。別々に読んで、別々に置いておくのが正しい扱い方です。並べて1つの主張にすると、どちらの内容からも言えないことが出てきます。

Point番号と記録は、足し算になりません

特許の番号が1つ、ウイルスの試験の記録が1つ。この2つを並べても、主張が2倍強くなるわけではありません。特許は「こういう装置でつくっています」という説明、試験は「こういう条件でこう記録されました」という観察です。読む人にとって役に立つのは、どちらがどちらなのかが分かれていることだと思います。分けて書くほうが、結果として長く信じてもらえる形になります。

舌が届く場所に置く1本は、どう決めていますか

ここから、家の話に降ります。犬でも猫でも、口のまわりと前足の先は、人が手を入れた数秒後に自分で舌を通してしまう場所です。耳のうしろや口もとに何かを塗っても、昼にはもう残っていない、という声はよく聞きます。だからこの場所に置くものは、口に入ることを先に決めてから選ぶことになります。これは試験の記録とは別の順番の話です。

mofuwa スキンケアミストは、中身が電解水だけの1本です。香料も保存料も足していません。舐めることが前提の動物に使うものとして、最初からその設計になっています。成分の純度は、飲みものに定められた項目と同じ物差しで測ってあります。この記事の言い方でいうと、これは条件つきの記録ではなく、中身が何でできているかの話です。置かれた場所で意味が変わらないので、舌が届く範囲に置く1本を決めるときには、こちらのほうを見ることになります。

逆に、ウイルスの試験の記録を持ち出して場所を決めることはしません。記録は試験室の中の1点を書いたもので、口のまわりの皮膚の上のことは何も測っていないからです。スキンケアミストを口もとや耳の内側に使えるのは、試験の秒数が短いからではなく、中身が水だけだからです。順番を入れ替えないようにしています。散歩から帰ったあと、足の裏と口のまわりだけを、布に取って一往復。それくらいの使い方で足ります。

そのうえで、体に起きている変化の話は別に置きます。地肌の赤みが引かない、同じ場所を舐め続けている、耳を振る回数が日ごとに増えている、においが強くなってきた。こうした変化が続くときに、試験の秒数や記録を根拠にして家で粘るのは、いちばん遠回りになります。秒を数えるのをやめて、日数と回数のほうを数えてください。いつから、どこが、1日に何回かをメモにして、動物病院で見てもらう。数えたメモがあると、その場で切り分けが進みます。

不活化という語を足さずに、記録を3つの文に置き直す

最後に、この記事を持ち帰れる形に畳んでおきます。1つめ。不活化とは、ウイルスが増える力を失った状態を指す言葉で、条件とセットでしか使えません。2つめ。mofuwaの電解水の記録は、SARS-CoV-2とインフルエンザH3N2について、検査時間60秒後の検体から検出されなかった、という形で書かれています。3つめ。家の中のこと、その子の体の上のこと、時間がたったあとのことは、この試験では測っていません。

この3つを持っていれば、ウイルスの試験について書かれたどの一行でも、自分で範囲を決められるようになります。記録を疑うためではなく、記録が答えている範囲をそのまま受け取るための道具です。竹串が通った時刻を書き写すだけで、鍋の自慢にはしない。それが、この記録の扱い方だと思っています。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。